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- チンクエテッレ(イタリア)
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>ラ・スペツィア
- テーマ:観光地 世界遺産
- 投稿日:2010/07/15 14:00
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イタリア西部からフランスに至る海岸線は、「リヴィエラ海岸」と呼ばれて、世界中から多くの人を惹き付けています。フランス側ではニース、カンヌやモナコ、イタリア側ではサン・レモやポルトフィーノが有名です。リヴィエラ海岸の特にイタリア側では、ジェノヴァの南方地点で砂浜が途切れ、複雑に入り組んだ海岸線に変貌します。その入り組んだ海岸線の間に位置するのがチンクエ・テッレです。チンクエ・テッレとはイタリア語で「5つの村」を意味し、北からモンテ・ロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニーリア、マナローラとリオ・マッジョーレの5つの村の総称です。

チンクエ・テッレの歴史は、11〜12世紀頃まで遡る事が出来ます。前述の通り、ジェノバ以西のリヴィエラ海岸は砂浜が続く直線的な海岸線であるのに対し、チンクエ・テッレの海岸線は非常に入り組んでいます。また、断崖が海岸線に迫っているので、前も後も守るのに適していました。決して住み良い地形ではありませんが、人々がこの地に定住するようになったのは、このような背景からだと思われます。
その後は田舎の漁師村として、細々とした営みで今日まで至りました。そしてその営みが効を奏して、昔ながらの風情を残す村として世界遺産に登録されました。世界遺産登録後、観光客が増える傾向にありますが、ヴェネツィアやフィレンツェ辺りと比べればまだまだ人も素朴、町並みも素朴、カフェで飲むカプチーノの値段も素朴です。
チンクエ・テッレの村々では、漁業が生業の中心です。断崖が海岸線に迫っている為、農業に適した用地がほとんどないためです。チンクエ・テッレと言えば、紺碧のリグーリア海やカラフルな家並みをイメージされる方も多いかと思いますが、実際に足を運んでみると、意外に畑が多い事に驚きます。断崖が海岸線に迫っている為に、人々は限られた耕地を工夫して段々畑を築き、オリーブ、ブドウやかんきつ類を栽培しています。無駄な土地は微塵もないくらい、家のない場所は畑でびっしり埋められています。

決して広くはないブドウ畑で採れたブドウから作られるこの地の名物のシャケトラというワインは、イタリアでもかなりプレミアなワインです。
このシャケトラというワインは白の甘口デザートワインに分類され、主に食後に飲まれます。イタリア半島の反対側(東側)に位置するバッサーノ・デル・グラッパで生産されるグラッパに流通量では及びませんが、大量生産できない稀少なワインであるが故、富裕層も珍重してきたワインです。必ず在庫がある訳ではないようですが、チンクエ・テッレを訪れたら、ちょっとエノテカ(酒屋)を覗いて、このワインを探してみても良いでしょう。物にもよりますが、20〜30ユーロぐらいのお値段で購入する事も可能です。海際だけあって、もちろんお食事もお楽しみです。段々畑から採れたオリーブオイルは、潮風から魚介類に合う風味を受けたと言われる事もあるぐらい魚介類に特に合うそうですが、真相はどうでしょうか。
チンクエ・テッレでもう一つ紹介したいのが「愛の小道」と呼ばれる散策路です。この「愛の小道」は、5つの村の中で最南端に位置するリオ・マッジョーレ(Rio Maggiore)とその次のマナローラ(Manarola)間を結ぶ散策路です。
愛の小道は、徒歩で20分前後で歩ききってしまうぐらいの道です。「愛の小道」と呼ばれるようになった起源は定かではありませんが、道の途中には恋人達のモニュメントが作られたりして、地元の人々としては恋人達が逢瀬を重ねたロマンティックな道という説を定着させようとしているようです。名前はどうあれ、平坦な遊歩道なので、晴れた日には美しい海と前後に見える町の風景をご堪能頂けます。
【ブログ:地中海欧羅巴くらぶより】
http://bit.ly/ayG16f

チンクエ・テッレの歴史は、11〜12世紀頃まで遡る事が出来ます。前述の通り、ジェノバ以西のリヴィエラ海岸は砂浜が続く直線的な海岸線であるのに対し、チンクエ・テッレの海岸線は非常に入り組んでいます。また、断崖が海岸線に迫っているので、前も後も守るのに適していました。決して住み良い地形ではありませんが、人々がこの地に定住するようになったのは、このような背景からだと思われます。
その後は田舎の漁師村として、細々とした営みで今日まで至りました。そしてその営みが効を奏して、昔ながらの風情を残す村として世界遺産に登録されました。世界遺産登録後、観光客が増える傾向にありますが、ヴェネツィアやフィレンツェ辺りと比べればまだまだ人も素朴、町並みも素朴、カフェで飲むカプチーノの値段も素朴です。
チンクエ・テッレの村々では、漁業が生業の中心です。断崖が海岸線に迫っている為、農業に適した用地がほとんどないためです。チンクエ・テッレと言えば、紺碧のリグーリア海やカラフルな家並みをイメージされる方も多いかと思いますが、実際に足を運んでみると、意外に畑が多い事に驚きます。断崖が海岸線に迫っている為に、人々は限られた耕地を工夫して段々畑を築き、オリーブ、ブドウやかんきつ類を栽培しています。無駄な土地は微塵もないくらい、家のない場所は畑でびっしり埋められています。

決して広くはないブドウ畑で採れたブドウから作られるこの地の名物のシャケトラというワインは、イタリアでもかなりプレミアなワインです。
このシャケトラというワインは白の甘口デザートワインに分類され、主に食後に飲まれます。イタリア半島の反対側(東側)に位置するバッサーノ・デル・グラッパで生産されるグラッパに流通量では及びませんが、大量生産できない稀少なワインであるが故、富裕層も珍重してきたワインです。必ず在庫がある訳ではないようですが、チンクエ・テッレを訪れたら、ちょっとエノテカ(酒屋)を覗いて、このワインを探してみても良いでしょう。物にもよりますが、20〜30ユーロぐらいのお値段で購入する事も可能です。海際だけあって、もちろんお食事もお楽しみです。段々畑から採れたオリーブオイルは、潮風から魚介類に合う風味を受けたと言われる事もあるぐらい魚介類に特に合うそうですが、真相はどうでしょうか。
チンクエ・テッレでもう一つ紹介したいのが「愛の小道」と呼ばれる散策路です。この「愛の小道」は、5つの村の中で最南端に位置するリオ・マッジョーレ(Rio Maggiore)とその次のマナローラ(Manarola)間を結ぶ散策路です。
愛の小道は、徒歩で20分前後で歩ききってしまうぐらいの道です。「愛の小道」と呼ばれるようになった起源は定かではありませんが、道の途中には恋人達のモニュメントが作られたりして、地元の人々としては恋人達が逢瀬を重ねたロマンティックな道という説を定着させようとしているようです。名前はどうあれ、平坦な遊歩道なので、晴れた日には美しい海と前後に見える町の風景をご堪能頂けます。
【ブログ:地中海欧羅巴くらぶより】
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