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- 周浩暉の『死亡通知書 宿命』を読みました。
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エリア:
- 近畿>京都
- テーマ:書籍・CD・DVD その他 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2026/09/14 13:27
- コメント(0)
表題の作品を読みました。
以下にその感想です。
『死亡通知書 宿命』
周浩暉(早川書房)
前作「死亡通知書 暗黒者」で「中華ミステリというのはここまでレベルが上がったのか」と思わせてくれた作者のシリーズ第二弾。
設定は前作の直後、殺人鬼<エウメニデス>の二代目が活動を開始する。とはいうものの、この二代目の正体は直ぐに判明するのである。
と、いうわけで、本作は「犯人は誰か」という謎はない。追う側も犯人の特定は出来ているので具体的な目標がある。そこで、追いつ追われつの攻防戦になるわけだ。
まずは前作で捕まった人物が脱走し、その追跡なのだが、地下鉄での追うものと追われるものの駆け引きがテンポよく描かれていて、大陸にも日本と同じ地下鉄に乗る日常があるのだと思うと、新聞やネットでは出てこない実情が見れて面白い。
次はそのネットで<エウメニデス>と追跡戦が繰り広げられる。関係者の子供を誘拐した<エウメニデス>を追い詰めることは出来るのか? 地下鉄の方はアクション系だが、こちらは頭脳戦である。ちゃんと趣向を変えているのだ。
話はこれだけでは収まらず、さらに10年前に起きたバラバラ殺人事件が絡んで来る。そのうえ密室殺人も出て来るのだからサービス満点ではないか。ミステリとしては前作「暗黒者」のほうが良く出来ていたと思うし、作者の仕掛けの中にはミステリを読み馴れた人なら想像がつくのもあるが、それでも面白い。
しかしこういう本を読むと中華人民共和国は一応は共産主義国だが、資本主義国と変わらない生活があるのが分かる。プロローグで泥水が流れてゴミが堆積している街外れの描写があるけど、こんなのもちゃんと検閲を通るのだ。3000円はちょっときついかもしれないが、読む値打ちはある。
http://sealedroom.blog.jp
以下にその感想です。
『死亡通知書 宿命』
周浩暉(早川書房)
前作「死亡通知書 暗黒者」で「中華ミステリというのはここまでレベルが上がったのか」と思わせてくれた作者のシリーズ第二弾。
設定は前作の直後、殺人鬼<エウメニデス>の二代目が活動を開始する。とはいうものの、この二代目の正体は直ぐに判明するのである。
と、いうわけで、本作は「犯人は誰か」という謎はない。追う側も犯人の特定は出来ているので具体的な目標がある。そこで、追いつ追われつの攻防戦になるわけだ。
まずは前作で捕まった人物が脱走し、その追跡なのだが、地下鉄での追うものと追われるものの駆け引きがテンポよく描かれていて、大陸にも日本と同じ地下鉄に乗る日常があるのだと思うと、新聞やネットでは出てこない実情が見れて面白い。
次はそのネットで<エウメニデス>と追跡戦が繰り広げられる。関係者の子供を誘拐した<エウメニデス>を追い詰めることは出来るのか? 地下鉄の方はアクション系だが、こちらは頭脳戦である。ちゃんと趣向を変えているのだ。
話はこれだけでは収まらず、さらに10年前に起きたバラバラ殺人事件が絡んで来る。そのうえ密室殺人も出て来るのだからサービス満点ではないか。ミステリとしては前作「暗黒者」のほうが良く出来ていたと思うし、作者の仕掛けの中にはミステリを読み馴れた人なら想像がつくのもあるが、それでも面白い。
しかしこういう本を読むと中華人民共和国は一応は共産主義国だが、資本主義国と変わらない生活があるのが分かる。プロローグで泥水が流れてゴミが堆積している街外れの描写があるけど、こんなのもちゃんと検閲を通るのだ。3000円はちょっときついかもしれないが、読む値打ちはある。
http://sealedroom.blog.jp

- 【南座の観劇で感激】『流白浪燦星』(ルパン三世)「碧翠の麗城」
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エリア:
- 近畿>京都>洛中(四条河原町・二条城)
- テーマ:鑑賞・観戦 その他 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2026/09/09 15:05
- コメント(0)
【南座の観劇で感激】『流白浪燦星』(ルパン三世)「碧翠の麗城」
9月8日は南座で新作歌舞伎「流白浪燦星」の第2弾を観てきました。^^
今回は片岡愛之助さんが流白浪燦星(ルパン三世)と石川五ェ門の二役。これはもう、どこかで早替りがあると期待が膨らみます。しかも、南座の客席に入ると宙乗りの段取りがしてあった。思わず「おおーっ」でした。
お話は、意に染まぬ結婚を強要される姫君と出会った流白浪燦星が幻の古城にある財宝を巡って悪役の瀧津弾正と戦い、銭形刑部がそれを追うというもの。押しも押されもせぬ娯楽大作です。
とは言うものの、流白浪燦星と石川五ェ門の二役というのは趣向としては面白いのですが、やはり少し無理があるようで、ストーリー上の制約が大きすぎて活劇としては何か物足りない部分がありました。
もうひとつ面白い趣向としては、前作でも有名な歌舞伎の場面がパロディとして出てきましたが、今回もそうで、わりと長丁場だったのが「金閣寺」のパロディでして、瀬織姫が雪姫になります。^^
さて、お待ちかねの宙乗りですが、てっきり愛之助さんが1人で勤めるのかと思ったら何と中村米吉さんと2人でやったのです。流白浪燦星と瀬織姫がペアで宙乗りという大外連。しかも流白浪燦星は途中で空中に投げ出され、必死で空を泳いで瀬織姫が投げてくれた帯を摑んで無事に飛んで行く。この場面だけでも観に行った甲斐がありました。
最後は「これで幕ならちょっとショボいのではないか」と思ったら、やはりフィナーレがあり、みんなで踊る踊る。もう大満足です。しかも、最後の舞台あいさつの後で写真撮影タイムもあり、お客さん急いでスマホの電源を入れました。
実に楽しい舞台で、多くの人に見ていただきたいです。まだ切符買えると思います。
#ルパン歌舞伎


9月8日は南座で新作歌舞伎「流白浪燦星」の第2弾を観てきました。^^
今回は片岡愛之助さんが流白浪燦星(ルパン三世)と石川五ェ門の二役。これはもう、どこかで早替りがあると期待が膨らみます。しかも、南座の客席に入ると宙乗りの段取りがしてあった。思わず「おおーっ」でした。
お話は、意に染まぬ結婚を強要される姫君と出会った流白浪燦星が幻の古城にある財宝を巡って悪役の瀧津弾正と戦い、銭形刑部がそれを追うというもの。押しも押されもせぬ娯楽大作です。
とは言うものの、流白浪燦星と石川五ェ門の二役というのは趣向としては面白いのですが、やはり少し無理があるようで、ストーリー上の制約が大きすぎて活劇としては何か物足りない部分がありました。
もうひとつ面白い趣向としては、前作でも有名な歌舞伎の場面がパロディとして出てきましたが、今回もそうで、わりと長丁場だったのが「金閣寺」のパロディでして、瀬織姫が雪姫になります。^^
さて、お待ちかねの宙乗りですが、てっきり愛之助さんが1人で勤めるのかと思ったら何と中村米吉さんと2人でやったのです。流白浪燦星と瀬織姫がペアで宙乗りという大外連。しかも流白浪燦星は途中で空中に投げ出され、必死で空を泳いで瀬織姫が投げてくれた帯を摑んで無事に飛んで行く。この場面だけでも観に行った甲斐がありました。
最後は「これで幕ならちょっとショボいのではないか」と思ったら、やはりフィナーレがあり、みんなで踊る踊る。もう大満足です。しかも、最後の舞台あいさつの後で写真撮影タイムもあり、お客さん急いでスマホの電源を入れました。
実に楽しい舞台で、多くの人に見ていただきたいです。まだ切符買えると思います。
#ルパン歌舞伎



- 【今日、京響】第714回定期演奏会(8月29日)
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エリア:
- 近畿>京都>洛北(上賀茂・比叡)
- テーマ:鑑賞・観戦 その他 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2026/08/29 23:06
- コメント(0)
【今日、京響】第714回定期演奏会(8月29日)
指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリーント(京響主席客演指揮者)
独奏:鈴木愛美(ピアノ)
<曲目>
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲3番
(休憩)
シューベルト(ウェーベルン編):6つのドイツ舞曲 D820
シューベルト:交響曲7番ロ短調「未完成」
今回は渋いと言えば渋い、地味と言えば地味な演奏会だった。
前半のベートーヴェン「ピアノ協奏曲3番」は躍動感のある演奏で、独奏ピアノの音もオーケストラの音に埋もれることなく良く聴こえた。その分、少し音が硬かったのかもしれないが、やはり将来を期待されるピアニストなのだろうと思う。
しかし、曲が終るが早いか「ブラボー!」が出たのはちょっと残念。
後半はシューベルトが2曲だったが、最初の6つのドイツ舞曲は私の好みから言うと地味過ぎた。でも、こういうのが定期演奏会で取り上げられるのはあまり無いと思うので、得難い体験ではあった。
メインの「未完成」は今までに何度も聴いているが、これを最後に持って来たコンサートは初めてである。やっぱり私にとっては地味だった。^^
デ・フリーント氏の指揮は端正で、どこからも後ろ指差されない演奏。今日も録音していたようだ。
前にやったシューベルトの交響曲1番と4番のCDも発売されて、会場で売っていたが、今日これを買った人はデ・フリーント氏がサインをしてくれるらしい。いずれシューベルトの交響曲は全曲録音するのだろう。
ところで今日の演奏会はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のヘンリック・ホッホシルトという人が客演コンサートマスターを務めていた。どういう絡みでこうなったのかは知らないが、最初のベートーヴェンでオーケストラの音が出たとき、明らかにいつもとは違う音だと思った。不思議なものである。
こういう体験が出来るのも生演奏ならではだろう。
指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリーント(京響主席客演指揮者)
独奏:鈴木愛美(ピアノ)
<曲目>
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲3番
(休憩)
シューベルト(ウェーベルン編):6つのドイツ舞曲 D820
シューベルト:交響曲7番ロ短調「未完成」
今回は渋いと言えば渋い、地味と言えば地味な演奏会だった。
前半のベートーヴェン「ピアノ協奏曲3番」は躍動感のある演奏で、独奏ピアノの音もオーケストラの音に埋もれることなく良く聴こえた。その分、少し音が硬かったのかもしれないが、やはり将来を期待されるピアニストなのだろうと思う。
しかし、曲が終るが早いか「ブラボー!」が出たのはちょっと残念。
後半はシューベルトが2曲だったが、最初の6つのドイツ舞曲は私の好みから言うと地味過ぎた。でも、こういうのが定期演奏会で取り上げられるのはあまり無いと思うので、得難い体験ではあった。
メインの「未完成」は今までに何度も聴いているが、これを最後に持って来たコンサートは初めてである。やっぱり私にとっては地味だった。^^
デ・フリーント氏の指揮は端正で、どこからも後ろ指差されない演奏。今日も録音していたようだ。
前にやったシューベルトの交響曲1番と4番のCDも発売されて、会場で売っていたが、今日これを買った人はデ・フリーント氏がサインをしてくれるらしい。いずれシューベルトの交響曲は全曲録音するのだろう。
ところで今日の演奏会はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のヘンリック・ホッホシルトという人が客演コンサートマスターを務めていた。どういう絡みでこうなったのかは知らないが、最初のベートーヴェンでオーケストラの音が出たとき、明らかにいつもとは違う音だと思った。不思議なものである。
こういう体験が出来るのも生演奏ならではだろう。

- 京都駅の構内に給水スポットが出来てました。
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エリア:
- 近畿>京都>洛中(京都駅周辺)
- テーマ:観光地 街中・建物・景色 その他
- 投稿日:2026/08/11 13:41
- コメント(0)
京都駅の構内に給水スポットが出来てました。
どうやら水のサーバーの宣伝だったようです。^^
どうやら水のサーバーの宣伝だったようです。^^

- 法月綸太郎の『法月綸太郎の不覚』を読みました。
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エリア:
-
指定なし
- テーマ:書籍・CD・DVD その他
- 投稿日:2026/07/24 13:32
- コメント(0)
表題の作品を読みました。以下にその感想です。
『法月綸太郎の不覚』
法月綸太郎(講談社)
久しぶりに法月綸太郎の短編集が出て期待して読んだ。前作『法月綸太郎の消息』は面白かったけれどホームズとポアロの「真相」を解明する話が中心で、何かこう評論を読んでいるような気になってしまったが、今回は真正面からの本格物で、珍しいと思ったのは収録されている4編のうち3編が交換殺人をモチーフにしていることである。
それなら全部それで統一すれば良かったではないかと思うが、これは別に意図したことではなく、たまたまこうなったらしい。
巻頭の「心理的瑕疵あり」は事故物件であるアパートの部屋での殺人事件なのだが、解決は「おお、そうだったか」とネタの処理の上手さに感心してしまった。こういう手もあるのだな。
残りは「交換殺人」がキーワードだが、交換殺人のモチーフを捻ったりズラしたり外したり、よくこれだけのヴァリエーションを考えたもので、謎の提出からその検討、論証、解決に至るまで引き締まった本格短編ミステリである。これだけ考えて書くのは大変だったと思う。こういう綺麗な短編は労力の割には報われることが少ないこともあるだろう。もし最初の作品も交換殺人絡みだったら「交換殺人の主題による変奏曲」というクラシック音楽風のサブタイトルが付いたかもしれない。
ただ、最後の「平行線は交わらない」だが、これだけは薄味だった。悪くは無いが、この長さが必要とも思わない。何となく犯人も見えるし。
しかし本の題名になっている『法月綸太郎の不覚』の意味はこの最後の作品で明らかになる。それまで別に綸太郎に不覚なんて無いではないかと思って読んでいたのだが、ここに来て「ああ、そういう事か」と頷く。
でもまあ人それぞれツッコミどころもあるだろうが、それでも読んでほしい本である。
最後にこの本の内容とは関係ないのだが、最初の頃よく出ていた図書館の女の子はどうなったのかと思ってしまう。いつの間にいなくなったのか。まあ、私が忘れているか読んでないだけかもしれないのだが。
ひょっとして、恋愛も理詰めでしか出来ない綸太郎クンに愛想をつかして去ったとか。^^
まあ、これは蛇足でした。f^_^;
http://sealedroom.blog.jp
『法月綸太郎の不覚』
法月綸太郎(講談社)
久しぶりに法月綸太郎の短編集が出て期待して読んだ。前作『法月綸太郎の消息』は面白かったけれどホームズとポアロの「真相」を解明する話が中心で、何かこう評論を読んでいるような気になってしまったが、今回は真正面からの本格物で、珍しいと思ったのは収録されている4編のうち3編が交換殺人をモチーフにしていることである。
それなら全部それで統一すれば良かったではないかと思うが、これは別に意図したことではなく、たまたまこうなったらしい。
巻頭の「心理的瑕疵あり」は事故物件であるアパートの部屋での殺人事件なのだが、解決は「おお、そうだったか」とネタの処理の上手さに感心してしまった。こういう手もあるのだな。
残りは「交換殺人」がキーワードだが、交換殺人のモチーフを捻ったりズラしたり外したり、よくこれだけのヴァリエーションを考えたもので、謎の提出からその検討、論証、解決に至るまで引き締まった本格短編ミステリである。これだけ考えて書くのは大変だったと思う。こういう綺麗な短編は労力の割には報われることが少ないこともあるだろう。もし最初の作品も交換殺人絡みだったら「交換殺人の主題による変奏曲」というクラシック音楽風のサブタイトルが付いたかもしれない。
ただ、最後の「平行線は交わらない」だが、これだけは薄味だった。悪くは無いが、この長さが必要とも思わない。何となく犯人も見えるし。
しかし本の題名になっている『法月綸太郎の不覚』の意味はこの最後の作品で明らかになる。それまで別に綸太郎に不覚なんて無いではないかと思って読んでいたのだが、ここに来て「ああ、そういう事か」と頷く。
でもまあ人それぞれツッコミどころもあるだろうが、それでも読んでほしい本である。
最後にこの本の内容とは関係ないのだが、最初の頃よく出ていた図書館の女の子はどうなったのかと思ってしまう。いつの間にいなくなったのか。まあ、私が忘れているか読んでないだけかもしれないのだが。
ひょっとして、恋愛も理詰めでしか出来ない綸太郎クンに愛想をつかして去ったとか。^^
まあ、これは蛇足でした。f^_^;
http://sealedroom.blog.jp
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