タイのカフェブームは年々高まり、北部の山ではコーヒー栽培が盛んだが、その中であえてタイ産の茶葉に注目しているのが「モンスーンティー」だ。オーナーのケニスさんはヨーロッパで茶葉を扱う仕事をしていたが、タイに来てからはタイの昔ながらの茶葉を知ってもらおうと力を入れている。
ケニスさんが目指しているのは、環境に配慮した持続可能な茶葉の生産。一般に茶畑というと、森林伐採をし、そこに肥料や農薬を使って栽培するが、モンスーンティーの茶葉はすべて森の中にある。元々タイ北部は発酵した茶葉(ミヤン)を食べる文化があり、森の中にお茶の木が生えているのだ。茶畑と違い、大人の背丈以上あるので一見他の木と見分けがつかない。自然の環境で育てると、土壌が肥沃で肥料は不要なうえ、病害虫に強いので自然とオーガニックの茶葉になるという。
日本や中国はその土地に適した茶葉があるので、タイではタイに合ったお茶を生産したいとケニスさんは言う。モンスーンティーで取り扱うのは、これまで北部タイの人がミヤンを作るために森で栽培していた茶葉や、昔から自生していた原種の茶葉など60種類以上ある。中にはミラノの品評会で賞をとった茶葉「Dahra White(ダーラー・ホワイト)」や「Jungle Tea Oolon(ジャングル・ティー・ウーロン)」、タイらしいレモングラスやコブミカンの葉、ナンキョウ、唐辛子などトムヤムスープのハーブをブレンドした「Siam Blend(サイアム・ブレンド)」といったものもあり、タイのお土産にいい。
店内にはカフェスペースがあるので、お茶を味わうこともできるし、新鮮な茶葉を使ったサラダ「Lafu Fresh Tea Leaf Salad(ラフ・フレッシュティーリーフ・サラダ)」や発酵茶を使ったオリジナル料理を楽しむこともできる。
ちょっと珍しいタイ産のお茶を探している人は、モンスーンティーへ行ってみてはいかがだろうか。
〔行き方〕328/3 Charoenrat Road 旧市街方面から東へ行き、ピン川のナコンピン橋を渡り、左折。Wat Srikong(ワット・シーコン)という寺を過ぎた右手。
〔値段〕1皿150B前後、野菜ディップ89B、茶(小ポット)80B~、アイスティー120B~、茶葉 100g約295B
Monsoon Tea モンスーン ティー
岡本 麻里
(タイ情報専門ライター)
タイ産の茶葉を味わえる店
- 投稿日2017/02/09
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エリアチェンマイその他
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住所
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アクセスターペー門からソンテウで約12分
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電話番号+66-9-79189892
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営業時間[月-土]10:00-20:00
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定休日日曜日
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公式サイト
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