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〜前回のあらすじ〜
しまじろうのラムりんが解雇されたことは知っていたが、あのネコの三兄弟まで解雇されていたことは知らなくてショックを受けたもやしジャンキー。ラムりんの『怪しい…』が聞けなくなっただけで大打撃だというのに。しかも、今は3Dっぽい絵柄になっていると知ってさらにショック。あと、ラムりんの苗字は 牧場 らしい。貴重な脳の記憶機能がこんなこと費やされ、途方に暮れるもやしジャンキーであった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
誰にも期待されていないけどサクサク書いていく、フランスの男女についてシリーズ第3段 最終回。
今回は日仏カップルあるあるベスト10を書いていく。後半は、日仏カップルというかジュリアンあるあるだけど。
1.洗い物戦争
日仏カップル三組に聞いて、三組とも「あるある!!」と答えたこの現象。
三組という、少ないサンプル数ではあるが、これは結構あるあるなことだと思って書く。
比較的 男性も積極的に家事育児に参加する、この国。
なので、晩御飯を作るのが女性の仕事ならば洗い物は男性の仕事 という風になる家庭が多い。(これは仏仏カップルでもそうだと思う)
しかしなぜか、すぐにはしない。
晩御飯食べる→すぐに片付け→綺麗な流し
というのが理想なのだが、なぜか翌朝にやりたがる。
ジュリアン曰く、『夜は寛ぐための貴重な時間だから』らしい。朝って時間ないから夜にやった方がええやろ…と思うんだが。
しかし、食器のある流しを見るのがものすごく嫌いな私。じゃあもう私がやんよ、洗い物嫌いじゃないし…ジュリアンは寛いでていいよ という風に言うと、
『君が洗い物までしたら、何もしてない僕はまるでテシュカンパクみたいじゃない!!明日の朝やるってば!!!』と言ってくる。
…亭主関白な。なんかテシュカンパクって中国のお酒みたいやな。とか冷静に思いつつ、キイイイイイイイイイイ!!となるんである。明日じゃなくて今やれや!!!!こびりつくやんけ!!!!である。
以前、晩御飯がカレーだったときは、どうしてもカレー皿を翌朝まで流しに放置されることに耐えられず、『日本にはな、明日やろうは馬鹿野郎という言葉があるんじゃ!!!今すぐやるか、私にやらせるか選ばんかい!!!』と言ったことがある。
するとジュリアンは、『え…アシタヤロウは…何?ちょっともっかい言って!なんかそれは使える言葉な気がする!!あ、ノートにメモ取りたいからちょっと待って!!!』と言って走って行った。
…真 面 目 か!!!
さすがや…さすがやで…この男の前では、全ての怒りやボケが殺されてしまうことは知っていたけど!!恐ろしい男や!!!
ちなみに、友人曰く、この洗い物戦争を回避するのに一番手っ取り早い方法は食洗機を買うことらしい。
今度、引越して大きな台所をゲットできたらぜひ食洗機を我が家に導入したい。
2.名前かぶりすぎ
現代っ子の名前は知らんが、三十代〜のフランス人の名前には、あまりバリエーションがない気がする。
故に、ジュリアンの周りにはやたらクリストフが多い。
ジュリアンには親友が2人いるが、その2人ともがクリストフ(1人は東京でバリバリのサラリーマン、もう1人はペルーでパン職人をしている)。
更に、職場にも3人ほどクリストフがいる。ややこしや。
故に、『今日クリストフから貰ったメールがさあ』みたいなことをジュリアンが言い出すと、まずそれはどのクリストフや?となるわけである。
なので、東京のクリストフが とか、ペルーのクリストフが とか、同僚のクリストフが とか、同じ会社だけど別のフロアで働いてるクリストフが とかいう接頭語が必要になるんである。
この年代、何があってそんなにクリストフが多いのか。誰か調べてくれ。
3.Couper les cheveux en quatre
直訳すると、"髪の毛を四つに切る"という意味のこの言葉。
これは、なぜ?なぜ?と質問ばかりしてくる人間のことを指す。日仏カップルあるあるというか、もうフランス人はたいがいこれですな。
なぜ日本人は働いてばかりなの?
え、有給とりにくいから?じゃあなぜ有給がとりにくいの?
なぜ上司に強く言わないの?
なぜ労基署にかけこまないの?
なぜ文句をカゲだけで言ってガマンするの?
というように。
逆に、日本人は"まああんまり突っ込んだところでなぁ…"とか、"仕方ないな"みたいな風に納得しすぎるのかなと思う。しかしフランス人は納得しなさすぎである。
4.どこでそれを覚えてん…という日本語
我が家での2人の会話は、九割九分フランス語である。故に、ジュリアンの日本語能力は正直どんなもんなのかいまいちわからない。ごくたまーに日本語を話すときも、いまいち助詞やら動詞の活用(未然形やら連用形やら、そういうの)がわかっていないようで、とても可愛い日本語になる。
ジュリアンはラテン系特有の、文法やるよりも会話や聞き取りで言語を覚えるタイプである。この手のタイプは、言語を覚えるスピードがものすごく早いがすぐに頭打ちになる…と個人的に思っている。この手の人間を見ると、大人しく文法をやれよ!!と叫びたくなるのである。
だがしかし、この手のタイプはめちゃくちゃ耳がいいので、一度聞いたことはすぐに覚えることができる。
コップを片手に『モウ一杯!!』や、2人で喋ってるときに私の携帯がなると携帯に向かって『モヤシチャンハ タダイマ オリマセン!!』とか言ったりする。
故に、どんどん変な語彙が増えていくのである。これに関しての話は、色々あり過ぎてめちゃくちゃ長くなるのでまた後日書きたい。
5.深い質問が多い
先ほども、やたら質問してくることが多いと書いたが、そんなこと考えたこともないわ…的な質問が多い。
例えば、将軍の起源ていつなの?とか 。江戸時代における将軍と天皇の力関係についてとか。醤油に山葵を溶かせば済む話なのに、なぜ寿司ネタに山葵を載せるのかとか。
知らんがな! と言いたくなる質問ばかりだが、知らんの一言で済ませると会話がそこで終わってしまうし、ただの頭の悪い人間だと思われてしまうので、とりあえずまず自分の意見を言ってから一緒にネットで調べるようにしている。おかげで、色々知識が増えたりもする。
6.それでいいの?と思えてくる働き方
日本の企業で働いた経験のある人なら、誰しもが疑問に思えるのがフランス人の仕事ぶり。
仕事中であろう時間にも関わらず、私用電話がガンガンかかってくる。
しかも内容は『元気?』とか『今なにしてるの?』とかである。逆に、何かのっぴきならぬ用事があるときに私が電話をかけ、ごめんね仕事中に〜と言うと『ああ、いいよ!今は同僚とコーヒー飲んでるだけだから!』とか言ったりする。あんたらいつ仕事してるんすか。
さらにすごい逸話がある。
一昨年の冬、ジュリアンは国外への一週間の出張を命じられた。それを聞いた瞬間、むっちゃええなー!軽い旅行やん!一緒に行きたいわ!と思った。しかしジュリアンは『いや、でも断るから。』と言いおった。…出張て断れるもんなん。
というのも、私は朝8時からの授業があり、そのためには6時半頃のバスに乗らなくてはいけなかった。冬のフランスの朝はとても暗い上に、そんな時間にバス停にいる人がほとんどいないので、そんなのは危険すぎる!と毎朝ジュリアンが駅まで車で送ってくれていたのである。だから、一週間も出張に行ったら婚約者を駅まで送れないから断る!と言ったらしい。社会ナメすぎぃ!!!!
そして本当にその出張を断われたジュリアンであったが、その代わりに真冬のブレストに三日間飛ばされるという仕打ちを受けた。案の定、嫌がらせされとるやんけ!!と思った。(※ブレストはフランスのブルターニュにある街で、いかんせんフランスの北西。しかも海沿い。真冬の寒さはすごい)
しかし、その出張を引き受けるときも、『わかりました、出張は行くけど、その代わりにかくかくしかじかなので三日間分の婚約者のタクシー代を会社が払って下さい』と言ったらしい。
どんだけ強気なん。
日本でこんなことを言ってしまったら、モンスター社員扱いであろう。
しかも、それは確かに問題だな!!とそれを承諾した上司と会社。日本では、社員の家族のために経費が落ちるとか考えられん。
しかし、当時は渡仏したてで日本での考えが抜けてなかった私は、そんなことで経費落とすなよ精神が働き、三日間ともバスを使って後にジュリアンに怒られた。しかし、多分今ならタクシー使うと思う。
昨年末にも、一週間の出張を断っていたので、今年はジュリアン嫌がらせでどこに飛ばされるんやろうとヒヤヒヤしている。
7.晩御飯が楽
日本に居た時の調子で晩御飯(一汁三菜)を用意すると、ものすごい顔をされる。誰かお客さん招待してるの…?と言ってきたりする。
フランスの家庭…特にジュリアンの実家の夕飯はとてもシンプルだったようで、一皿どーんと何か+サラダ+パン くらいでいいらしい。めちゃくちゃ楽だが、子供ができたらさすがにそれではマズイやろと思っている。
あと、食後のチーズとデザートは絶対である。
私の実家は食後のデザート文化がなかったので、これが結構つらい。というか、甘いものを食べる余裕がお腹にあるならもう一杯ご飯を食べろというトンデモ理論な家庭であった。
その結果、デザートよりもご飯をきちんと食べたいという体になってしまっているので、今でも全力でご飯を食べる。故にデザートの余裕がない。むしろ、フランス人て細い人でもデザートがっつり食べる人が多いので不思議で仕方ない。
8.蝉の声への反応
もうここらへんからはジュリアン限定あるあるだと思う。ご堪能下さい。
日本の蝉とフランスの蝉は違う。というか、フランスの蝉は鳴かない。むしろ、居るのかどうかよくわからない。
故に、日本の蝉の鳴き声を日本映画なんかで聞いたときの反応が凄まじい。
日本人の感覚からすれば、あんなに暑苦しくてうっとうしいもんはないが、ジュリアン的にはとても爽やかな鳴き声らしい。アブラゼミのミーンミンミンミンすら、爽やかメロディ☆のようで、よく真似をしている。
『にゃーんにゃんにゃんにゃんにゃー!!』と。
なぜネコ風味なのか。
それ微妙に違うで大将!と言うと、『ああ…蝉の鳴き声マスターしなくちゃ…』と言う。なぜ義務なのか。
時々、ジュリアンが すごいよ!マサルさん に出てきそうなキャラクターに思えて仕方がない。
9.日本の薬への不信感
日本の薬をバカにするフランス人は多い。あんなのは子供向けだね!というように。
というのも、フランスの薬はものすごく効き目が強いからだ。そしてものすごく安い。日本の風邪薬は1000円超えなんてザラであるが、こっちの国でそんなことをすると反乱が起きるだろう。
また、日本の薬局というのは、ダイ○クみたいな煩雑なものが多い。以前日本に帰ったときも、ジュリアンは頑なにそういった薬局で薬を買うことを拒否した。いわゆる、調剤薬局のような真面目な薬局しか信用できん!!らしい。なんで薬局でお菓子やらラーメンが売ってるのさ!!と怒っていた。確かにーーー!!
10.そのくせ、感動するポイントが変
フランスの薬は日本のものより優っている!!と豪語する中、日本の冷えピタと水枕に対しては大いなる敬意を払う。あとイソジンのうがい薬。
冷えピタとか天才的な発明品らしい。水枕も。
フランスで冷えピタ作ればガッチリ儲けられると思う。
あとミューズのような殺菌石鹸もほとんど存在しない。風邪を予防するという概念がないので、毎年冬になりガストロが流行するたびに
『あーさすがの天丼!!みんな身体はって笑いとりにきとるなぁ!!』と思う。
ミューズ売ろうぜミューズ。
いかがだっただろうか。
一つも当てはまらない!という日仏カッポーの方々もいるかもしれない。ていうか大半かもしれない。
何かもっと別なおもしろあるあるがあれば教えてください。
しまじろうのラムりんが解雇されたことは知っていたが、あのネコの三兄弟まで解雇されていたことは知らなくてショックを受けたもやしジャンキー。ラムりんの『怪しい…』が聞けなくなっただけで大打撃だというのに。しかも、今は3Dっぽい絵柄になっていると知ってさらにショック。あと、ラムりんの苗字は 牧場 らしい。貴重な脳の記憶機能がこんなこと費やされ、途方に暮れるもやしジャンキーであった…
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誰にも期待されていないけどサクサク書いていく、フランスの男女についてシリーズ第3段 最終回。
今回は日仏カップルあるあるベスト10を書いていく。後半は、日仏カップルというかジュリアンあるあるだけど。
1.洗い物戦争
日仏カップル三組に聞いて、三組とも「あるある!!」と答えたこの現象。
三組という、少ないサンプル数ではあるが、これは結構あるあるなことだと思って書く。
比較的 男性も積極的に家事育児に参加する、この国。
なので、晩御飯を作るのが女性の仕事ならば洗い物は男性の仕事 という風になる家庭が多い。(これは仏仏カップルでもそうだと思う)
しかしなぜか、すぐにはしない。
晩御飯食べる→すぐに片付け→綺麗な流し
というのが理想なのだが、なぜか翌朝にやりたがる。
ジュリアン曰く、『夜は寛ぐための貴重な時間だから』らしい。朝って時間ないから夜にやった方がええやろ…と思うんだが。
しかし、食器のある流しを見るのがものすごく嫌いな私。じゃあもう私がやんよ、洗い物嫌いじゃないし…ジュリアンは寛いでていいよ という風に言うと、
『君が洗い物までしたら、何もしてない僕はまるでテシュカンパクみたいじゃない!!明日の朝やるってば!!!』と言ってくる。
…亭主関白な。なんかテシュカンパクって中国のお酒みたいやな。とか冷静に思いつつ、キイイイイイイイイイイ!!となるんである。明日じゃなくて今やれや!!!!こびりつくやんけ!!!!である。
以前、晩御飯がカレーだったときは、どうしてもカレー皿を翌朝まで流しに放置されることに耐えられず、『日本にはな、明日やろうは馬鹿野郎という言葉があるんじゃ!!!今すぐやるか、私にやらせるか選ばんかい!!!』と言ったことがある。
するとジュリアンは、『え…アシタヤロウは…何?ちょっともっかい言って!なんかそれは使える言葉な気がする!!あ、ノートにメモ取りたいからちょっと待って!!!』と言って走って行った。
…真 面 目 か!!!
さすがや…さすがやで…この男の前では、全ての怒りやボケが殺されてしまうことは知っていたけど!!恐ろしい男や!!!
ちなみに、友人曰く、この洗い物戦争を回避するのに一番手っ取り早い方法は食洗機を買うことらしい。
今度、引越して大きな台所をゲットできたらぜひ食洗機を我が家に導入したい。
2.名前かぶりすぎ
現代っ子の名前は知らんが、三十代〜のフランス人の名前には、あまりバリエーションがない気がする。
故に、ジュリアンの周りにはやたらクリストフが多い。
ジュリアンには親友が2人いるが、その2人ともがクリストフ(1人は東京でバリバリのサラリーマン、もう1人はペルーでパン職人をしている)。
更に、職場にも3人ほどクリストフがいる。ややこしや。
故に、『今日クリストフから貰ったメールがさあ』みたいなことをジュリアンが言い出すと、まずそれはどのクリストフや?となるわけである。
なので、東京のクリストフが とか、ペルーのクリストフが とか、同僚のクリストフが とか、同じ会社だけど別のフロアで働いてるクリストフが とかいう接頭語が必要になるんである。
この年代、何があってそんなにクリストフが多いのか。誰か調べてくれ。
3.Couper les cheveux en quatre
直訳すると、"髪の毛を四つに切る"という意味のこの言葉。
これは、なぜ?なぜ?と質問ばかりしてくる人間のことを指す。日仏カップルあるあるというか、もうフランス人はたいがいこれですな。
なぜ日本人は働いてばかりなの?
え、有給とりにくいから?じゃあなぜ有給がとりにくいの?
なぜ上司に強く言わないの?
なぜ労基署にかけこまないの?
なぜ文句をカゲだけで言ってガマンするの?
というように。
逆に、日本人は"まああんまり突っ込んだところでなぁ…"とか、"仕方ないな"みたいな風に納得しすぎるのかなと思う。しかしフランス人は納得しなさすぎである。
4.どこでそれを覚えてん…という日本語
我が家での2人の会話は、九割九分フランス語である。故に、ジュリアンの日本語能力は正直どんなもんなのかいまいちわからない。ごくたまーに日本語を話すときも、いまいち助詞やら動詞の活用(未然形やら連用形やら、そういうの)がわかっていないようで、とても可愛い日本語になる。
ジュリアンはラテン系特有の、文法やるよりも会話や聞き取りで言語を覚えるタイプである。この手のタイプは、言語を覚えるスピードがものすごく早いがすぐに頭打ちになる…と個人的に思っている。この手の人間を見ると、大人しく文法をやれよ!!と叫びたくなるのである。
だがしかし、この手のタイプはめちゃくちゃ耳がいいので、一度聞いたことはすぐに覚えることができる。
コップを片手に『モウ一杯!!』や、2人で喋ってるときに私の携帯がなると携帯に向かって『モヤシチャンハ タダイマ オリマセン!!』とか言ったりする。
故に、どんどん変な語彙が増えていくのである。これに関しての話は、色々あり過ぎてめちゃくちゃ長くなるのでまた後日書きたい。
5.深い質問が多い
先ほども、やたら質問してくることが多いと書いたが、そんなこと考えたこともないわ…的な質問が多い。
例えば、将軍の起源ていつなの?とか 。江戸時代における将軍と天皇の力関係についてとか。醤油に山葵を溶かせば済む話なのに、なぜ寿司ネタに山葵を載せるのかとか。
知らんがな! と言いたくなる質問ばかりだが、知らんの一言で済ませると会話がそこで終わってしまうし、ただの頭の悪い人間だと思われてしまうので、とりあえずまず自分の意見を言ってから一緒にネットで調べるようにしている。おかげで、色々知識が増えたりもする。
6.それでいいの?と思えてくる働き方
日本の企業で働いた経験のある人なら、誰しもが疑問に思えるのがフランス人の仕事ぶり。
仕事中であろう時間にも関わらず、私用電話がガンガンかかってくる。
しかも内容は『元気?』とか『今なにしてるの?』とかである。逆に、何かのっぴきならぬ用事があるときに私が電話をかけ、ごめんね仕事中に〜と言うと『ああ、いいよ!今は同僚とコーヒー飲んでるだけだから!』とか言ったりする。あんたらいつ仕事してるんすか。
さらにすごい逸話がある。
一昨年の冬、ジュリアンは国外への一週間の出張を命じられた。それを聞いた瞬間、むっちゃええなー!軽い旅行やん!一緒に行きたいわ!と思った。しかしジュリアンは『いや、でも断るから。』と言いおった。…出張て断れるもんなん。
というのも、私は朝8時からの授業があり、そのためには6時半頃のバスに乗らなくてはいけなかった。冬のフランスの朝はとても暗い上に、そんな時間にバス停にいる人がほとんどいないので、そんなのは危険すぎる!と毎朝ジュリアンが駅まで車で送ってくれていたのである。だから、一週間も出張に行ったら婚約者を駅まで送れないから断る!と言ったらしい。社会ナメすぎぃ!!!!
そして本当にその出張を断われたジュリアンであったが、その代わりに真冬のブレストに三日間飛ばされるという仕打ちを受けた。案の定、嫌がらせされとるやんけ!!と思った。(※ブレストはフランスのブルターニュにある街で、いかんせんフランスの北西。しかも海沿い。真冬の寒さはすごい)
しかし、その出張を引き受けるときも、『わかりました、出張は行くけど、その代わりにかくかくしかじかなので三日間分の婚約者のタクシー代を会社が払って下さい』と言ったらしい。
どんだけ強気なん。
日本でこんなことを言ってしまったら、モンスター社員扱いであろう。
しかも、それは確かに問題だな!!とそれを承諾した上司と会社。日本では、社員の家族のために経費が落ちるとか考えられん。
しかし、当時は渡仏したてで日本での考えが抜けてなかった私は、そんなことで経費落とすなよ精神が働き、三日間ともバスを使って後にジュリアンに怒られた。しかし、多分今ならタクシー使うと思う。
昨年末にも、一週間の出張を断っていたので、今年はジュリアン嫌がらせでどこに飛ばされるんやろうとヒヤヒヤしている。
7.晩御飯が楽
日本に居た時の調子で晩御飯(一汁三菜)を用意すると、ものすごい顔をされる。誰かお客さん招待してるの…?と言ってきたりする。
フランスの家庭…特にジュリアンの実家の夕飯はとてもシンプルだったようで、一皿どーんと何か+サラダ+パン くらいでいいらしい。めちゃくちゃ楽だが、子供ができたらさすがにそれではマズイやろと思っている。
あと、食後のチーズとデザートは絶対である。
私の実家は食後のデザート文化がなかったので、これが結構つらい。というか、甘いものを食べる余裕がお腹にあるならもう一杯ご飯を食べろというトンデモ理論な家庭であった。
その結果、デザートよりもご飯をきちんと食べたいという体になってしまっているので、今でも全力でご飯を食べる。故にデザートの余裕がない。むしろ、フランス人て細い人でもデザートがっつり食べる人が多いので不思議で仕方ない。
8.蝉の声への反応
もうここらへんからはジュリアン限定あるあるだと思う。ご堪能下さい。
日本の蝉とフランスの蝉は違う。というか、フランスの蝉は鳴かない。むしろ、居るのかどうかよくわからない。
故に、日本の蝉の鳴き声を日本映画なんかで聞いたときの反応が凄まじい。
日本人の感覚からすれば、あんなに暑苦しくてうっとうしいもんはないが、ジュリアン的にはとても爽やかな鳴き声らしい。アブラゼミのミーンミンミンミンすら、爽やかメロディ☆のようで、よく真似をしている。
『にゃーんにゃんにゃんにゃんにゃー!!』と。
なぜネコ風味なのか。
それ微妙に違うで大将!と言うと、『ああ…蝉の鳴き声マスターしなくちゃ…』と言う。なぜ義務なのか。
時々、ジュリアンが すごいよ!マサルさん に出てきそうなキャラクターに思えて仕方がない。
9.日本の薬への不信感
日本の薬をバカにするフランス人は多い。あんなのは子供向けだね!というように。
というのも、フランスの薬はものすごく効き目が強いからだ。そしてものすごく安い。日本の風邪薬は1000円超えなんてザラであるが、こっちの国でそんなことをすると反乱が起きるだろう。
また、日本の薬局というのは、ダイ○クみたいな煩雑なものが多い。以前日本に帰ったときも、ジュリアンは頑なにそういった薬局で薬を買うことを拒否した。いわゆる、調剤薬局のような真面目な薬局しか信用できん!!らしい。なんで薬局でお菓子やらラーメンが売ってるのさ!!と怒っていた。確かにーーー!!
10.そのくせ、感動するポイントが変
フランスの薬は日本のものより優っている!!と豪語する中、日本の冷えピタと水枕に対しては大いなる敬意を払う。あとイソジンのうがい薬。
冷えピタとか天才的な発明品らしい。水枕も。
フランスで冷えピタ作ればガッチリ儲けられると思う。
あとミューズのような殺菌石鹸もほとんど存在しない。風邪を予防するという概念がないので、毎年冬になりガストロが流行するたびに
『あーさすがの天丼!!みんな身体はって笑いとりにきとるなぁ!!』と思う。
ミューズ売ろうぜミューズ。
いかがだっただろうか。
一つも当てはまらない!という日仏カッポーの方々もいるかもしれない。ていうか大半かもしれない。
何かもっと別なおもしろあるあるがあれば教えてください。