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エリア:
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中国鉄道切符(高速鉄道と動車組に限り)はネット購入が可能になったというニュースが広がっています。本当にインターネットの時代で、中国鉄道が進歩したなぁと思いながらも、実際に検証したら、まだ困難である。
中国鉄道切符を購入するには、まずは鉄道客服網(www.12306.cn)にユーザー登録して、時刻表や切符残数の照会ができる。ところで、これで切符をネットで買えると思うのは、少し甘すぎる考え方である。
実は、このサイトは非常に使いにくい構造であり、「根証書」というアプリをインストール必要がある。一部のブラウザーでは、毎回開く時に、安全性の確認が必要だ。サイト自体は非常に不安定であり、時々最後まで進んだものの、エラー表示が出てしまった。また最初からやり直さないといけない悲惨な結果になる。
そもそも、入手しにくい切符はこのサイトで取るのは、ほぼ不可能である。長距離の難しい切符では、サイトの発売開始時間は窓口より遅く、基本的にはサイトで買えるようになる時点では、すでに完売になっている状態である。
外国人に対しては、ネットの購入はさらに困難である。
まずは支払問題だ。このサイトで切符を購入しても、中国「銀聯カード」のみ使用できるので、国際クレジットカードは使用できない。
「銀聯カード」があっても、「支付宝」という中国独特のオンライン支払システムを使用しなければならないが、「支付宝」の登録だけでも、大変面倒なシステムで、外国人が自分で登録できるとはほぼ想定できない。
次に、座席連番のリクエストは不可能だ。
一つのユーザーに付き、一人分の切符しか購入できない。同じ便に複数の切符を購入するには、複数のユーザー名から購入する必要があるが、結局座席はバラバラになる。
(写真:上海虹橋駅 切符売り場有人窓口 長蛇の行列)
中国人の友人に頼んで買ってもらう方法もあるかもしれないが、次のステップには、また問題になる。
中国人の乗客なら、中国人IDカード(身分証明書)を使って、そのまま自動改札機でピーとすればよいそうですが、外国人乗客はパスポート番号で登録するので、結局紙の切符を窓口へ行って引き換えなければならない。
この紙の切符をもらうには、パスポートの原本を持って、乗車駅の窓口でお引き換えできるようだが、実際は専用の窓口がなく、普通の切符購入窓口と同じところで切符の本券を引き換える仕組みである。写真のような長蛇の列に並んで、切符もらうには、そのまま窓口で買うのと同じ労力と時間がかかる。それなら、わざわざネットで予約せずに、直接駅へ行って窓口でほしい切符を買うのはよほど便利である。
(写真:外国人の使えない切符自動販売機、行列は作らない)
いずれにせよ、鉄道切符のネット販売自体は一つ大きな進歩であるが、まだ非常に原始的な切符販売システムを同時に運用している中国鉄道では、ネットで切符を購入するのは、まだまだ便利ではなかった。
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