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エリア:
- 中南米 > エクアドル > ガラパゴス諸島
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テーマ:
- 動物
ガラパゴスで見たかった鳥の最後の一種類、ガラパゴスアホウドリ。
ついに見れた!
ガラパゴスアホウドリは諸島の中でもただ一つエスパニョーラ島にしかいない鳥。
岸壁近くに営巣してて、この岸壁から飛び立ってた。
目が隠れちゃってるけど、すごい表情で「行くぜェ!」と気合いを入れてるところ。
気持ちよさそーう!
翼の長さが2.5mもあるそうで、ガラパゴスの鳥類の中で最大。
ちなみにこのアホウドリの優雅な航空ショーは、岸壁に座ってのんびりと見物できる。
ほかにもカツオドリやカモメ達がたくさん飛んでいるのを見物できる特等席。
きれいなフォルムのアカハシネッタイチョウも飛んでたよ。
アホウドリは初見だったので、ガイドの解説が聞きたかったが、今回のガイドは全部ドイツ語だったためそれもかなわず。
ネットで調べたところ、どうやら彼らは1年中ガラパゴスに居るわけではないらしことがわかった。
4月くらいに島にやってきて、求愛ダンスを披露し、カップル成立すると卵を一つだけ産み、子育てに勤しんだあと12月には引っ越してしまうそうだ。
そして、一度カップルが成立すると40〜50年は一緒に暮らすんだそうで、忍耐強い長寿な生き物だということがうかがわれる。
この島を訪れた11月末、島には結構成長した雛がたくさん居た。
羽が生え変わり中でファンキーな髪型になってる子がいた。
ふっさふさのベイビーアホウドリ。翼を広げてイメトレ中。
実際はこんのくらい近くで見れちゃう。
なでたくなるヒナ毛。
オレをヒナ毛フェチにさせたベイビーアホウ。
そもそも、アホウドリというのは本来漢字で書いて「阿呆鳥」と身も蓋もない名前をつけられているのだが、これは彼らのヒナ毛がアホみたいにふわふわしているからではなく、陸上での動作がのろまでアホみたいに簡単に捕まえられることから来た名前らしい。
昔小耳に挟んだ逸話に、離・着陸が下手だからアホウドリ、というのがあった気がしたが、どうも違うっぽい。
日本近海の島々にも昔は結構渡ってきていたらしいが、羽毛布団にするためにガンガン狩られほぼ絶滅。
小笠原や伊豆諸島では「馬鹿鳥」と呼ばれてもいたそうで、専門家は、絶滅危惧種にこういう蔑称を使うのはいい加減やめようという声明をだしている。
しかしながら、アホみたいにかわいいからアホウドリって思えばいいんじゃないかという所見も、一部非専門家によって表明されている。というか今オレが思った。
島からの移動途中、大海原の真ん中で活鮮魚食べ放題のパーティを開いているアホウドリの一群を見かけた。
島で見た彼らは、岸壁から優雅に羽を広げスムースにテイクオフしていたが、水面に居る彼らをすれ違いざまによく観察していたら、相当がんばらないと飛び立てないように見えた。
うぉぉぉおおー!
水面を何歩も走ってやっとこ離陸する姿は、やっぱりけなげでアホみたくかわいかった。