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- クライストチャーチを支えるボランティア
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エリア:
- テーマ:その他
- 投稿日:2011/03/25 12:51
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Kia ora. Pukekoです。
日本の報道ではあまり伝えられていませんが、ボランティアを含めた助け合い精神がクライストチャーチ市民を支えています。ボランティアには職場のつながりや日本人会といったコミュニティ組織のつながりなど色々ありますが、一番組織だってボランティアを行っているのはカンタベリー大学の学生が組織しているStudent Volunteer Army(SVA)です。
(Photo from UCSA Student Volunteer Army)
3月25日現在、大学の授業再開および被災地での片付けがひと段落したこともあり、SVAの活動はだいぶ縮小しましたが、現在も週末に必要情報を満載したパンフレットの配布などで活躍しています)。下記は、2月末の一番SVAが大活躍していた時のご報告です。
毎朝8時半〜10時の間に大学内に設置されたテントに出頭してその場で登録、持ち場を与えられます。ボランティアのカテゴリは3つあり、小規模機動隊・シャベル隊・ストリート隊に分かれています。小規模機動隊は1台の乗用車で移動する4人程度のグループで、フットワークの軽さを武器に、指令次第で色んな場所へ出向いてガレキや液状化で埋まった通りなどの片付けをします。シャベル隊は大型バスで一斉に被害の大きかった市の東部へ行き、液状化で出てきた膝までうまるほどの泥を撤去します。小規模機動隊とシャベル隊は、シャベル持参、できたら手押し車も持ってくるように言われています。ストリート隊は市東部の電気がまだ通っていない地域に行き、必要な情報を住民に伝え、精神状態の辛い人からは話を聞いてあげるなどをしているようです。ストリート隊には子連れでも参加できますが、小規模機動隊とシャベル隊は16歳以上でないと参加できません(18歳以上だったのが引き下げられました。※3月8日現在、小規模機動隊は保護者同伴であれば16歳未満も参加可能になりました。)
朝、テントに並ぶ学生
テントの中には軽食コーナーも
バスに乗り込んでGo
2月28日は追加でバスの手配ができたということで、1500人のシャベル隊が組織できたそうです(上の写真参照)。
オセアニアの大学は2月が学年始めの新学期です。カンタベリー大学も2月21日に新学期が始まったばかりで、たくさんの学生が集まっていました。幸い、大学内での人的被害はないようで(不幸にも中心地でがれきに押しつぶされたバスに乗っていて亡くなられた学生はいます)、時間とパワーのある学生が有効に時間を使える場となっています。
体力に自身のない方は、SVAが福祉関係の依頼を受けた際に仕事を振っているComfort For Christchurch (Comfort Crusaders)に貢献できます。マフィン、スコーン、ケーキ、パンなど主に手作りのベーキング系の食べ物を集めて、被害地域で配布したり、ボランティアの食事にしたりということをしています。SVAにの食べ物の差し入れを持っていく場合は、ボランティアの軽食として利用されますが、Comfort for Christchurchに持って行くと、実際に被害の大きかった地域へ配達してくれます。英語ではComfort Food(癒しフード)という言葉が定着しており、手作りベーキングは空腹だけでなく被災者の心を少しでも暖めるため、という意味合いもあります。
(Photo from Comfort for Christchurch)
一歩づつ復興に向かうクライストチャーチの縁の下の力持ちたちをご紹介しました。
【Student Volunteer Armyとは】
Student Volunteer Army(SVA)は、2010年9月4日にクライストチャーチのあるカンタベリー地方を襲ったマグニチュード7.1の大地震をきっかけに 、カンタベリー大学の学生有志が集まって結成されました。その後、クライストチャーチで起きた2011年2月22日のマグニチュード6.3の直下型地震で大きな被害が報告されたため、再度活動を開始。SVAは、今回の地震で緊急事態の管理を行っているCivil Defence (Ministry of Civil Defence & Emergency Management)およびMinistry of Social Developmentと連携を取り、危険のない地域で安全なボランティア活動を行えるよう、学生を中心としたボランティアを組織しています。被害の大きかった市の東側へ出かけていき、主に液状化現象により噴出した大量の土砂を取り除く作業で活躍しました。地域によっては膝まで埋まるほどの土砂が地表に噴出しており、避難や救助に必要な車両も入るのが難しい程でしたが、Civil Defenceとの連携によって土砂除去が特に必要な場所へボランティアを送り込み、効率的に作業を進めていっています。また、土砂除去の他にも、電気が通っておらず、テレビやインターネットで情報を得られない住民のため、必要な情報を満載したビラを配布するなど情報提供にも役立ってきました。3月25日現在は大学の授業も再開しており、震災後の片付けもひと段落したため、SVAの活動は縮小していますが、今も週末に情報満載のビラ配布などで活躍しています。
日本の報道ではあまり伝えられていませんが、ボランティアを含めた助け合い精神がクライストチャーチ市民を支えています。ボランティアには職場のつながりや日本人会といったコミュニティ組織のつながりなど色々ありますが、一番組織だってボランティアを行っているのはカンタベリー大学の学生が組織しているStudent Volunteer Army(SVA)です。
(Photo from UCSA Student Volunteer Army)
3月25日現在、大学の授業再開および被災地での片付けがひと段落したこともあり、SVAの活動はだいぶ縮小しましたが、現在も週末に必要情報を満載したパンフレットの配布などで活躍しています)。下記は、2月末の一番SVAが大活躍していた時のご報告です。
毎朝8時半〜10時の間に大学内に設置されたテントに出頭してその場で登録、持ち場を与えられます。ボランティアのカテゴリは3つあり、小規模機動隊・シャベル隊・ストリート隊に分かれています。小規模機動隊は1台の乗用車で移動する4人程度のグループで、フットワークの軽さを武器に、指令次第で色んな場所へ出向いてガレキや液状化で埋まった通りなどの片付けをします。シャベル隊は大型バスで一斉に被害の大きかった市の東部へ行き、液状化で出てきた膝までうまるほどの泥を撤去します。小規模機動隊とシャベル隊は、シャベル持参、できたら手押し車も持ってくるように言われています。ストリート隊は市東部の電気がまだ通っていない地域に行き、必要な情報を住民に伝え、精神状態の辛い人からは話を聞いてあげるなどをしているようです。ストリート隊には子連れでも参加できますが、小規模機動隊とシャベル隊は16歳以上でないと参加できません(18歳以上だったのが引き下げられました。※3月8日現在、小規模機動隊は保護者同伴であれば16歳未満も参加可能になりました。)
朝、テントに並ぶ学生
テントの中には軽食コーナーも
バスに乗り込んでGo
2月28日は追加でバスの手配ができたということで、1500人のシャベル隊が組織できたそうです(上の写真参照)。
オセアニアの大学は2月が学年始めの新学期です。カンタベリー大学も2月21日に新学期が始まったばかりで、たくさんの学生が集まっていました。幸い、大学内での人的被害はないようで(不幸にも中心地でがれきに押しつぶされたバスに乗っていて亡くなられた学生はいます)、時間とパワーのある学生が有効に時間を使える場となっています。
体力に自身のない方は、SVAが福祉関係の依頼を受けた際に仕事を振っているComfort For Christchurch (Comfort Crusaders)に貢献できます。マフィン、スコーン、ケーキ、パンなど主に手作りのベーキング系の食べ物を集めて、被害地域で配布したり、ボランティアの食事にしたりということをしています。SVAにの食べ物の差し入れを持っていく場合は、ボランティアの軽食として利用されますが、Comfort for Christchurchに持って行くと、実際に被害の大きかった地域へ配達してくれます。英語ではComfort Food(癒しフード)という言葉が定着しており、手作りベーキングは空腹だけでなく被災者の心を少しでも暖めるため、という意味合いもあります。
(Photo from Comfort for Christchurch)
一歩づつ復興に向かうクライストチャーチの縁の下の力持ちたちをご紹介しました。
【Student Volunteer Armyとは】
Student Volunteer Army(SVA)は、2010年9月4日にクライストチャーチのあるカンタベリー地方を襲ったマグニチュード7.1の大地震をきっかけに 、カンタベリー大学の学生有志が集まって結成されました。その後、クライストチャーチで起きた2011年2月22日のマグニチュード6.3の直下型地震で大きな被害が報告されたため、再度活動を開始。SVAは、今回の地震で緊急事態の管理を行っているCivil Defence (Ministry of Civil Defence & Emergency Management)およびMinistry of Social Developmentと連携を取り、危険のない地域で安全なボランティア活動を行えるよう、学生を中心としたボランティアを組織しています。被害の大きかった市の東側へ出かけていき、主に液状化現象により噴出した大量の土砂を取り除く作業で活躍しました。地域によっては膝まで埋まるほどの土砂が地表に噴出しており、避難や救助に必要な車両も入るのが難しい程でしたが、Civil Defenceとの連携によって土砂除去が特に必要な場所へボランティアを送り込み、効率的に作業を進めていっています。また、土砂除去の他にも、電気が通っておらず、テレビやインターネットで情報を得られない住民のため、必要な情報を満載したビラを配布するなど情報提供にも役立ってきました。3月25日現在は大学の授業も再開しており、震災後の片付けもひと段落したため、SVAの活動は縮小していますが、今も週末に情報満載のビラ配布などで活躍しています。
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