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フィレンツェ (イタリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Ponte Vecchio ポンテ ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)

山岸 玲子 (トラベルコンシェルジュ)

きらびやかな貴金属店が建ち並ぶフィレンツェ最古の橋

  • 街散策おすすめ

イタリア語で「古い」を意味する「ヴェッキオ」の名の通り、アルノ川に架かるフィレンツェ最古の橋です。
第二次世界大戦中、フィレンツェ市内の橋のほとんどはドイツ軍に爆破されましたが、
この橋だけはその歴史的価値が尊重され爆破を逃れました。

この橋は、はるか昔、古代ローマ時代から川幅の最も狭いこの場所に架けられていたのですが、
1117年と1333年の洪水で流され、現在の橋は1345年に再建されたものです。
1218年にカッライア橋が架けられるまでは、この橋が町で唯一のものでした。
新しく架けられたカッライア橋に対して、この橋は古いということで、
「ポンテ・ヴェッキオ(古い橋)」と呼ばれるようになりました。

15世紀頃、橋の上には肉屋が並んでいたのですが、大変な悪臭を放っていたため、
16世紀にフェルディナンド1世が肉屋を立ち退かせ、
その代わりに貴金属店を集めて現在に至っています。
橋の真ん中あたりにある胸像は、ヨーロッパ随一の金銀細工師であったチェッリーニ。
彼の作品は、バルジェッロ博物館で見ることができます。

橋の上には、ヴァザーリの回廊と呼ばれる長い廊下が建てられています。
これは、当時フィレンツェを治めていたメディチ家が、
住居であったピッティ宮殿から行政機関であったヴェッキオ宮殿まで、
外を通らずに安全に移動できるよう、建築家ヴァザーリに命じて造らせたものです。

橋の上に並ぶ数々の貴金属店は、女性ならばつい足を止めて見入ってしまいますよね。
中世のフィレンツェでは、彫金も絵画、彫刻と同じく芸術のひとつとして認められていて、
現代でも昔ながらの製法を引き継ぐジュエリー職人さんがフィレンツェにはたくさんいます。

女性の方は自分への、男性の方は奥さん、彼女へのお土産に、
フィレンツェの伝統工芸、彫金の貴金属アクセサリーはいかがでしょうか。

中村志保 (会社員、ヴァイオリン講師)

伝統の技・フィレンツェ透かし彫りを見に行こう!

  • 街散策おすすめ

ポンテヴェッキオは、カラフルな建物が立ち並ぶとてもユニークな橋。

橋の中心部からの眺めも素敵ですが、
この橋の中心部には彫金師の父と呼ばれるチェッリーニの胸像があるように、
ルネッサンス期から受け継がれる伝統的なフィレンツェ彫りを施した
ジュエリー店が立ち並びます。

一つ一つ職人さんの手で丁寧に作られたジュエリーは、
デザイン、輝きを見るだけでもため息が出ますが、日本の価格に比べるとかなりお買い得。
一生物のジュエリーに出会えるかもしれません。

入口は鍵がかかっているお店もあり、入店するにはチャイムを押して開けてもらいます。

◆歴史的背景
この橋は、ポンテ(橋)ヴェッキオ(古い)、
その名の通りローマ時代からあるフィレンツェで一番古い橋ですが、
河川の氾濫などで何度か建て直され、現在の橋は1345年に再建されたものです。

隣にあるサンタトリニタ橋、グラツィエ橋等、他の橋と違い、
第二次世界大戦の時も崩壊されず残ったのは、
この橋が狭くて戦車が通れなかったとも、歴史的建造物を崩壊出来なかった等、
色々な説があります。

現在は、両側に宝石店が並んでいますが、
16世紀までは肉屋や皮なめし職人の仕事場があり、冷蔵庫がなかった時代なので、
腐った物は川に捨てていました。
冷蔵庫のない時代のお肉屋さんは想像出来ると思いますが、かなりの異臭を放っていました。

コジモ一世が住居のピッティ宮殿と仕事場のヴェッキオ宮殿を通るヴァザーリの回廊を造った際、
あまりの異臭に臭わない金細工の工房にし、今も金細工のお店が並んでいます。


◆注意事項
彫金師の父の胸像の柵に南京錠をかけ、その鍵を川に捨てるとカップルは永遠に結ばれると
南京錠をかけて行くカップルがいますが、
今では違法となり、見つかると罰金を取られるので注意してください。

◆その他の見どころ
宝石店の入り口は昔ながらの鍵が何重にもかけられていて、
お店を開ける9時半頃に行って鍵を開けるのを見てみるのも面白いですし、
夏の夜には野外ライブを行っている事があり、観光客は地べたに座り演奏を楽しんでいます。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。