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- 伊吹亜門の『名探偵(あるいは入舟家)の一族』を読みました。
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エリア:
- 近畿>京都
- テーマ:鑑賞・観戦 書籍・CD・DVD 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2026/10/18 15:52
- コメント(0)
表題の作品を読みました。
以下にその感想です。
『名探偵(あるいは入舟家)の一族』伊吹亜門
名探偵の血筋を持つ一族がいて、各時代でその一族の人物が事件を解決するというので読んでみたが、面白いもののツッコミどころも満載であった。しかし、それでも本作は今年のベストテンに食い込んで来るだろう。
まず、私はこの入舟家というのは公的な名探偵一族で、その一族の人が時代を揺るがす謎を解くのかと思っていたのだが、そうではなかった。大体その人たちが名探偵の一族だとは誰も知らないし、作中の入船家の人も(最後の入舟清乃以外は)自分たちがそんな一族だという自覚はないだろう。これでは題名そのものが物語全体を貫くキーワードとしての意味を持つのか? と、思いきや、最終話で繋がって来る。
ただし「大洋を震わす」では入船清四郎は名探偵でも何でもない。単に当事者であったから隠れた事実を知っていただけである。これではタイトルの「看板に偽りあり」になってしまう。
さらにこの一族の探偵としての行為に連続性がない。「この一族が謎を解く」というのが縦糸として前面に出てこないのである。やはり題名から連想するのは時代の節目節目で起きる事件に入船家の人たちが介入して、その結果、歴史は我々が学校の教科書で習うようなものになって来たというものである。伊吹亜門氏の過去の作品から期待してしまうのはそういう作品である。なので、第四話まで読んでこれは大したことないと思ってしまった。
ところが、最後で全体が繋がる仕掛けが出る。最終話で出て来る入船家の人、入舟清乃は残された記録から自分は名探偵の一族であることを知っている。そして謎を解いた後は次回長編の予告で終わるのだ。
つまり本書は入舟家一族の年代記ではなく、これからシリーズの名探偵として活躍する入舟清乃を紹介するための作品だったわけなのだ。そう、一冊全てを費やした長大なプロローグだったのである。普通の作家なら探偵の紹介として一頁ぐらいで片付けるものを伊吹氏は一冊丸ごと使ったわけだ。題名の『名探偵(あるいは入舟家)の一族』というのは入舟清乃が入船家の一族であることを指している。物語はこれから始まるのである。
http://sealedroom.blog.jp
以下にその感想です。
『名探偵(あるいは入舟家)の一族』伊吹亜門
名探偵の血筋を持つ一族がいて、各時代でその一族の人物が事件を解決するというので読んでみたが、面白いもののツッコミどころも満載であった。しかし、それでも本作は今年のベストテンに食い込んで来るだろう。
まず、私はこの入舟家というのは公的な名探偵一族で、その一族の人が時代を揺るがす謎を解くのかと思っていたのだが、そうではなかった。大体その人たちが名探偵の一族だとは誰も知らないし、作中の入船家の人も(最後の入舟清乃以外は)自分たちがそんな一族だという自覚はないだろう。これでは題名そのものが物語全体を貫くキーワードとしての意味を持つのか? と、思いきや、最終話で繋がって来る。
ただし「大洋を震わす」では入船清四郎は名探偵でも何でもない。単に当事者であったから隠れた事実を知っていただけである。これではタイトルの「看板に偽りあり」になってしまう。
さらにこの一族の探偵としての行為に連続性がない。「この一族が謎を解く」というのが縦糸として前面に出てこないのである。やはり題名から連想するのは時代の節目節目で起きる事件に入船家の人たちが介入して、その結果、歴史は我々が学校の教科書で習うようなものになって来たというものである。伊吹亜門氏の過去の作品から期待してしまうのはそういう作品である。なので、第四話まで読んでこれは大したことないと思ってしまった。
ところが、最後で全体が繋がる仕掛けが出る。最終話で出て来る入船家の人、入舟清乃は残された記録から自分は名探偵の一族であることを知っている。そして謎を解いた後は次回長編の予告で終わるのだ。
つまり本書は入舟家一族の年代記ではなく、これからシリーズの名探偵として活躍する入舟清乃を紹介するための作品だったわけなのだ。そう、一冊全てを費やした長大なプロローグだったのである。普通の作家なら探偵の紹介として一頁ぐらいで片付けるものを伊吹氏は一冊丸ごと使ったわけだ。題名の『名探偵(あるいは入舟家)の一族』というのは入舟清乃が入船家の一族であることを指している。物語はこれから始まるのである。
http://sealedroom.blog.jp

- 【今日、京響】第716回定期演奏会(10月10日)
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エリア:
- 近畿>京都>洛北(上賀茂・比叡)
- テーマ:鑑賞・観戦 その他 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2026/10/14 14:25
- コメント(0)
【今日、京響】第716回定期演奏会(10月10日)
指揮:上岡敏之
<曲目>
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲」「愛の死」
(休憩)
ブルックナー:交響曲6番
今回は何が凄かったかというと指揮者の超スローテンポである。
前半の「前奏曲」「愛の死」が20分というのは良いとして、後半のブルックナーの演奏時間はは大体50分強が普通なのに上岡氏は70分かけたのである。もう鈍行列車に揺られているようなものだ。
ところが、その超スローテンポがきちっとハマっているいるのだから凄い。
とにかく全く間延びした感じが無く、ゆったりとした音楽の流れに身を任せていることが出来た。特に第二楽章のアダージョではこの超スローテンポが絶大な力を発揮して、指揮者がもうあと一歩踏み込んだら皆あの世に持って行かれるのではないかと思ってしまったのである。
プレトークで音楽ジャーナリストの池田卓夫氏が「上岡さんの演奏は普通のテンポでやることはあまり無くて、極端に速いか極端に遅いかのどっちかです」と言っておられたが、本当にその通りだと納得してしまった。
何はともあれ、今回のような演奏は京響のメンバーもかなり疲れたのではないかと思う。本当に心から「ご苦労様でした」と言ってあげたい。
指揮:上岡敏之
<曲目>
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲」「愛の死」
(休憩)
ブルックナー:交響曲6番
今回は何が凄かったかというと指揮者の超スローテンポである。
前半の「前奏曲」「愛の死」が20分というのは良いとして、後半のブルックナーの演奏時間はは大体50分強が普通なのに上岡氏は70分かけたのである。もう鈍行列車に揺られているようなものだ。
ところが、その超スローテンポがきちっとハマっているいるのだから凄い。
とにかく全く間延びした感じが無く、ゆったりとした音楽の流れに身を任せていることが出来た。特に第二楽章のアダージョではこの超スローテンポが絶大な力を発揮して、指揮者がもうあと一歩踏み込んだら皆あの世に持って行かれるのではないかと思ってしまったのである。
プレトークで音楽ジャーナリストの池田卓夫氏が「上岡さんの演奏は普通のテンポでやることはあまり無くて、極端に速いか極端に遅いかのどっちかです」と言っておられたが、本当にその通りだと納得してしまった。
何はともあれ、今回のような演奏は京響のメンバーもかなり疲れたのではないかと思う。本当に心から「ご苦労様でした」と言ってあげたい。

- 【南座の観劇で感激】團十郎特別公演(10月4日)
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エリア:
- 近畿>京都>洛東(祇園・清水)
- テーマ:鑑賞・観戦 その他 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2026/10/13 12:21
- コメント(0)
【南座の観劇で感激】團十郎特別公演(10月4日)
南座の團十郎特別公演を昼夜通しで観てきました。
(昼の部)
一、鞘當
二、与情浮名横櫛 源氏店
三、勧進帳
(夜の部)歌舞伎の世界
一、義経千本桜 鳥居前
二、英執着獅子
三、七つ面
四、ご挨拶
五、荒事 大力天無双
團十郎の出演は昼の部の「勧進帳」と夜の部の「荒事 大力天無双」の二つです。
しかし今回は廣松さん、虎之介さん、米吉さんが大活躍。
まずは大谷廣松さん、昼の部のお富と夜の部の静御前の演じ分けが見事だった。^^
義経の役は「勧進帳」が米吉さん、「鳥居前」が虎之介さんでしたが、どちらも貴公子然として良かった。
中村虎之介さんは「七つ面」でも大活躍。七種類の面を目まぐるしく取り替えるところは実演でなければ味わえない面白さと楽しさがあります。そして廣松さんはここでも清水義高の役で出ておられました。忙しいですね。^^
実は虎之介さん、今回のAプロの「源氏店」では与三郎も演じておられます。ただ、私が観たのはBプロでした。
中村米吉さんの見せ場は「英執着獅子」で、傾城と獅子の精を演じ分け。
獅子の場では高い位置で踊るのに落ちないかと思ってしまいますが、もちろん落ちません。素人が真似すると落ちます。
「勧進帳」は、実は私、黒澤明の「虎の尾を踏む男たち」で観ただけなのでして、今回、ようやく本式の歌舞伎で観ました。
最後のお酒を飲む場面は、映画では大河内伝次郎が表情豊かにやってましたが、舞台の團十郎もユーモアを交えて快演。富樫と丁々発止のやり取りをした弁慶とはまた違う弁慶が楽しめます。この演じ分けが「芸」というものなのでしょう。
「荒事 大力天無双」は現代的な舞台づくりで肩ひじ張らずに観れます。
夜の部は「歌舞伎の世界」という副題がついていて、初心者でも楽しめる内容になっています。去年に引き続き、お客さんの体験コーナーもありました。^^
千穐楽は10月25日です。
南座の團十郎特別公演を昼夜通しで観てきました。
(昼の部)
一、鞘當
二、与情浮名横櫛 源氏店
三、勧進帳
(夜の部)歌舞伎の世界
一、義経千本桜 鳥居前
二、英執着獅子
三、七つ面
四、ご挨拶
五、荒事 大力天無双
團十郎の出演は昼の部の「勧進帳」と夜の部の「荒事 大力天無双」の二つです。
しかし今回は廣松さん、虎之介さん、米吉さんが大活躍。
まずは大谷廣松さん、昼の部のお富と夜の部の静御前の演じ分けが見事だった。^^
義経の役は「勧進帳」が米吉さん、「鳥居前」が虎之介さんでしたが、どちらも貴公子然として良かった。
中村虎之介さんは「七つ面」でも大活躍。七種類の面を目まぐるしく取り替えるところは実演でなければ味わえない面白さと楽しさがあります。そして廣松さんはここでも清水義高の役で出ておられました。忙しいですね。^^
実は虎之介さん、今回のAプロの「源氏店」では与三郎も演じておられます。ただ、私が観たのはBプロでした。
中村米吉さんの見せ場は「英執着獅子」で、傾城と獅子の精を演じ分け。
獅子の場では高い位置で踊るのに落ちないかと思ってしまいますが、もちろん落ちません。素人が真似すると落ちます。
「勧進帳」は、実は私、黒澤明の「虎の尾を踏む男たち」で観ただけなのでして、今回、ようやく本式の歌舞伎で観ました。
最後のお酒を飲む場面は、映画では大河内伝次郎が表情豊かにやってましたが、舞台の團十郎もユーモアを交えて快演。富樫と丁々発止のやり取りをした弁慶とはまた違う弁慶が楽しめます。この演じ分けが「芸」というものなのでしょう。
「荒事 大力天無双」は現代的な舞台づくりで肩ひじ張らずに観れます。
夜の部は「歌舞伎の世界」という副題がついていて、初心者でも楽しめる内容になっています。去年に引き続き、お客さんの体験コーナーもありました。^^
千穐楽は10月25日です。

- 【今日、京響】第715回定期演奏会(9月19日)
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エリア:
- 近畿>京都>洛北(上賀茂・比叡)
- テーマ:観光地 鑑賞・観戦 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2026/09/20 14:11
- コメント(0)
【今日、京響】第715回定期演奏会(9月19日)
指揮:リオ・クオクマン
独奏:神尾真由子(ヴァイオリン)
<曲目>
メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲4番
(休憩)
エルガー:変奏曲「謎」
今回も渋いと言えば渋いし、地味と言えば地味なので、まあ「通好み」のプログラムなのかもしれない。なのでチケットは完売ではなかったが、お客さんの入りは十分だったと思う。
メンデルスゾーンの序曲は端正な良い演奏で、曲の前半は睡魔に襲われた。幸い、寝はしなかったが。しかしこれも演奏が良いからで、悪い演奏では眠れないのである。
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は神尾真由子の独擅場。神尾さんを引き立てるためか、クオクマンさんの指揮は薄味に感じたが、超絶技巧ともいえるヴァイオリン独奏は聴きごたえがあった。
今は昔、私は神尾真由子が小学生の時の演奏を聴いているが、演奏後のインタビューで照れくさそうに答えていた女の子がすっかり良いお姉さんになったなと思うと、感慨無量のものがある。^^
後半のエルガー「謎」は曲の冒頭からミステリアスな雰囲気を出していた。これはクオクマンさんの十八番(おはこ)の曲なのか、暗譜で元気よく指揮しておられた。京響の音も前半とは打って変わって艶があり、いくつかの変奏では重厚なサウンド広がって来た。
だいぶ前だが、この曲をデヴィッド・シャローンさん指揮の京響で聴いたとき、第11変奏は描写的で、いかにも「犬が土手を走って下りてきて、そのまま川にはまりました」というのが目に浮かぶ演奏だったので、それが印象に残っていて今回も期待してたら、クオクマンさんの解釈はもっと純粋に音楽的なものだった。これはちょっと期待外れ。
しかし全体としては堂々たる名演。今日も聴きに来て良かったと、幸せな気分でホールを後にしたのであります。^_^
指揮:リオ・クオクマン
独奏:神尾真由子(ヴァイオリン)
<曲目>
メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲4番
(休憩)
エルガー:変奏曲「謎」
今回も渋いと言えば渋いし、地味と言えば地味なので、まあ「通好み」のプログラムなのかもしれない。なのでチケットは完売ではなかったが、お客さんの入りは十分だったと思う。
メンデルスゾーンの序曲は端正な良い演奏で、曲の前半は睡魔に襲われた。幸い、寝はしなかったが。しかしこれも演奏が良いからで、悪い演奏では眠れないのである。
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は神尾真由子の独擅場。神尾さんを引き立てるためか、クオクマンさんの指揮は薄味に感じたが、超絶技巧ともいえるヴァイオリン独奏は聴きごたえがあった。
今は昔、私は神尾真由子が小学生の時の演奏を聴いているが、演奏後のインタビューで照れくさそうに答えていた女の子がすっかり良いお姉さんになったなと思うと、感慨無量のものがある。^^
後半のエルガー「謎」は曲の冒頭からミステリアスな雰囲気を出していた。これはクオクマンさんの十八番(おはこ)の曲なのか、暗譜で元気よく指揮しておられた。京響の音も前半とは打って変わって艶があり、いくつかの変奏では重厚なサウンド広がって来た。
だいぶ前だが、この曲をデヴィッド・シャローンさん指揮の京響で聴いたとき、第11変奏は描写的で、いかにも「犬が土手を走って下りてきて、そのまま川にはまりました」というのが目に浮かぶ演奏だったので、それが印象に残っていて今回も期待してたら、クオクマンさんの解釈はもっと純粋に音楽的なものだった。これはちょっと期待外れ。
しかし全体としては堂々たる名演。今日も聴きに来て良かったと、幸せな気分でホールを後にしたのであります。^_^

- 【南座の観劇で感激】『流白浪燦星』(ルパン三世)「碧翠の麗城」
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エリア:
- 近畿>京都>洛中(四条河原町・二条城)
- テーマ:鑑賞・観戦 その他 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2026/09/09 15:05
- コメント(0)
【南座の観劇で感激】『流白浪燦星』(ルパン三世)「碧翠の麗城」
9月8日は南座で新作歌舞伎「流白浪燦星」の第2弾を観てきました。^^
今回は片岡愛之助さんが流白浪燦星(ルパン三世)と石川五ェ門の二役。これはもう、どこかで早替りがあると期待が膨らみます。しかも、南座の客席に入ると宙乗りの段取りがしてあった。思わず「おおーっ」でした。
お話は、意に染まぬ結婚を強要される姫君と出会った流白浪燦星が幻の古城にある財宝を巡って悪役の瀧津弾正と戦い、銭形刑部がそれを追うというもの。押しも押されもせぬ娯楽大作です。
とは言うものの、流白浪燦星と石川五ェ門の二役というのは趣向としては面白いのですが、やはり少し無理があるようで、ストーリー上の制約が大きすぎて活劇としては何か物足りない部分がありました。
もうひとつ面白い趣向としては、前作でも有名な歌舞伎の場面がパロディとして出てきましたが、今回もそうで、わりと長丁場だったのが「金閣寺」のパロディでして、瀬織姫が雪姫になります。^^
さて、お待ちかねの宙乗りですが、てっきり愛之助さんが1人で勤めるのかと思ったら何と中村米吉さんと2人でやったのです。流白浪燦星と瀬織姫がペアで宙乗りという大外連。しかも流白浪燦星は途中で空中に投げ出され、必死で空を泳いで瀬織姫が投げてくれた帯を摑んで無事に飛んで行く。この場面だけでも観に行った甲斐がありました。
最後は「これで幕ならちょっとショボいのではないか」と思ったら、やはりフィナーレがあり、みんなで踊る踊る。もう大満足です。しかも、最後の舞台あいさつの後で写真撮影タイムもあり、お客さん急いでスマホの電源を入れました。
実に楽しい舞台で、多くの人に見ていただきたいです。まだ切符買えると思います。
#ルパン歌舞伎


9月8日は南座で新作歌舞伎「流白浪燦星」の第2弾を観てきました。^^
今回は片岡愛之助さんが流白浪燦星(ルパン三世)と石川五ェ門の二役。これはもう、どこかで早替りがあると期待が膨らみます。しかも、南座の客席に入ると宙乗りの段取りがしてあった。思わず「おおーっ」でした。
お話は、意に染まぬ結婚を強要される姫君と出会った流白浪燦星が幻の古城にある財宝を巡って悪役の瀧津弾正と戦い、銭形刑部がそれを追うというもの。押しも押されもせぬ娯楽大作です。
とは言うものの、流白浪燦星と石川五ェ門の二役というのは趣向としては面白いのですが、やはり少し無理があるようで、ストーリー上の制約が大きすぎて活劇としては何か物足りない部分がありました。
もうひとつ面白い趣向としては、前作でも有名な歌舞伎の場面がパロディとして出てきましたが、今回もそうで、わりと長丁場だったのが「金閣寺」のパロディでして、瀬織姫が雪姫になります。^^
さて、お待ちかねの宙乗りですが、てっきり愛之助さんが1人で勤めるのかと思ったら何と中村米吉さんと2人でやったのです。流白浪燦星と瀬織姫がペアで宙乗りという大外連。しかも流白浪燦星は途中で空中に投げ出され、必死で空を泳いで瀬織姫が投げてくれた帯を摑んで無事に飛んで行く。この場面だけでも観に行った甲斐がありました。
最後は「これで幕ならちょっとショボいのではないか」と思ったら、やはりフィナーレがあり、みんなで踊る踊る。もう大満足です。しかも、最後の舞台あいさつの後で写真撮影タイムもあり、お客さん急いでスマホの電源を入れました。
実に楽しい舞台で、多くの人に見ていただきたいです。まだ切符買えると思います。
#ルパン歌舞伎


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