1. 旅行比較サイト トラベルコ
  2. 海外旅行
  3. 海外現地クチコミ
  4. ミラノ(イタリア)観光地
  5. サンタ マリア デッレ グラツィエ教会の現地クチコミ
日経トレンディ総合力BESTに続きオリコン顧客満足度®でも1を獲得 [プレスリリース]
ミラノ (イタリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(5人)詳細

Santa Maria delle Grazie サンタ マリア デッレ グラツィエ教会

加藤 之英 (エンジニア)

世界遺産の壁画「最後の晩餐」は必見!

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!
  • 定番人気

ミラノにおけるルネッサンス期最大の建築物、サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会は1466年から1490年の間にソラーリによってゴシック様式に建てられ、ブラマンテにより多角形の尖塔のある円天井が載せられ完成しました。内部はブラマンテ設計による明るく開放感あふれるルネッサンス空間となっています。はめ木細工、旧聖具室と回廊付き中庭もブラマンテによる作品です。
 
そして、教会に向かって左側にあるのが旧ドメニコ派修道院の食堂で、内部の壁には、ダ・ヴィンチ作の「最後の晩餐」があります。

1980年、イタリアで2番目に古く、「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」として世界遺産に登録されました、ミラノで唯一の世界遺産です。小説、映画「ダビンチコード」にてさらに人気に拍車がかかりました。

ダ・ヴィンチの最後の晩餐は壁に描かれたフレスコ画で非常に痛みやすく、修復はかなり困難で長期間かかりました。修復後の現在、劣化を防ぐために壁画の前面に空気の流れを作り、エアーカーテンとして品質を保つための工夫がされております。さらに劣化を防ぐにはなるべく人を近づけたくないため、見学には制限がつけられています。それは、「30人ずつ15分のみ見学させる」ということでそれ以上は見ることができません。そのため、1日の見学者数は限られており、チケットの予約、購入が非常に困難となっています。筆者はミラノ在住時でもチケットがとれず、最後の晩餐を見るのに2年かかりました。以前は電話予約のみでしたが現在ではネット予約も可能となっております。以下にチケット購入方法をいくつかご紹介します。

その1:インターネットのオンライン予約
以下のサイトにて、3か月前から予約可能です。おとな1名、8ユーロ。
最後の晩餐オンライン予約:
http://www.vivaticket.it/index.php?nvpg[evento]&id_show=63954&idt=744
予約の解説はこちら:
http://www.mytravelunpacked.com/#!lastsupperonlinebooking/c22br

その2:電話予約
以下の番号にて電話予約が可能です。ただしかかりづらいのでご注意してください。
予約番号:02-92800-360
月~土 8:00-18:30

その3:その場でキャンセル待ち
30人毎のグループで見学するのでキャンセルが出た場合、グループに空きが出るため、運がよければチケットをとれることがあります。もしキャンセル待ちをするなら朝早い時間に行く方が取れる可能性が高いです。今日は待ってもダメ、と言われるときもありますのでご注意ください。

その4:旅行会社からチケットを買う
HISミラノ、その他旅行会社からチケットを購入することができます。ただし通常8ユーロのチケットが30ユーロ前後とかなり高額です。せっかくミラノに来たからどうしても見たい!という人はどうぞ。

一生の思い出として最後の晩餐の見学はお勧めです。日本語のオーディオガイダンス(3.5ユーロ)を是非借りてください。15分ぴったり、最後の晩餐の絵画について、登場人物の説明含めて日本語で説明してくれるので分かりやすく、登場人物一人一人についてもよく理解できますので強くお勧めします。

川倉 靖史 (イタリア政府公認添乗員)

ミラノで唯一の世界遺産。『最後の晩餐』のある教会

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!

ここはユネスコの世界遺産(レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院)に登録されています。

スフォルツァ家の命により建築家ソラーリによって1469年に完成されたゴシック様式の教会を、新公爵によってスフォルツァ家の霊廟として改築することが決定し、それを任されたのがルネサンスを代表する建築家ブラマンテでした。

教会は第二次世界大戦中に連合軍の空襲を受け、大きな被害を受けましたが『最後の晩餐』の前には土嚢が積み上げてあったため、かろうじて被害を免れたと言われています。

制作当時に奇跡の絵画と呼ばれていましたが、様々な不幸な経緯から、現在では存在自体が奇跡だと言われているレオナルド・ダ・ヴィンチ作の最後の晩餐。彼のパトロンであったルドヴィーコ・イル・モーロ公の要望で描いた絵画でした。

絵は修道院の食堂の壁画として描かれたもので、420 x 910 cmという大きさから1495年から制作に取りかかり、1498年に完成となりました。ほとんどの作品が未完とも言われるレオナルドの絵画の中で、数少ない完成した作品の一つとして知られ、最も損傷が激しい絵画としても知られています。

逆に、遅筆で有名なレオナルドが3年でこの絵を完成しているのは、彼にしては速いペースで作業を行ったとも解釈できます。

レオナルドは完全に乾いた壁の上にテンペラ画の技法で描きました。しかしテンペラや油絵は温度や湿度の変化に弱いため、壁画には向いていません。結果的にこの方法は失敗し、湿度の高い気候も手伝い、激しい浸食と損傷を受ける結果となりました。

壁画完成から20年足らずで、レオナルドが存命中であった1510年頃には目に見えるほど顔料の剥離が進んでしまっていたことが、当時の記録からわかっています。

現在、「最後の晩餐」の見学は完全予約になっています。ミラノを観光する方は直接ホームページから、または旅行会社を通して予約しなければなりません。

それでも一か八か最後のチャンスに望みをかけて、直接窓口に直談判する人も見られますが、玉砕して戻ってくる人を多く見かけます。

予約は必ず取りましょう。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。