マカオ半島で一番高い場所にあるのが、ギア要塞。
1622年から1638年にかけて築かれたもので、敷地内には聖母礼拝堂であるギア教会と、1865年に中国で初めての近代的灯台として造られたギア灯台があります。
ギア教会はとても小さいため、外観だけ見て終わってしまいがちですが、ぜひ中へ。
堂内には一面、精巧なフレスコ画が飾られています。
そこには東洋の宗教的、神話的なモチーフが西洋の技法であるフレスコ画で描かれているのですが、これはマカオならではの非常に珍しいケース。
1990年代の教会修復の際、偶然発見されたもので、学術的にも大変価値があるのだそうです。
ところで、この要塞の入り口には、変わった形をした模型がいくつか並んでいます。
これは、マカオの天気予報ではおなじみの、「台風マーク」の模型。
マカオには、台風の強度を分かりやすいシグナルで知らせる習慣があります。
たとえば、「シグナル1」なら学校は通常どおり、「シグナル8」だと企業はお休み、というように、台風の警告を見やすく形にしたものです。
かつて、マカオの中で最も高い位置にあったギア要塞では、台風がやってくると、誰もが一目できるこの場所に台風シグナルをかかげ、台風の情報を知らせていたのだそう。
今のようにビルが乱立していなかった時代は、頂上に目をやれば、即座に台風情報が理解できたのでしょう。
もちろん、今ではテレビやインターネットで即座に情報がキャッチできるので、この巨大シグナルは役に立たなくなってしまいましたが、マカオの文化として、ここに残されています。
Guia Fortress ギア要塞
東西文化が融合するフレスコ画のある教会は必見!
- 投稿日2015/03/23
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ジャンル史跡・遺跡
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エリアマカオその他
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住所
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電話番号+853-2859-5481
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営業時間9:00-18:00
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定休日無休
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予算入場料 無料
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公式サイト
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