小アジア・ペルガモンの国王アッタロス2世が、アテナイで学問を授かった謝礼として贈ったもので、紀元前2世紀に完成。1階部分に21の店舗を収容していました。
建物の1階部分は、外側の柱廊がドーリア式、内側の柱廊はイオニア式、2階部分は外側がイオニア式、内側はペルガモン式という凝った建築様式が使われています。
267年に侵入したヘルーア人によって破壊され、廃墟の一部は城塞の外壁として利用されていました。
現在の柱廊は、古代アゴラの出土品を収蔵・展示する博物館として米ロックフェラー財団が資金を提供し1953~1956年に再建されたものです。限られた考古学的知識に基づいて古代の建築を忠実に再現したという点で、特筆すべきレプリカです。
博物館の展示品は、1階が新石器時代からヘレニズム期までの出土品、2階はローマ時代の肖像が中心で、小品ながらなかなかの粒ぞろい。
勝利の女神ニーケー彫刻(紀元前4世紀)やニーケーの頭部(2世紀頃のレプリカ)、女神アフロディーテ像(紀元前4世紀)のほか、アテネではあまりお目にかかれない死の女神ヘカテーの三面像やサテュロス像に出会えるのも魅力です。
アッタロスの柱廊の見学料は、古代アゴラの入場料に含まれます。
フラッシュを焚かなければ、館内写真撮影可。
Stoa of Attalos アッタロスの柱廊
紀元前の柱廊を現代に蘇らせた古代アゴラの博物館
- 投稿日2019/09/26
2019/09訪問
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ジャンル博物館・ミュージアム 史跡・遺跡
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エリアアテネ
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住所
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アクセス地下鉄 モナスティラキ駅から徒歩3分
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電話番号+30-21-03210185
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営業時間8:00-20:00, [9月1日-15日]8:00-19:30, [9月16日-30日]8:00-19:00, [10月1日-15日]8:00-18:30, [10月16日-30日]8:00-18:00
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定休日1月1日、3月25日、5月1日、復活祭、12月25・26日
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予算入場料(古代アゴラの入場料に含まれる) 8ユーロ
3月6日、4月18日、5月18日、9月最後の週末、10月28日、11-3月の最初の日曜日 無料 -
公式サイト
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