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エリア:
- 中近東 > トルコ > サムスン
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テーマ:
- 観光地
- / 歴史・文化・芸術
トルコ北東部、黒海沿いの大都市サムスンの古代名はアミソス。1995年の道路工事の際に発見されたポントス王国時代の墳墓から優れた金の副葬品が見つかった。それは「アミソスの宝」と呼ばれ、サムスンの小さな考古学博物館に展示されている。
●博物館はまったくそれと分からない小さな平屋

内部に入って料金を払うと(2013年4月現在3トルコリラでした)、すぐに全部の部屋が見渡せてしまう程度のひろさ。いちばん奥にそこだけ違う色のライトで「アミソスの宝」がそれと分かるように展示されている。

古代の邸宅からモザイクの床。アキレウスと彼を案じる母テティスの図

「アミソスの宝」でいちばん目立つのはこの冠

黄金の葉っぱを組み合わせてある。
墳墓は5×5×2.5m。五つの部屋のうち三つが埋葬に使われており、男性一体女性二体だった。

金貨が鋳造された年代から紀元前一世紀のミトリダテス六世の時代の人物と推察される。しかし、墳墓自体はそれより二百年程度前の時代に利用されている形跡があるという。誰かの墓を再利用したのかも。

高位の人物でなければ、これだけの副葬品は持てなかっただろう。
女性二人は彼の奥方と娘だとされる。女性用らしい装飾品多数。
細部を見ると技術の高さが分かる
ニケ女神
海の精ネーレイデスが海馬ヒッポカンポスに乗っている図がたくさんつなげられた大ぶりのネックレスの拡大

このブレスレットのデザイン感覚は現代でもそのまま通用するだろう

観光都市でもないサムソンの小さな考古学博物館には、ほとんど日本人などやってこない。それでも、ちゃんと目を凝らせば、歴史ある街にはちゃんと見どころがある。
※ここだけ黄色の光が当てられていて、本来の色が分かりにくい。金製品をより誇らしく見せようとしているのだろうが、自然光のもとで見られるようにしてほしいものです。
●博物館はまったくそれと分からない小さな平屋

内部に入って料金を払うと(2013年4月現在3トルコリラでした)、すぐに全部の部屋が見渡せてしまう程度のひろさ。いちばん奥にそこだけ違う色のライトで「アミソスの宝」がそれと分かるように展示されている。

古代の邸宅からモザイクの床。アキレウスと彼を案じる母テティスの図

「アミソスの宝」でいちばん目立つのはこの冠

黄金の葉っぱを組み合わせてある。
墳墓は5×5×2.5m。五つの部屋のうち三つが埋葬に使われており、男性一体女性二体だった。

金貨が鋳造された年代から紀元前一世紀のミトリダテス六世の時代の人物と推察される。しかし、墳墓自体はそれより二百年程度前の時代に利用されている形跡があるという。誰かの墓を再利用したのかも。

高位の人物でなければ、これだけの副葬品は持てなかっただろう。
女性二人は彼の奥方と娘だとされる。女性用らしい装飾品多数。
細部を見ると技術の高さが分かる
ニケ女神
海の精ネーレイデスが海馬ヒッポカンポスに乗っている図がたくさんつなげられた大ぶりのネックレスの拡大
このブレスレットのデザイン感覚は現代でもそのまま通用するだろう

観光都市でもないサムソンの小さな考古学博物館には、ほとんど日本人などやってこない。それでも、ちゃんと目を凝らせば、歴史ある街にはちゃんと見どころがある。
※ここだけ黄色の光が当てられていて、本来の色が分かりにくい。金製品をより誇らしく見せようとしているのだろうが、自然光のもとで見られるようにしてほしいものです。


