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パリ (フランス) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Musee de l'Orangerie オランジュリー美術館

ささき (フリーランス)

圧巻! モネの『睡蓮』

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • 定番人気

「印象派の作品が大好き!」
「モネの作品を鑑賞したい!」
という人におすすめの美術館です。

最寄りの地下鉄Concorde駅(コンコルド駅)から歩いて5分程度。チュイルリー庭園内にある美術館です。オルセー美術館やルーヴル美術館にも近く、美術館巡りをするには絶好のロケーションにあります。

小ぶりな美術館ですが、人気が高いため、入場するまで列に並ぶこともしばしば。一般の入場料は9ユーロです。

まず真っ先に見ていただきたいのが、モネの大作『睡蓮』。部屋を贅沢に使った展示は、自然光をふんだんに取り入れており、作品の美しさを存分に堪能できます。この大作をパノラマ展示するために作られただけあって、見応え十分!フラッシュ無しなら写真撮影も許可されているのが嬉しいところ。

モネの他にも、ルノワールやセザンヌなど、印象派の作品も多数展示されています。また、ピカソやマティスなど、有名な作品もあり、2時間ほどはあっという間にたってしまいます。

印象派好き、モネ好きにはたまらない美術館。ぜひ、人の少ない朝夕の時間帯を狙って訪れてみることをおすすめします。

2016/12訪問
なかじま いちろう Nakajima Ichiro (フランス通訳ガイド講師連盟会員)

オランジュリー美術館、睡蓮の絵を見ながら半日ボケッとしよう。

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • 定番人気

メトロは、1、8、12号線の通るConcorde 駅で降り、
コンコルド広場をチュルリー庭園に沿ってセーヌ川の方向に歩いて行きます。

美術館の横長の建物はその昔国王のデザートとなる
オレンジの木を栽培する温室だったので、
名前はオランジュリーということになりました。

ここは、クロード モネ「睡蓮」の大作を収めていることで有名です。
この作品自体は、画家の友人だった政治家、
ジョルジュ クレマンソーの依頼で最初からここに収める目的で描かれています。

半生をジベルニー(ジヴェルニー)の村で過ごしたモネが
晩年白内障に犯されながらも、庭師たちに作らせた自前の日本庭園で、
朝から陽の落ちる夕方まで睡蓮と水面に映る柳の葉、
雲などを観察しながら必死に描きました。

睡蓮の作品群で青みがかった絵は朝方、
暖色系の絵は夕方の日本庭園で睡蓮のある池を描いたものです。
この睡蓮の絵のある一階は撮影禁止で
べちゃくちゃ話していると怒られますので要注意です。

撮影可能な地下には、
画商として印象派、ポスト印象派の画家たちを金銭的に支えたポール ギョームと
ジャン ヴァルテルのコレクションが展示されています。
マリー・ローランサン、ピカソ、ルノアール、ゼザンヌ、ユトリロ、
モディリアーニ、マティス、スーティンの作品が並んでいます。

オランジュリー美術館
開館時間 9時から17時45分まで。
閉館日 火曜日、5/1, 7/14, 12/25
入場料 10€ 18歳未満は無料。

オルセー美術館も見学する場合は、組込みのペア券があり、2€安くなります。
どちらかというと、オランジュリー美術館の方が空いているので、
こちらでペア券を買って作品を鑑賞した後に、5分ほど歩いて、
オルセー美術館に行くことをお勧めします。
オルセーはいつも混んでいて、
切符を予め買っているとリール通り側の優先入場口からサッと入れます。

江草由香 (情報サイト運営兼ライター)

圧巻。幅90メートルもある連作、モネの睡蓮

  • 芸術鑑賞おすすめ
  • ガイドの超イチオシ!

モネの『睡蓮』といえば、
チュイルリー公園内にあるオランジェリー美術館をすぐに連想する人も多いでしょうが、
まさにこの美術館は、『睡蓮』を展示することを目的に建設されました。

1918年、モネは友人で当時フランスの首相だったクレマンソーに
『睡蓮』を国に寄贈したい、と話したところ、
クレマンソーは、リュクサンブール美術館の別館になる予定だった、
元温室に『睡蓮』を展示することをモネに提案。

“楕円形で、自然光の入る展示室”というアイデアを元にモネ自身が美術館の設計に参加し、
展示室の形状に合わせて、作品を制作したのです。
そして、二つの楕円形展示室の壁面を高さ2m、幅は合わせて90mを超える
8点の連作『睡蓮』を展示する美術館が1927年にオープンしました。

ところが、1960年にピカソ、ルノワールなどの作品コレクションを収蔵するために、
『睡蓮』展示室の上に部屋を増築したため、自然光が入らなくなってしまいました。

その後、2000年から、6年をかけた大工事によって、地下一階に常設展示室を作って、コレクションを移し、
『睡蓮』展示室は、作品を傷めることなく、自然光が入るような特殊ガラスと布を天井に使い、
1927年当時の、モネが望むような自然光の元で『睡蓮』が鑑賞できるようになったのです。

パノラマ状の『睡蓮』連作にはまず圧倒されますが、
日の当たり具合によって、微妙に印象が変わる様子を
長椅子に座って、何時間でも眺めていたい気持ちにさせられます。

もちろん、地下展示室に常設されているピカソ、モディリアニ、ルソーなどの名作も素晴らしく、
ルーブルやオルセーに比べると、規模は小さいけれど、見ごたえ十二分の美術館です。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。