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エリア:
- 中南米 > エクアドル > キト
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テーマ:
- ハイキング・登山
結局一度村に戻り、どうしようかみんなで相談・・・。
アルメニア人のカップルは「みんなゴメンね。これからどうしたい?」と冷静な様子。
真面目そうに見えるオーストリア人女性はやはり融通がきかない感じでめっちゃキレて、運転手に「道も村人に聞いてた位だから、どんな道かも知らずに4WDで来るべきなのに車選びを間違えてこんな事になった」と言って、全額返金どころか、1時間半もロスしたのでもっと払って欲しいくらいだと主張。
確かに上まで行けてない訳だから、お金は返してもらう様に明日旅行会社で交渉する事に決定。
しばらく話し合っていると、村のおばちゃんたちが集まってきて「どうしたんだ?」と。。。
スペイン語もお出来になるアルメニア人の彼が訳を話すと、レストランのおばちゃんが「じゃあ家の車を60ドルでチャーターしたら?4WDだよ。」と・・・。
既に旅行会社にこの車をチャーターするのに70ドル払ってるし、旅行会社から払い戻してもらえる保証もないし、どうしよう・・・。
頂上を見上げるともう雲って上が見えなくなっていました。
意見を聞くと、さっきまでここでビール飲んで帰るよ?と言っていたオーストリア人の女性は、「やっぱりここまで来たから払ってでも行きたい」と言いだし、オランダ人のお兄ちゃんも「あんまりキトにいる時間ないから行きたい」と。
じゃあせっかくだから行こうと言う事になり、私達の運転手はここで待っててもらって4WDに乗り換えました。
ちゃっかりさっきのレストランのおばちゃんも便乗してきて嬉しそうにしてるし・・・
さっきのぬかるみまで戻ってくると、他の車も3台が通れなくて立ち往生していました。。。
さっきあんなに苦労したんだから4WDでも通れるかどうか・・・と不安に思っていると、一瞬であっけない位簡単にクリアしてしまいました
さっきの苦労は一体・・・。
普通の車と4WDの違いをここまで見せつけられたのは今回が初めてでビックリしました
今回は日産車だった為、「これが日本の車の実力だわ〜!!」と言うと、オーストリア人女性は爆笑した後、「でもトヨタのアメリカでの事故は凄かったよね。。。」と・・・
これ以上日本経済を圧迫する様な事を言わないでくれ〜と思いつつ、それ言われたのココ来て2回目なので、海外の人達からの日本車のイメージに大きく傷が付いている事は確かな様です
その後はスムーズに山頂付近まで到着。
最期の数百メートルを歩くだけだったので、何だ簡単じゃ〜んと思って車を降り、歩き出すと、10歩位歩いただけなのにスゴイ動悸、息切れ・・・
そういえば4000m級の山を歩くの初めてだった・・・。
これが高山ってやつか
早くもツラそうな私に、登山に慣れてるアルメニア人の彼女が「息をゆっくり吐くのを意識するといいよ。」と言って一緒に歩いてくれました。
やっと見えてきた山頂・・・
って言うか、冷静に見たらホントに15分位緩やかな坂道を歩いてるだけなんですよ。
なんでこんなに苦しいんでしょう。。。
風も強くて、「耳が痛い〜」と言うと、ジャンバーにフードが付いてるから出して被った方がいいよ!と言って出してくれました。
だからみんなフード被ってたのか何から何までスンマセン・・・。
彼女が持ってたステッキまで貸してもらってようやく山頂に辿り着く事が出来ました。
こんなステッキまで持って何に使うんだろ??と思ってましたが、確かにめっちゃ助かる〜
この時点の標高4328m
登頂を記念してみんなで写真撮影
結局クレーターは雲の中で見えませんでしたが・・・
↑晴れてればこの下がクレーターになってて、深さが600mもあるそうです!
下からかすかに硫黄の香りがしていました。
車に戻ってから再び集合写真。
ステッキ持ってた手が動かなくなって、手が寒い〜!!と叫んでいると、「今度はどうしたの?」と、オーストリア人女性が手袋を貸してくれました。
完全にナメてた4000mの山・・・
レストランのおばちゃんは何故か半そでで来ちゃって、寒いので車で待機してました(笑)
微笑ましい家族の遠足。
クレーターは見れませんでしたが、諦めずに山頂まで来てみてホント良かったです
最期に村に戻って一緒に行ったおばちゃんのレストランでみんなで食事
商売上手なおばちゃんだったけど、お腹も空いてたし最高に美味しいお昼御飯でした
終わりよければ全てよし
素敵な1日をありがとうと言い合って解散しました