
今日は新幹線利用のツアーを案内しています。例の上海駅に着くのは、列車出発の40分前です。日本人のお客様は「早い」感覚が出るのですが、我々中国人に対しては、絶対に必要な余裕です。
今回乗る新幹線は9時発ですが、8時20分頃、厳しい安全検査を通って、待合室で待ち始めました。しかし、9時半発の乗客や、10時発の乗客も早々来ています。
どうして皆さんはそんなに早く駅に着くのでしょうか。

まだまだ改札が始まっていない内に、皆立ち上がって、並び始めます。
日本人から見ると、中国人はセッカチのイメージがありますね。
私は考えた理由はいくつあります。
まずは、鉄道交通がまだ不便な中国に対しては、列車に乗り遅れることは禁物です。交通至便の先進国と違って、予定している便に乗り遅れると、次はいつに乗れるかはまったく分かりません。列車はもともと少ないです。チケットの入手も困難です。新幹線でも、席が取れず、やむを得ず、立ち席(日本の自由席みたい)で行く人もたくさん見かけます。しかも、立ち席さえ入手できない場合も結構あります。
次は、列車での旅行は一部の人に対して、日常茶飯事ではなくて、年に1度、もしくは、数年に1度しかない珍しいことです。旅行に慣れていない人々に対しては、早めに行かないと不安ですね。
後は、昔からの習慣ですが、先に駅へ行って、先に乗車できると、大きな荷物を置き場を占領できます。座席は指定席なのですが、特に心配はありませんが、大きい荷物持ちの人々に対して、荷物置き場の争奪戦も必死です。

降りる時も同じです。全然着いていないのに、皆出口で並び始めました。
ところで、それは、うまい言葉で言いますと、中国人は「ハングリ意識」が強いです。
日本人は大概、「並べば、自分の番になる」という意識が定着されていますね。どうして中国人は行列を作らずに、割り込みするのは理解できないかもしれません。
しかし、実は中国には、昔からの事情があります。
モノは早く行かないと、なくなります。
物質不足時代の終了からまだ遠くなっていない中国人に対しては、昔からの争奪意識がまだ強いです。それは、きちんと並んで自分の番になることには、まだ慣れていないですね。

最後に全然関係ない写真ですが、すでに老朽化になった蘇州駅は、新駅舎を作っていますね。
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