フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅正面の向かい側、同名の広場に建つこの教会は、
1200年代に当時の城壁外に建てられたゴシック様式の教会です。
後述のサンタ・クローチェ教会も、同時期に同じく城壁外に建てられたゴシック様式であることから、
これらふたつは双子の教会と言われています。
教会内部の主な見どころは、教会中央部に上から吊るされているジョット作の「十字架像」、
中央礼拝堂にある、貴族トルナブォーニ家の依頼で描かれたギルランダイオ作「聖母マリアの誕生」、
中央礼拝堂の向かって左、ゴンディ礼拝堂の祭壇の上にあるブルネレスキ作の「十字架像」、
左側の壁の3番目のアーチにあるマザッチョ作の「三位一体」等です。
ジョットは大聖堂脇の鐘楼のデザイン、ブルネレスキは大聖堂のクーポラの設計もしており、
美術だけではなく建築にも才能を発揮していたのですね。
三位一体はマザッチョの代表的作品で、絵画至上初となる幾何学的遠近法が用いられ、
画面の天井部分は、まるで壁をくりぬいて描かれたような奥行きがあります。
画面一番下の両脇の人物は、この絵の注文主だそうです。
内部は写真撮影禁止なので、これらの作品の写真を掲載することができないのですが、
この教会の公式サイトの下記ページ(英語)で見ることができます。
http://www.chiesasantamarianovella.it/en/most-popular-works-of-art
この教会で忘れてはならないのは、レオナルド・ダビンチが一時期この教会内の
「教皇の間」に住み込み、ここであの世界的に有名な「モナリザ」を描いたこと。
残念ながら、現在その記念すべき場所は、
イタリア憲兵隊下士官養成所として使用されているため、一般公開はされていません。
Church of Santa Maria Novella サンタ マリア ノヴェッラ教会
駅前に建つゴシック様式の教会。あの有名な「モナリザ」は、なんとここで制作されていた!
- 投稿日2014/09/30
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ジャンル寺・神社・教会
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エリアサンタ マリア ノヴェッラ
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住所
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アクセスフィレンツェSMN駅前広場より徒歩4分
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電話番号+39-055-219257
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営業時間[月-木]9:00-17:30、[金]11:00-17:30、[土]9:00-17:00
日祝祭日 [7月-9月]12:00-17:00、[10月-6月]13:00-17:00 ※最終入場時間は閉館時間の30分前まで。 -
定休日なし
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予算教会と教会美術館共通券 5ユーロ
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公式サイト
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