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- キャンディ ペラヘラ祭り
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エリア:
- アジア>スリランカ>キャンディ
- アジア>スリランカ>スリランカその他の都市
- テーマ:お祭り・イベント 鑑賞・観戦 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2020/07/22 14:58
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今週の7/25日より、世界遺産の町キャンディで10日間に渡りペラヘラ祭りが開催されます。
キャンディ(Kandy)はスリランカ中央に位置し「スリランカの古都」と称される町です。
シンハラ王朝最後の都として、1815年にイギリスに統治されるまで約300年にわたって首都として繁栄していました。
この地で毎年夏に開催されるのが「エサラ・ペラヘラ祭」。ペラヘラ祭はスリランカ各地で行われますが、このキャンディのエサラ・ペラヘラ祭がスリランカで最も規模の大きなペラヘラ祭りとなります。
様々な衣装を身にまとったダンサーたちが、キャンディやスリランカ各地の伝統舞踊を舞いながら行進します。ファイヤーダンスもあり、とても美しく迫力があります。
電飾やきらびやかな衣装を纏ったゾウもダンサーと共に行進します。
中でも仏歯を入れた容器を載せたゾウは、牙が美しく伸びた選ばれしゾウです。
キャンディのエサラ・ペラヘラは、もとは「エサラペラヘラ」と「ダラダペラヘラ」2つの別のペラヘラ(スリランカの言葉で’行列’の意味)が融合したものと考えられています。
「エサラ・ペラヘラ」は、紀元前3世紀に遡ると考えられており、元は神々に雨ごいの儀式として行われていました。
「ダラダ・ペラヘラ」は、仏陀の神聖な歯の遺物(犬歯)が紀元4世紀にインドからスリランカに持ち込まれた時に、そのお披露目のためのペラヘラとして始まったと考えられています。
現在のペラヘラは、シンハラ王朝のラジャシンゲ王(1747年〜1781年)の統治時代にまでさかのぼります。
この時代、仏歯は国王の私有財産とみなされ一般の人々がそれを崇拝する機会はありませんでした。しかし、ラジャシンゲ王は、この仏歯をペラヘラで大衆が見て崇拝できるようにすることを決定しました。
(1815年にシンハラ王朝がイギリスに滅ぼされると、仏歯の保管は仏歯寺の仏教聖職者に委ねられ、現在に至ります)。
10日間に渡り繰り広げられるエサラ・ペラヘラ。
前半の5日間を「クンバルペラヘラ」、後半の5日間を「ランド-リペラヘラ」といいます。ペラヘラ(行列)の規模は、後半になるに従って大きくなります。
この盛大な祭り、毎年海外からの観光客も多く訪れます。
ペラヘラが鑑賞できる良席は高値で販売され、キャンディのホテはこのペラヘラの期間は宿泊料金が高騰します。
祭りの開始は、ホロスコープにより吉兆である時間に開始されるため、日により開始時刻が異なりますが、たいてい18時から20時台の開始となり、終了は夜中近くとなります。
大変混雑するため、いったん席に着くと抜け出すこともままならず、小さなお子様連れの方のみならず、大人の方でも鑑賞を懸念される方も少なくありません。
しかし、今年は新型コロナウイスの感染症が世界的に広がり、スリランカも9月まで観光客の受け入れを停止する予定となっています。
鑑賞したくても鑑賞が叶わない方に向けて、今年は下記のウェブページでインターネットで中継を見ることができます。
https://kandyesalaperahera.com/
ペラヘラの開催期間(10日間)に渡り見られる格好の機会です。
スリランカ時間は日本より3時間半遅いため、日本時間では遅い時間の開始となりますが、是非ペラヘラ祭り、鑑賞してみてください。
そして、世界的に新型コロナウイルス感染症が収束して、気軽に旅行ができるようになったら、ぜひ実際のペラヘラ祭りも体験ください。
キャンディ(Kandy)はスリランカ中央に位置し「スリランカの古都」と称される町です。
シンハラ王朝最後の都として、1815年にイギリスに統治されるまで約300年にわたって首都として繁栄していました。
この地で毎年夏に開催されるのが「エサラ・ペラヘラ祭」。ペラヘラ祭はスリランカ各地で行われますが、このキャンディのエサラ・ペラヘラ祭がスリランカで最も規模の大きなペラヘラ祭りとなります。
様々な衣装を身にまとったダンサーたちが、キャンディやスリランカ各地の伝統舞踊を舞いながら行進します。ファイヤーダンスもあり、とても美しく迫力があります。
電飾やきらびやかな衣装を纏ったゾウもダンサーと共に行進します。
中でも仏歯を入れた容器を載せたゾウは、牙が美しく伸びた選ばれしゾウです。
キャンディのエサラ・ペラヘラは、もとは「エサラペラヘラ」と「ダラダペラヘラ」2つの別のペラヘラ(スリランカの言葉で’行列’の意味)が融合したものと考えられています。
「エサラ・ペラヘラ」は、紀元前3世紀に遡ると考えられており、元は神々に雨ごいの儀式として行われていました。
「ダラダ・ペラヘラ」は、仏陀の神聖な歯の遺物(犬歯)が紀元4世紀にインドからスリランカに持ち込まれた時に、そのお披露目のためのペラヘラとして始まったと考えられています。
現在のペラヘラは、シンハラ王朝のラジャシンゲ王(1747年〜1781年)の統治時代にまでさかのぼります。
この時代、仏歯は国王の私有財産とみなされ一般の人々がそれを崇拝する機会はありませんでした。しかし、ラジャシンゲ王は、この仏歯をペラヘラで大衆が見て崇拝できるようにすることを決定しました。
(1815年にシンハラ王朝がイギリスに滅ぼされると、仏歯の保管は仏歯寺の仏教聖職者に委ねられ、現在に至ります)。
10日間に渡り繰り広げられるエサラ・ペラヘラ。
前半の5日間を「クンバルペラヘラ」、後半の5日間を「ランド-リペラヘラ」といいます。ペラヘラ(行列)の規模は、後半になるに従って大きくなります。
この盛大な祭り、毎年海外からの観光客も多く訪れます。
ペラヘラが鑑賞できる良席は高値で販売され、キャンディのホテはこのペラヘラの期間は宿泊料金が高騰します。
祭りの開始は、ホロスコープにより吉兆である時間に開始されるため、日により開始時刻が異なりますが、たいてい18時から20時台の開始となり、終了は夜中近くとなります。
大変混雑するため、いったん席に着くと抜け出すこともままならず、小さなお子様連れの方のみならず、大人の方でも鑑賞を懸念される方も少なくありません。
しかし、今年は新型コロナウイスの感染症が世界的に広がり、スリランカも9月まで観光客の受け入れを停止する予定となっています。
鑑賞したくても鑑賞が叶わない方に向けて、今年は下記のウェブページでインターネットで中継を見ることができます。
https://kandyesalaperahera.com/
ペラヘラの開催期間(10日間)に渡り見られる格好の機会です。
スリランカ時間は日本より3時間半遅いため、日本時間では遅い時間の開始となりますが、是非ペラヘラ祭り、鑑賞してみてください。
そして、世界的に新型コロナウイルス感染症が収束して、気軽に旅行ができるようになったら、ぜひ実際のペラヘラ祭りも体験ください。
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- スリランカ 祭り エサラペラヘラ ペラヘラ キャンディペラヘラ
- 【大解説】ピンナワラ ゾウの孤児院
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エリア:
- アジア>スリランカ>スリランカその他の都市
- テーマ:観光地 鑑賞・観戦 動物
- 投稿日:2015/06/27 07:39
- コメント(2)
世界遺産の街キャンディから1時間ほどのところに、世界的にも珍しいゾウの孤児院がある。
この施設では、親を亡くしたり、はぐれてしまった仔ゾウや、ケガをしていたり、違法に飼育されていて保護されたゾウなど約100頭のゾウが暮らしている。
多くのゾウを見ることができることや、赤ちゃんゾウへのミルクやり、大人のゾウへの餌やりが体験できることから、人気の観光スポットになっている。
「ゾウの水浴び」「ゾウの大行進」「仔ゾウへのミルクやり」「ゾウの餌やり」
これらのキーワード、それぞれ場所や時間が異なるので注意が必要だ。
下記に記す見取り図とともに、説明を加える。
まず、図の右にある孤児院施設内にすべてのゾウが暮らしている。
開園時間は8時半から18時まで(入場券販売終了は17時半)。
オスや他個体との関係性によって、係留されていたり(↑)、広い敷地にに自由に放されていたりする(↓)。
「赤ちゃんゾウへのミルクやり」は、施設内の一角で行われている。
公示されている時間は9:15/ 13:15/ 17:00だが、哺乳頭数によって回数が増えていたり時間の変動がある。「フルーツの給餌」は12時から12時45分まで
そして、よく写真に使われている「ゾウの水浴び」は図の左のマハオヤ川で行われている。
沢山のゾウたちが川にいる時間は、10時から12時までと14時から16時まで。(12時から14時の間も、群れ以外のゾウを水浴びさせているので、数は少ないがゾウはいる)
見ごたえがあるのが「ゾウの大行進」
孤児院の施設からマハオヤ川まで、沢山のゾウが一般道を横切り、お土産物店の前の道を通って行くのだ。その時間は
10時(施設から川へ)、12時(川から施設へ)、14時(施設から川へ)、16時(川から施設へ)
この時間になると、お土産物店街にブザーが響き渡り、警備員が交通整理を始める。
観客が、道路わきに寄ったのを確認して、マフー(ゾウ遣い)がゾウを連れてやってくる。
狭い道をたくさんのゾウが通過していく。
足音や、匂い、ゾウが横切るときに巻き起こる風と砂煙、間近にみるゾウは迫力満点だ。
川に着いたゾウたちは、水を飲んだり、水浴びをしたり、仔ゾウ同士遊んだり、それぞれの時間を過ごしている。
2時間ほど川を満喫したゾウたちは、マフーの合図でまた施設へと戻っていく。
時々、好奇心旺盛なゾウが列からはみ出し、観客にちょっかいをだしては、マフーに怒られ慌てて列に戻ったりしている。
「川の方だけ見に行けば、施設には入らないから無料でゾウが見られる!?」
以前はみられた。でも、現在は「見られない」。
川の手前のお土産物屋で買い物するだけと言っても、入園券を提示しないと通してもらえない。
唯一、川沿いに建つ、2つのホテルの宿泊者だけは入園券がなくても入れる(ただし、孤児院の施設側に入るならば、入園券が必要)。
この施設では、親を亡くしたり、はぐれてしまった仔ゾウや、ケガをしていたり、違法に飼育されていて保護されたゾウなど約100頭のゾウが暮らしている。
多くのゾウを見ることができることや、赤ちゃんゾウへのミルクやり、大人のゾウへの餌やりが体験できることから、人気の観光スポットになっている。
「ゾウの水浴び」「ゾウの大行進」「仔ゾウへのミルクやり」「ゾウの餌やり」
これらのキーワード、それぞれ場所や時間が異なるので注意が必要だ。
下記に記す見取り図とともに、説明を加える。
まず、図の右にある孤児院施設内にすべてのゾウが暮らしている。
開園時間は8時半から18時まで(入場券販売終了は17時半)。
オスや他個体との関係性によって、係留されていたり(↑)、広い敷地にに自由に放されていたりする(↓)。
「赤ちゃんゾウへのミルクやり」は、施設内の一角で行われている。
公示されている時間は9:15/ 13:15/ 17:00だが、哺乳頭数によって回数が増えていたり時間の変動がある。「フルーツの給餌」は12時から12時45分まで
そして、よく写真に使われている「ゾウの水浴び」は図の左のマハオヤ川で行われている。
沢山のゾウたちが川にいる時間は、10時から12時までと14時から16時まで。(12時から14時の間も、群れ以外のゾウを水浴びさせているので、数は少ないがゾウはいる)
見ごたえがあるのが「ゾウの大行進」
孤児院の施設からマハオヤ川まで、沢山のゾウが一般道を横切り、お土産物店の前の道を通って行くのだ。その時間は
10時(施設から川へ)、12時(川から施設へ)、14時(施設から川へ)、16時(川から施設へ)
この時間になると、お土産物店街にブザーが響き渡り、警備員が交通整理を始める。
観客が、道路わきに寄ったのを確認して、マフー(ゾウ遣い)がゾウを連れてやってくる。
狭い道をたくさんのゾウが通過していく。
足音や、匂い、ゾウが横切るときに巻き起こる風と砂煙、間近にみるゾウは迫力満点だ。
川に着いたゾウたちは、水を飲んだり、水浴びをしたり、仔ゾウ同士遊んだり、それぞれの時間を過ごしている。
2時間ほど川を満喫したゾウたちは、マフーの合図でまた施設へと戻っていく。
時々、好奇心旺盛なゾウが列からはみ出し、観客にちょっかいをだしては、マフーに怒られ慌てて列に戻ったりしている。
「川の方だけ見に行けば、施設には入らないから無料でゾウが見られる!?」
以前はみられた。でも、現在は「見られない」。
川の手前のお土産物屋で買い物するだけと言っても、入園券を提示しないと通してもらえない。
唯一、川沿いに建つ、2つのホテルの宿泊者だけは入園券がなくても入れる(ただし、孤児院の施設側に入るならば、入園券が必要)。
1 - 2件目まで(2件中)