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フランス紀行

~フランスの社会・生活・文化に関する情報や日本社会との比較分析、世界各地を旅して発見した面白い情報をお届けします。~

プロフィール

ニックネーム:
Neomars
居住地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
性別:
女性
会社名:
Tabet International en France
会社英字名:
Tabet International en France
会社所在地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
業種:
現地ツアー企画・現地ガイドなど
自己紹介:
単なるスポット紹介やグルメを堪能することだけに飽き足らない旅慣れた日本人が欲している情報とは何か・・・。それは、「現地とコネクトすること」ことができる情報提供ではないかと思っています。表層に現れる現象の根拠を歴史的、文化的、社会的価値観の観点から探り、ついでに辛口ジョークや捻りの利いたブラックジョークも交えながら、「なるほど・・」と納得しながらクックックゥと笑って楽しんで頂ける情報提供をお約束します!

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トイレ
フランスのトイレでは・・・
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
テーマ:街中・建物・景色 留学・長期滞在 散歩・自転車 
投稿日:2012/09/18 19:21
コメント(0)
トイレの設備が整い、とても清潔であることは何にも代え難い貴重な財産です!

長らく日本に住んでいて感謝の気持ちを忘れていました・・・が、フランスを含む外国と比較すると、日本のトイレのハイテクぶり、清潔さ、美しさには目を見張るものがあります。

もう、日本のトイレに住んでもいいぐらいです!!!

フランスのトイレの恐ろしく汚いこと・・・・。子供に優しいフランスと世界には宣伝されていますが、子供どころか大人にも優しくないのがフランスの設備です。

まず気がつくのは、トイレットペーパーがないところがほとんどであるということです。日本で当たり前に見かけるトイレットペーパーが山積みになっているトイレなど、まずフランスではお目にかかりません・・・。

でも、山積みにしてたら全て盗まれてしまい、逆にペーパーレスが常態化してしまうでしょうから、最初から何も置かないという選択がベストなのかもしれません。

日本では使用する前に便器を拭かなければ・・・などと思うことは稀ですが、こちらでは、拭かないで使用することは絶対に考えられません・・・。

そのため、掃除道具を常に携帯しておく必要があります。ペーパーレス対策としてティッシュを常備しておくことはもちろんのこと、最近では、除菌効果がある水溶性のウエット・ティッシュも欠かせないお出かけの友となりました。

手順としては、便器に顔を近づけ、じっと目を凝らして怪しいしみや危険な水滴がないかを確認します。そして、何もなければホッと一息ついて、ふき取り作業に取り掛かります。

どうせふくのなら、いちいち確認する必要なんてないんじゃないの?と思われるでしょうが、それは公共トイレが常にピカピカであるのが当たり前になっている日本人が考えることであり、何でもありきのフランスでは、行為を始めるまえに、まずは立ち止まって良く観察することが肝心です。はずみに何かに触れて、しまった!!と思ってからでは遅いのです。

そのため、フランスのトイレでは、石橋は壊れるまで叩いても叩きすぎるということはありません。便器は拭いて拭いて、ついに壊れたとしても別段問題はありません。むしろ、拭いて壊れるような便器に座らなかった幸運を喜ぶべきだからです。。。

そして、極めつけは、体力の限界に挑戦して便器を拭いたにも関わらず、最終的に「やっぱり便器に肌を触れることは控えよう・・」という結論に達することです。

そうなると、便器からお尻を浮かせ、脚が痙攣するのを我慢しながら用を足すことになります。そして、トイレを出る頃には、脚が筋肉痛か神経痛で作動不可となることも多々あります。

オムツ交換のための台など想像を絶する贅沢で、いまだかつて見たことがありません。。。公共のトイレはともかく、病院でも設置されているところは稀です。

一度、病院で娘がウンチをしてしまい、その時は運良く夫が一緒だったので、二人で協力して便座カバーを掃除し、 娘をそこに寝かせ、ひとりが彼女をささえ、もうひとりがオムツを変えるという離れ業を成し遂げました。

あの時ぐらい夫婦が一丸となって協力し、一つのことを成し遂げたことはいまだかつてなかったように思います・・・。

ちなみに、チップが要求されるトイレでは、それなりのレベルが期待できます。もっとも、日本のレベルには遠く及びませんが・・・。

トイレ

利用するたびに、ああ、150円(1.5ユーロ)も払う価値がったのか・・?と、ウジウジ何度も自問自答することになり、無意味な疲労感と気疲れに苛まれることになります。

とにかく、頭も体もフルに活用し、瞬時の判断と瀬戸際の決断力が要求されるのがフランスのトイレだといえるでしょう。

人間としていわゆる「well round」になる訓練がしたい方には取っておきの場所、それがフランスのトイレだといえます。
タグ:
南仏 プロヴァンス フランス観光 マルセイユ パリ 

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フランスに関する面白い情報が満載です!
ポリティカル2
フランスで必要ないおしゃれ・・・
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
テーマ:街中・建物・景色 留学・長期滞在 旅行準備 
投稿日:2012/09/18 19:08
コメント(0)
昨日テレビドキュメンタリーで、マルセイユの繁華街をはじめ、市内の各地でゴールドのアクセサリーがひったくられ、持ち主が大怪我を追う事件が相次いでいることが報道されていました。

15-8歳ぐらいの少年3人がグルになって襲うというのが相場らしく、ナオイユ地区などダウンタウンの中心部をうろついて、獲物に狙いをつけて尾行し、人通りが少なくなった場所に来たら、タック!と襲いかかって奪い取るとのことです。

被害を受けた14歳の少女、70歳にもなろうかというおじいさん、女性など、いわゆる社会の弱者といわれる人々に狙っているようです。

70歳ぐらいのおじいさんは、顔面をひどく殴られ血まみれで、手の骨なども折れたとか・・・。

でも、血まみれになって終わるのはまだマシなほうで、ひどいのになると、骨折、指を切り取られる、果ては殺されたりするケースも多々あるとのこと。

因みに、そこまでして獲得したお宝はといえば、1万円も払えば購入できる薄っぺらな金のブレスレット、5000円ぐらいのゴールド・イヤリング・・・・・などです・・。

我々日本人の感覚からすれば、人を傷つけ、窃盗行為を働き、果ては殺人を犯してまで入手すべきものか??・・・と理解に苦しむところですが、多発しているところをみると、価値あるものとみなされているようです。

マルセイユの繁華街には、いたるところに「金買取」の店があります。貴金属ではなくて、「Or」と限定しているところからも、金に限定して買取をしているようです。

盗品は直ちに金買取ショップに持っていかれ、換金されます。昨今の金相場の高騰を繁栄して良い値で取引されているようではありますが、薄っぺらなゴールド・アクセサリーを売って、どれだけの現金を期待できるのだろう・・・と思ってしまいます。

このようなひったくり犯罪の裏には、マルセイユに限らず、フランス全土に広がる貧困があることは確かです。

ポリティカル2

地下鉄などに乗ると、日本では見かけない、明らかに貧しい身なりの人々が多数乗車しているのに気がつきます。乞食とまではいかずとも、極度の貧困状態にあることは明らかです。

夏場になると、道端でも、犬と一緒に座り込んで物乞いするヒッピーもどきの若者やホームレスを至るところでみかけます。

また、これもテレビ報道で知ったことですが、閉店間近になるとスーパーの前に人々が待ち構え、賞味期限の品物が店先のゴミ箱に捨てられるのを群れを成して待ち構えていいます。捨てられるがいなや、目当ての商品を獲得しようと先を争ってゴミ箱にたかります。

もっとも、集団にならずとも、ゴミ箱を漁っている人は各地で見かけるので、もはや珍しい光景ではなく、フランスの一般的な原風景になりつつありますが・・・・。

ゴミ箱に限らずとも、貧困層向けに無料で配布されている品物を売り買いするマーケットが存在するのも、今では市民の知るところです。

なんでも、無料で配布される品物が大量であることから使いきれず、残ったものを一般市民に安価で売りつけ、小銭を稼いでいるようです。無駄なものがハンドアウトされ、しかもそれが売り買いされているだなんて、日々まじめに働き税金を納めている人間としては腹立たしい限りです・・・。

因みに、テレビ関連に勤めている友人から聞いたところによると、この件が報道されて以来、マーケットの規模が拡大したらしいです。より多くの一般市民の知るところとなり、そこに買い付けに行く人が増え、商売繁盛だとのことでした・・・。

そして、貧困地域では麻薬が蔓延していることから、問題が更に複雑化しています。

麻薬の蔓延は、貧困の常態化を約束するもので、同時に犯罪の頻発を促します。麻薬中毒になれば教育を受けることはおろか、定職に就くこともままならず、その上、麻薬を求めて犯罪に走るからです。

しかし、ひとえには、麻薬の摘発をあえてしないことが政府の方針としてあるとも言われています。

貧困地域の失業率は把握されているだけでも60%を超えているらしく、そうなると、実質的にほぼ全ての住人が無職ということになります。彼らの状況が改善する見込みはまずなく、そうであれば、麻薬で「眠った状態」にしておくのがベストだと判断されているとのことです。下手に「目覚めて」問題に気付き、大規模な暴動を起こされるよりましだということです。

しかしながら、そうもいえない状況が出てきました。

先日、マルセイユの危険地区とみなされている14区に軍隊が投入され、犯罪撲滅と治安維持に乗り出す旨が発表されました。警察の力では多発する犯罪と蔓延る無秩序についてどうすることもできず、ついに軍隊が投入されることになったのです!

マルセイユの14区は、いわばパリのバンリュー(郊外)のようなもので、住民の間では「危険・立ち入り禁止」地区として認識されています。

ルーマニアなどの東欧地域がEUに加盟した頃から小銃が容易に入手可能となり、今では、ほぼ毎日のようにカラシニコフによる殺人事件が起きています。国境の廃止により、人のみならず武器の移動も容易になりました。

そのため、以前は、銃撃事件といえばマフィア間の銃撃戦であったのが、マフィアが去って以来(なぜ去ったのかは、ちょっと分かりません・・・)、一般住民同士の小競り合いで頻繁に登場するようになりました。望めば二束三文で入手できるらしく、マルセイユでは、予想を遥かに上回る数の小銃が一般の人々の手に渡っています。

メディアに大々的に取り上げられた事件としては、マルセイユの旧港地区にある有名なレストランのオーナーが小競り合いに巻き込まれたとかで、カラシニコフの流れ弾に当って亡くなったことが挙げられます。良く知っているレストランだけに、私もショックを受けました。

マルセイユに長く暮らす人々は、このような状況を目にして、とても残念がっています。14区もひと昔前までは、安全な住みやすい地域だったのに、80年代頃から移民が激増し、貧困が状態化して、今では地上の地獄と化した・・・と嘆いています。

とまあ、貧困から始まって、これが元で麻薬が蔓延り、犯罪が多発し、ついには小銃まで氾濫し始めたことから、ついに軍隊が投入されることになったわけです。マルセイユが犯罪都市として世界に名を馳せるようになる前に手を打とうということでしょうか。

来年2013年には、欧州の文化都市となるマルセイユですが、それまでになんとか街を一掃して、その役割に相応しい都市へと変貌を遂げてもらいたいものです。

冒頭で述べたゴールドのひったくりですが、マルセイユをはじめフランスに来れれる日本人の方々は、十分に気をつけてください。できれば、貴金属類は全て取り外して来られるのがベストだと思います。

おしゃれをしてパリをはじめフランスを楽しみたい方は、車を貸しきるかタクシーを利用してください。おしゃれな身なりでフランスを訪れ、この国が提供するルクスを堪能する観光客の間ではマストです。

ファッションの国フランスでは、なぜかおしゃれは必要どころか命取りになる可能性があるからです・・・あまりにも皮肉なことに・・・・。
タグ:
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