ロンドンを代表する建物のひとつ、タワーブリッジ。橋の上に中世のお城のような建物がふたつ並んでいて、テムズ川にかかる橋の中でもとりわけ印象に残る橋です。あまりに有名なので、街の名前と結びつけて「ロンドンブリッジ」と間違われることが多いのですが、これは「タワーブリッジ」です。1894年に完成したので、今年は125周年です。
建物を見上げながら橋を渡るだけでも楽しい経験ですが、建物の内部が博物館(タワーブリッジ・エキシビション)になっているのをご存じですか? 中に入ると、完成当時の古い白黒の映像が流れていたり、橋の設計から完成までの展示があったり、と、タイムスリップ気分でタワーブリッジの歴史を楽しく学べます。建物内部のビクトリア時代の優雅な鉄骨や中世風の窓も美しいので、お見逃しなく。
博物館の目玉はおそらく、川から42メートルの高さで2つの建物を結ぶ、2本の「ウォークウェイ」でしょう。この通路を歩いて渡ると、眼下にテムズ川やロンドンのパノラマが広がります。高層ビルが比較的少ないロンドンでは貴重な存在なんですよ。
ウォークウェイの床の一部はガラスになっていて、テムズ川や橋を歩く人の姿を真上から見下ろせる体験が大人気。ガラスの床は2か所あり、片方は自撮りしやすいように天井が鏡になっています。21世紀ならではの設備ですね。
入場料は9.80ポンド(約1300円)、子供4.20ポンド(約560円)。ファミリーチケットもあり。予約制ではなく、当日のお天気次第で入場を決められますが、事前にネット購入すると1ポンド(子供は40ペンス)お得です。
最後にある「蒸気エンジン」の見学では場所を移動するので、入場券は最後まで大切に持っていてくださいね。おみやげ売り場もそこにあります。入口での荷物検査に10分ほど並びますが、所要時間は全体で1時間半前後でしょう。
実はこのタワーブリッジ、大きな船が通る時に橋の真ん中が持ち上がって開く、現役の「跳ね橋」です。1分ほどあれば上がってしまうこの跳ね橋、完成当初は石炭を使った蒸気エンジンで稼働していましたが、今ではコンピュータも導入されて電気で動くそうです。
橋は不定期に4、5日ごとに上がりますが、ウェブサイトに予定が詳しく載っているので、チェックしてみてください。直近の予定は、わかりやすくサイトのトップページの一番上に書いてあります。
タワーブリッジ周辺は観光スポットが目白押し。橋のたもとの古い倉庫街、北側のセント・キャサリンズ・ドックも南側のバトラーズ・ウォーフも、今ではおしゃれに再開発された大人気のエリアですし、川のすぐ北隣りには世界遺産のロンドン塔が静かにたたずんでいます。イングランド銀行やスカイガーデンのある金融街のシティーも徒歩圏内ですよ。
さらに、橋の南側にはテムズ川沿いに遊歩道がずっと伸びていて、軍艦HMSベルファスト号、シャード展望台、バラマーケット、美術館のテートモダン、グローブ座、サウスバンクなどの観光地を眺めながら、ビッグベンのあるウェストミンスターまで歩くことができます。
タワーブリッジは地下鉄タワー・ヒル駅またはDLRのタワー・ゲートウェイ駅から徒歩5分ほど。川の南側から行くならロンドンブリッジ駅からも10分ほどで歩けます。残念ながら日本語の案内はありませんが、入場券、おみやげともカードが利用できます。
Tower Bridge タワーブリッジ
ラッシャー貴子
(翻訳者/ブロガー)
ロンドンを代表する橋で歴史を学び、景色をスリリングに楽しもう
- 投稿日2019/11/01
2019/10訪問
-
ジャンル橋
-
エリアタワーハムレッツ
-
住所
-
アクセス地下鉄サークル線・ディストリクト線 タワーヒル Tower Hill駅から徒歩約8分
-
電話番号+44-20-7403-3761
-
営業時間[月]10:30-19:00 [火・木・土]9:30-18:00 [水・金]9:30-19:00 [日]9:30-17:00
-
定休日12月24-26日
-
予算入場料(16-59歳) 12.3ポンド
(5-15歳) 6.2ポンド
(60歳以上) 9.2ポンド -
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
タワーブリッジ周辺のおすすめ観光スポット
- ロンドン塔
- テムズ川
- レドンホール・マーケット
- シェイクスピア グローブ座
- ミレニアム ブリッジ
- テート モダン
- セント ポール大聖堂
- ロンドン アイ
- ロイヤルオペラハウス
- エリザベス タワー(ビッグ ベン)