国立考古学博物館
オモニャから北へ歩いて5~6分に位置する国立博物館。ギリシャ全土から収集された貴重な考古学的資料や遺物が所蔵されており、考古学を志す方々にとっては聖地に等しい場所です。
ところが、オモニャ周辺がスラム化してしまったために、この博物館のある28オクトブリウ通り(別名パティシオン通り)も夜間は出歩くことがはばかられます。明るい時間帯は問題ないので、なるだけ早い時間に見学されるようお奨めします。かつては、市の最も繁華な地区だったんですけどね。
新古典派主義のシックな建物は1889年に完成し、その後増改築が繰り返されて現在の形になりました。展示品は目をみはるような彫刻やブロンズ像、レリーフなどの美術品、宝飾品、陶器など膨大な数に及びます。
なかでも必見は、最上階に展示されているフレスコ画。紀元前17世紀ごろに噴火したサントリーニ島のアクロティリ遺跡から出土したものですが、当時の絵には宗教色が一切なく、ボクシングに興じる若者や草花を愛でた当時の暮らしが窺えます。
もうひとつは、アンティキシラのメカニズム(機械構造物)。およそ2000年前にアンティキシラ島沖で沈んだ船から引き揚げられたもので、長い間その正体は謎とされてきました。それが最新の技術によってようやく解明され、日付や月の満ち欠けを計算する機械だったこと分かっています。80個ほどの部品からなる2000年以上前の精巧な機械。ロマンですね。
こちらは常設展示ではありませんが、周期的に特別展が催されているので、お見逃しなく。
入場料7ユーロ。開館時間は月曜が13:00~20:00、火曜~日曜9:00~16:00
Tower of the Winds 風の塔(ホロロゲイオン)
ギリシャ考古学の総本山
- 投稿日2015/03/31
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ジャンル史跡・遺跡
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エリアアテネ
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住所
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電話番号+30-210-3245220
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営業時間[月]11:00-19:00、[火-日]8:00-12:00、[冬季]8:00-15:00
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定休日無休
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予算大人 2ユーロ
子供(18歳以下) 無料
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