1. 旅行比較サイト トラベルコ
  2. 特派員ブログ
  3. 京都ミステリーさん
日経トレンディ総合力BESTに続きオリコン顧客満足度®でも1を獲得 [プレスリリース]

  国内エリア: 近畿 > 京都 の他のブログはこちら|

京都ミステリー紀行

~楽しい古都ばかり話そう~

プロフィール

ニックネーム:
京都ミステリー
居住地:
京都府
性別:
男性
会社名:
京都ミステリー紀行
会社英字名:
Kyoto Mystery Trip
会社所在地:
京都府
会社電話番号:
090-3653-5729
業種:
現地ツアー企画・現地ガイドなど
自己紹介:
「京都ミステリー紀行」という観光案内をやっております。
よく「ミステリーツアー」と間違えられますが、一般に行われている「行き先や内容を告げずに参加者を募集する」いわゆるミステリーツアーとは違うので要注意。
京都ミステリー紀行とは。
「鵺池」「幽霊の子育て飴」など、京都に残された幽霊譚、怪奇譚を紹介するだけではなく、「菅原道真の怨霊伝説はインチキだった」「平清盛は悪い人ではなかった」「応仁の乱で京都は丸焼けにはなっていなかった」など、通説とは違うことや常識とは反対の説明をする異色のツアー。
『今昔物語』や『江談抄』のエピソードを語る他、『群書類従』や『古事類苑』に基づいた「真相の解明」も行うため、「面白くてためになる」とか「目からウロコの謎解きツアー」とも言われています。

最近、観光地域おこしへのお手伝いも始めました。

カレンダー
8月<2013年09月    
1234567
891011121314
15161718192021
2223242526 2728
2930

記事一覧

1 - 1件目まで(1件中)

花笠
今年も始まります、御香宮神社のお祭〜ここが伏見の「お宮さん」である〜
エリア:
  • 近畿>京都>伏見・京都市南部郊外
テーマ:観光地 お祭り・イベント 歴史・文化・芸術 
投稿日:2013/09/26 16:42
コメント(0)
伏見といえば言わずと知れた伏見稲荷がダントツで有名だが、他にも忘れてはならないお宮さんとお祭がある。

伏見九郷の総鎮守の祭りで、室町時代の風流傘の伝統を今に伝えるという御香宮神社のお祭り。
私の子供の頃は「ごこんさん」と言っていた。個人的には今でもこう呼ぶが、一般にはどうなのだろう。
近年ではこの神社を「ごこうのみや」と呼ぶのが「正しい」そうなのだが、正しくは「ごこうぐう」である。
それが何故「ごこうのみや」になってしまったかというと、「護国神社」と間違って電話が掛かってきてしまうから。「次の戦友会ですが……」というのが掛かってきて話がかみ合わない。

「もしもし、護国神社ですか」
「いいえ、御香宮神社です」
「だからゴコク神社でしょ」
「いいえ、ゴコウグウ神社です」
「だからあ、護国神社でしょ!」

こんなことが何回もあってはたまらない。たまらないから、たまらずに呼び名を「ごこうのみや」に改めたと。これなら間違われる心配はない。

さて、その神社のお祭りであるが、花傘は伏見九郷の氏子らが競って風流傘を飾り立てたのが始まりとされる。
氏子町内の花傘や神輿がお祓いを受ける「花傘総参宮」が行われ、毎年約20の町内の氏子たちが直径約3mもの色鮮やかな花傘や神輿を揺らしながら大手筋商店街などを練り歩く。

神幸祭では、獅子若行列、猿田彦行列、神輿の巡行に、稚児・武者行列を見ることができる。
期間中、境内には屋台が並び、文字通り門前市をなす賑わいである。

■場 所: 御香宮神社
■期 間: 平成25年10月5日(土)〜13日(日)
5日と12日の18:00頃から花傘総参宮
13日には武者行列・神輿巡行が行われます。
■アクセス: 近鉄奈良線「桃山御陵前」駅

さて、神社の紹介もしておこう。

先ずは正門。これはかつて伏見城の大手門であった。
門

門には蛙股が4つ付いている。それぞれデザインが違うのは中国の古典『二十四孝』の中から4つのエピソードを選んで作られたものである。
角度的に上手く撮れなかったのが残念。
カエル股

境内にある石の鳥居には「延享丁卯歳再立」とある。「丁卯歳」では分りにくいが、要するに延享4年(1747)のこと。
鳥居

境内を進めば伏見城の残石が無造作に積まれている。
残石

拝殿は秀吉好みのゴージャスさ。
極彩色で表現されているのは、琴高仙人(きんこうせんにん)。この仙人は、中国周の時代の人で、琴の名手。長寿の仙術を行って800年も生きたといわれている仙人である。ある時に、龍の子を捕らえて見せると、弟子達に約束して川の中に入り、約束の日に大きな鯉に乗って現れ、人々を驚かせたという。
拝殿

拝殿アップ

拝殿ドアップ

この拝殿の左右のスペースは倉庫になっていて、一方にお獅子が、他方にお神輿が収納されている。ただ意味もなく大きいものを作ったのではなく、ちゃんと合理的な考え方に基づいて作られているのだ。

お祭の期間中に展示してあるお獅子。ちゃんと「あ・うん」になっている。
お獅子

同様に神面も飾られているが、恐れ多いので画像はぼかしておく。これなら神様も大目に見てくださるだろう。
神面

お祭当日にはこのようにお神輿が街に繰り出す。

神輿

名水「御香水」が湧いている。この水を水筒に入れて立ち去る旅人もいる。
御香水

春には写真のような見事な桜も。
春桜

この神社に行ったら絵馬堂も見ておきたい。悠久の時間の流れが感じ取れるだろう。
絵馬

最後に少し変ったものをご覧に入れよう。
江戸時代よろしく大きな桶と伏せられた手桶があり、つい単なる飾りかと思いがちなのだが、よく見ると屋根の樋からパイプがまっすぐ下りていて大桶に繋がっている。
そう、これは雨水タンクなのである。
御香水の名に由来を持つ御香宮神社では雨水もしっかりと利用しているのである。
雨水タンク

PR
御香宮神社のホームページはこちらです。

1 - 1件目まで(1件中)


国一覧
中部・東海
静岡(1)
近畿
京都(103)
大阪(2)
滋賀(1)
兵庫(1)