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エリア:
- アジア > スリランカ > スリランカその他の都市
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テーマ:
- グルメ
- / その他
日本で、日常的に食べられている肉といえば「鶏肉、豚肉、牛肉」でしょうか。
スーパーの精肉売り場では必ずこの3種の肉は取り扱いがあるのではないかと思います。
コロンボのスーパー※の精肉売り場にも「鶏肉、豚肉、牛肉」が並んでいます。
そしてそれプラス「マトン」。
※地方により居住人口の宗教に偏りがある地域は、取り扱いの肉が限られているところも多くあります。
価格は部位にもよりますが、価格の低い順に[(安)鶏肉→牛肉&豚肉→マトン(高)]となっています。
スリランカで食べられているのは圧倒的に「鶏肉」です。
ソーセージやミートボールなどの加工品も多くは鶏肉から作られています。
それに次ぐのが「マトン」でしょうか。ただマトンは価格が高いため日常的には食されません。
スリランカは人口の7割が仏教徒といわれていますが、様々な宗教の人が住んでいます。
特に、スリランカ最大の商業都市コロンボでは仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教の割合がほぼ同率ともいわれ、市内を走っていても仏教寺院に、ヒンズー寺院、キリスト教教会にモスクなど様々な宗教施設が混在しています。
ヒンズー教徒にとって、牛は神聖な動物として崇拝の対象となっているため、食べることは禁忌となっています。
イスラム教徒にとっては、豚肉を食することは禁忌となっています。
仏教は、生き物を殺生することを禁じているため、厳格な仏教徒は肉を食べませんが、現代では仏教徒でも肉を食べる方は多くいます。
このように宗教上の理由により食べられる肉が異なります。
そんな中、鶏肉ならびにマトンは、信仰宗教に関係なく多く食されている肉です。
ところで、「マトン」というと何肉かわかりますか?
多くの方が「羊肉」と答えるのではないかと思います。
ところが、スリランカでは「マトン」というと「ヤギ肉」なのです。
スリランカだけでなくインド、パキスタン、ネパール、バングラデシュ等など南アジアの一部地域や、カリブ料理では、「マトン」はしばしば山羊の肉を意味し、山羊肉がマトンとして使用されているそうです。
辞書でもMuttonと引くと、[the meat from a goat or sheep eaten as food(食用として用いられるヤギまたは羊の肉)出典 Cambridge Dictionary]とあります。
<余談>スリランカの仏教徒と牛肉・豚肉
スリランカの仏教徒で肉を食べる人も、たいていは鶏肉を食するけれど、豚肉ならびに牛肉を食べないという人が多くいます。
特に牛肉を食べない人が大半です。
牛肉を食べない理由として、「スリランカは古来よりインドからの移住も多く、ヒンズー文化も色濃く残っており食文化もその影響を受けている」という説や「牛は乳を取る動物で、乳が出る様子は母親の象徴でもあるため食さない」という説などがあります。
実際に個々に聞いたときに、牛肉を食べない理由として「牛乳を取る動物を食べるのはかわいそう」という理由が多く上がりました。
豚肉は、外食では食べるけれども家では調理しないという仏教徒も多くいます。
以前ある家庭の母親に理由を聞いたところ「豚肉を家で調理すると悪魔を呼び寄せる」と信じられているからという回答でした。
国が異なれば食事情も異なります。
旅行の際には、レストランやスーパーマーケットをのぞくのも、その国の文化や食事情が知れて楽しいかもしれません。
スーパーの精肉売り場では必ずこの3種の肉は取り扱いがあるのではないかと思います。
コロンボのスーパー※の精肉売り場にも「鶏肉、豚肉、牛肉」が並んでいます。
そしてそれプラス「マトン」。
※地方により居住人口の宗教に偏りがある地域は、取り扱いの肉が限られているところも多くあります。
価格は部位にもよりますが、価格の低い順に[(安)鶏肉→牛肉&豚肉→マトン(高)]となっています。
スリランカで食べられているのは圧倒的に「鶏肉」です。
ソーセージやミートボールなどの加工品も多くは鶏肉から作られています。
それに次ぐのが「マトン」でしょうか。ただマトンは価格が高いため日常的には食されません。
スリランカは人口の7割が仏教徒といわれていますが、様々な宗教の人が住んでいます。
特に、スリランカ最大の商業都市コロンボでは仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教の割合がほぼ同率ともいわれ、市内を走っていても仏教寺院に、ヒンズー寺院、キリスト教教会にモスクなど様々な宗教施設が混在しています。
ヒンズー教徒にとって、牛は神聖な動物として崇拝の対象となっているため、食べることは禁忌となっています。
イスラム教徒にとっては、豚肉を食することは禁忌となっています。
仏教は、生き物を殺生することを禁じているため、厳格な仏教徒は肉を食べませんが、現代では仏教徒でも肉を食べる方は多くいます。
このように宗教上の理由により食べられる肉が異なります。
そんな中、鶏肉ならびにマトンは、信仰宗教に関係なく多く食されている肉です。
ところで、「マトン」というと何肉かわかりますか?
多くの方が「羊肉」と答えるのではないかと思います。
ところが、スリランカでは「マトン」というと「ヤギ肉」なのです。
スリランカだけでなくインド、パキスタン、ネパール、バングラデシュ等など南アジアの一部地域や、カリブ料理では、「マトン」はしばしば山羊の肉を意味し、山羊肉がマトンとして使用されているそうです。
辞書でもMuttonと引くと、[the meat from a goat or sheep eaten as food(食用として用いられるヤギまたは羊の肉)出典 Cambridge Dictionary]とあります。
<余談>スリランカの仏教徒と牛肉・豚肉
スリランカの仏教徒で肉を食べる人も、たいていは鶏肉を食するけれど、豚肉ならびに牛肉を食べないという人が多くいます。
特に牛肉を食べない人が大半です。
牛肉を食べない理由として、「スリランカは古来よりインドからの移住も多く、ヒンズー文化も色濃く残っており食文化もその影響を受けている」という説や「牛は乳を取る動物で、乳が出る様子は母親の象徴でもあるため食さない」という説などがあります。
実際に個々に聞いたときに、牛肉を食べない理由として「牛乳を取る動物を食べるのはかわいそう」という理由が多く上がりました。
豚肉は、外食では食べるけれども家では調理しないという仏教徒も多くいます。
以前ある家庭の母親に理由を聞いたところ「豚肉を家で調理すると悪魔を呼び寄せる」と信じられているからという回答でした。
国が異なれば食事情も異なります。
旅行の際には、レストランやスーパーマーケットをのぞくのも、その国の文化や食事情が知れて楽しいかもしれません。
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