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旅倶楽部「こま通信」

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旅倶楽部 こま通信
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会社所在地:
埼玉県
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旅行業
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旅倶楽部「こま通信」代表

これまで三千日以上を旅してきて、より良い旅の為に《手造の旅》をはじめました。メンバーからの要望によって、一生モノの旅をつくっていきます。

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ロンダに残るアラブ時代の井戸

2012/03/28 11:48
水源3
エリア:
  • ヨーロッパ > スペイン > ロンダ
テーマ:
  • 観光地
  • / 世界遺産
  • / 歴史・文化・芸術
切り立った崖が旧市街を囲むロンダは18世紀につくられたこの新橋で有名。
新橋
しかし、こういう街で一番問題になってきたのは水をどう確保するかという事だ。
古代ローマからロンダに住む人々は苦労してきたが、14世紀に住んだアラブ人達は遙か下の川まで至る井戸を掘って対応していた。井戸といっても、人間がそこまで降りて行って水を汲む大規模なものである。

その井戸があることは、以前から聞き知っていたが、2012年3月、初めて訪れることができた。

そこは、「La Casa del Rey Moro=ムーア人の王の家」と名付けられた古い邸宅の庭の一角に位置している。新橋からもその庭は見ることが出来る。崖に樹木が見えるところがそうだ。
庭の遠景

ここへ至る旧市街の道も美しい。ロンダのほんとうに美しい部分は新橋のむこうにあるのである。
「ムーア人の王の家」への道
標識を追っていく。この白い壁の向こうがその邸宅だ。
白壁の旧市街
入場料を払って入ると、先ほど新橋から見えていた庭園に出る。庭園1ここは1912年に当時の持ち主であった公爵夫人がフランス人の著名な造園家にオーダーしてデザインされたものだそうだ。彼はセビリアのマリア・ルイサ公園も設計しているという。庭園2
小さいが確かに美しく、崖から見下ろす絶景を楽しめる庭になっている。

この一角から、川まで続く階段がはじまる。
井戸の階段1
約六十メートル下の水面までぐるぐると降りてゆく。
井戸の階段2
完全に地中を掘り抜いたものではなく、崖に隠れがくれにつくられており、支えるアーチの壁から光は充分に入ってくる。
井戸の階段3
途中にいくつか部屋があり、かつては別のルートへ行く道もあったようだ。
井戸の階段4
これらの部屋のうちのひとつは「武器庫」と呼ばれており、実際に水源を守るための兵が武器と共に駐屯していたと想像される。
「武器の部屋」
かつては革袋に水を入れた「人間の鎖」がこの階段をひっきりなしに往復し、街に水を供給していたということだ。井戸の階段5
突然、美しい水面に到達する。水源2
はるか上の青空に崖の上の家々が白く輝いている。
水源3
この場所は確かにロンダのアキレス腱だったに違いない。
1485年にキリスト教軍はロンダを攻めるためにこの井戸から攻め入った。街には入れなくても、水源を失ったアラブ人たちは降伏の道しかなかった。

水面から見上げると、階段を覆っている壁は古い人工のものだとわかる。
人工の壁
家々ははるか上。
街を見上げる
今回ここへ来られたのは、ローカルガイドのハビエル君が労を厭わず、小松のリクエストに応えてくれたから。どうもありがとう!※この写真の彼です。
水源から階段への入口

ロンダの街にはまだまだ小松の知らない・訪れていない面白場所がありそうだ。そのうち《手造の旅》で、優秀なガイドさんと共にゆっくり訪れてみたい。
井戸入口
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