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温泉ソムリエ久世進の「一泉一会」
プロフィール

ニックネーム:
温泉ソムリエ久世進
居住地:
北海道
性別:
男性
年代:
70代
自己紹介:
温泉で一番大切なものそれは「泉質」。
私、温泉ソムリエの知識を活かして、自ら出逢った温泉地の
温泉分析書をもとに、それぞれの温泉の分析をして
それぞれの温泉の特徴や効能をお教えします。

温泉ソムリエ2つ星マスター取得、温泉観光士取得、温泉学会会員

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温泉分析書の見方を教えます! これがわかれば「温泉のすべて」がわかります!

2011/05/28 21:08
2010/9/16 野沢温泉にて
エリア:
    指定なし
テーマ:
  • ホテル・宿泊
  • / 温泉・露天風呂
温泉の浴室や入口等に、温泉分析書が掲示されていることがあります。

この温泉分析書は、その温泉の状態を一番詳しく書いたもので、

これに記載されていることが理解できると、温泉の成分や効能などが

よくわかり、温泉巡りの楽しみが増大します。

しかし、そこには数字ばかりが並んでいて、わかりにくいものです。

そこで、実際の温泉分析書をもとに、その数字の見方をわかりやすく

解説することにしました。

温泉分析書1


❶ 泉温

25℃以上あれば、成分に関係なく「温泉」となります。

25℃未満でも、温泉成分がある一定以上の量が含まれていれば、

「温泉」となります。(これば温泉法で定められています)

泉温の中でも、42℃以上を「高温泉」、34℃〜42℃を「温泉泉」、

25℃〜34℃を「低温泉」と分類されます。

源泉の温度が高いほど、温泉成分が多く含まれている傾向にあります。



❷ 湧出量

湧出量とは、湧き出している温泉の量を示すものです。

普通毎分何リットルと表示されています。ちなみに水道の蛇口を全開に

して水を流したときの水量は毎分20リットルです。

一般的には、1人あたり1分1ℓ以上のお湯が理想的と言われています。

施設の規模にもよりますが、毎分100ℓ以上ぐらい必要でしょうか。



❸ 湧出形態

湧出形態とは、温泉が地下からどのようにして地上へ湧き出している

のかを示すものです。湧出形態には3種類あります。

1)自然湧出(自然に地下から湧き出している状態)

2)掘削自噴(ボーリングなどで地下を掘削した後、湧き出している状態)

3)動力揚湯(ボーリングなどで地下を掘削した後、機械の力で汲み上げている状態)



❹ 源泉地

源泉地とは、温泉が地下から湧き出ている(汲み上げている)場所を

指します。温泉は普通、地下から地上に出て空気に触れると、いろいろな

温泉成分が変化します。本来持っている温泉の成分が損なわれる事が少な

くありません。源泉地と湯槽の場所は、近ければ近いほど温泉の鮮度はい

いと言われています。


<第25回 おわり>
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