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フランス紀行

~フランスの社会・生活・文化に関する情報や日本社会との比較分析、世界各地を旅して発見した面白い情報をお届けします。~

プロフィール

ニックネーム:
Neomars
居住地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
性別:
女性
会社名:
Tabet International en France
会社英字名:
Tabet International en France
会社所在地:
ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
業種:
現地ツアー企画・現地ガイドなど
自己紹介:
単なるスポット紹介やグルメを堪能することだけに飽き足らない旅慣れた日本人が欲している情報とは何か・・・。それは、「現地とコネクトすること」ことができる情報提供ではないかと思っています。表層に現れる現象の根拠を歴史的、文化的、社会的価値観の観点から探り、ついでに辛口ジョークや捻りの利いたブラックジョークも交えながら、「なるほど・・」と納得しながらクックックゥと笑って楽しんで頂ける情報提供をお約束します!

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記事一覧

1 - 5件目まで(5件中)

HK5
クリスマスの香港
エリア:
  • アジア>香港>香港(ホンコン)
テーマ:観光地 ホテル・宿泊 グルメ 
投稿日:2016/01/06 13:34
コメント(0)
HK6

今年の暖冬は東京に限らず香港でもしかりで、クリスマスシーズンも連日20度前後で小春日和の快晴続きだった。

香港で気が付くのが、パリはいうまでもなく、東京と比較しても、カフェの少なさ。中華レストランをはじめ飲茶は沢山あるが、相当目を凝らして探さないと、一服できるカフェが見つからない。

香港に来るたびに、カフェの不在をあるまじき文化的欠損の最たる例とばかりに嘆く夫を横目に、むしろ、カフェなど文化的頽廃の最たる例とばかりに勤労に勤しむ香港人に私は偉大なる敬意を寄せる。

HK8

しかしながら、クリスマスから年末にかけてのシーズンは例外のようで、香港が誇る豪華ホテル「ザ・ペニンシュラ香港」のアフタヌーン・ティは連日の満席となり、日本人も顔負けの長蛇の列ができる。現地の人々はもちろんのこと、観光客の間でも有名だ。

昨今では、ヴィクトリア・ハーバーを一望する格好のロケーションをインターコンチネンタルに奪われたかたちになってしまっているが、ペニンシュラホテルは、単なる5つ星ホテルというよりも、英国統治の面影を現在に引き継ぐ貴重な存在としてある。スタッフの対応、話す英語、物腰なども格別であり、アフタヌーン・ティも伝統的な作法に則ってサーブされる。歴史の断片を生きる臨場感を味わうことができる場所、それがペニンシュラの醍醐味だ。

HK5

シーズンには、クリスマスツリーの後方にブラスバンドが設置され、生演奏を堪能しながら、優雅な午後のひと時を過ごすことができる。ティを楽しむお客様の邪魔にならない配慮がなされており、長打の列は会場から若干離れた見えない場所で延々と伸びている。間違っても、回転率を上げて繁忙期の利益率を最大化しようという野心は決して表立っては表現されない・・・。

HK1

一昔前までは、欧米人の多かったが、ここ数年でめっきりアジア系の顔も増えた。これはなにもペニンシュラに限ったことではないが、街を歩いていても、中国本土からやってくる中国人が増えたという印象を受ける。

1997年を境に一時、香港の威光に陰りが見られ、それと同時に同地の銀座通りといわれるネイザン・ロードを闊歩する人々の数も激減した。以前と比べてまばらになったストリートを歩きながら、もの悲しさを感じたのは私だけではないはずだ。

しかし、香港がついに斜陽に傾くかと杞憂されたのも束の間、逃げ出した欧米人に代わって、移動規制の緩和に従い、大陸の人々が押し寄せ始めた。お金持ちは人口の10%などといっても、10億人口の10%が1億人であることからも、日本の人口と同じだけのお金持ちが大挙して押し寄せれば、出て行った欧米人などno longer missedである。

タクシーに乗っても、以前は英語で十分通じたのが、大陸から移住してきた人がドライバーの主流になりつつあるのか、英語はおろか、アルファベットさえも読めない人が多くなった。だから、場所を示す場合には、グーグルマップで広東語に翻訳された地名を示さねばならない・・・。

中国の巨大都市の1つと化しつつある香港。だからこそ、大英帝国の時代の香りが残るペニンシュラが際立つのだろう。

シーズンは待ち時間が長いので、是非ともオフのシーズンに、ザ・ペニンシュラのThe Lobbyにあるアフタヌーン・ティを訪れてみてください。

HK4
タグ:
クリスマス アフタヌーン ティ 香港 5つ星ホテル ヴィクトリアハーバー 

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マルセイユ7
フランスで作る「本格派」日本料理
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
テーマ:買物・土産 留学・長期滞在 グルメ 
投稿日:2012/03/18 15:58
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昨晩、フランスに来てから長らく夢にまで見た、卵とじうどんを作った。マルセイユに来てから作った初めての「本格派」日本料理だ。(写真に掲載しているのは、卵なしのバージョンです。卵とじについては撮り忘れました・・)

マルセイユ1

我が家では最も底が深い西洋スープ皿の中で、溶き卵が柔らかな薄黄色の光を放ち、その下には、うどんが渋色のだし汁のなかでゆったりと揺蕩っている。卵やうどんの間に見え隠れするワカメを見ながら、その引き締まった食感が埋もれていた記憶の中から引き出される。一瞬にして、私は日本食の世界に埋没してしまった・・・。

だしは、遠路遥々日本より私と一緒に旅してきた逸品で、驚くなかれ幻の「東マルのうどんスープ」を使った。ねぎはなかったが、これまた日本から持参して特別な時(ひとりで自分のために料理をする時という意味)だけホンノ少し使うカット・ワカメをトッピングした。ついでに言えば、七味もなかったが、そこは私が創作にかけた汗と喜びの涙に含まれるスパイスが補填してくれているはずだ。

マルセイユ5

マルセイユ4

本当は、一昨日の夕食に焼きうどんを作ったので、これを本格派日本料理のプレミエ・イン・マルセイユと呼ぶこともできる。しかし、醤油の代わりにバーベキューソースを使用し、鰹節やしょうがなどのトッピングを欠いていたことから、「日本料理」と命名することは憚られる。しかも、きのこ類がマッシュルームときた・・・。

余談だが、このバーベキューソースで味付けをし、玉ねぎ、ニンニク、グリーン・ペパー、マッシュルームと一緒に炒めた「焼きうどん」は意外にも夫に受け、次回のホームパーティーで出したらどうかとまで言われた。え・・・(汗)、このまがい物の日本料理を・・・・・?と一瞬焦ったが、これは意外にもウケルまくるまもしれない♪と思い始めた。

しかし考えてみると、だしと醤油とみりんという日本料理のいわば三種の神器をフル活用して作った「本格派」にひとっ飛びするよりも、まずは慣れ親しんだ味で作る日本料理で地ならしをし、徐々に本格派に近づくのも、ゲストに日本食について理解し親しんでもらうための一つの手かと思ったりする。


ここ十年の間に、健康志向が高まる欧米で日本食レストランが雨後の竹の子のように各地で出現し始めた。空前の日本食ブームにより、パリでも街を歩けば日本食レストランが目に入る。

少々余談だが、日本食レストランの氾濫は、なんちゃって日本食やレストランを生み出す結果となっている。ヌテラを具とした手巻き寿司のデリバリ屋が出現したり、ラオス人シェフが作るラオス版ヌーベル・日本食のようなものまで登場したりと枚挙に暇が無い。涙ぐましいことに、これらが全てフランス人の間で好評を博しているのだ。

確かに、マヨネーズやアヴォガド入りの「カリフォルニア・ロール」が今や手巻き寿司の定番としての位置を確立してしまっていることからすれば、ヌテラが欧州発の改革版手巻き寿司としてその地位を不動のものとする日もそう遠い将来のことではないかもしれない。

ヌテラ

しかし、この日本文化に対する名誉毀損ともいうべき実態を前にして、日本政府も負けてはいなかった。正式な日本料理店として承認されるための試験や認定証を導入することで改善を試みている。しかし、問題は、強制ではなく任意のものであることから足蹴りにされてしまった状態にあるということだ・・・・。

ということで、玉石混交の状態が続いており、友人やグルメの専門家などを通じて聞き取り調査をするなど事前調査をしてからでないと、これだ!と思える日本料理店に出会うことは難しくなりつつある。

勿論、定評ある店に行けば問題ないのであろうが、未知への探究心に優れる我々人類は同じ店にばかり行っているわけにもいかない。ある程度足繁く通うと、そろそろ次の新しい店へ・・・と浮気心がムクムクと沸いてくる・・・。

夫曰く、その店が本格派かどうか見極めるには、シェフが日本人であるかどうかが決め手になるということだ。しかし、日本人についてよく知らず、他の北東アジア人との見分けがつかないフランス人には難しい注文だ・・。

話は戻るが、首都のパリに限らず、地方都市のマルセイユでさえも日本食レストランの進出は破竹の勢いで、長らくアジア料理の覇権を握っていた中華料理も片隅に追いやられ、風前の灯火のごとくだ。

マルセイユ6

マルセイユ7

しかし、外国に進出している日本料理店の殆どは「寿司」や「てんぷら」、ちょっと頑張って「鉄板焼き」の店であり、我々日本人がグッとくる手の「本格派」日本料理を提供する店は殆どない。

断っておくが、「本格派」とは懐石料理などの高級日本料理のことを差すのではない。ここでいう「本格派」とは、日本人が普段から食べなれた料理で、おふくろの味などという贅沢は言わずとも、家庭でも作ることができて、海外に住むと無性に懐かしくなる味であり料理のことだ。どこの国の料理にも大なり小なり言えることかもしれないが、少なくとも日本料理については、寿司やてんぷらなど一部の普遍化した料理のみでは簡単に把握できないほど奥が深く、材料や味覚において多様性に富むものであるといえるだろう。

長年に渡り外部からの影響を柔軟に取り入れ、日本食の一部として改良を重ね、その過程において日本食それ自体も変革を遂げ、その奥行きと幅を広げてきたと言える。そのため、自分を含む日本人の味覚の幅は他の民族と比較して非常に広いと感じる。つまり、日本人は「美味しい」と感じる味覚が多いということである。小さな頃から、日本食に取り込まれ日本化してしまっている西洋料理や中華料理、各種エスニック料理をフンダンに食していることから、特別な僻地にでも行かない限り世界中どこに行っても食事で苦労することはない。

そのため、逆に、味覚の幅が比較的狭いと思われる外国人には、本格的な日本料理を堪能することができない。私も含む今時の日本人は、毎日ヴァゲットとチーズとワインで暮らしなさいと言われれば、栄養価についての心配は別にして、これといった問題もなくやり過ごすことができるだろう。しかし、フランス人を含む一般的な欧米人に、白米と味噌汁と漬物で毎日暮らすようお願いしても、それは出来ない注文で3日で平常心を失うに違いない。中国人や韓国人などは、主食が重なる部分が多いことから、欧米人とは比較にならないほどすんなり日本食を受け入れることができるだろうが、それでも、日本人が韓国料理や中華料理を受け入れる容易さに勝ることはないだろう。

以上のことから、私は「本格的」日本料理にひとっ飛びするよりも、「なんちゃって」レベルから始めて、徐々に「本格派」を紹介していけばよいかな、などと思ったりするようになったわけである。

今回作った卵とじうどんを夫は甚く堪能したように見せかけているが、一昨日の「焼きうどん」と比較して評価するとすれば、後者の方に高得点をつけることは明らかだ。彼の味覚の幅と日本料理に対する理解(自身では相当な日本食通を任じているのではあるが・・・・)からすれば、それは仕方のないことでもある。

しかし、夫を含む多くの外国人が多種多様な日本食を理解しようとしているのを見ると、長い道のりが待ってるぞ・・・と思いながらも、日本食をこよなく愛し、栄養価や味覚の観点からも世界最高級だと絶賛している私としてはまんざらでもないと思う。食事が文化の一部であることから鑑みれば、日本食の隠れた価値を理解してもらう良い機会になる。

夫や子供については、本格派を愛するには至らなくとも、食べる回数を増やすことで、日々の食事の一部として抵抗なく食べることができるようになるだろう。毎日食べるということで、日本食の威力は最も発揮されると言える。味覚の幅を広げることのみならず、栄養価の高い食事を大した努力をすることなく毎日取ることができるようになる。

今回作った卵とじうどんにしても、確かに、炭水化物が多いという点は否めないが、栄養価の点からすれば抜群だ。卵のたんぱく質、だし汁の(インスタントではなくて、昆布や煮干から取れば)カルシウムやミネラル、ワカメのカルシウム、ヴィタミン、繊維、ねぎを入れればヴィタミンや解毒作用、七味唐辛子による代謝・消化作用などがある。外国の料理において、単純な一品でここまで幅の広い栄養価を提供するものがあるだろうか?

ということで、今回は夫が会社の帰りに買ってきてくれたうどんと豆腐、そしてマルセイユの家にある数少ない日本食材で料理をすることを試みた。私が「食べたいな・・・」と何度かつぶやいたのを聞いてて、彼が気を利かせて買ってきてくれたのだった。マルセイユでは、アジア食料品店は郊外に一軒しかなく(私達が知る限り)、車でしか行くことができない。「アジア・スーパー」という看板を挙げるだけあって、かなり大きなスーパーらしく、アジア料理に関する物は全て揃っているようだ。

マルセイユ3

マルセイユ2

夫は、うどんや豆腐を美味しく「本格的」に食べるためには、豆腐やうどんの他に各種たしや調味料がいるということまでは気が回らなかった。当たり前のことだし、私もそこまで期待してはいない。むしろ、そこまで気が回ると逆に気持ちが悪い・・・・。

満面の笑みを浮かべながら帰宅して、「今日は君が大喜びするサプライズがあるよ!」と言いながら手に持っていたスーパーの袋からうどんや豆腐を出して私に渡した。私は、もちろん、予期せぬ日本料理の到来に驚き、喜んだ。

「君には、ブランドの洋服や宝石よりも、日本食の食材のほうが喜ばれると思ったよ」と笑いながら言う夫を見ながら、こいつは私のことを本当に良く理解していると改めて実感した。そうだ、カルティエのリングやエルメスのバッグは私の虚栄心を満足させてくれることはあっても、私が本当に必要とし望んでいる家族の健康とより良い生活を与えてくれることはない。昨晩、うどんと豆腐を買ってきてもらった時の喜びは、私の大切な人達を幸せにできる心からの喜びだった。

来週から再来週末には、「アジア・スーパー」買出しに出かけて、もっと美味しい日本食を作り、もっとともっと多くの幸せを家族にもたらすことができればと思う・・・・。
タグ:
グルメ フランス 日本食レストラン マルセイユ 

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パティセリ1
バゲットとチーズ
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>パリ
テーマ:街中・建物・景色 グルメ 歴史・文化・芸術 
投稿日:2012/02/28 00:14
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実は、私はこれまでパンの質について拘るほうではなかった。ぶっちゃけ、コンビニで売っている菓子パンでも十分に満足していた。というよりも、むしろ、コンビニの目まぐるしく変わるラインナップに興味を覚え、新製品を次から次へと試食してみるのが楽しみだった。

C級グルメ愛好者と言われればそれまでだが・・・・、いずれにせよ、質というよりも、ヴァラエティのほうにウエイトを置いていたということだ。そのため、相当気に入った物で無い限り、同じものを継続して賞味するということは稀だった。

これは、私の意思というよりも、日本のコンビニをはじめとする小売戦略に拠るところが多いと思われる。

というのは、日本では相当なベストセラーでない限り、ひとつの商品が店頭に長々と並ぶことはまずない。ライフサイクルは商品により異なるのであろうが、いずれにせよ、売れないことが判明したり、絶頂を過ぎたと見なされれば、容赦なく即お蔵入りとなる運命にある。無数の商品が店頭デビューを控えるているなかで、売れない商品に拘る必要など全くないからだ。

そのため、知らず知らずのうちに、次から次へと登場する新製品に目を奪われ、心を奪われ、如何ともし難い移り気な消費者が生まれるのだ。これは、日本の消費者の生まれ持っての特性というよりも、そうならざるえない構造のなかで消費活動をしていることから、必然的に上記のような行動パターンが身に付くというほうが正しい。

私も意図せずして、このコーポレート・ジャパンの商業戦略に踊らされ、次から次へと新商品を渡り歩く移り気で新しい物好きの消費者であったわけだ。

このことに気が付くのは、フランスでの生活を本格的に始めてからのことになる。というのは、フランスの構造は日本と正反対であるため、違和感を覚えることが多々あるからだ。

フランスでは、コンビニなどという新製品試供場のようなものは一切存在しない。夜遅くまで、しかも日曜日も営業しているのは、アラブ人が経営する食料品店で、いわゆる我々が考える「コンビニ」からは程遠い存在である。

余談だが、アラブ人が経営する食料品店は極力避けることをお勧めする。理由は、品質管理がずさんで、かつ割高であり、彼らの店で買い物をする利点が全くないからだ。大きな声では言えないがが、彼らは、一般のスーパーや食料品店が在庫処分として放出する商品や期限切れの商品を安くで買いうけ、高利で持って販売するプチ・悪徳商法を実践しているようだ。

コンビニを除く一般の商店では、新製品が続々登場するなどということはまずもってない。お馴染みの商品が何十年にも渡って店頭に並び、消費者に愛される・・・とは必ずしも言えないにしても、少なくともコンスタントに購入されている。

ブランジェリやパティセリと呼ばれる手作りお菓子・パン屋においても同様で、多少の改良やバラエティの拡大は時と場合に応じてなされるものの、商品の基本的なラインナップは何十年という月日を経ても大変わりすることはまずない。

パティセリ1

夫や友人が小さな頃に食べていたお菓子やパンの各種は今だ健在で、30年を経た現在でもその存在に陰りが見られることはまずない。

パティセリ2

なぜなら、30年を経ても根強い消費者を抱えているからだ。夫をはじめ多くのフランス人の友人・知人は、自分達が子供の頃から慣れ親しんだお菓子やパンが大好きで、他へ移り気することもなく、今だ定期的に購入して食べている。仕方なしというよりも、食べずにはいられないからのようだ。

翻って、私は小さな頃に食べていたパンやお菓子を今だに食べたいと思うだろうか・・・?

日本がここ半世紀の間に経験した経済・社会面における巨大な地殻変動は、我々の消費行動にも影響を及ぼしていることは確かだ。我々の両親と比較して、団塊ジュニア世代に我々の消費行動パターンは確実に異なる。

私の父が今だに「あんぱん」や「コルネ・チョコ」といった、昔懐かしの味に拘るのに対して、私にはこのような拘りは全くない。

小さな頃に食べていたお菓子やパンなんて、今ではどこを探しても見当たらないし、第一、どのような物を食べていたかもよく覚えていない。目にすれば、「ああ、あったよね」と思い出すが、かといって、これじゃないと駄目!と拘りを持つ商品はない。現在と同じく、小さな頃からコロコロ変わるラインナップに影響され、選択がコロコロ変わったからだろう。

一方、商品のラインナップが変化に乏しいフランスに来てからは、若干ではあるものの、拘りともいえるような感覚が私のなかで芽生えてきた。

まず、ヴァゲットであるが、主食とまではいかなくとも、日々の食卓で食するようになると、徐々にではあるが、種類や店による特徴、品質、好みというものが分かるようになり、お気に入りの店、お気に入りの商品というものが出てきた。そして、これから何十年とこの同じ味と商品に拘るのだろうと漠然と思ったりしている・・・。

ヴァゲット

フランスでは、パンを手作りする店しか「ブランジェリ」の看板を挙げてはならないことになっている。政府の許可が必要であり、その審査をパスして初めてこの看板を掲げることができるらしい。

もっとも、最近では悪質なブランジェリが登場し、機械により大量生産され、冷凍保存されたパンを「手作り」と偽って販売している店もある。しかし、このような店は長続きしないのではないかと思ったりする。というのは、この私でさえも、今ではひとくち食べてみれば、手作りと機械生産の違いを的確に見分けることができる。

ポイントは、肌理の細かさとしっとり感にある。

機械による大量生産では、肌理は確実に粗くなり、同時に恐ろしいほど画一的になる。機械によって無機質に統制されるからだ。

一方で、手作りのものは、肌理が細かく、小麦のフレイバーを長期間に渡って保存することができることから、食べるとその風味が口全体に広がる。噛めば噛むほど、味わい深くなるわけだ。

言葉で全てを説明することは難しいが、慣れてくれば簡単に見分けることができるようになる。そして、焼きたての手作りバゲットをこの上なく美味しいものだと感じるようになることも請け合いである。

私にはパリを頻繁に訪れる友人が多いが、皆同様に、「どうしてフランスのパンはこんなに美味しいの?!」とため息をつく。彼らは、私と違って、そろいもそろってグルメ志向であり、美味しい物に食べなれている。そのため、住んでじっくり味わうことなく、美味しいものとそうでないものの違いが直ぐに分かるのだ・・・・。今となって、私も彼らに賛同せずにはいられない。確かに、フランスの手作りパンは世界最高である。

続いて、ご飯に漬物というように、バゲットには欠かせないチーズであるが、これに関しても、徐々に味や品質の違いが分かるようになってきた。これまで、チーズの選択は夫に全てお任せだったが、この頃は、私自らワインや料理に合うチーズを選ぶことができるようになってきた。もちろん、失敗することは今だ多々あるのだが・・・。

フロマジェリ

以前は、カマンベールとブリーの違いが良く分からなかった・・・(汗)・・。このことに気が付いた夫は、あまりの驚きに、しばし呆然としたことがあった。それもそのはず、西洋諸国を中心に海外での長期に渡る生活を経たにも関わらず、今だにカマンベールとブリーの違いが分からない現代日本人がいたなんて想像だにしなかったのだ。

余談だが、私は、食に関しては、今では珍しい「純ジャパ」種であり、日本食意外は基本的に受け付けないタイプだ。絶対に海外に住んではいけないタイプの日本人である。これは親譲りだ。私の両親もいかなる地域に住もうと、お付き合いで仕方ない場合は除いて、頑なまでに日本食に拘り続けたのだった。

チーズはワインと同じく奥が深い。だから、私がチーズを理解しているなどというつもりは毛頭ないが、地域によって味や製法が異なり、歴史を経て変革を遂げてきたものなどもあり、それぞれのチーズに隠された由来や特徴を知るのはとても面白いと思う。

アルザス

最近は、日本人の味覚に合い値段も手ごろなブリーやエメンタルを選んで食べているが、他にも色々開拓して味覚の幅を広げてみるのも面白いかななどと思うようになってきた。

まだ、質を論じるまでにはいかないが、まずはヴァラエティを拡大することからはじめようと思う。この辺り、質よりもヴァラエティに重きを置く日本人消費者の特性がむくむくと頭をもたげてきたといえるかもしれない・・・。
タグ:
パリ パン ヴァゲット お菓子 グルメ 

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NoPhoto
中国のお茶屋さん
エリア:
  • アジア>中国>上海(シャンハイ)
テーマ:買物・土産 観光地 グルメ 
投稿日:2012/02/26 00:26
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写真はこちら:http://ameblo.jp/paris-marseille/entry-11029884957.html

中国を旅行して避けることができないのが、お茶屋さんです上海でも、一軒、話の種も兼ねて訪問してきました。

ちょっとした老舗のお茶屋さんになると、大抵、英語か日本語を話すことができる店員を常駐させており、顧客の質問や要望に応えてくれます。買うか買わないかは別にして、色々質問を投げかけ、各種中国茶の効用について勉強し、ついでに、色々試飲させてもらうのも悪くありません。

私は、今回、ダラダラと質問攻めを展開し、最終的に、ライチ茶、新茶のウーロン茶、海草茶、ジャスミン茶(大輪版)の4点も試飲させてもらうことに成功しました!これらのいずれも買いませんでしたが・・・・(汗)。私に対応した店員は、日本人にしては稀代のケチだと、私を内心詰ったことでしょう。

私としては、6月に瀋陽や大連など中国の東北地方を旅して回り、その時に「楊貴妃も愛飲していた」美容に効くといわれるキンモクセイ茶を一瓶購入したばかりでした。帰国して、さあ、毎日飲んで絶世の美女になるぞ!と喜び勇んだのも束の間、その後に旅行したクロアチアで購入したアプリコット茶にはまってしまい、キンモクセイ茶は遠く忘れられた存在になってしまいました。

そして、今現在、妊娠で、キンモクセイ茶の匂いさえも受け付けない状態になり、今頃、ビンにはくもの巣がはっているやもしれません。今では、日本人の原点である玄米茶のみ飲めます。緑茶は大好きですが、カフェインがきついということで、当分の間お預けです。

いずれにせよ、日本茶以外は飲めない状態にある今、中国茶を購入するわけにはいきません。ウーロン茶でも、古くなるとお茶としての効用を失ってしまうといいます。

お茶の効用や価値に関してですが、今回の訪問で、プアールの価値について耳寄りな情報を得ました!

プアール茶は、他のお茶と異なり、古くなればなるほど効用が増し、価値が上がるとのことでした。3-5年ものになると、中国では財産として見なされ、多くの中国人がプアール茶を長く保存しているとのことです。

我が家にも3年を越えるプアール茶があります。単なるプアール茶ではなく、黄金のケースに入っており、形、サイズともちょうど固形のコンソメスープの素のようです。勿論、色は異なり、黒ですが。そんな固形版が6つ、デリケートな紙に一つひとつ丁寧に包まれて、先に述べた黄金のケースに収まっているわけです。

以前勤務していた会社で部下のひとりが台湾へ旅行したお土産としてくれたものです。育ちの良いお嬢さんでかつ律儀な彼女は、我々庶民が自分用にと大枚を叩いて購入する物品を、お土産としてさらりとスマートに贈呈してくれるのでした。

この間の引越しで、この黄金ケースを見つめながら、せっかくもらったのに飲めずに申し訳ない・・・と嘆きつつ捨てようとしたところで、ふと別の考えが浮かんできて、いやいや、大きなものでもないんだから、一応持って帰ろうと箱の中に入れたのを思い出しました。

私は、偶然の他のなんでもない自分の英断に対して過剰に感激したことは言うまでもありません。帰ったら、プアール茶を祀る祭壇でも造るべきかと今から考えあぐねている次第です。

話が長くなりました。すみません。要点は、プアール茶は、時間が経てば経つほど価値が高まるということです。

ですので、少なくとも3-5年は寝かせて、それから、中国のしかるべき場所で売りさばいみるのがベストではないでしょうか。プアール茶御殿が建つまでになるやもしれません。

他のお茶については、新茶がベストで、半年もすると古いという烙印を押されるようになります。最も分かりやすい違いは、淹れた時の色の違いだとのこと。

またまた余談ですが、数年ほど前に、サントリーが自社特性のペットボトルウーロン茶と供に中国へ進出しましたが、当初はさっぱり売れませんでした。理由は、ウーロン茶の色に問題があったとのこと。

中国人が知る新茶のウーロン茶の色は、黄金色です。実際に、新茶のウーロン茶を試飲したのですが、その時のものも黄金色でした。

一方、サントリーのウーロン茶の色といえば、茶色です。茶色いウーロン茶は、中国人にしてみれば、古くなったもの、あえて購入する価値のないもので、全く売れなかったというわけです。

この点をサントリーが知っているのかどうかは定かではありません。この話をしてくれた店員は、この点については、全く知らないようでした。

しかし、黄金色は、淹れた時しか出ない色で、時間が経つと茶色に変色してしまいます。要は、酸化すると茶色になるということではないでしょうか。であれば、ペットボトルのなかを真空状態にでもしないと、この黄金色を達成するのは不可能なような気がします。

サントリーぐらいになれば、このような問題も高度技術により解決できるのかもしれませんが、今だに茶色であるところを見ると、もう中国進出はあきらめたのでしょうか。まあ、お茶は熱く飲むものと決めている中国人に対して、ペットボトルで保存の利く冷えたお茶を売るのは、そもそも無理なのかもしれません。

中国人は、お茶を単なる飲み物ではなく、漢方薬の一種、つまり薬の一種として飲んでいます。体内のバランスを保つ、あるいは、不調がある場合にはそれを調整する方向に持っていくことができるお茶を選んで飲みます。漢方薬として指定を受けているお茶もあるぐらいです。

中医学を補助する漢方薬は、ご存知の通り、西洋医学のように原因と結果を明確にして処方されるものではありません。中医学は全て陰と陽のバランスで理解されるもので、このバランスが崩れると体調が崩れるとするものです。漢方薬は、そのバランスを復元するために処方されるものです。即効力はないものの、長期に渡る健康増進には大いに役立つものだといえます。

さて、試飲させてもらったお茶の効用ですが、ライチ茶は、風邪の予防に効く、ウーロン茶は、プアール茶と同様に脂を体内から洗い流す効果がある、海草茶は、高血圧や高脂血漿を防いで血液のサラサラ化に効く、ジャスミン茶は、美容に良いというものでした。

ここでライチ茶を始めて飲んだのですが、ライチの実の甘酸っぱい香りがして、とても美味しく頂きました。海草茶も初めて飲んだのですが、名前の通り、海草の味がして、これは身体に良いだろうと納得しました。

最後のジャスミン茶ですが、この度は、淹れると同時に大輪の花を咲かせるバージョンを試飲させてもらい、味覚のみならず、目も楽しませてもらいました。一粒が直径3センチほどもある大粒ですが、淹れるたびに茶器の中で大輪の花を咲かせるというのも、とてもオツなものです。

お茶とは別に、ここでは、熱湯をかけると黄金色に変化する蛙を見ました。蛙といっても、本物ではなくて置物ですが。

お金を口にくわえた蛙の置物は、大小各種サイズでも売られています。中国では、蛙は「福が家に帰る」ということで重宝されています。

また、「しょんべん小僧」の像も売られていました。これは、水をかけるとオシッコが出てくる仕組みになっています。とても可愛かったので、一枚撮りました。安物カメラなので至近距離ではピントが合わず・・クリアーではありませんが、大体の感じをつかめていただけると思います。

お店のキャッシヤーの横にあった大福さんの像。儲かって笑いが止ませんわぁ!と言っているようです。福のおこぼれを頂くためにも、一枚パチリ。

最後に、極めつけの置物。おそらく、中国以外ではお目にかかることはないでしょう。竜亀オブジェ。竜のように天に向かって運勢が舞い上がり、亀のように長寿であることを祈念した置物です。中国人の願いの全てが込められた置物でした。
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中国 上海 お茶 ショッピング 観光 

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パエリア
Vieux Port: マルセイユ旧港でランチ
エリア:
  • ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
テーマ:観光地 街中・建物・景色 グルメ 
投稿日:2012/02/07 20:40
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ランチにパエリアでも作ろうかと夫に話したら、「だったら、マルセイユ式本物パエリアを食べに行こうよ」という話になり、早速出かけることにした。

日曜日でしかも予約なども入れたりしていたわけではなかったので、どのレストランが開いているのかさえも定かではなかったが、とにかく旧港の辺りまで行ってみようということになった。

太陽の光が惜しげもなく燦々と降り注ぐ快晴で、ミストラルもそこまできつくないことから気温も比較的高く、まさに昼下がりの散歩にはもってこいの天候だった。

近所の景色

フランスでは、人がいるところはどこもかしこも犬の糞だらけである。フランス人はペットの糞尿の始末についてはペットのみならず甚く我が身に対しても甘いようである。犬も歩けば棒にあたるじゃないが、人間も歩けば犬の糞尿につまずく状態である。

驚くのは、時として、横断歩道の真ん中に幾重にもトグロを巻いた犬のウンチがドッテーンと放置されていることである。車の往来が少ない夜間に放出されたものなのかもしれないが、それにしても、横断歩道の真ん中でやるとは大した度胸だと舌を巻いてしまう。この信じられない集中力とどこでもリラックスできる適応力はどこから来るのか・・・。

もしかしたら、グラフィティと同じように、描く場所が難しく困難であるほど評価されるという基準がペットの放尿においても通用するのかもしれない。大通りにある横断歩道のド真ん中ぐらい糞尿放出場所として危険かつ困難な場所はないだろう。そうであれば、飼い主も俄然頑張ってしまうのかもしれない。

市街の中心地であるカナビネに近づくと人通りが増える。昔と比較するとアラブ人の割合が俄然増えたことは一目瞭然だ。

カナビネ

パリではマルチニックなどの海外領土やアフリカの元植民地出身の黒人を多く見かけるが、マルセイユでは対岸のマグレブ地域出身のアラブ人の比率が高い。

移民の問題はフランスが抱える頭痛の種だ。待ったなしの対応を迫られているのだが、改善策どころか建設的な議論さえなされていない。大統領選挙を数ヵ月後の5月に控え、それぞれの候補者から改善策が示されてもよさそうなものだが、目ぼしいものは何一つない。どこの政治家も臭い物には蓋をしたいのだろう・・・。

カナビネ大通りを真っ直ぐに歩いていくと、旧港へ出る。旧港は多くの観光客や地元の人々で賑わいを見せるマルセイユの中心地だ。冬場はそうでもないが、これが夏場となるとビーチと並んで観光客でごったがえす。

旧港は、冬場にも関わらずめくるめーくとまではいかなくとも燦々と降り注ぐ太陽の下でコバルト・ブルーに輝いていた。船がズラーッと何重にも所狭しと並んでいたが、以前と比較してその数は激減しているとのことだ。フランス経済の停滞は、こんなところにもしっかりと影を落としている。

旧港1

国家経済の他にも、あまり触れられることはないが、この国の政治制度にも問題があることは明らかだ。

フランスの内政は首都を中心とする中央集権体制の下にあり、ほぼ全ての意思決定はパリでなされる。地方の政治・経済でさえもパリの意向や決定に大きく左右されることから、地元の状況や意向というものは軽視される傾向にある。

マルセイユでも至る所でこの体制の弊害が見られ、街全体が斜陽にあるという印象を与える。シャッターを閉じたままの店が立ち並ぶ閑散とした商店街も見かける。東京一点主義によって取り残される日本の地方と同じ状態だ。

旧港付近では、北アフリカから吹いてくるミストラルの直撃を受けるせいか、市内の他の場所と比べて体感気温が優に3度は下がる。寒さに縮こまりながらも、ここからずーっと先に泳いでいけば北アフリカに到着するんだな・・・などとぼんやり考えた。

旧港2

日本からアフリカは遠いが、ヨーロッパからはとても近い。地理的な近さというのではなくて、もっと感覚的なものだ。歴史的、商業的な繋がりにもまして、人間同士の繋がりの幅と深さがこの違いを作り出すのだと思う。

旧港3

旧港に面した一角に、「Les Marseilles」という看板を上げたレストランがあり、店の前に展示されていたメニューを見て、夫がここにしようと言った。高級ではないが、昔からある老舗で、味は信頼できるということだった。

パエリアの店

とにかく寒さを脱することができたと喜び勇んで中に入ると、年季が入った内装の店内で、これまた年季の入った年配の給仕が迎えてくれた。地方の伝統料理を食べるにはもってこいの臨場感が溢れていた。

パエリアはスペイン料理の一種ではあるが、今ではマルセイユの伝統料理として定着しているそうだ。陸続きで、かつ同じ海に面しているのだから、どちらの所有だと厳密に言い合っても仕方ないのだろう。

パエリアでも数種類用意されていたが、全てがぶち込まれたのを注文した。30分ぐらいかかりますよと言われて、これは待たされる・・・と思ったが、案の定、1時間は待たされた。しかし、チーズのサラダなど前菜を食べ、東京とパリとどっちが住み易いかについて夫と議論しているとあっという間だった。

待ちに待ったパエリア。

パエリア

そのスケールと大雑把さには改めて度肝を抜かれた。東京ではどう転んでもこんなダイナミックなパエリアにはお目にかかれない。取り皿に取ろうと混ぜ食ってみると、出てくる、出てくる、信じられない量の各種海の幸がそこに埋め込まれていたのだ!

サフランの風味がしっかり出ており、それにシーフードのエキスが豊かに絡まって絶妙な味を出していた。お味は最高だった。

店に入ったのが1時半頃で、食べ終えたのは4時前だったが、店内は入れ替わり立ち替わりで、お客の流れが絶えることはなかった。もちろん、真昼間から大量のパエリアを食べる客は我々ぐらいだったが・・・。料理の質といい、お客の流れといい、地元にも固定客を持つ手堅いレストランなのだと思った。

しかし、このような中間層に位置するレストランは苦境に喘いでいるとのことだ。サルコジ政権以来、フランス全土で貧富の差が目に見えて拡大し、ミドルクラスの没落が激しいからだという。

上流層は超高級レストランに行き、下層階級はクイックなどのファーストフードや安手のブラッセリーなどで食事をする。ミドルクラスは、財布の膨れ具合によってそのどちらかに行くとのことだが、昨今では財布が膨らむことはまずなく、よって後者の選択に流れる傾向にあるとのことだ。

以前と比較すればお客の流れは減ったのかもしれない。それでもまあ、それなりにやって行っているのは、やはり、良質で美味しい料理を納得の価格で提供しているからだろう。

不況においてビジネスを維持することは大変難しい。でも、そこを乗り切ることができるビジネスはやはり本物のサービスなり、製品なりを提供するものなのだ。

旧港4

古びた内装が依然として放置されていることからも状況は決して楽ではないと見た。しかし、給仕の年季の入って落ち着いた対応、途絶えることのない客の流れ、そしてこの納得の味からも、この店も本物を提供するレストランだということを確信した。
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