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エリア:
- 中南米 > エクアドル > キト
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テーマ:
- 歴史・文化・芸術
忘年会みたいなものなのかな?
12月14日にスールトレックの社内パーティがあった。
場所は当社所有、夜景のきれいな超おしゃれレストラン「EL VENTANAL」。
社員から、インターン、掃除のおばちゃん、ガイド、運転手ともうスールトレックに関わりのある人を全員招いての年末恒例行事らしい。
夜7時に、オフィス近くからSURTREKのロゴの入ったバスでレストラン移動
整然と並べられた50席
こっちの社内パーティというから、てっきりワインにビールにサルサフロアありの無礼講なディナー&ダンスパーティみたいなものを想像してたんだけど、意外とかっちり。
テラスには食べ物がこれまた整然と並べられていて、どうやらブュッフェ形式なのかな。
こちら側には準備万端のBBQマンが。
ゲストが揃うまで手持ち無沙汰なのでみんな屋上からの景色を撮ったりしてる。
この日はサンフランシスコ教会の広場にサーチライト並みの光源が設置されていたせいか、何枚撮ってもなにか怪しい紫色の光が映りこんでしまった。なんだろうこれ。
さあいよいよゲストがそろい、全員席についたところでアルフォンソ社長が乾杯の音頭!
みんな来てくれてアリガトー!
おなかも空いてきたし、さあ来い料理!行こうぜブュッフェ!
と思っていたら、ここから余興ですよ。
まるでマジシャンみたいな格好の男が出てきてなにやら口上を述べはじめ、よく聞いてみたら自分はイリュージョニスタであると申し上げている。その格好を見ればイリュージョニスタが手品師のことだとはスペイン語を知らなくても想像できた。
そして、スペイン語がわからなくても、彼の手にしているのがあのマギー審司の伝統芸「ラッキー」であることから、この手品師がしょっぱいことは想像に難くないと思う。子供でもレスポンスに困る「ラッキー」芸を大人が集まる席で見せ付けられ、こそばゆいような恥ずかしいような気分にさせられた。しかも、マギー審司のラッキーの方が3倍くらいはうまいと思ったし、話芸だって多分もう少し笑えると思うのでこれからはもっとマギー一門を見直してみようかと思う。
このほかにも、数々の半端な話芸とマジックが延々と2時間弱に及び、ハラヘリ度はマックス。
口にしたのは注がれた一杯のワインのみ。
ただし皆大人なので、誰も文句は言わずテーブルに着いたまま淡々と目の前で繰り広げられる手品を見ている。
クライマックスで大技「後ろ手に錠をされた状態で、布の筒に入るとジャケットが脱げてますマジック」も、一切笑いや拍手が起こらず。
オレはハラヘリ過ぎて悲しみのモードへ突入した。
外では花火とか上がって楽しそうなのに、中は餓鬼地獄。とかそんなことを言ってはいけません。タダ飯タダ酒の席ですから。
そして「もうそろそろタクシーで家に帰ってカップヌードル食べようか?」って自問するほどお腹が空いてきたころにようやく手品が終わった。普段からお腹が空くと人格が変わるほど凶暴な思考回路になるのだけど、このときスゴイお腹が空いたことを思い出しただけでむしゃくしゃしてきた。
その後、なんとなーく、そろそろとみんなブュッフェゾーンへ移動。
さあ!食べよう!とかの合図とかもなく「え、もう食べてもいいの?」って感じ。
エクアドルの社内パーティって、こんなのなの?
パブリックなパーティでのこのグダグダっぷりにこちらへ来てから一番のカルチャーショックを受ける。
しかし、お通夜のようなマジックショーに憤り、怒りすら覚えてショックを受けていたのは食事が始まる前までで、胃袋に食べ物が詰まれば後は笑って騒いでのパーティだ。
幸せとはすなわち口福なり。
すべて申し分なくおいしい料理だったのだが、BBQの肉だけは火が通り過ぎて石のように硬くなってしまってた。クソ手品師め!
ワインが何本もあけられ、何度目かの乾杯をするころにはみんなご機嫌
外に出て酔い覚まし
中に帰るとえげつないショット一気飲みが始まってた
中身はこれ
唐辛子の漬かったテキーラ。
大さじ一杯分くらいの量をショットグラスでぺろっと行かせてもらったら、口の中の粘膜部分が焼け爛れるような感じ!すごい!いくら水飲んでも口のビリビリがぜんぜん直らない!
コレ多分飲み物なんかじゃなくて、調味料に使われるべきものなんじゃないかな。
なんかみんな悪乗りして一人ずつ名前をコールして呼びつけ、全員に飲ませてた。
いただきまーす からの
ファーーーック!
ホントこんな感じ。
本日2度目のカルチャーショックを受ける。