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エリア:
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指定なし
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テーマ:
- 書籍・CD・DVD
- / その他
- / 歴史・文化・芸術
『アミュレット・ワンダーランド』
方丈貴恵(光文社)
2年前に出た『アミュレット・ホテル』の続編だが、前作を読んでいない人や「読んだけど忘れた」という人のために説明しておくと、アミュレット・ホテルというのは、本館は普通のホテルなのだが、会員制の別館は犯罪者専用になっているホテルである。そこで起きる事件の顛末を描くわけだが、登場人物のほとんど全部が犯罪者である。そこで起きる事件をホテル探偵の桐生が解決するわけだ。
Episode1「ドゥ・ノット・ディスターブ」
冒頭、ホテルのラウンジで盗難事件が起きるのだが、実はこれは本筋ではない。このプロローグ的な事件が解決した直後、殺人事件が発生する。
ホテルの一室から犯罪者向け動画共有サービス「シン・チューブ」のライヴ配信中だった犯罪者が殺されてしまう。有名な泥棒兄弟の末弟だった被害者は果たして兄に殺されたのか?
本格ミステリへのオマージュも散りばめられた一編だが、全てが明らかになると冒頭の事件も単なるプロローグではなかったこと分かる。巻頭を飾るに相応しい作品といえよう。
Episode2「落とし物合戦」
ラウンジのピアノの中に「落とし物」を見つけたという届け出があり、さらに自分が落とし主だという犯罪者が3人もやって来る。さて、どうなる?
Episode3「ようこそ殺し屋コンペへ」
アミュレット・ホテル別館で殺し屋コンペが行われるが、もちろんホテルに許可など取っていない。さらにこのコンペの標的にされたのがホテルのフロント係・水田であった。しかし次々と殺されて行くのはコンペに参加した殺し屋たち。水田の犯罪者としての過去も明かされ、最後は犯罪的にハッピーエンドになる。
Episode4「ボマーの殺人」
日本の詐欺王の一人息子とイタリア系犯罪組織「エピテル」の幹部の娘がアミュレット・ホテルで結婚式を挙げた。その披露宴の会場に爆弾が仕掛けられ、犯人はアミュレット・ホテルの所有権を要求。制限時間までに起爆を解除するコード番号を入力しないと大爆発が起きる。
犯人によって高層階と低層階が分断され、ホテル探偵の桐生は低層階で起きた殺人を解決して犯人から解除の番号を聞き出さなければならない。そして、被害者もコード番号を教えるダイイングメッセージを残していた。タイムリミットまでにその謎が解けるかという一編で、本書の締め括りにふさわしい内容である。
四編とも過不足ない仕上がりで、私は一気読みしてしまった。前作を読んでいないという方は、是非この機会に『アミュレット・ホテル』のほうも読んでいただきたい。^^
http://sealedroom.blog.jp
方丈貴恵(光文社)
2年前に出た『アミュレット・ホテル』の続編だが、前作を読んでいない人や「読んだけど忘れた」という人のために説明しておくと、アミュレット・ホテルというのは、本館は普通のホテルなのだが、会員制の別館は犯罪者専用になっているホテルである。そこで起きる事件の顛末を描くわけだが、登場人物のほとんど全部が犯罪者である。そこで起きる事件をホテル探偵の桐生が解決するわけだ。
Episode1「ドゥ・ノット・ディスターブ」
冒頭、ホテルのラウンジで盗難事件が起きるのだが、実はこれは本筋ではない。このプロローグ的な事件が解決した直後、殺人事件が発生する。
ホテルの一室から犯罪者向け動画共有サービス「シン・チューブ」のライヴ配信中だった犯罪者が殺されてしまう。有名な泥棒兄弟の末弟だった被害者は果たして兄に殺されたのか?
本格ミステリへのオマージュも散りばめられた一編だが、全てが明らかになると冒頭の事件も単なるプロローグではなかったこと分かる。巻頭を飾るに相応しい作品といえよう。
Episode2「落とし物合戦」
ラウンジのピアノの中に「落とし物」を見つけたという届け出があり、さらに自分が落とし主だという犯罪者が3人もやって来る。さて、どうなる?
Episode3「ようこそ殺し屋コンペへ」
アミュレット・ホテル別館で殺し屋コンペが行われるが、もちろんホテルに許可など取っていない。さらにこのコンペの標的にされたのがホテルのフロント係・水田であった。しかし次々と殺されて行くのはコンペに参加した殺し屋たち。水田の犯罪者としての過去も明かされ、最後は犯罪的にハッピーエンドになる。
Episode4「ボマーの殺人」
日本の詐欺王の一人息子とイタリア系犯罪組織「エピテル」の幹部の娘がアミュレット・ホテルで結婚式を挙げた。その披露宴の会場に爆弾が仕掛けられ、犯人はアミュレット・ホテルの所有権を要求。制限時間までに起爆を解除するコード番号を入力しないと大爆発が起きる。
犯人によって高層階と低層階が分断され、ホテル探偵の桐生は低層階で起きた殺人を解決して犯人から解除の番号を聞き出さなければならない。そして、被害者もコード番号を教えるダイイングメッセージを残していた。タイムリミットまでにその謎が解けるかという一編で、本書の締め括りにふさわしい内容である。
四編とも過不足ない仕上がりで、私は一気読みしてしまった。前作を読んでいないという方は、是非この機会に『アミュレット・ホテル』のほうも読んでいただきたい。^^
http://sealedroom.blog.jp


