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エリア:
- アジア > 中国 > 蘇州(ソシュウ)
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テーマ:
- 鑑賞・観戦
- / 歴史・文化・芸術
新鮮!感動〜、
王君安主演、越劇『柳永』
すまん。知らなかった。こんなにすばらしいなんて…
蘇州には中国戯曲で最上位に置かれる、世界遺産の「昆曲」があり、芸事の盛んな街でもある。秋には戯曲フェスティバルがあり、全国から代表的な戯曲団が集まり、戯曲三昧〜。
とんぼも昆曲のちょいフアンだが、蘇州人に昆曲に勝るとも劣らず人気があるのがお隣の地区の越劇。
越劇は中国版タカラヅカで、演者は女性のみ。一度いい作品をと思っていたが、国家一級演者による越劇と大々的に宣伝されていたのが、こちら福建芳華越劇団による『柳永』。
"越"劇というぐらいだから、発祥は浙江の紹興、つまりもと越の国。ふうむ、福建の越劇団ねえ。北京時代、地方のドサ回り劇団を多く見たせいか、トップの役者さんは国家一級でも、演出がダサかったり。。。などちょいと疑わしき思いがかすめたり。が、ポスターに載った主演王君安があまりにも輝いており、見るたび、いいよんと誘いかけてくる。今回の戯曲フェスティバルで一番のオススメの匂いがクンクン、いいや、見ちゃえ。
結果、花丸五重マル!!
見逃さなくて、本当によかった。
まず驚いたのが、大劇場がほぼ満席。しかも「我愛你王君安」の赤の垂れ幕まで登場。ほお~。
その昔、90年代北京のうらぶれた、古い四合院に囲まれた人民劇場で京劇を見ていた時は、ストーリー、演出、衣装ともに目を引くものがなく、孫悟空などアクロバット的なものを除いてはすぐに夢うつつの世界に。
が、時は変わり、中国の劇は今おもしろいものが非常に多い。ストーリー、舞台設計、衣装、演出。どれも練られており、現代劇、古典劇ともに見応えがあるのが増えた。
本日の越劇は最初から最後まで大満足。「柳永」は北宋時代の著名な詩人だが、不遇だった才人の生涯を綴る。
王君安の優美な動作、含みのある情感豊かな歌声。北宋画の三次元の演出、舞台設計、意匠を凝らした衣装。どれもがそつなく、見てよし、聞いてよし。すこぶる心地よし。
しかしレベル高かったなあと、先ほどパンフレットなどをあらためてよく見ると、主演の王君安は、上海で越劇の改革に取り組んだ尹桂芳の直系弟子で国家一級演者だが、その他関係者も「国家級」。やっぱりね。
脚本は上海音乐学院連波教授、舞台美術は中国舞台美術学会副会長で中央戯劇学院教授劉杏林等。
アンコールで最後に、会場から「我愛你王君安!」の掛け声が出たのもびっくりしたが、何のことない、私も手を振って唱和しておった(*^^*)
ううむ、やはり越劇のフアンとヅカフアンはどこか似てる気がした。
王君安主演、越劇『柳永』
すまん。知らなかった。こんなにすばらしいなんて…
蘇州には中国戯曲で最上位に置かれる、世界遺産の「昆曲」があり、芸事の盛んな街でもある。秋には戯曲フェスティバルがあり、全国から代表的な戯曲団が集まり、戯曲三昧〜。
とんぼも昆曲のちょいフアンだが、蘇州人に昆曲に勝るとも劣らず人気があるのがお隣の地区の越劇。
越劇は中国版タカラヅカで、演者は女性のみ。一度いい作品をと思っていたが、国家一級演者による越劇と大々的に宣伝されていたのが、こちら福建芳華越劇団による『柳永』。
"越"劇というぐらいだから、発祥は浙江の紹興、つまりもと越の国。ふうむ、福建の越劇団ねえ。北京時代、地方のドサ回り劇団を多く見たせいか、トップの役者さんは国家一級でも、演出がダサかったり。。。などちょいと疑わしき思いがかすめたり。が、ポスターに載った主演王君安があまりにも輝いており、見るたび、いいよんと誘いかけてくる。今回の戯曲フェスティバルで一番のオススメの匂いがクンクン、いいや、見ちゃえ。
結果、花丸五重マル!!
見逃さなくて、本当によかった。
まず驚いたのが、大劇場がほぼ満席。しかも「我愛你王君安」の赤の垂れ幕まで登場。ほお~。
その昔、90年代北京のうらぶれた、古い四合院に囲まれた人民劇場で京劇を見ていた時は、ストーリー、演出、衣装ともに目を引くものがなく、孫悟空などアクロバット的なものを除いてはすぐに夢うつつの世界に。
が、時は変わり、中国の劇は今おもしろいものが非常に多い。ストーリー、舞台設計、衣装、演出。どれも練られており、現代劇、古典劇ともに見応えがあるのが増えた。
本日の越劇は最初から最後まで大満足。「柳永」は北宋時代の著名な詩人だが、不遇だった才人の生涯を綴る。
王君安の優美な動作、含みのある情感豊かな歌声。北宋画の三次元の演出、舞台設計、意匠を凝らした衣装。どれもがそつなく、見てよし、聞いてよし。すこぶる心地よし。
しかしレベル高かったなあと、先ほどパンフレットなどをあらためてよく見ると、主演の王君安は、上海で越劇の改革に取り組んだ尹桂芳の直系弟子で国家一級演者だが、その他関係者も「国家級」。やっぱりね。
脚本は上海音乐学院連波教授、舞台美術は中国舞台美術学会副会長で中央戯劇学院教授劉杏林等。
アンコールで最後に、会場から「我愛你王君安!」の掛け声が出たのもびっくりしたが、何のことない、私も手を振って唱和しておった(*^^*)
ううむ、やはり越劇のフアンとヅカフアンはどこか似てる気がした。
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