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エリア:
- 近畿 > 京都
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テーマ:
- 鑑賞・観戦
- / 歴史・文化・芸術
【南座の「流白波燦星」(ルパン三世)を観ました】
9月8日、南座の「流白波燦星」(ルパン三世)を観てきましたが、平日だというのにほぼ満員。やはり片岡愛之助の人気かと思ったのですが、終演後、外に出ると何やら旅行社の旗を持った人が何人かいて、どうやら団体客が何組も入っていたようです。
お話は、全部そろえば世界を征服できる力が得られるという二本の宝剣と「卑弥呼の金印」をめぐる争奪戦。石川五右衛門がまだルパンの仲間になる前という設定で、滝の下で水飛沫を上げながら繰り広げられるルパンと五右衛門の大立ち回りもあります。この後で仲間になるのですね。
全体を通しての特徴は随所に有名な歌舞伎作品のパロデイが入っていること。
最初、石川五右衛門が楼門の上で「絶景かな、絶景かな」と言うのはご存じ「楼門五三の桐」ですし、他に「助六」もあったし、ルパンと五右衛門の決闘は「三人吉三巴白波」の「大川端庚申塚の場」のパロデイだと思う。そして最後は「白波五人男」のパロデイで締め括り。しかも木の葉のような小判がブワーッと吹き出すという趣向もあって、隅から隅まで圧倒的な娯楽作品でした。やはり、こうでなくてはいけない。
演劇は娯楽です。^^
で、ちょっと面白かったことが二つ。
一つ目は、舞台が始まってしばらくしてから舞妓さんが2人、一階席の真ん中あたりに入って来ました。きっとお稽古がお終ってから大急ぎで来られたのでしょう。その時、愛之助さんがアドリブで台詞にサッと舞妓さんを入れて客席を沸かせました。あれは良かった。片岡愛之助さんは遊び心のある人なのです。
二つ目は、大谷廣松さんが傾城糸星と伊都之大王の二役なのですが、封印が解かれて糸星が大王に変身し、大立ち回りの後、大王が早変わりで糸星に戻ったのを、ほとんどのお客さんは気づいていなかったのではないか。
ひょっとして、団体で埋まるとこんな事になるのかと言うと、叱られてしまいますかね。f^_^;
何はともあれ、長丁場を退屈することなく楽しめて、終ったら「もう一回、観てみたい」と思わせる名演でした。
#ルパン歌舞伎
9月8日、南座の「流白波燦星」(ルパン三世)を観てきましたが、平日だというのにほぼ満員。やはり片岡愛之助の人気かと思ったのですが、終演後、外に出ると何やら旅行社の旗を持った人が何人かいて、どうやら団体客が何組も入っていたようです。
お話は、全部そろえば世界を征服できる力が得られるという二本の宝剣と「卑弥呼の金印」をめぐる争奪戦。石川五右衛門がまだルパンの仲間になる前という設定で、滝の下で水飛沫を上げながら繰り広げられるルパンと五右衛門の大立ち回りもあります。この後で仲間になるのですね。
全体を通しての特徴は随所に有名な歌舞伎作品のパロデイが入っていること。
最初、石川五右衛門が楼門の上で「絶景かな、絶景かな」と言うのはご存じ「楼門五三の桐」ですし、他に「助六」もあったし、ルパンと五右衛門の決闘は「三人吉三巴白波」の「大川端庚申塚の場」のパロデイだと思う。そして最後は「白波五人男」のパロデイで締め括り。しかも木の葉のような小判がブワーッと吹き出すという趣向もあって、隅から隅まで圧倒的な娯楽作品でした。やはり、こうでなくてはいけない。
演劇は娯楽です。^^
で、ちょっと面白かったことが二つ。
一つ目は、舞台が始まってしばらくしてから舞妓さんが2人、一階席の真ん中あたりに入って来ました。きっとお稽古がお終ってから大急ぎで来られたのでしょう。その時、愛之助さんがアドリブで台詞にサッと舞妓さんを入れて客席を沸かせました。あれは良かった。片岡愛之助さんは遊び心のある人なのです。
二つ目は、大谷廣松さんが傾城糸星と伊都之大王の二役なのですが、封印が解かれて糸星が大王に変身し、大立ち回りの後、大王が早変わりで糸星に戻ったのを、ほとんどのお客さんは気づいていなかったのではないか。
ひょっとして、団体で埋まるとこんな事になるのかと言うと、叱られてしまいますかね。f^_^;
何はともあれ、長丁場を退屈することなく楽しめて、終ったら「もう一回、観てみたい」と思わせる名演でした。
#ルパン歌舞伎


