ウフィツィ美術館近くのアルノ川沿いに、斜塔で有名なピサ出身の偉大な科学者「ガリレオ・ガリレイ」の博物館があります。
博物館の建物は14世紀のカステッラーニ宮で、ルネッサンス期にフィレンツェを治めていたメディチ家や、メディチ家が途絶えたあとフィレンツェを
支配していたオーストリアのロレーヌ家は、才能ある科学者を保護、育成していました。
彼らが収集した天球儀、温度計、軍事用具、航海用具、時計、子宮内の胎児の模型など様々な科学コレクションや、ガリレオ自身が考案して製作した器具も展示されています。
ガリレオの製作品の中で最も重要なのが、世界に二点しかないという望遠鏡と、彼が木星の衛星を発見したときに使ったと言われている望遠鏡の対物レンズです。
また、ガリレオの右手中指と歯も展示されています。
望遠鏡を使った天体観測により、ガリレオはそれ以前まで信じられていた宇宙の常識を翻すような様々な発見をし、コペルニクスの地動説を支持するようになります。
そのためガリレオは、太陽を中心とした世界観(地動説)は異端とする教会と対立することになります。
異端裁判で、地動説を放棄すると書かれた文書を読まされ、読んだあと「それでも地球は動く」と呟いたというエピソードは有名です。
ガリレオ博物館公式サイトには、ダウンロード可能な日本語のミニガイドがあり、専用のスマホ用アプリもダウンロードすることができます。(館内は無料でWiFi利用可)
日本語のミニガイド
https://www.museogalileo.it/assets/files/miniguide/depliant_gia.pdf
スマホ用専用アプリについて(英語)
https://www.museogalileo.it/en/visit/emgapp.html
各展示室にあるQRコードをスマホで読み取ると、展示品の説明(日本語あり)を読むこともできます。
英語やイタリア語の解説しかない美術館や博物館が多い中、日本語の解説を読みながら見学できるのは嬉しいですね。
入場料: 9ユーロ
見学所要時間: 約2~3時間
Museo Galileo ガリレオ博物館
山岸 玲子
(トラベルコンシェルジュ)
ガリレオの指と歯も展示されている科学博物館
- 投稿日2018/02/21
2018/02訪問
-
ジャンル博物館・ミュージアム
-
エリアドゥオーモ
-
住所
-
電話番号+39-05-5265311
-
営業時間[水-月]9:30-18:00 [火]9:30-13:00
-
定休日1月1日, クリスマス
-
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
ガリレオ博物館周辺のおすすめ観光スポット
- ウフィツィ美術館
- ヴェッキオ宮殿(パラッツォ ヴェッキオ)
- シニョーリア広場
- ポンテ ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)
- 中世邸宅博物館
- サンタ クローチェ教会
- ピッティ宮殿
- パラティーナ美術館
- ジョットの鐘楼
- サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)