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- スリランカ観光(観光ビザ)渡航のイロハ
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エリア:
- アジア>スリランカ>スリランカその他の都市
- テーマ:観光地 旅行準備 ホテル・宿泊
- 投稿日:2021/04/30 15:21
- コメント(0)
スリランカは2021年1月21日より、一般入国の受け入れを再開しています。「観光ビザ」での渡航も可能となっています。
観光渡航に関して、様々な情報媒体で説明がありますが、必要滞在日数などまだまだ正確に伝わっていない部分も多くあるように感じますので、多くの方が疑問や不明瞭と思われる部分をQ&A方式で紹介していきたいと思います。
Q1. 14泊もしないとだめなの?
A1. スリランカへの渡航目的によって必要滞在日数が異なります(※下記はワクチン未接種の場合)。
●『スリランカに住む友人や知人に会いに行きたい』→最低14日間(13泊)のSafe&Secure Certificate LEVEL1ホテルの予約が必要です(14日目にホテルチェックアウトしてから会うことが可能です)。
●『ボランティアなどスリランカでフィールドワークをしたい』→最低14日間(13泊)のSafe&Secure Certificate LEVEL1ホテルの予約が必要です(14日目にホテルチェックアウトしてから自由な活動が可能です)。
●『承認観光地(APPROVED TOURIST SITES& ATTRACTIONS※)以外の場所に行きたい』→最低14日間(13泊)のSafe&Secure Certificate LEVEL1ホテルの予約が必要です(14日目にホテルチェックアウトしてから承認観光地以外の場所に行くことができます。
●『アーユルヴェーダホテルでアーユルヴェーダを受けたい』→日数制限はありません(3泊や4泊でも可能です)。但し、Safe&Secure Certificate LEVEL1のリストに入っているアーユルヴェーダホテルの予約が必要です(ホテル滞在中は承認観光地以外に行くことはできません。ホテルチェックアウト後は帰国便に合わせて空港に移動となります)。
●『リゾートホテルでのんびりすごしたい』→日数制限はありません(1泊や2泊でも可能です)。但し、Safe&Secure Certificate LEVEL1のリストに入っているホテルの予約が必要です(ホテル滞在中は承認観光地以外に行くことはできません。ホテルチェックアウト後は帰国便に合わせて空港に移動となります)。
●『世界遺産シギリヤロック※やポロンナルワ遺跡群※に行ったり、カウドゥッラ国立公園※でジープサファリをしたい』※いずれも承認観光地(APPROVED TOURIST SITES& ATTRACTIONS)→日数制限はありません(1泊や2泊でも可能です)。但し、滞在期間はSafe&Secure Certificate LEVEL1のリストに入っているホテルの予約が必要です(ホテル滞在中は承認観光地以外に行くことはできません。ホテルチェックアウト後は帰国便に合わせて空港に移動となります)。
上記をまとめると、スリランカ居住者と接点を持つ予定の方は最低13泊が必要で、ホテル滞在や承認観光地のみの滞在/観光を目的とした場合は最低宿泊日数はありません(スリランカ滞在数日間も可能)となります。
Q2. Safe&Secure Certificate LEVEL1ホテルって何?
A2. LEVEL1のホテルは政府「観光ビザ」での渡航など、観光局ルートでの渡航者専用のホテルで、COVID-19衛生ガイドラインに基づいた運営をしているホテルです。
ホテルでは、到着日のPCR検査結果が陰性の場合、プールやジム、スパなどのホテル設備を利用することが可能です。ビーチフロントホテルであればホテルのプライベートビーチに出ることも可能です。アーユルヴェーダホテルであれば、アーユルヴェーダドクターとの問診やトリートメントを受けることができます。
レベル1ホテルには、スリランカ在住者は宿泊したりレストランや宴会場の利用などで立ち入ることはできません。滞在中にスリランカ居住者が面会に訪問することもできません。
Q3. 承認観光地(APPROVED TOURIST SITES& ATTRACTIONS※)でスリランカ居住者と待ち合せや行動を共にすることは可能?
A3. いいえ。滞在14日未満の期間に承認観光地に行く場合は不可能です。
承認観光地には、
Q4. ワクチン接種をしたら渡航後の滞在条件は変わるの?
A4. はい。WHO承認のCOVID-19ワクチンを規定回数(2回接種が必要な場合は2回)接種後、かつ接種完了から2週間経過している方は、到着日のPCR検査結果が陰性の場合、2日目から行動に制限はありません。
最低1泊はSafe&Secure Certificate LEVEL1のリストに入っているホテルの予約が必要ですが、2日目以降は引き続きレベル1のホテルに滞在も可能ですし、リスト外のホテルや友人・知人の家への滞在も可能です。
ただし、ワクチン接種証明書の原本と写し(英訳)が必要です。またワクチン接種が1回、もしくは2回目の接種後2週間たっていない場合は、ワクチン未接種者とみなされます。
Q5. 海外在住のスリランカ国籍者またはスリランカの居住ビザを持っている場合はSafe&Secure Certificate LEVEL1には泊まれないの?
A5. 通常、海外在住のスリランカ国籍またはスリランカの居住ビザ保持者は、スリランカ到着後隔離検疫ホテルの滞在となります(LEVEL1ホテルとは異なります)が、Safe&Secure Certificate LEVEL1への滞在を希望する場合は、Safe&Secure Certificate LEVEL1ホテルへの滞在も可能です(要事前予約)。
ただし、観光渡航者用のガイドラインの適用ならびに遵守が求められます。実家に帰ったり、スリランカ居住者と接点を持つ予定の方は最低13泊が必要となります。現在、スリランカ帰国者やレジデンスビザ保持者向けの隔離検疫ホテルの場合は、7日間はホテル検疫で残りの7日間は自宅検疫になりますが、Safe&Secure Certificate LEVEL1での滞在の場合は13泊のホテルの予約が必要になります(自宅検疫は認められません)。
以上、疑問や不明瞭と思われる部分を取り上げてみました。下記は観光渡航の概略となります。
◆概略◆※ワクチン未接種者の場合
1. 最低宿泊制限はありません(短期観光渡航も可能)。しかし、スリランカ居住者と接点を持つ予定の方は最低13泊が必要となります。
2. 到着後、最大14日間(13泊)はSafe and Secureレベル1のホテルに滞在する必要があります(レベル1のホテルであれば、1か所でなく複数滞在が可能)。
※スリランカの滞在期間が1泊〜13泊の方は、宿泊は全てレベル1のカテゴリホテルから選択となります。
3. 上記滞在期間内にも、承認された16の観光地を訪れることが可能です。それ以外の場所への外出は不可となります(承認された観光地訪問以外、ホテル外に出ることはできません)。
4. ビザをオンライン申請時に、ビザ費用のほかに、PCR検査費用(PCRテスト1回につき40ドル)ならびに、COVID保険料(12ドル※)を支払う必要があります※1ヶ月間50,000ドルをカバー
滞在5泊未満:必要PCR検査回数1回、滞在5泊以上:必要PCR検査回数2回※
※帰国時に入国先(帰国先)や航空会社が入国前または搭乗前のPCR検査を要求している場合は、その要請内容に応じたPCR検査が必要となります。
◆観光ビザ(ETAビザ)発給条件◆
1. オンラインまたは駐日スリランカ大使館にて事前申請
2. ビザ申請時に受検回数分のPCR検査費用の支払いが完了していること
3. 必須Covid-19保険の加入料の支払いが完了していること
4. 最大14日間のSafe and Secureレベル1のホテルの予約が完了していること(最低宿泊制限はなし)
※上記は「観光ビザ」での渡航の場合のガイドラインとなっています。「ビジネスビザ」などには適用されません。
◆渡航前/入国審査◆
1. 出国の96間以内に認定医療機関にてPCR検査を受診し、陰性証明書(英語)を携帯
2. 入国時に、健康申告書(HDF: Health Declaration Form)の提出
◆◆スリランカ旅行計画◆◆
(ご注意)※現在発表のガイドラインに沿った内容になっていますが、規定は変わる場合があります。
※またホテルによっては、グループのみの受付ならびに最低宿泊制限などの規定を設けている場合があります。
1. 泊まりたいホテルから選ぶ
旅行期間が14泊以下の場合、Safe&Sacure認定ホテルのレベル1のホテルの滞在が必須となります。
現在(4/30時点)で187のホテルがレベル1として登録されています。レベル1のホテルは4,5つ星ならびにラグジュアリーホテルが多いので、ホテルへの宿泊(ホテルで過ごす)を目的とした旅も良いかもしれません。レベル1カテゴリのホテルであればホテルを変更することが可能ですので、複数のホテルに宿泊が可能です。※ホテルによっては最低宿泊制限を設けているところがあります。
2. 行きたい観光地から選ぶ
旅行期間が13泊以下の場合、現在16か所の観光地への訪問が可能になっています。そのリストから行きたい場所をピックアップして、それに合わせてその最寄りのレベル1ホテルを選ぶのがスムーズかと思います。
3. 旅行手配
観光地への移動やホテル間の移動は、各グループにつき個別の専用車が必要となります。
また、滞在が14泊以下の場合は公共交通機関は利用はできません。
観光地やホテル間移動時の食事場所ならびに、トイレ休憩場所も指定されていますので、ガイドラインを熟知している旅行会社または宿泊ホテルに依頼するのがベストです。
◆◆スリランカ旅のイメージ例(5泊6日の場合)◆◆
※記載観光地は訪問可能観光地をピックアップしていますが変わる場合があります。
1日目:
コロンボ空港到着。入国審査時に健康申請書(HDF)の提出(求められたら日本で受検したPCR検査の陰性証明の提出)、空港(または指定検査所)でのPCR検査。検査結果(陰性)が出たら、手配車(手配ガイド)と合流し、宿泊先に移動 [ダンブッラまたはシギリヤのレベル1ホテル泊]]
2日目:
遅めにホテルをチェックアウト後、ダンブッラまたはシギリヤのホテルに移動(トイレや食事休憩での下車は指定の箇所のみ) [ダンブッラまたはシギリヤのレベル1ホテル泊]
3日目:
◎世界遺産 ポロンナルワ観光

◎カウドゥッラ国立公園 ジープサファリ

ホテルに戻る [ダンブッラまたはシギリヤのレベル1ホテル泊]
4日目:
◎世界遺産 シギリヤロック観光

ホテルに戻る [ダンブッラまたはシギリヤのレベル1ホテル泊]
5日目:ホテルで2回目のPCR検査
6日目:検査結果に基づき、ホテルの担当医師よりチェックアウト許可書を受け取った後、ホテルをチェックアウトし、空港へ移動(※万が一陽性の場合はチェックアウトは認められません。症状に応じてホテル内隔離もしくは病院への移送となります)。
※あくまで一例です。ホテルによっては最低宿泊制限や最少宿泊人数を設けている場合があります。
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日程だけ見ると、今までのスリランカ旅行と変わりないように思えるかと思います。
ただ、承認観光地以外はホテルの外に出てはいけない決まりになっており、ホテルや観光地の移動間のトイレや食事休憩も、指定された場所のみとなります。またホテル滞在時も、夕食だけ外に食べに行くということもできません。
制限が多く、自由がなく窮屈に感じるかもしれませんが、本来は渡航後14日間は隔離検疫期間が課せられるところを、観光客には特例で観光や周遊ができるガイドラインになっています。
ホテルの滞在も、ホテル内のプールなどの施設は利用可能だったり、プライベートビーチがあるホテルであればビーチなど自由が与えられています。
現在日本も多くの場所で、緊急事態宣言が発されており、国内はおろか海外旅行など行ける状況ではありませんが、状況が改善して海外旅行に行きたいと思えた時、是非スリランカを選んでみてはいかがでしょうか。
また日本では、一般向けにワクチン接種はまだ始まっていませんが、夏頃までにはワクチン接種が始まるとの報道もあります。ワクチン接種後の渡航先としても是非スリランカを選んでみてください。
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- スリランカ スリランカ旅行 観光ビザ

- スリランカ観光旅行(2021年1月21日より観光入国受け入れ再開)
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エリア:
- アジア>スリランカ
- テーマ:観光地 ホテル・宿泊 世界遺産
- 投稿日:2021/01/15 14:28
- コメント(0)
現在スリランカは、一般入国の受け入れを停止しており、 現時点でスリランカに入国できるのはスリランカ国籍を持つ方と、駐在員などスリランカ政府より入国を許可された方に限っていますが、2021年1月21日より観光渡航(観光ビザ)での入国が再開します。
※但し、スリランカへの直行便であるスリランカ航空は2021年1/31まで定期運航便は全てキャンセルされています。2月のフライトについてはまだ発表がありません。再開に先立って[観光ガイドライン(Sri Lanka Tourism Safety Protocols)]が発表されています。
大まかな概略を下記に取り上げてますが、詳細は上記↑のリンク先のガイドラインを参照ください。

◆概略◆
1. 最低宿泊制限はありません(短期観光渡航も可能)。
2. 到着後、最大14日間はSafe and Secureレベル1のホテルに滞在する必要があります(レベル1のホテルであれば、1か所でなく複数滞在が可能)。
※14泊以下の滞在の場合は、宿泊は全てレベル1のカテゴリホテルから選択となります。
3. 上記滞在期間内にも、承認された14の観光地を訪れることが可能です。それ以外の場所への外出は不可(承認された観光地訪問以外、ホテル外に出ることは不可)
4. ビザをオンライン申請時に、ビザ費用のほかに、PCRテスト(滞在日数に応じてPCRテスト1回につき40ドル)ならびに、COVID保険料(12ドル※)を支払う必要があります※1ヶ月間50,000ドルをカバー
◆観光ビザ発給条件◆
1. オンラインにて事前申請
2. ビザ申請時に受検回数分のPCR検査費用の支払い(滞在日数4泊以下は1回、4-13泊は2回、14泊以上の滞在の場合は3回分)
3. Covid保健の加入(Tourismアプリからホテルの予約または航空券予約時に支払い)。
4. 最大14日間のSafe and Secureレベル1のホテルの予約証明(最低宿泊制限はなし)
※上記は「観光ビザ」での渡航の場合のガイドラインとなっています。「ビジネスビザ」などその他のビザには適用されませんので、観光ビザ以外での渡航を計画されている方は、在日本スリランカ大使館にお問合せください。
◆渡航前/入国審査◆
1. 出国の96時間以内に認定機関にてPCR検査を受診し、陰性証明書(英語)を携帯
2. 入国時に、健康申告書(HDF: Health Declaration Form)の提出
最低宿泊制限がないため、日本人の短期旅行者でも渡航が容易な条件となっていますが、14泊以下の渡航の場合、地元の方(スリランカ居住者)との接触は禁止されています。
そのため、渡航目的が「スリランカに友人知人に会いに行く」、「友人知人宅へ泊りに行く」場合は、14泊以上滞在する必要があります(15日目からローカルとの接触が可能)。
また、14泊以内で訪問可能な観光地においても、ローカルとの接触がないようになるため、14日以内は地元の友人知人と行動を共にすることはできません。
◆◆スリランカ旅行計画◆◆
(ご注意)※現在発表のガイドラインに沿った内容になっていますが、規定は変わる場合があります。
※またホテルによっては、グループのみの受付ならびに最低宿泊制限などの規定を設けている場合があります。
1. 泊まりたいホテルから選ぶ
旅行期間が14泊以下の場合、Safe&Sacure認定ホテルのレベル1のホテルの滞在が必須となります。
現在(1/15時点)で43のホテルがレベル1として登録されています。レベル1のホテルは4,5つ星ならびにラグジュアリーホテルが多いので、ホテルへの宿泊(ホテルで過ごす)を目的とした旅も良いかもしれません。レベル1カテゴリのホテルであればホテルを変更することが可能ですので、複数のホテルに宿泊が可能です。
2. 行きたい観光地から選ぶ
旅行期間が14泊以下の場合、現在14か所の観光地への訪問が可能になっています。そのリストから行きたい場所をピックアップして、それに合わせてその最寄りのレベル1ホテルを選ぶのがスムーズかと思います。
3. 旅行手配
観光地への移動やホテル間の移動は、各グループにつき個別の専用車が必要となります。
また、滞在が14泊以下の場合は公共交通機関は利用はできません。
観光地やホテル間移動時の食事場所ならびに、トイレ休憩場所も指定されていますので、ガイドラインを熟知している旅行会社または宿泊ホテルに依頼するのがベストです。
◆◆スリランカ旅のイメージ例(4泊5日の場合)◆◆
※記載観光地は訪問可能観光地をピックアップしていますが変わる場合があります。
1日目:
コロンボ空港到着。入国審査時に健康申請書(HDF)の提出(求められたら日本で受検したPCR検査の陰性証明の提出)、空港(または指定検査所)でのPCR検査。検査結果(陰性)が出たら、手配車(手配ガイド)と合流し、宿泊先に移動 [ニゴンボのレベル1ホテル泊]
2日目:
遅めにホテルをチェックアウト後、ダンブッラまたはシギリヤのホテルに移動(トイレや食事休憩での下車は指定の箇所のみ) [ダンブッラまたはシギリヤのレベル1ホテル泊]
3日目:
◎世界遺産 ポロンナルワ観光

◎カウドゥッラ国立公園 ジープサファリ

ホテルに戻る [ダンブッラまたはシギリヤのレベル1ホテル泊]
4日目:
◎
◎世界遺産 シギリヤロック観光

ホテルに戻る [ダンブッラまたはシギリヤのレベル1ホテル泊]
5日目:
ホテルをチェックアウトし、空港へ移動。
※あくまで一例です。ホテルによっては最低宿泊制限や最少宿泊人数を設けている場合があります。
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日程だけ見ると、今までのスリランカ旅行と変わりないように思えるかと思います。
ただ、承認観光地以外はホテルの外に出てはいけない決まりになっており、ホテルや観光地の移動間のトイレや食事休憩も、指定された場所のみとなります。
例えば、スーパーに水やお菓子を買いに立ち寄りしたり、気になるお店に立ち寄ることはできません。
またホテル滞在時も、夕食だけ外に食べに行くということもできません。
制限が多く、自由がなく窮屈に感じるかもしれませんが、本来は渡航後14日間は隔離検疫施設での検疫期間が課せられるところを、観光客には特例で観光や周遊ができるガイドラインになっています。
ホテルの滞在も、ホテル内のプールなどの施設は利用可能だったり、プライベートビーチがあるホテルであればビーチなど自由が与えられています。
現在日本も多くの場所で、緊急事態宣言が発されており、国内はおろか海外旅行など行ける状況ではありませんが、状況が改善して海外旅行に行きたいと思えた時、是非スリランカを選んでみてはいかがでしょうか。
- タグ:
- スリランカ 観光 Covid-19 ホテル滞在

- Stay Safeシステム
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エリア:
- アジア>スリランカ
- テーマ:買物・土産 ホテル・宿泊 その他
- 投稿日:2020/12/01 10:49
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スリランカも10月に約2か月ぶりに国内陽性者が判明してから現在まで、連日感染者が報告されています。
スリランカ政府は、検疫ならびに疾病防止条例に、公共の場におけるフェイスマスクの着用やソーシャルディスタンシングの確保等の規則を追記する官報を発出しました。
そのため現在スリランカでは、公共の場への外出時はマスク着用が義務となっています。
現在、オフィスやショップ、レストランやホテルなど、建物に入るときは、入館前に手洗い(手洗い場が設けられていないところは消毒のみ)と消毒、検温のほかに、入館時間、入館者名と連絡先を記入する必要があります。

これらの情報の記入は、感染者が発覚した場合に移動経路を特定するためにも重要なことではありますが、ノート式記入の場合、ペンの共有や名前や住所、国民番号(外国人の場合はパスポート番号)などの個人情報が、多くの人の目に触れる状況にあることへの懸念もありました。
これらの懸念や、安全・正確かつ迅速な追跡を目的として、情報通信技術庁(ICTA)が「Stay Safe」という新システムを開発、11/7から施行されました。
多くの施設では現在このシステムに切り替えになっていっています。
これはホテルやレストラン、商業施設や会社などの団体側が初めに名称、住所、氏名、所有者の電話番号などの基本情報を登録し、その施設のQRコード(施設番号)を取得し、それを入り口などに掲示したものを、社員や客などの利用者入館者が入館時にその施設コードを登録することで、入館時間や利用者情報(利用者は初回のみ情報登録)がデータベースに送られるシステムです。
これにより、陽性と判明した者が同時間に同施設にいた場合は、通知や対応指示の通知が行くシステムとなっています。
利用者は入館時にQRコードを読み取ります。
スマートフォンなどの読み取りのツールがない場合は、記載されている施設番号をショートメールで送る方法もあります。

QRコードを読み取ると情報を登録する画面が開きます。
ここに電話番号と国民番号(外国人はパスポート番号)を入力して登録。

登録が完了すると、入館時間が表示されます。

退館時に、またQRコードにかざすと退出時間が記録されます。

最初に必須事項の登録作業がありますが、あとはQRコードにかざすだけ。
とても簡単なシステムです。
出入時間が記録されるのでより精度の高い追跡や特定ができるほか、利用者も記入のわずらわしさや、個人情報を誰もが閲覧できるノートに書くリスクもなくなります。
恐らくこのシステムは、海外からの観光客の受け入れを再開した後も続いていくと思われます。
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- スリランカ コロナウイルス Covid-19 追跡システム スリランカ旅行
当初は、8月1日に観光客の入国受け入れが再開される予定でしたが、延期となっており、9/14現在、空港の再開日は明言されていません。
9/12付けのDaily FTでは「Airport reopening pushed back indefinitely(空港再開 無期限延期)」(←クリックすると該当記事にリンクします)というという、スリランカへの渡航を心待ちにしている方にとっては、何とも残念な見出しとなっています。
なぜこんなに空港の再開(入国受け入れ)が延びているのか。
それは上記の記事の本文にもありますが、COVID-19の拡散封じ込めと、世界の様々な地域で足止めされているスリランカ人を本国に送還することが、現在のスリランカ政府の最優先事項となっているためです。
現在、観光など一般渡航の入国の受け入れは停止されていますが、海外在住のスリランカ人や特別許可を得た方などの入国受け入れが続いています
日本からもこれまで、特別便により、スリランカ人やスリランカ永住者などが帰国しています。
現在海外からの帰国者は、空港でのPCR検査の結果が陰性でも、全員が2週間の指定隔離検疫施設の滞在が義務付けられています。
さらには検疫後も自宅で2週間の自己隔離検疫が課せられています。
これまでに3万人近い人がスリランカに帰国していますが、スリランカへの帰国を希望していながら帰国できていない人が、まだ5万人以上いると報道されています。
観光客を含む一般渡航の受け入れは、この本国送還の目途がつき次第ということになりそうです。
なかなか本国送還がスムーズにいかない要因は、海外からの帰国者の陽性率の高さにあるといわれています。
9/14(午前10時)の保健局の発表によると、スリランカにおける新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の累計感染者数は3,234名。うち3,005名はすでに全快しており、9/14(10時)時点の現感染者数は217名となっています(累計死亡者数は12名)。
連日感染者が出ていますが、ほとんどが海外からの帰国者で、市中感染はここずっと報告されていません。
スリランカの感染者数推移は、保健局(健康増進局)のWebサイトで確認できます。COVID-19 Situation Report(←クリックするとサイトにリンクします)
例えば、9/12,13の週末2日間での新規感染者数は65名でしたが、その全員が海外からの帰国者でした。
隔離検疫施設も、感染者が治療を受ける指定病院も受け入れ数に限りがあるため、今後も人数を調整しながらの帰国受け入れになっていくのだと思われます。
上記の通り、海外からの帰国者は、全員が空港から直接に指定隔離検疫施設に送られるため、スリランカの国内での感染は抑えられている状況です。
そのため、国内はほぼ日常通りに戻っています。
コロンボなどの都市部では、マスクの着用や、飲食店やショップへの入店時の消毒もしくは手洗い、検温がまだ徹底されていますが、地方ではマスクの未着用の人の方が多い印象を受けます。
すでに6か月もの間、海外からの観光客が途絶えた状況で、スリランカ国内も約2か月間にわたり、外出禁止令が発令されたり移動の制限があったため、ホテルや観光地などは人がいない状況が続いていましたが、国内の感染が抑えられているのと、多くのホテルでスリランカ在住者向けに格安価格を出していたりするため、現在は国内旅行が復活しており、週末はホテルも満室に近かったり、観光地も混雑が見られます。
ただ、国内旅行は土日ならびに祝日に集中するため、平日は人の動きは少ないようです。ホテルも平日価格と週末価格の2段階で出すところが増えました。
利用客のほとんどが、外国人観光客で占めていたお店などは大きな影響を受けているようです。
日本にもショップを出しているSpa Ceylon(スパセイロン)や、人気のファブリックショップBarefoot(ベアフット)は、今まで特定の商品を除いてはセールを行ってきませんでしたが、日数や店舗限定ながらセールを行ったところからも伺い知れます。
日常生活においては、輸入品の食料品の値上がりが顕著です。
スリランカでは、海外からの仕送りならびに観光での収入が、外貨獲得の割合の上位を占めていました。
現在は、海外在住者も帰国が相次ぎ海外からの渡航客がいないため、外貨の収入が大きく落ち込んだ状況です。
それに対して、食料品などの生活必需品の輸入をするため、外貨の収支のバランスが大きく崩れた状況になっています。
大統領は、この機会に自国での生産力の強化を図ろうとしています。
食料でも工業製品などにおいても、自国で生産できるものは国内生産に切り替えていく方針を打ち出しています。
そのために、輸入制限をかけた品目(食料ではウコンや豆類、衣類ではインド製サリー布など)も多くなってきました。それが市場価格に反映された状況です。
新型コロナウイルスは世界的に大きな影響をもたらしていますが、スリランカも例外ではなく苦境に立たされている部分も多くあります。
内戦や津波、昨年の多発テロなど多くの困難を乗り越えてきたスリランカは、新型コロナウイルスも大きな打撃を受けています。
しかし、これをきっかけに輸入品目を見直したり、自給生産を強化したり、Eコマース(インターネット上で商品やサービスを売り買いすること)の普及や取り扱い企業が増えたり、前進する動きも多くあります。
この力こそがが、スリランカの強みや魅力につながっていくことでしょう。
空港の再開はまだ先になりそうですが、スリランカは早くに安全ならび衛生の手順書を発行し、周知してきました。
世界旅行・観光評議会(WTTC:World Travel and Tourism Council's)から「安全に旅行ができる国」としての認定を受けています。
いつでも安全に安心して旅行ができる準備はすでに整っていますので、一般渡航の受け入れが再開になりましたら、最初の旅行先として是非おいでください。
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- 【スリランカ】珍しい双子
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エリア:
- アジア>スリランカ>ハバラナ
- アジア>スリランカ>シギリア
- アジア>スリランカ>スリランカその他の都市
- テーマ:ホテル・宿泊 自然・植物 動物
- 投稿日:2020/09/08 16:30
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このニュースは日本でも報道されました↓(下記タイトルをクリックすると該当記事が開きます)
珍しいゾウの双子か、同じ雌から乳飲む2頭を確認 スリランカ(2020年7月8日AFP BBニュース)
動画:珍しいゾウの双子か、同じ雌から乳飲む2頭を確認 スリランカ(2020年7月10日AFP BBニュース)
これは、赤ちゃんゾウ2頭が同じ雌から乳を飲む様子から双子の可能性があり、DNA鑑定の結果、双子と証明された場合、スリランカでは初めての目撃事例になります。
このニュースはスリランカでも明るい話題として多くのニュースで取り上げられ、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSでは、来園者によって撮影された写真が多く投稿されています。
実はゾウ以外にも、珍しい双子の事例が報告されています。
いずれもホテルの敷地内で目撃されています。
【シナモンロッジ・ハバラナ(Cinnamon Lodge Habarana)】

ミンネリヤ国立公園にも近い、ハバラナにあるデラックスホテル[シナモンロッジ・ハバラナ(Cinnamon Lodge Hanarana)]。10ヘクタールの敷地を持つこのホテルは自然豊かで、ホテル敷地内でも多くの野生動物や鳥類を見かけることができます。
このホテルの敷地内を生息域にしているトックモンキー(Toque Macaque/Toque Monkey)の1頭が7月に双子を出産しました。
トックモンキーは固有種で、スリランカでしか見ることのできないサルです。
通常は1回のお産につき一子で、双子は頻繁にみられるものではありません。

双子のトックモンキー(動画)
【ジェットウィング・ヴィルウヤナ(Jetwing Vil Uyana)】

こちらは、世界遺産シギリヤロックのあるシギリヤにあるラグジュアリーヴィラ。
シナモンロッジより僅かに小さい9.8ヘクタールの敷地に、33棟のヴィラが建っています。
ラグジュアリーと称されるだけあって、洗練された客室や、食事に定評があるヴィラですが、敷地内がグレイスレンダーロリス(Gray Slender Loris)やスナドリネコ(Fishing Cat)、ユーラシアカワウソ(Eurasian Otter)など、貴重な野生動物が見られることでも有名です。
ここでは、2019年6月にグレイスレンダーロリスの双子の赤ちゃんが誕生しています(ジェットウィルウヤナでは17,18番目の赤ちゃん)。

グレイスレンダーロリス(双子1年の成長写真記録)
グレイスレンダーロリスの産子数は通常1〜2頭のため、双子は珍しくありませんが、常駐するナチュラリスト※が定期的に観察を行い、写真や行動についてのまとめあげた資料はとても貴重なものです。
※ナチュラリストChaminda Jayasekara氏は、敷地内の動物を中心に生態観察を行い、多くの研究発表や書籍の執筆をしている方です。
ホテルで実施されている「Loris Trail」などのアクテビティ(宿泊客だけでなく、立ち寄りの参加も可能です)のガイドもされています。
このようにスリランカでは、ホテルでも多くの動物を見ることができます。
是非次にスリランカに行く機会があったら、ホテルでの動物観察も楽しまれてはいかがでしょうか。
- タグ:
- スリランカ 国立公園 ホテル 自然 野生動物
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