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パリ (フランス) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

なかじま いちろう Nakajima Ichiro (フランス通訳ガイド講師連盟会員)

美術館を見学した後にぜひ。

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メトロ1・8・12号線のコンコルド駅か、1号線のチュルリー駅で下車すると、目の前にあるのが「チュイルリー庭園」です。

チュイルリー庭園の“チュル”は瓦のことで、昔は瓦を焼く職人たちがいたところでした。“チュル”という言葉からチュイルリーへと派生して名前がついたと言われています。

ルーブル美術館の西側に位置するチュイルリー庭園は、当初、カトリーヌ・ド・メディシスのために16世紀に作られたものでした。また、現在その大部分がルーブル美術館として利用されている建物は、昔、国王の居住する宮殿として使用されていました。

現在のチュイルリー庭園の原型は、17世紀、ルイ14世に仕えていたアンドレ・ル・ノートルが設計した典型的な「フランス式庭園」です。ちなみに、ベルサイユ宮殿の庭園も彼が設計したものです。

フランス式というのは、左右対象、幾何学的な模様で、人間が大自然を征服したかのように作られています。それに対して、イギリス式というのは、人間があくまでも人工的に庭園を設計するわけですが、あたかも昔からそこにあったかのように、ありのままに見えるように池を作り、小道をわざと蛇行させて作園します。

パリ市内にはイギリス式の公園が多いのですが、それはイギリスかぶれだったナポレオン3世の影響とも言われています。

天気がいい日には、日向ぼっこしているパリ市民もいますし、週末や休日には子供達がレンタルのヨットの模型を噴水のところに浮かべて遊んでいる光景も見られます。そんなフランス人の日常生活に溶け込んでみるのもいいかもしれませんね。

また、ルーブル美術館とセーヌ川寄りの雑草に覆われた界隈では蜜蜂が飼われています。そして雑草が生い茂った斜面では、時々ヤギが草を食べています。

これはどうしてかというと、フランスではある程度角度がついた斜面で庭師が草切り機を利用すると、事故の原因になるかもしれないということで、機械での作業が法律で禁止されているため。代わりにヤギに草刈りをやらせているそうです。

コンコルド広場寄りの敷地内には、セーヌ川寄りに「オランジュリー美術館」が、リボリー通り寄りには「ジュ・ド・ポーム国立美術館」があります。

トイレに行きたくなりましたら、庭園内コンコルド広場寄りにあります。チュイルリー庭園の設計者、アンドレ・ル・ノートルの胸像がそばに置いてあります。トイレは有料で前払い。現時点、料金は50セントです。

2019/08訪問
  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。