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- 書籍・CD・DVD
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表題の作品を読みました。以下にその感想です。
『法月綸太郎の不覚』
法月綸太郎(講談社)
久しぶりに法月綸太郎の短編集が出て期待して読んだ。前作『法月綸太郎の消息』は面白かったけれどホームズとポアロの「真相」を解明する話が中心で、何かこう評論を読んでいるような気になってしまったが、今回は真正面からの本格物で、珍しいと思ったのは収録されている4編のうち3編が交換殺人をモチーフにしていることである。
それなら全部それで統一すれば良かったではないかと思うが、これは別に意図したことではなく、たまたまこうなったらしい。
巻頭の「心理的瑕疵あり」は事故物件であるアパートの部屋での殺人事件なのだが、解決は「おお、そうだったか」とネタの処理の上手さに感心してしまった。こういう手もあるのだな。
残りは「交換殺人」がキーワードだが、交換殺人のモチーフを捻ったりズラしたり外したり、よくこれだけのヴァリエーションを考えたもので、謎の提出からその検討、論証、解決に至るまで引き締まった本格短編ミステリである。これだけ考えて書くのは大変だったと思う。こういう綺麗な短編は労力の割には報われることが少ないこともあるだろう。もし最初の作品も交換殺人絡みだったら「交換殺人の主題による変奏曲」というクラシック音楽風のサブタイトルが付いたかもしれない。
ただ、最後の「平行線は交わらない」だが、これだけは薄味だった。悪くは無いが、この長さが必要とも思わない。何となく犯人も見えるし。
しかし本の題名になっている『法月綸太郎の不覚』の意味はこの最後の作品で明らかになる。それまで別に綸太郎に不覚なんて無いではないかと思って読んでいたのだが、ここに来て「ああ、そういう事か」と頷く。
でもまあ人それぞれツッコミどころもあるだろうが、それでも読んでほしい本である。
最後にこの本の内容とは関係ないのだが、最初の頃よく出ていた図書館の女の子はどうなったのかと思ってしまう。いつの間にいなくなったのか。まあ、私が忘れているか読んでないだけかもしれないのだが。
ひょっとして、恋愛も理詰めでしか出来ない綸太郎クンに愛想をつかして去ったとか。^^
まあ、これは蛇足でした。f^_^;
http://sealedroom.blog.jp
『法月綸太郎の不覚』
法月綸太郎(講談社)
久しぶりに法月綸太郎の短編集が出て期待して読んだ。前作『法月綸太郎の消息』は面白かったけれどホームズとポアロの「真相」を解明する話が中心で、何かこう評論を読んでいるような気になってしまったが、今回は真正面からの本格物で、珍しいと思ったのは収録されている4編のうち3編が交換殺人をモチーフにしていることである。
それなら全部それで統一すれば良かったではないかと思うが、これは別に意図したことではなく、たまたまこうなったらしい。
巻頭の「心理的瑕疵あり」は事故物件であるアパートの部屋での殺人事件なのだが、解決は「おお、そうだったか」とネタの処理の上手さに感心してしまった。こういう手もあるのだな。
残りは「交換殺人」がキーワードだが、交換殺人のモチーフを捻ったりズラしたり外したり、よくこれだけのヴァリエーションを考えたもので、謎の提出からその検討、論証、解決に至るまで引き締まった本格短編ミステリである。これだけ考えて書くのは大変だったと思う。こういう綺麗な短編は労力の割には報われることが少ないこともあるだろう。もし最初の作品も交換殺人絡みだったら「交換殺人の主題による変奏曲」というクラシック音楽風のサブタイトルが付いたかもしれない。
ただ、最後の「平行線は交わらない」だが、これだけは薄味だった。悪くは無いが、この長さが必要とも思わない。何となく犯人も見えるし。
しかし本の題名になっている『法月綸太郎の不覚』の意味はこの最後の作品で明らかになる。それまで別に綸太郎に不覚なんて無いではないかと思って読んでいたのだが、ここに来て「ああ、そういう事か」と頷く。
でもまあ人それぞれツッコミどころもあるだろうが、それでも読んでほしい本である。
最後にこの本の内容とは関係ないのだが、最初の頃よく出ていた図書館の女の子はどうなったのかと思ってしまう。いつの間にいなくなったのか。まあ、私が忘れているか読んでないだけかもしれないのだが。
ひょっとして、恋愛も理詰めでしか出来ない綸太郎クンに愛想をつかして去ったとか。^^
まあ、これは蛇足でした。f^_^;
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