
-
エリア:
- アジア > 中国 > 宜興(ギコウ)
-
テーマ:
- 観光地
- / テーマパーク
- / 世界遺産

上海のお茶教室先生のご紹介で、宜興にいる陶磁器の大師「徐秀棠先生」が運営している「長楽陶庄」を訪れました。

今回旅行の目的は、急須製作の見学ツアーです。
上海から出発して、車で2時間半で到着できますが、宜興市・丁蜀鎮に到着します。素朴な農村リゾートみたいな建物には、先生の工房と博物館が作られています。

広い敷地内、3階建ての建物は、先生の陶器工房です。

しかも、窯元までも持っています。

早速ですが、先生の工房に入りましょう。

たくさんの従業員がパンパンパンと陶器を作っている現場がまず見えました。

さすが、今の時代には、このような大きな工房があるのは、思いませんでした。宜興は、かつて紫砂で作った陶器急須で繁栄していた町ですが、現代になって、だんだん急須を使う人が少なくなり、陶器職人の姿は少なくなっています。現存しているのは、非常に素晴らしい技術を持っている大師以外、ほとんど個人の興味で執着して来た少数の人々だけでした。

ずいぶんベテランな従業員が急須作成を実演してくれました。

まずは上質な土を餅状態に叩きます。

回転台に乗せて、まずコンパスなような道具で切って、回します。これで、底が出来上がります。

次に、先ほど叩いた餅をヘラで長方形に切って、円筒状に巻きつけましょう。

回転台を回しながら、板で叩きます。これで、上半部が縮小され、急須っぽくなりますね。

蓋は別で作る必要がありますが、窯に入れて焼く必要があるので、まずはボディーを支える蓋を付け加えます。

次に、注ぎ口と耳を作りましょう。それは一番簡単です。少し巻いて細長い棒になります。

適切な長さまで切って、少し巻いたら、耳になります。

口は竹棒を持って、中から通せば、注ぎ口が出来上がります。

簡単そうに見えますが、実演してくれた方は、「実はそれぞれのパーツはばらばらで作り上げて、焼いてから貼り付けるのです。今日は見学ツアーですので、貼り付けた状態を見せたのです。」
なるほど。。。。

工房見学の後、「長楽陶庄」の主人徐秀棠先生の作品博物館を訪れましょう。

徐先生は、紫砂の急須のみならず、紫砂で人物を作るのは、一番な強みだそうです。陶器大師というより、彫刻家ですね。

急須はもちろん、定番です。実は、中国人に対して、上品な急須はここに展示している新しい物ではなくて、使えば使うほど、お茶の香りが急須に吸収された古い急須が一番価値があります。

お〜〜四天王です。これも紫砂とは、、、

これ、何?
ヘチマとコオロギです。

次は更に凄い〜
ネズミに噛まれたカボチャ、、、

最後に、徐秀棠先生の書斎をちょっと覗きました。

さすがです。紫砂大師になるには、書道、文学、水墨画、歴史、茶道、彫刻、篆刻など、いろんな分野を精通しなければなりません。
- タグ:
- 急須
- 紫砂
- 書斎
- 実演
- 弟子


