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フィレンツェ (イタリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(5人)詳細

Ponte Vecchio ポンテ ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)

山岸 玲子 (トラベルコンシェルジュ)

きらびやかな貴金属店が建ち並ぶフィレンツェ最古の橋

  • 街散策おすすめ

イタリア語で「古い」を意味する「ヴェッキオ」の名の通り、アルノ川に架かるフィレンツェ最古の橋です。
第二次世界大戦中、フィレンツェ市内の橋のほとんどはドイツ軍に爆破されましたが、
この橋だけはその歴史的価値が尊重され爆破を逃れました。

この橋は、はるか昔、古代ローマ時代から川幅の最も狭いこの場所に架けられていたのですが、
1117年と1333年の洪水で流され、現在の橋は1345年に再建されたものです。
1218年にカッライア橋が架けられるまでは、この橋が町で唯一のものでした。
新しく架けられたカッライア橋に対して、この橋は古いということで、
「ポンテ・ヴェッキオ(古い橋)」と呼ばれるようになりました。

15世紀頃、橋の上には肉屋が並んでいたのですが、大変な悪臭を放っていたため、
16世紀にフェルディナンド1世が肉屋を立ち退かせ、
その代わりに貴金属店を集めて現在に至っています。
橋の真ん中あたりにある胸像は、ヨーロッパ随一の金銀細工師であったチェッリーニ。
彼の作品は、バルジェッロ博物館で見ることができます。

橋の上には、ヴァザーリの回廊と呼ばれる長い廊下が建てられています。
これは、当時フィレンツェを治めていたメディチ家が、
住居であったピッティ宮殿から行政機関であったヴェッキオ宮殿まで、
外を通らずに安全に移動できるよう、建築家ヴァザーリに命じて造らせたものです。

橋の上に並ぶ数々の貴金属店は、女性ならばつい足を止めて見入ってしまいますよね。
中世のフィレンツェでは、彫金も絵画、彫刻と同じく芸術のひとつとして認められていて、
現代でも昔ながらの製法を引き継ぐジュエリー職人さんがフィレンツェにはたくさんいます。

女性の方は自分への、男性の方は奥さん、彼女へのお土産に、
フィレンツェの伝統工芸、彫金の貴金属アクセサリーはいかがでしょうか。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。