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エリア:
- アジア > 中国 > 上海(シャンハイ)
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テーマ:
- 街中・建物・景色
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正直に言って、上海生まれ上海育ちの私にとっては、万博について、もっと美しい一面をブログに書き込みしたいですが、日本のマスコミに報道された「ゴミの山」「割り込み事情」などについては、話したくありません。
ところで、あらゆる物事って、よい面とよくない面があるのは、当たり前です。何も言わないままで黙ったより、自分で見たこと、それから自分の考えたことを素直に言ったほうが事実判明には有利かと思いますね。
それで、画像アップです。
上海万博の会場内、本当にゴミ箱がたくさんたくさん置いてあります。少ないところでは、10-20メートルに一個、多いところでは、5メートルにも一個あります。
ところで、これぐらいの人が来ているので、満杯になる場合も仕方ありませんね。
そして、「偽者身障者」のことです。
確かに、普段の上海市内では、どうしても見かけられないこれほどたくさんの車椅子が会場内に溢れています。まあ、偽者は絶対存在していますが、ただし、もっと大きな背景があります。
中国の都会では、上海万博会場のように、車椅子が旨く通行できる都市はまずはありません。いくら大都会の上海であっても、地下鉄にしろ、大型ショッピングモールにしろ、車椅子はとにかく不便です!!普段、本物の身体障害者も、車椅子を使いません!!
上海万博の会場では、初めてどこでも車椅子に対する配慮が普及されて、しかも、従業員が親切に特別サービスを提供してくれて、まったく普段外出しない身体障害者がようやく楽しく外出できる場所が出来ました。
そこから考えると、普段より多くの車椅子が見かけるのも、おかしくありません。正直に言えば、それは本当に「都会生活の進歩」です。Better City, Better Life. その通りです。
もちろん、偽者は情けないけどね。
次に、椅子事情です。
中国の人々、本当に皆折畳みの椅子を持ってきていますね。パビリオンの行列が大変ですので、賢い行動です。
ところで、自分で椅子を準備する覚悟が出来ていますが、自分でゴミ袋を準備する覚悟が出来ていませんね。
それは、民度の問題と言うより、宣伝不足です。毎日マスコミで、万博のものすごい入場人数とパビリオンの人気状況は報道されていますが、並んでいる間、飲み終わった水のペットボトルや食品袋は捨てるところがないことは、一切報道されていません!!
それは、私が、「マスコミが悪い」と思います。
万博の素晴らしい一面を宣伝するのは、当然過ぎるほど当然なことですが、もっと市民に準備しておくべき物に、ゴミ袋のことをどうして宣伝しないですか。
数時間を並んでいる間、食べ終わった物や飲み終わった水は、ずっと持っていくことは当然辛いですね。よいことばかり報道する習慣(というより規制か)が悪いではないでしょうか。
確かに、パビリオン前の行列エリアはずっと並んでいるので、掃除できません。そこには、いっぱいなゴミがたまっています。それは事実です。
市民のマナーも変える必要がありますね。
しかし、私が見えたこの場面です。
日本人:中国の人がゴミをボイ捨てしています。本当に民度が低くて、汚い!
上海人:よそ者が勝手にゴミを捨てています。上海を汚くした!大嫌い!
よそ者:上海は綺麗じゃないです。上海人は皆勝手にゴミを捨てているんだ!
実は、私が見えたゴミのボイ捨てには、中国人もいれば、外国人もいます。上海人もいれば、よそ者もいます。
国際大都会の上海では、世界各地と中国全国からの人々が共に生活しています。万博会場も更にそうです。地元の人より、観光や旅行に来られている「よそ者」や「外人」が大半です。会場内のゴミがあるとしても、ご見学に来ていただいた皆さんの傑作です。「上海人」のマナーが悪いという結論は全然間違いです!!
日本人もすべて素養の高い人ばかりでもないし、ゴミを手から放した日本人も見えています。当然、上海人もまだまだマナーが悪い人もいっぱいいます。
町を綺麗するのは、どこの人もその理想があります。
急速発展中の国、並びに急激変化中の町、追いつかない面がいっぱい存在しているかもしれません。万博をきっかけに、皆さんのマナー意識向上と秩序意識の普及には、すでに大きな貢献が現れ始めています。
最近地下鉄でよく聞こえる雑談の内容です。
「上海万博に行くと、何でも並ばないといけないよ!」
「上海の人は、よく並ぶよ!」
「上海では、割り込みすると、周りが怒られるよ!」
という旅行で上海に来られている方の会話と思いました。
並ぶのは、当然のことではないでしょうし、割り込みも当然正しくないじゃないかと思いながらも、確実な町の変化には心の中には喜んで来ました。
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