ミャンマー国立博物館は1952年6月に設立された国内最大の博物館です。
5階建ての館内には、国内各地から集められ王朝時代の遺産や各民族の伝統芸能や工芸品、仏像、文献などミャンマーを代表する財宝の数々が展示されています。
中でも最大の見所は1階にある「獅子の玉座」。
高さ10.5メートル、重さ3トン、漆の下地の上に金細工が施された重厚な「獅子の玉座」は、ミャンマー最後の王朝であるコンバウン朝の首都・マンダレーの王宮内に9ヵ所あった王座の内の一つ。1885年にイギリス軍がマンダレーの王宮を攻め落とした際にインドへと持ち去り、その後1964年にミャンマーへと返還されました。
マンダレーの王宮は70年前の戦災で灰になりましたが、インドに持ち去られた「獅子の玉座」のみが焼失を免れ、現在国立博物館に展示されています。
玉座の前で王妃と並んで座るミャンマー最後の王ティーボー王の写真。
写真の中のティーボー王は、目の前に展示されている金糸にルビーをあしらった絢爛豪華な衣装を身に着けてたたずんでいます。
ティーボー王はイギリスによりインドへと追放され、インドでその生涯を閉じました。博物館のガラスケースの中の品々は、ミャンマー最後の王朝の栄華と激動の歴史を鮮明に伝えてくれます。
あまりの文化レベルの高さに驚くこと必須です。
ミャンマーの歴史だけでなく、化石や隕石、竪琴や楽器、絵画に少数民族の紹介もあり、普段博物館に興味が無い人も心の琴線に触れる展示物に出会えることが出来ます。1Fでは、2015年8月よりミャンマー初の世界遺産・ピュー遺跡の展示が行われています。
1F入って右奥のカウンターでは、日本語の音声ガイドの機械を無料で借りることが出来ます。ガイドがあると理解度が全然違うので、借りるのが断然おすすめです。
入館料は5,000チャット。館内写真撮影禁止、日本語音声ガイドを無料で借りることができます。
館内所用時間は、さらっと見ると1.5時間、じっくり見ると3時間。
アクセスは、ヤンゴン市内からタクシーで約10分。2,000チャット(約200)~程度。
※タクシー料金は初乗りが1,000チャット(約100円)~、メーターはなく事前の交渉制になります。
※ヤンゴン市内の車でのご移動は、渋滞がひどいため所用時間はご参考まで。
【その他】
・館内の写真撮影は禁止されており、手荷物は入り口のロッカーに預けることが出来ます。
・日本語音声ガイドは耳に当てて、携帯の様に使います。
・展示物との距離が近すぎる博物館です。だんだんと心配になって来ます。
・個人的には、総銀作りのマットが一番の驚愕アイテム。展示物だと気づかない程館内と一体化しています。
・40以上の少数民族の衣装が並ぶ展示コーナーは、オシャレすぎてまるでランウェイのよう。
・リス族のバッグは、今すぐ使えそうなオシャレアイテム。
・博物館の敷地内にはお土産物屋が数件あります。
・博物館の近くには大型のショッピングセンター「トーウィンセンター」と「セインゲーハー」があります。
National Museum 国立博物館(ナショナル・ミュージアム)
展示物が近すぎる!「ミャンマー凄すぎ」思わず声が出る博物館
- 投稿日2015/09/29
- 更新日2019/07/29
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ジャンル博物館
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エリアヤンゴン
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住所
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電話番号+95-1-371540
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営業時間[火-日]9:30-16:30(最終入場 16:00)
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定休日月曜日
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予算入場料 5,000チャット
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公式サイト
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