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エリア:
- 中南米 > ブラジル > アマゾン河
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テーマ:
- クルーズ
- / 歴史・文化・芸術
- / 自然・植物
世界最大の流域面積を持ち、流域には熱帯樹の密林が広がるアマゾン。
この熱帯雨林には原住民が暮らし、いまだにブラジル政府が把握していない民族もいる一方、川沿いにも人が暮らし、町を大きくし、河川交易は大きく発達していきました。
アマゾン川からカリブ海へ抜けるクルーズでは、通常では訪れることが困難な、アマゾンの街々へ訪れることが出来ました。
まず最初に訪れたのは「パリンチンス」。
川を航行していると「あぁ、川岸についたのか」と思いますが、船のクルー(船員)はさらっと「これはただの中州だよ」と一言。この町はアマゾン川に無数にある中州のひとつにできた町でした。船をおりて、町を突っ切った向こうにはまたアマゾン川があるわけですから、「どれだけ川幅があるの!」と驚嘆することしきりです。
実際、川幅が20〜30km程あるのは当たり前だそうで、河口部に至っては幅300?以上!東京〜名古屋間程の距離があり、さらにそこには九州とほぼ同じ大きさの中州があるそうですから、もう川と呼んで良いのだろうかとさえ思います。
話を戻してパリンチンスの町についてですが、このたった10万人程の人口の町を有名にしているのは、6月下旬に行われる祭り「ボイ・ブンバ」です。 ブラジルではリオのカーニバルが有名ですが、国内ではこれに次ぐ人気を誇る祭りだとか。 町中の人々が赤と青の2チームに分かれて歌や踊りを競うのが特徴で、祭りの時期になると色々なものが赤と青に塗り分けられます。そんな町で、世界中を探してもここにしかない「青色のコカ・コーラの看板」は一見の価値あり!きっと、話のネタになること間違いなしです。
次に訪れたのは、「ボカ・ダ・バレリア」。
ここも中州の岸にできた村ですが、原住民が今でもひっそりと昔ながらの暮らしを送っている村です。人口は100人程で、私達が上陸した際には村の人々が総出で出迎えてくれました。 彼らは、アマゾン川の増水期にも対応できるように高床式の家に暮らし、就寝時にはベッドではなくハンモックを利用しています。そして、乾期に現れる畑で農作物を作り、木製のカヌーに乗って漁をして生計を立てています。 電気・ガス・水道はもちろんありませんが、近年では別の町でランプやガスコンロを入手して、村での生活に役立てているそうです。
現代文明が少しずつ入ってきていますが、それでも子供たちの目はきらきらしていて、私達や私達の持ち物にも興味深々そうに覗いていたのはとても印象的でした。
最後に訪れたのは「サンタレン」。
ここはアマゾン一の大都市マナウスと、河口の都市ベレンのほぼ中間に位置し、河川交易では重要な役割を持ってきた町です。 アマゾン川の本流と支流が合流する2河川合流点といえば、マナウス近郊が有名ですが、サンタレンでも同様の現象を目にすることができます。ここでは青色をした支流の「タパジョス川」と、茶色をした本流のアマゾン川が、しばらくの間混じり合わずに流れ続けるのです。 流れの速さの違いや、水温の違いが原因といわれていますが、何度見ても不思議な光景です。
船の旅だとこんな不思議な光景を船上からのんび〜りと見ることができ、なんとも贅沢な瞬間でした。
その後、私達が乗った船はサンタレンを出港したのち、赤道を越えて南半球から北半球へ戻ってきました。
船のスタッフから「赤道通過証明書」なる思いがけないプレゼントをもらい、アマゾン川をあとにして大西洋へと出て、カリブ海へ向かって行くのでした。
この熱帯雨林には原住民が暮らし、いまだにブラジル政府が把握していない民族もいる一方、川沿いにも人が暮らし、町を大きくし、河川交易は大きく発達していきました。
アマゾン川からカリブ海へ抜けるクルーズでは、通常では訪れることが困難な、アマゾンの街々へ訪れることが出来ました。
まず最初に訪れたのは「パリンチンス」。
川を航行していると「あぁ、川岸についたのか」と思いますが、船のクルー(船員)はさらっと「これはただの中州だよ」と一言。この町はアマゾン川に無数にある中州のひとつにできた町でした。船をおりて、町を突っ切った向こうにはまたアマゾン川があるわけですから、「どれだけ川幅があるの!」と驚嘆することしきりです。
実際、川幅が20〜30km程あるのは当たり前だそうで、河口部に至っては幅300?以上!東京〜名古屋間程の距離があり、さらにそこには九州とほぼ同じ大きさの中州があるそうですから、もう川と呼んで良いのだろうかとさえ思います。
話を戻してパリンチンスの町についてですが、このたった10万人程の人口の町を有名にしているのは、6月下旬に行われる祭り「ボイ・ブンバ」です。 ブラジルではリオのカーニバルが有名ですが、国内ではこれに次ぐ人気を誇る祭りだとか。 町中の人々が赤と青の2チームに分かれて歌や踊りを競うのが特徴で、祭りの時期になると色々なものが赤と青に塗り分けられます。そんな町で、世界中を探してもここにしかない「青色のコカ・コーラの看板」は一見の価値あり!きっと、話のネタになること間違いなしです。
次に訪れたのは、「ボカ・ダ・バレリア」。
ここも中州の岸にできた村ですが、原住民が今でもひっそりと昔ながらの暮らしを送っている村です。人口は100人程で、私達が上陸した際には村の人々が総出で出迎えてくれました。 彼らは、アマゾン川の増水期にも対応できるように高床式の家に暮らし、就寝時にはベッドではなくハンモックを利用しています。そして、乾期に現れる畑で農作物を作り、木製のカヌーに乗って漁をして生計を立てています。 電気・ガス・水道はもちろんありませんが、近年では別の町でランプやガスコンロを入手して、村での生活に役立てているそうです。
現代文明が少しずつ入ってきていますが、それでも子供たちの目はきらきらしていて、私達や私達の持ち物にも興味深々そうに覗いていたのはとても印象的でした。
最後に訪れたのは「サンタレン」。
ここはアマゾン一の大都市マナウスと、河口の都市ベレンのほぼ中間に位置し、河川交易では重要な役割を持ってきた町です。 アマゾン川の本流と支流が合流する2河川合流点といえば、マナウス近郊が有名ですが、サンタレンでも同様の現象を目にすることができます。ここでは青色をした支流の「タパジョス川」と、茶色をした本流のアマゾン川が、しばらくの間混じり合わずに流れ続けるのです。 流れの速さの違いや、水温の違いが原因といわれていますが、何度見ても不思議な光景です。
船の旅だとこんな不思議な光景を船上からのんび〜りと見ることができ、なんとも贅沢な瞬間でした。
その後、私達が乗った船はサンタレンを出港したのち、赤道を越えて南半球から北半球へ戻ってきました。
船のスタッフから「赤道通過証明書」なる思いがけないプレゼントをもらい、アマゾン川をあとにして大西洋へと出て、カリブ海へ向かって行くのでした。