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トルコ現地にあるMTIからのトルコ情報

~カッパドキアに本社を置くわが社ならではの現地情報満載。 トルコ全域対応しています。~

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プロフィール

ニックネーム:
MTIツーリズム
居住地:
中近東>トルコ>カッパドキア
会社名:
MTI エム ティー アイ ツーリズム
会社英字名:
Media Travel International
会社所在地:
中近東>トルコ>カッパドキア
会社電話番号:
+90 384 341 8993
業種:
旅行業
自己紹介:
MTIエム ティー アイは、カッパドキアにある個人旅行専門の旅行会社です。
日本のお客様にも対応できるよう日本人及び日本語の話せるスタッフがおり、手頃で豊富な種類のツアーやアトラクションを取り揃えております。
お客様の日程、ご希望にあわせてツアーを手配でき、そのすべてが日本語での対応が可能です。当社を1度ご利用戴いたお客様は、お出迎えから宿泊先などご旅行中全ての面で当社の質の違いを感じ取って頂ける事でしょう。また、ご旅行中緊急の事態が起きた際、当社営業時間外にも日本語で対応させて頂ける連絡先をご用意してあります。 品質と信頼のサービスを第一に皆様のご利用をお待ちしております。

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クーランを読んで心を静めます。
いよいよラマザンが始まりました。
エリア:
  • 中近東>トルコ>カッパドキア
テーマ:お祭り・イベント 世界遺産 歴史・文化・芸術 
投稿日:2010/08/17 20:31
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いよいよ、ラマザンが始まりました。
今年は例年になく暑い日々が続き、断食中の皆は往生しております。喉が渇き過ぎて口の中の唾液が極端に少なくなると、話すのも大変です。唇が動かすたびにあちこちにくっついて、モゴモゴと滑舌が大変悪くなります。

ラマザン中には、ラマザン特有の食べ物も多く出回ります。

ラマザン中、なんと言っても欠かせないのはラマザン特製エキメキ(トルコのパン)とターンエキメキ(ゴマペースト入りパイ)。
ラマザン時期の特別エキメキゴマペースト入りのターンエキメキ
普段売られているエキメキは塩と小麦粉だけで作られますが、ラマザン特製のエキメキは卵入りのモチっとしたピザ生地の様なパンです。ターンエキメキも少し甘くて腹持ちの良い滋養のあるパンです。ラマザン中は食事の時間が夜に限られていますので、短時間でこの「滋養のある」食べ物を摂ろうと躍起になるのです。TVでも連日、ラマザン中お奨めの健康食のレシピを紹介しています。イフタルの食卓に必ず並ぶのがフリマと呼ばれる干しナツメヤシです。水を飲んでから、このフリマを食べて、胃を慣らしてから食事を始める様に薦められます。

また、空腹の時の人の頭には何故か甘い食べ物が浮かんでくるものです。お酒を飲む人もラマザン中は飲まない人がほとんどですので、この断酒中の人も、やはり糖分を欲するものの様です。と、言う訳でイフタルの食事を締めくくるデザートには甘い甘いお菓子が出てくる事になります。それを砂糖たっぷりのチャイやコーヒーと供に頂きますので、血中糖度はいきなり上昇し、まるで酔っ払ったかの様な興奮状態に陥ります。音楽も流れ始めれば、手に手をとって飲めや(もちろんチャイをですが)歌えやの大騒ぎ。ラマザン中の楽しい風景のひとつです。

ラマザン中には夜中に起きて夜明け前の食事「サフル」を摂らなければなりません。その為にうっかり寝過ごさない様にダウウジュ(太鼓屋さん)が夜中に人々を起こす為に大きな太鼓を叩き鳴らしながら廻ります。今は家の建てつけも良くなって、サッシの窓などでは音も遮断されますので、深く眠ってる時などは、太鼓の音程度では目覚めなかったりもしますが、それでもラマザンの風物詩のひとつとして続いています。ラマザン期間、この任務に着いた太鼓屋さん(昔はその土地の住民で無職の方が一種の救済措置として担当したものですが、今はプロの方が任務に当たる事が多い様です。)はラマザンの終了する2、3日前にご祝儀を集めて廻ります。夜中、玄関先でご祝儀が貰えるまで太鼓を打ち鳴らしながら留まるので、そろそろ、その時期と言う夜には玄関先にご祝儀を用意して待ちます。金額はお心付けと言う事になっていますが、だいたいの相場は毎年、ご近所同士で何となく決めておきます。

ラマザン期間中、日中、ジャーミーは女性たちで埋まります。普段、ジャーミーで祈りを捧げに行くのは男性ばかりです。ジャーミーの中には上階に女性用の祈りの場も用意されていますが、通常、女性は自宅で祈りを捧げます。しかし、ラマザン期間中は昼の時間に供にクーランを読む為に女性達が集うのです。アラビア語の堪能な女性や女性のホジャ(お坊さん)がクーランを最初のページから読み進めます。これは毎日続けられ、ラマザンの約一ヶ月で丁度最後まで読み切れる様に設定されています。断食中はなるべく空白の時間を作らないのがコツですので、このクーランの読み合わせ会に出向く事は、仲間と供に神を身近に感じ、且つアラビア語のクーランに集中する事で時間をやり過ごせる格好の場所となります。毎年出席するうちに、クーランのアラビア語が読める様になり、トルコ語は文盲なのにアラビア語は読める、と言う年配の女性もいます。

前回のブログで、祈りの時間を知らせるエザーンの時間は(断食中は断食の始まりと終わりをこのエザーンで知りますので大変重要です)町町で違うと書きました。地球は丸いので、夜明け、日没の時間が場所によって違うのは道理です。イスラムでは一日5回のお祈りの中でも夜明けの祈りが一番大切と言われています。地球は24時間、どこかで夜が明けています。そうです。この地球では常にどこかでアッラーに祈りが捧げられているのです。祈りのバトンが常に世界中のミュスリマン(イスラム教徒)からミュスリマンへと手渡されていると信じられています。本当を言えば、きっとミュスリマンのいない緯度経度も存在していると思いますが、ミュスリマンは、そう信じているのです。たった車で10分の町とでもエザーンは2分ほどズレますので、そんな事にも思いを馳せるのです。

昨年、私どもの会社のあるユルギュップで、断食明けのエザーンが待てど暮らせど聞こえて来ず、止む無く、日没が完全に為ってから食事を開始した日がありました。後日、ホジャ(お坊さん)に問いただしたところ「私もイフタルの招待を受けて、そのお宅の食卓に座っていたのだ。私だって断食しているのだ、イフタルの招待を受けたっていいじゃないか。」とおっしゃったそうです。呼ぶ方も呼ぶ方ですが、行く方も行く方です。でも、ホジャだって大変なんです(笑)。ブラストルキエ(ここはトルコ)、そんな事が起きて、その時は怒っても、すぐに笑い話になってしまいます。

そんな日々を乗り越えてラマザンが終了すると、いよいよシェケルバイラム(砂糖祭り)です。

シェケルバイラム(砂糖祭り)はラマザン(断食月)が終了した後の3日間に行われます。今年は9月9,10,11日の3日間です。因みに、8日は午後半休の扱いです。
断食明けのお祭りですが、期間中、子供達が家々を廻ってお菓子を集める事から、シェケル(お砂糖)祭りと呼ばれています。大人たちもまた昼間からお客様と一緒にチャイやお菓子を楽しむのです。この期間は学校も役所もお休みで、帰省ラッシュが起きます。宿もバスも飛行機も満室&満席です。
日本で考えると「盆と正月がいっぺんに来た様な騒ぎ」とでも言いましょうか。子供達は洋服を新調してもらい、お年玉を貰います。バイラム前には家中大掃除して拭き清めます。子供達やお客様の為にお菓子を買ったり作ったりと一家の主婦には引き続き忙しい日々です。

年長者へのご挨拶はエルオプと言って、年長者の手を取り、手の甲にキスをし、その甲を自分の額に当てます。これは年長者への最高の尊敬を表す仕草です。

遠く出向けない親戚や友人には電話でご挨拶です。バイラム期間中は家の電話や携帯の着信音、はたまた子供達がお菓子を集めて廻る玄関チャイムなどなど町中が騒がしく浮き立ちます。

ラマザンの一ヶ月と、このシェケルバイラム、皆が近況を知らせあい、旧交を温め、そしてまた日常へと戻っていくのです。İyi bayramlarイイバイラムラル!(良いバイラムを!)
タグ:
ラマザン シェケルバイラム 断食 砂糖祭り 

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