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フィレンツェ (イタリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(5人)詳細

山岸 玲子 (トラベルコンシェルジュ)

内部装飾も美しい美術館

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!

パラティーナ美術館は、ヴェッキオ橋を渡った先にあるピッティ宮殿内にあります。

ピッティ宮殿は、15世紀のフィレンツェの銀行家であったピッティ家の住居として着工されました。
その後、当時フィレンツェを治めていたメディチ家がピッティ宮殿を買い取り、
ヴェッキオ宮殿からピッティ宮殿に住居を移したあと増築が重ねられました。

現在、宮殿は美術館や博物館となっており、パラティーナ美術館の他に、近代美術館、
銀器博物館、衣装博物館、陶磁器博物館、馬車博物館もあります。
宮殿の裏にはボーボリ庭園もあり、パラティーナ美術館内から庭園の一部を見ることができます。

この美術館にはメディチ家を始め、歴代のトスカーナ大公の美術コレクションが収蔵されています。
特に、ルネッサンス期に活躍した画家ラファエロやティツィアーノの優れた作品が多く、
イタリアで1番多くラファエロの作品が展示されていることでも知られています。

また美術館の内部は、天井のフレスコ画も含めほぼ当時のままで公開されているので、
美術鑑賞だけではなく、かつては宮殿であった美しい内部装飾も見ることができます。

この美術館で有名な作品は、ラファエロ作「小椅子の聖母」、「大公の聖母」、「ヴェールの女」、ティツィアーノ作「マグダラのマリア」、フィリッポ・リッピ「聖母子と聖アンナの生涯」等々です。

館内は広くて収蔵品も多く、作品が年代や画家、作風などのカテゴリーに分けて展示されていないため、
ガイドブックで事前に調べたお目当ての作品を探すのに時間がかかるかもしれません。
また、英語やイタリア語で書かれた解説を読むのも大変です。

館内に入ってすぐのところにある売店で、日本語のガイドブックが売られています。
時間が無く見たい作品だけに絞って見学したい場合は、見学前にガイドブックを買っておくことをお勧めします。
ガイドブックには作品の場所と解説が書かれているので、見学の助けになることでしょう。

また、パラティーナ美術館には王の居室もあり、1時間毎に無料のガイド付ツアーで見学することができます。
(ガイドは、英語、フランス語、イタリア語のみ。最高15人まで。)

ツアーに参加したい場合は、館内のインフォメーション・デスクに予約表が置いてあるので、
希望するツアー時間のところに名前を書きます。ツアー所要時間は約30分です。

パラティーナ美術館は、近代美術館、衣装博物館、銀器博物館との共通入場券となっています。
パラティーナ美術館見学だけで結構時間がかかるので、共通入場券で入場できる
他の美術館や博物館も見学しようと思ったら、丸1日は必要かもしれません。

美術鑑賞がお好きな方には、ウフィツィ美術館に加えて是非訪れて頂きたい美術館です。

2018/02訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。