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フィレンツェ (イタリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

The Cathedral of Santa Maria del Fiore (Duomo) サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)

中村志保 (会社員、ヴァイオリン講師)

フィレンツェのシンボル”ドゥオーモ”は必見!

  • 観光おすすめ

白・緑・ピンクの大理石で装飾された豪華なフィレンツェのドゥオーモ。

フィレンツェの旧市街にはドゥオーもよりも高い建物はなく、
街のどこからも見えるドゥオーモはフィレンツェのシンボルであり、
その美しさはフィレンツェ人の誇りでもあります。

何故ドゥオーモよりも高い建物がないのかというと、1200年代まで遡ります。

ドゥオーモはフィレンツェの内戦時代を終え、
1296年アルノルフォ ディ カンビオの設計により建設が始まりました。
今後フィレンツェが平和でいられるようにドゥオモ(宗教の場)と
ヴェッキオ宮殿(政治を執り行う場)以上に高い建物を建ててはいけないと決められ、
それは700年以上経った今でも守り続けられているからです。

1296年に建設が始まり、1413年に聖堂、1436年に大円蓋1887年に正面、
現在の姿になるまでに要した年数は約600年。

600年間には様々なエピソードがありましたが、特に注目したいのは、
当時の建築技術では巨大な足場と仮枠が必要で非常に困難を極めると考えられていたドーム。

建築家ブルネレスキは、独立した2重の構造を持つドームを仮枠なしで築き、
木の仮枠を組まずに作られた世界で最初のドームを完成させました。

【クーポラへ上ろう!】
高さ90m、463段の階段を上ったご褒美には、見事なフィレンツェの街並みを360度見渡せます。
途中、ウフィッツィ美術館を設計した画家のジョルジョ ヴァザーリや
その他多くの芸術家により完成したフレスコ画、
旧約聖書を題材にした『最後の審判』を間近で見るのも感動的ですよ。

クーポラへ上る階段は、上る人と下りる人がすれ違うのも大変なほど細いので
クーポラへ上る日は歩きやすい恰好で行くことをお勧めします。
◆入口
クーポラへの入口は、ドゥオーモの北側、Via dei Cerretani側のクーポラ付近にあります。
観光シーズン、ヨーロッパの連休時には長蛇の列が出来る事もあるので、
上るなら朝一番がお勧めです。

【大聖堂の中を見学しよう!】
大聖堂への入り口は大聖堂正面から入り、地下部分にはサンタ・レパラータ聖堂の遺構への
入り口があります。
◆見どころ
大聖堂内部の床の大理石、パウロ・ウチェッロが設計した24時間時計、
真下から見るクーポラ内部のフレスコ画『最後の審判』等。

山岸 玲子 (トラベルコンシェルジュ)

色大理石の装飾が美しい、優雅な花の聖母大聖堂

  • 観光おすすめ

ドゥオーモは町の中心にあり、フィレンツェで一番重要でシンボル的な建造物です。
フィレンツェに限らず、イタリアでは町で一番大きな主要教会は「ドゥオーモ」と呼ばれますが、
これはラテン語で「家」を意味する「ドムス」に由来します。
つまりドゥオーモは、神とその民の家というわけです。

「サンタ・マリア・デル・フィオーレ」とは、イタリア語で「花の聖母マリア」を意味し、
その名の通り、白、ピンク、緑の色大理石で装飾された優雅で美しい大聖堂。
ローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール大聖堂、ミラノのドゥオーモに次ぐ、
世界で4番目に大きな教会です。

この大聖堂は、1296年にサンタ・レパラータ教会の跡地に着工されたもので、
完成まで140年かかりました(頂上のランタン部分は1468年完成)。
ファサード(正面)は19世紀のものです。
サンタ・レパラータ教会の一部は、大聖堂の地下で見ることができます。

大聖堂を入った入口のすぐ上に、ちょっと変わった大きな時計があります。
この時計は、アヴェ・マリアのミサが行なわれる夕暮れを基準として、
普通の時計とは逆に左回りに24時間を示しています。
日没時間は季節により変わるので、長針がその季節の日没時刻を表しています。

主祭壇の向かって左側にある新聖具室は、当時フィレンツェを治めていたメディチ家のロレンツォが、
1478年の復活祭のミサでこの教会を訪れた際、敵対していたパッツィ家に襲われ、
命からがら逃げ込んだ場所です。
一緒にミサに参加していたロレンツォの弟ジュリアーノは、このとき殺害されてしまったという
血生臭いエピソードが残っています。

茶色のドーム型の高さ91mのクーポラは、建築家ブルネレスキの設計。
当時の建築技術では、重いクーポラを築くのは困難と考えられていましたが、
1418年に行われたクーポラの設計公募でブルネレスキの案が採用され、
見事にクーポラを乗せることに成功。
彼の設計したクーポラは建築学上の奇跡と言われています。
大聖堂を入った右側には彼の胸像が、地下には彼のお墓があります。

クーポラには463段の階段で上ることができ、
頂上からはフィレンツェの素晴らしい360度の眺めが堪能できます。
しかし、階段は上りと下りが別々になっており、
人ひとりがやっと通れるほどの狭さですれ違うことができないので、
途中で休んで立ち止まったり、戻って降りることはできません。
足腰、体力に自信のある人向けです。

また、クーポラの入場は大変人気で、特に春夏の観光シーズンはいつも長蛇の列です。
この時期にクーポラに上るなら、かなりの待ち時間を覚悟する必要があります。
あまりに待つようなら、後述の待ち時間が少ない隣の鐘楼に上るのがお勧めです

  • ジャンル
    寺・神社・教会
  • エリア
    ドゥオーモ
  • 住所
  • アクセス
    フィレンツェSMN駅前広場から徒歩15分
  • 電話番号
    +39-055-2302885
  • 営業時間
    [ドゥオーモ]平日10:00-17:00(木曜日は16:30、土曜日は16:45まで)
    [日・祝祭日]13:30-16:45
    [クーポラ]月-金8:30-19:00 土 8:30-17:40
  • 定休日
    [ドゥオーモ]1月1日・6日、復活祭の日曜日、12月25日[クーポラ]日曜日、1月1日・6日、復活祭前の木曜日から復活祭の日曜日まで、6月24日、8月15日、9月8日、11月1日、12月2日・3日・8日・25日・26日
  • 予算
    共通券 (ドゥオーモ付属美術館+鐘楼+洗礼堂+クリプタ+クーポラ) 10ユーロ
  • 公式サイト
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。