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エリア:
- 中南米 > エクアドル > ガラパゴス諸島
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テーマ:
- ビーチ・島
- / 世界遺産
- / 動物
最後の更新からまた一月以上開いてしまった。
そして今日は僕の誕生日だから書いてしまおう。
エクアドルに来たときは34歳だったのに、気がつけばもう36歳。
人生の折り返し地点はとうに過ぎたような感覚はあるけど、折り返した後のはっきりとした安堵の失速感やいよいよのラストスパート感を強く感じるわけではなく、まるで先の分からない映画をいつものソファから見ているような、何が起きても受け入れようと受動的に能動的な感じ。
生きている事を最大に楽しみたい瞬間の連続。
小学校の入学式で味わうような、未知の世界に踏み出す時のフワフワとした高揚感、と同時に35年間自分の目で見て耳で理解してきた強大な現実感、がいい感じにこねくれて消化されて出来た粕みたいな。
炙って食ったらまあまあ苦い感じのやつ。
たくさんの人に出会ってたくさんの人と別れた。
またあいましょう。と言って別れてきた。
またこの次に!会いましょう!あなたと会えて僕はよかったです。
それぞれがその後どこに向かうのかはわからないんだけど、別れるときに会えた事を喜ぶ、そんなのの繰り返しがずっと昔から続いてきたのが今の自分。
そして、気が遠くなるほどの繰り返しを続け年月をかけて進化した結果の一つが
ガラパゴス(むりやり)
グンカンドリ。赤いパウチは上空を旋回するメスにアピールするためのオス特有の例のアレ。
ここまで膨らませるのに2日くらいかかるらしいよ。
というわけで、今回は、3月のガラパゴス旅行を最後まで一気に。
まずは今回初めて訪れた島、ヘノベサ島。
この島は海鳥達の営巣地になっていて、そこら中にちょい大きめの鳥達が巣を作っている中を歩くことができる。
グンカンアピール合戦。
そしてメスに見初められてカップル成立すると今度はメスを他のオスから隠すように、もしくはメスが逃げないように羽を広げてガード。
男の赤いパウチ。
自分がグンカンドリだったらどのくらいの赤いパウチを膨らましたことだろう。
これはアカアシカツオドリ。
その名の通り足が赤いカツオドリ。
体色は茶色で、顔あたりがピンクと青に塗り分けられ、足は真っ赤っか。
アオアシカツオドリと違っていい感じの木の枝にしか営巣したくない性質なので、意外とレアアニマル。
僕は6回目のガラパゴスにして、ここヘノベサ島で初めて見れた。
面白いのは、9:1くらいの割合で、体の色が白いアカアシカツオドリも生息していること。
特にアルビノというわけではなくて体が白いだけなんだとか。
鳥達との距離はこのくらい。
ナスカカツオドリ繁殖中。
こちらのカップルは既に子育て中。
これは、カラーリングがナスカカツオドリににているけど実際はヒナ毛に覆われたアカアシカツオドリ。
これは世界で唯一の夜行性のカモメ、アカメカモメ。
世界一美しいカモメと言われるらしいのだけど、面白かったのはこの夜間行動に特化したデザイン。
くちばしの先と付け根に白いポイントがあるんだけど、これはヒナに餌を与えるとき暗闇でも白のポイントが目立って、2点あることで餌が来る方向も分かるように計算されて進化されたんだって。
さらに、
ちょっと分かりづらいけど、赤い縁取りの目の下に丸く白い毛が生えている。
これは昼間寝るときに目を閉じても周囲の鳥には「目、開いてます」アピールをするためのデザインなのだそう。
赤い眉毛が凛々しいマンガみたいな顔で寝ることになってるけど、これは素直にかっこいい仕様だと思った。
鳥すごい。
岩の影ではガラパゴスコミミズクが寝てた。
夕方から岸壁に群がるツバメサイズの小鳥を狩りに出かけるらしい。
ヘノベサ島は奇麗なビーチもある島で、この湾でスノーケリングしたらハンマーヘッドシャークも見れた。
ほぼ手付かずの鳥達の楽園
ヘノベサ島はこのくらいにして、次はサンチアゴ島へ。