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エリア:
- ヨーロッパ > フランス
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テーマ:
- 留学・長期滞在
数年前、芸能人の田中好子さんが亡くなったときに、『え!すーちゃんが!?キャンディーズの中では一番長生きしそうな感じやったのに…』と思った。
人間、いつ何が起こるかわからないと改めて思ったものである。
先月の頭に、婚約者の父上殿が心筋梗塞で病院に運ばれた。
そのときになんと…ヨードアレルギーということを忘れていて、CTスキャンを受けてしまったらしい。(ヨード造影剤はわたしも怖い。体中が以上に熱くなり、動悸息切れが起きる)
これにより一時心停止するほどのアレルギーを起こし、ドラマとかでよくある
"離れてっ……ドン!!"みたいな電気心臓マッサージを受けたようだ。
後日、本人が、やっちまったよテヘペロみたいな具合に笑って話していた。
九死に一生スペシャルか。
あの番組を思い浮かべると、自然と渡辺篤史のナレーションが頭に響くのでスゴイわ。
一番驚いたのが、手術の二日後に退院させられていたことである。
フランスは術後の退院がすごく早いと聞いていたが、心臓の手術でもこんなに早いとは…。
この件で、ふと自分の親のことが頭に浮かんだ。
普通に考えて、かなり高い確率でわたしは親の最期に立ち合うことは出来ないだろうなぁ。
お通夜にはギリで間に合うだろうか。
さすがに直行便使うよな。
直行便当日券か。大人2人分なら往復60万円くらいになるだろうか。
とりあえずお通夜は兄や姉に全て任すとして、葬式はわたしも手伝わねば。葬式業者はきっと祖父のときと同じ○○だろうか。
いや、母のことだから、生前からもう全て自分で決めていそうだ。
四十九日の納骨にも当然帰国すべきだよな。
というか、わたしは、あと何回生きている親に会えるのだろう。
こんなことを考えたのである。
金のこと考えるなんて人格破綻してるわ!なんて思われるかもしれないが、きっと事が起きたその時、わたしは冷静に物事を考えられないと思う。
考えられるときに、下世話なリアルについて考えておくべきだと思う。
考えてみればみるほどに、本当に親不孝な娘である。
わたしが小学校高学年の頃、母が"末っ子と過ごす老後"というようなタイトルの本を読んでいた。
幼心に、おうwwwプレッシャーwwwと思った記憶がある。
後に姉から、単に末っ子のアンタが可愛くてしゃーないから ずっと一緒に居たいらしいで と言われた。
だが、わたしが結局 一番離れて暮らすことになってしまった。
自分が幸せであることが親にとっても幸せだ と、自分に言い聞かせることで心を軽くしようと試みるが、なんだかそれも卑怯な気がしてならない。
そんなことを悶々と考えていた折に、婚約者がポロっと
『君の手はタマネギの匂いがしみついてるね〜 毎日ご飯がんばって作ってくれてるからだね〜。』と言った。
母の手も、いつもタマネギの匂いがした。我が家のタマネギ使用頻度はものすごく高いからだ。
自分が、母と同じ手を持つようになった事実に、ものすごく胸が熱くなった。なんかそれだけで、心が楽になった。
母から教えてもらった料理を、おいしいと言われるといつも嬉しくなる。そしてそれが自分の築き上げていく家族の血肉になるわけで。それが、自分なりの親孝行な気がした。
国境を越えて、おいしいと言われている"オカンめし"は、すごい。
夏に日本に帰ったとき、ガラスばりの某クッキングスタジオの前を通った時に思ったことがある。
その日のメニューが入口に書かれていたのだが、アクアパッツァやらキノコのアヒージョといった、カタカナおしゃれ料理だった。ちなみに、白飯でなくパンで食べるようだった。
そこで教えてる小洒落た料理は、美味しいと思う。しかし、絶対母親から教えてもらう地味な料理の方が美味しいのに…とも思った。
自分が食べて育った味が、やはり一番美味しいものなのである。
それを再現できないと、結構辛いときがある。
そして、実家暮らしの女の子ほど料理教室に通う傾向があるように思う。
母親がよほどのメシマズだとか、若しくは あらかたの料理をマスターした上でさらにスキルアップするために通うというならわかるが、単純に料理が出来ないから通う…というのは勿体無い気がするのである。だって、家に料理のプロがいるのに。
(うちの姉2人も実家暮らしだったとき、お金を払って料理教室に通うけど 家では一切包丁を握らない という謎のスタイルを確立していた。)
親元を離れてしまって教えて貰えない…という人もいると思う。そういう人は、実家に帰った時、母親と一緒に台所に立ち、オカンめしのレシピを教わった方がいい。地元の友達と遊ぶのもいいけれど、母親と一緒に台所に立つというのはとても貴重な時間だということを知っていただきたい。
昨年私が日本を離れたとき、空港で母がくれた手紙の中に 『一緒に台所に立てた時間がとても幸せで、楽しかった』と書かれてあって号泣した。
母親にとっても、何かしら思うことのある貴重な時間になるはずである。
全く話が変わるのだが、そのクッキングスタジオの献立説明の横に"ワインに合うレシピ!仕事で疲れた彼の胃袋を、オシャレに掴もう☆"とかいう一言が書いてあって、ちょっと呆気にとられた。
この献立を考えた女性スタッフは、カフェ巡りと人間観察が趣味とか言ってしまうんだろうなというところまでは読めた。
男心って何かね。まずそこを考えなくてはいけないと思う。女子(キャピ)☆の考える最善は、時には男にとってありがた迷惑なんである。(出来たてを食べさせたい、レンジでチンした料理なんか食べさせたくない、だから彼が帰ってきてから食事を作るの私は!というのは、その最たるものであると思う。こういうオナゴが本当にいるらしい)
自分が男で、仕事で疲れて帰ってきた時に白飯でなくパンがさっと出てきたら発狂しそうなんだが。休みの日にオシャレ飯はいいけど、平日、仕事で帰ってきたときはやはり白いご飯が食べたくなると思う。オシャレ要素とかいらんので、ビール 冷やしトマト 豚汁 白飯 ぬか漬け(ちりめん山椒とかでもええ) ほっけ とかを、さっと出してくれる嫁が欲しいわ。
そもそも、日本人男性を夫にするんなら、白飯が進む料理を作ってなんぼだと思う。
得意料理が筑前煮、しかも家でヌカ床を育ててます っていう女の子の方が確実にモテるはずなので、みんなオカンにいろいろ教わってください。
親は大事にしましょう。
人間、いつ何が起こるかわからないと改めて思ったものである。
先月の頭に、婚約者の父上殿が心筋梗塞で病院に運ばれた。
そのときになんと…ヨードアレルギーということを忘れていて、CTスキャンを受けてしまったらしい。(ヨード造影剤はわたしも怖い。体中が以上に熱くなり、動悸息切れが起きる)
これにより一時心停止するほどのアレルギーを起こし、ドラマとかでよくある
"離れてっ……ドン!!"みたいな電気心臓マッサージを受けたようだ。
後日、本人が、やっちまったよテヘペロみたいな具合に笑って話していた。
九死に一生スペシャルか。
あの番組を思い浮かべると、自然と渡辺篤史のナレーションが頭に響くのでスゴイわ。
一番驚いたのが、手術の二日後に退院させられていたことである。
フランスは術後の退院がすごく早いと聞いていたが、心臓の手術でもこんなに早いとは…。
この件で、ふと自分の親のことが頭に浮かんだ。
普通に考えて、かなり高い確率でわたしは親の最期に立ち合うことは出来ないだろうなぁ。
お通夜にはギリで間に合うだろうか。
さすがに直行便使うよな。
直行便当日券か。大人2人分なら往復60万円くらいになるだろうか。
とりあえずお通夜は兄や姉に全て任すとして、葬式はわたしも手伝わねば。葬式業者はきっと祖父のときと同じ○○だろうか。
いや、母のことだから、生前からもう全て自分で決めていそうだ。
四十九日の納骨にも当然帰国すべきだよな。
というか、わたしは、あと何回生きている親に会えるのだろう。
こんなことを考えたのである。
金のこと考えるなんて人格破綻してるわ!なんて思われるかもしれないが、きっと事が起きたその時、わたしは冷静に物事を考えられないと思う。
考えられるときに、下世話なリアルについて考えておくべきだと思う。
考えてみればみるほどに、本当に親不孝な娘である。
わたしが小学校高学年の頃、母が"末っ子と過ごす老後"というようなタイトルの本を読んでいた。
幼心に、おうwwwプレッシャーwwwと思った記憶がある。
後に姉から、単に末っ子のアンタが可愛くてしゃーないから ずっと一緒に居たいらしいで と言われた。
だが、わたしが結局 一番離れて暮らすことになってしまった。
自分が幸せであることが親にとっても幸せだ と、自分に言い聞かせることで心を軽くしようと試みるが、なんだかそれも卑怯な気がしてならない。
そんなことを悶々と考えていた折に、婚約者がポロっと
『君の手はタマネギの匂いがしみついてるね〜 毎日ご飯がんばって作ってくれてるからだね〜。』と言った。
母の手も、いつもタマネギの匂いがした。我が家のタマネギ使用頻度はものすごく高いからだ。
自分が、母と同じ手を持つようになった事実に、ものすごく胸が熱くなった。なんかそれだけで、心が楽になった。
母から教えてもらった料理を、おいしいと言われるといつも嬉しくなる。そしてそれが自分の築き上げていく家族の血肉になるわけで。それが、自分なりの親孝行な気がした。
国境を越えて、おいしいと言われている"オカンめし"は、すごい。
夏に日本に帰ったとき、ガラスばりの某クッキングスタジオの前を通った時に思ったことがある。
その日のメニューが入口に書かれていたのだが、アクアパッツァやらキノコのアヒージョといった、カタカナおしゃれ料理だった。ちなみに、白飯でなくパンで食べるようだった。
そこで教えてる小洒落た料理は、美味しいと思う。しかし、絶対母親から教えてもらう地味な料理の方が美味しいのに…とも思った。
自分が食べて育った味が、やはり一番美味しいものなのである。
それを再現できないと、結構辛いときがある。
そして、実家暮らしの女の子ほど料理教室に通う傾向があるように思う。
母親がよほどのメシマズだとか、若しくは あらかたの料理をマスターした上でさらにスキルアップするために通うというならわかるが、単純に料理が出来ないから通う…というのは勿体無い気がするのである。だって、家に料理のプロがいるのに。
(うちの姉2人も実家暮らしだったとき、お金を払って料理教室に通うけど 家では一切包丁を握らない という謎のスタイルを確立していた。)
親元を離れてしまって教えて貰えない…という人もいると思う。そういう人は、実家に帰った時、母親と一緒に台所に立ち、オカンめしのレシピを教わった方がいい。地元の友達と遊ぶのもいいけれど、母親と一緒に台所に立つというのはとても貴重な時間だということを知っていただきたい。
昨年私が日本を離れたとき、空港で母がくれた手紙の中に 『一緒に台所に立てた時間がとても幸せで、楽しかった』と書かれてあって号泣した。
母親にとっても、何かしら思うことのある貴重な時間になるはずである。
全く話が変わるのだが、そのクッキングスタジオの献立説明の横に"ワインに合うレシピ!仕事で疲れた彼の胃袋を、オシャレに掴もう☆"とかいう一言が書いてあって、ちょっと呆気にとられた。
この献立を考えた女性スタッフは、カフェ巡りと人間観察が趣味とか言ってしまうんだろうなというところまでは読めた。
男心って何かね。まずそこを考えなくてはいけないと思う。女子(キャピ)☆の考える最善は、時には男にとってありがた迷惑なんである。(出来たてを食べさせたい、レンジでチンした料理なんか食べさせたくない、だから彼が帰ってきてから食事を作るの私は!というのは、その最たるものであると思う。こういうオナゴが本当にいるらしい)
自分が男で、仕事で疲れて帰ってきた時に白飯でなくパンがさっと出てきたら発狂しそうなんだが。休みの日にオシャレ飯はいいけど、平日、仕事で帰ってきたときはやはり白いご飯が食べたくなると思う。オシャレ要素とかいらんので、ビール 冷やしトマト 豚汁 白飯 ぬか漬け(ちりめん山椒とかでもええ) ほっけ とかを、さっと出してくれる嫁が欲しいわ。
そもそも、日本人男性を夫にするんなら、白飯が進む料理を作ってなんぼだと思う。
得意料理が筑前煮、しかも家でヌカ床を育ててます っていう女の子の方が確実にモテるはずなので、みんなオカンにいろいろ教わってください。
親は大事にしましょう。