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本日は、南米ボリビアの首都ラパスをご紹介します。
ラパスは人口100万人でボリビアの事実上の首都。憲法上の首都はスクレですが、行政と立法府はラパスにあります。中心街の標高は約3,600Mで「世界一標高の高い首都」ということになります。ラパスの魅力はずばりインディヘナとアンデスの町。
地形は面白い形をしていて、すり鉢の形をした盆地みたいな形になっており、上から下までは700mの標高差があるといわれています。そして晴れていれば標高約6400mのイリマニ山が姿を現る風景は、これぞアンデスの町という感じがして、とても記憶に残る風景です。国際空港はすり鉢上の上にある隣町エル・アルトという街にあり、標高は約4,000mとなります。この標高は既に富士山よりも高く、飛行機は高度をそんなに下げることなくあれッというまに空港に着陸する珍しい国際空港です。
空港から街に行くには、このすり鉢上の縁をずっと下っていきます。この上の方から眺め る下の景色がまた迫力があるのです。すり鉢の下に行けばいくほどお金持ちが住む家が多くなるという話もあり、その上から日干しレンガの家が下までぎっしり続く様子は、すり鉢の底に建つ高層ビルととても対照的な印象を醸し出します。
さてラパスの町の観光は、街の中心から。真剣な祈りをする姿があちこちで見られる、16世紀スペイン人による植民地化がはじまて建てられたサンフランシスコ寺院、ボリビア独立戦争で活躍したムリリョ像が建つムリリョ広場、まるで月面を思わせる月の谷と観光は続きます。
そして面白いのがサガルナガ通りと市場がある付近。ここらへんは民芸品や地元の市場などもあり、にぎわっています。セーターや帽子、楽器や織物の民芸品から食材や呪術に使うというわれる薬草なども売っていています。ラパスは先住民族インディヘナの住む割合が多い街。その数は半数以上だという。それゆえこのような市場を歩くといかにも南米っぽいにおいがするのです。
ただ近年残念ながら治安が悪化していますので、夜の出歩きは厳禁。昼間にガイドと共に団体で周ることになります。また夜はフォルクローレのお店が盛り上がりを見せます。ペーニャと呼ばれるライブハウスがいくつかあり、本場アンデスのフォルクローレの歌と踊りを楽しむことができます。力強い踊りと歌というのが第一印象。しかし、力強い中に、おそらくインディヘナの生活などを歌ったものがあるのでしょう、何かケーナの響きが悲哀を感じさせ心に沁みてきます。生活の苦しさは当然あるものの、雄大なアンデスに強い誇りを持ち、それが心の拠り所となっているボリビアの人々・・・。確かにあの6,000m級のアンデスの山々を見ていると何か強い気持ちが持てる気がします・・・。
ちなみにツアーでは、標高が高いところなのでゆったりとした日程にしてあるため、民族音楽はペルーでご覧頂きますが、夜はほどほどにしないとコンドルに運ばれてしまうかも。
【ブログ:ぶらり秘境探検隊より】
http://bit.ly/bXSvq8
ラパスは人口100万人でボリビアの事実上の首都。憲法上の首都はスクレですが、行政と立法府はラパスにあります。中心街の標高は約3,600Mで「世界一標高の高い首都」ということになります。ラパスの魅力はずばりインディヘナとアンデスの町。
地形は面白い形をしていて、すり鉢の形をした盆地みたいな形になっており、上から下までは700mの標高差があるといわれています。そして晴れていれば標高約6400mのイリマニ山が姿を現る風景は、これぞアンデスの町という感じがして、とても記憶に残る風景です。国際空港はすり鉢上の上にある隣町エル・アルトという街にあり、標高は約4,000mとなります。この標高は既に富士山よりも高く、飛行機は高度をそんなに下げることなくあれッというまに空港に着陸する珍しい国際空港です。
空港から街に行くには、このすり鉢上の縁をずっと下っていきます。この上の方から眺め る下の景色がまた迫力があるのです。すり鉢の下に行けばいくほどお金持ちが住む家が多くなるという話もあり、その上から日干しレンガの家が下までぎっしり続く様子は、すり鉢の底に建つ高層ビルととても対照的な印象を醸し出します。
さてラパスの町の観光は、街の中心から。真剣な祈りをする姿があちこちで見られる、16世紀スペイン人による植民地化がはじまて建てられたサンフランシスコ寺院、ボリビア独立戦争で活躍したムリリョ像が建つムリリョ広場、まるで月面を思わせる月の谷と観光は続きます。
そして面白いのがサガルナガ通りと市場がある付近。ここらへんは民芸品や地元の市場などもあり、にぎわっています。セーターや帽子、楽器や織物の民芸品から食材や呪術に使うというわれる薬草なども売っていています。ラパスは先住民族インディヘナの住む割合が多い街。その数は半数以上だという。それゆえこのような市場を歩くといかにも南米っぽいにおいがするのです。
ただ近年残念ながら治安が悪化していますので、夜の出歩きは厳禁。昼間にガイドと共に団体で周ることになります。また夜はフォルクローレのお店が盛り上がりを見せます。ペーニャと呼ばれるライブハウスがいくつかあり、本場アンデスのフォルクローレの歌と踊りを楽しむことができます。力強い踊りと歌というのが第一印象。しかし、力強い中に、おそらくインディヘナの生活などを歌ったものがあるのでしょう、何かケーナの響きが悲哀を感じさせ心に沁みてきます。生活の苦しさは当然あるものの、雄大なアンデスに強い誇りを持ち、それが心の拠り所となっているボリビアの人々・・・。確かにあの6,000m級のアンデスの山々を見ていると何か強い気持ちが持てる気がします・・・。
ちなみにツアーでは、標高が高いところなのでゆったりとした日程にしてあるため、民族音楽はペルーでご覧頂きますが、夜はほどほどにしないとコンドルに運ばれてしまうかも。
【ブログ:ぶらり秘境探検隊より】
http://bit.ly/bXSvq8
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- ボリビア ラパス

- オートラント(イタリア)
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エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>ナポリ
- テーマ:歴史・文化・芸術
- 投稿日:2010/07/27 12:57
- コメント(1)
イタリア半島のかかとの部分、アドリア海とイオニア海に挟まれた半島東端の小さな町、オートラント。
ギリシャ人によって東方の文化がもたらされ、その後はイタリアのオリエントへの玄関口として、ビザンツやロンゴバルト諸侯が覇を競う要衝となりました。

11世紀半ば、ノルマン系の王がオートラントを支配すると、ロマネスク様式の大聖堂の建設が始まりました。
イタリア+ノルマン+ロマネスク教会といえば、シチリアのモンレアーレの大聖堂がピンと来ますが、ここも同じく。
天井ではなく床を、金色ではなく天然色であることの違いや、絵の表情の違いはありますけれども、教会内部の見所がモザイクという点が似ているなーと思うポイント。
さてそのモザイクですが、主題は二頭の象の背中から伸びる生命の樹。
アダムとイブの誕生から人間の失落、ノアの招命に始まり、様々な生き物、そしてキリスト教以前のヘレニズムの神々や、アレキサンダー大王などがおおらかに混ざり合っています。
宙に浮くことができない私たちには、納得いく写真をとるのはなかなか難しいのですが、これはまさにモザイクの傑作!
じっくり楽しみたい一枚です。
個人的にはこの腕の長ーいイブが好き。ヨガみたいなポーズも気に入りです。
【ブログ:ロマネスク通信より】
http://bit.ly/9kZlRm
ギリシャ人によって東方の文化がもたらされ、その後はイタリアのオリエントへの玄関口として、ビザンツやロンゴバルト諸侯が覇を競う要衝となりました。

11世紀半ば、ノルマン系の王がオートラントを支配すると、ロマネスク様式の大聖堂の建設が始まりました。
イタリア+ノルマン+ロマネスク教会といえば、シチリアのモンレアーレの大聖堂がピンと来ますが、ここも同じく。
天井ではなく床を、金色ではなく天然色であることの違いや、絵の表情の違いはありますけれども、教会内部の見所がモザイクという点が似ているなーと思うポイント。
さてそのモザイクですが、主題は二頭の象の背中から伸びる生命の樹。
アダムとイブの誕生から人間の失落、ノアの招命に始まり、様々な生き物、そしてキリスト教以前のヘレニズムの神々や、アレキサンダー大王などがおおらかに混ざり合っています。
宙に浮くことができない私たちには、納得いく写真をとるのはなかなか難しいのですが、これはまさにモザイクの傑作!
じっくり楽しみたい一枚です。
個人的にはこの腕の長ーいイブが好き。ヨガみたいなポーズも気に入りです。
【ブログ:ロマネスク通信より】
http://bit.ly/9kZlRm
- タグ:
- イタリア プーリア

- セント・アンドリュースのオールドコース(イギリス)
-
エリア:
- ヨーロッパ>イギリス>イギリスその他の都市
- テーマ:観光地 ゴルフ
- 投稿日:2010/07/22 19:04
- コメント(0)
全英オープンはいくつかのゴルフ場で持ち回り開催されているが、今年は5年に一度ゴルフ発祥の地セント・アンドリュースのオールドコースで開催される記念すべき年だ。ちなみに直近の2000年、2005年のセント・アンドリュース開催ではタイガー・ウッズが優勝している。
セント・アンドリュースは、スコットランドの中心エジンバラの北方にある小さな港町だ。伝説では、約600年前にこの地でゴルフが誕生したと言われている。ゴルフの競技としての起源はともかく、セント・アンドリュースの7つあるゴルフコースの内、オールドコースが世界で最も古いコースである事は確かなようだ。
16世紀頃から記録にも登場するセント・アンドリュースのオールドコースは、当初12ホールだったようだ。その内10ホールは2回づつプレイを行い、計22ホールで争われていた。

しかし18世紀後半に10ホールの内4ホールを合体させ、22ホールから18ホールに変わり、その後定着した。定着したのはセント・アンドリュースにおいてだけでなく、世界のゴルフにおいて18ホールを定着させたのだ。19世紀に入ると現在の全英オープン(The Open)が開催されるようになり、現在ではゴルフの聖地として崇められている。聖地故にプレイをするのは容易ではないが、セント・アンドリュースまで足を伸ばせば、コースを見る事は出来る。
セント・アンドリュースを訪れたら、まず併設されているゴルフ博物館をちらっとでも覗いてみたい。ゴルフや全英オープンの歴史に関する展示、過去の名手たちのクラブを握った手形などが並んでいる。ゴルファーにはもちろん垂涎の場所だが、ゴルフをやらない人でもなかなか興味深い。

博物館を一通り眺めたら、オールドコースを見渡してみよう。過去の全英オープンの中継で悪天候のもと難コースを回る選手たちを見た事がある方も少なくないと思うが、セント・アンドリュースのオールドコースは意外に他の全英オープン開催地と比べて難関コースではなく、優勝も通常アンダーパーである。時折変なバンカーがあるが、見晴らしも良く、起伏も大きくなく、気持ちいい場所だ。しかし、歴史ある聖地故にオールドコースでのプレーには独特の緊張感が漂っている。
【ブログ:倶楽部ユーラシアより】
http://bit.ly/4mfB0e
セント・アンドリュースは、スコットランドの中心エジンバラの北方にある小さな港町だ。伝説では、約600年前にこの地でゴルフが誕生したと言われている。ゴルフの競技としての起源はともかく、セント・アンドリュースの7つあるゴルフコースの内、オールドコースが世界で最も古いコースである事は確かなようだ。
16世紀頃から記録にも登場するセント・アンドリュースのオールドコースは、当初12ホールだったようだ。その内10ホールは2回づつプレイを行い、計22ホールで争われていた。

しかし18世紀後半に10ホールの内4ホールを合体させ、22ホールから18ホールに変わり、その後定着した。定着したのはセント・アンドリュースにおいてだけでなく、世界のゴルフにおいて18ホールを定着させたのだ。19世紀に入ると現在の全英オープン(The Open)が開催されるようになり、現在ではゴルフの聖地として崇められている。聖地故にプレイをするのは容易ではないが、セント・アンドリュースまで足を伸ばせば、コースを見る事は出来る。
セント・アンドリュースを訪れたら、まず併設されているゴルフ博物館をちらっとでも覗いてみたい。ゴルフや全英オープンの歴史に関する展示、過去の名手たちのクラブを握った手形などが並んでいる。ゴルファーにはもちろん垂涎の場所だが、ゴルフをやらない人でもなかなか興味深い。

博物館を一通り眺めたら、オールドコースを見渡してみよう。過去の全英オープンの中継で悪天候のもと難コースを回る選手たちを見た事がある方も少なくないと思うが、セント・アンドリュースのオールドコースは意外に他の全英オープン開催地と比べて難関コースではなく、優勝も通常アンダーパーである。時折変なバンカーがあるが、見晴らしも良く、起伏も大きくなく、気持ちいい場所だ。しかし、歴史ある聖地故にオールドコースでのプレーには独特の緊張感が漂っている。
【ブログ:倶楽部ユーラシアより】
http://bit.ly/4mfB0e
- タグ:
- イギリス ゴルフ セントアンドリュース

- ドバイ(アラブ首長国連邦)
-
エリア:
- 中近東>アラブ首長国連邦>ドバイ
- テーマ:観光地 クルーズ
- 投稿日:2010/07/20 09:36
- コメント(0)
先日、盛況で終わった説明会の後に、アラビア海クルーズお問い合わせを早速頂きました。
私は、個人的な意見で恐縮ですがドバイが好きです。
友人たちはホテルも物価も高くて、お酒も自由に飲みにくいし(置いていないお店も多いためか)一回行けば十分、といいますが、私は時間が合えば又行きたいと思う街のひとつなのです。
というわけでドバイのお話をしようかと思います。
ドバイといえばまず、思い浮かべるのが「バージュ・アル・アラブ」世界初、七星ホテルで、宿泊客やレストランへ食事に来た方以外は入館すら出来ない、本当のスイートルームばかりのホテルです。
一度は宿泊してそのサービスを受けてみたいものです。でも、一泊ではつまらないので出来れば7日間くらい住んでみたいです。
しかしながら、宿泊費はとても高額なので、大抵朝食を食べに行き、ため息をついておしまいになってしまいます。
朝食は、大体日本円で5,000円前後。朝食とは思えない豪華さとボリュームです。
あぁ〜又行きたいです。

ちなみになぜドバイが好きかと申しますと、まず、アクセサリーの多いゴールドスークへ立ち寄っていろんな金細工を見ることが楽しいです。商人はやり手ばかりなのでなかなかまけてくれませんが、買え買えとあまりしつこく言われないのもちょっと嬉しいのです。
それから近代的なショッピングモールの冷やかしたりもいいですが、アラブチックなスークをプラプラするのも楽しいです。
外国人も多く、割と街が綺麗なのも気に入っています。
そして日中は暑いので、部屋にいてお昼寝をしていても誰にもとがめられません。
夕方、やや涼しくなった頃にいそいそお出かけ・・。日が落ちるころにご飯を食べる。
このゆったり間が、日ごろ時間に追われている気がしなくもない私にとってはたまらないのかもしれません。
あとお気に入りはアバヤです。
とりあえず、ちょっとよさそうなアバヤを一着買っておけば、中身がどうであろうと、あっという間にアラブ女性的お洒落を実践できます。
しかも日焼け止めいらず!
私は割とお気に入りです。
近年、女性蔑視であるとしてこのアバヤをきることが禁止になってしまった国もあるようですが、私は身体をしっかり紫外線から守ってもらえる感じだし、意外にも薄くて風通しも割といいので、結構中近東では愛用しています。
細かな刺繍のものや、お洒落なワンポイントなど、アバヤにはアラブ女性のお洒落心が満載です。
肌をばんばん出す西欧的な服もいいですが、アバヤを着た女性のしぐさや瞳の美しさはかなりぐっと来ます。そんなわけで、私もアバヤを着た時は少ししとやかに?歩きます。
抵抗のない方は「民族服」と思ってためされては如何でしょうか?
【ブログ:船の旅便りより】
http://bit.ly/aylGg1
私は、個人的な意見で恐縮ですがドバイが好きです。
友人たちはホテルも物価も高くて、お酒も自由に飲みにくいし(置いていないお店も多いためか)一回行けば十分、といいますが、私は時間が合えば又行きたいと思う街のひとつなのです。
というわけでドバイのお話をしようかと思います。
ドバイといえばまず、思い浮かべるのが「バージュ・アル・アラブ」世界初、七星ホテルで、宿泊客やレストランへ食事に来た方以外は入館すら出来ない、本当のスイートルームばかりのホテルです。
一度は宿泊してそのサービスを受けてみたいものです。でも、一泊ではつまらないので出来れば7日間くらい住んでみたいです。
しかしながら、宿泊費はとても高額なので、大抵朝食を食べに行き、ため息をついておしまいになってしまいます。
朝食は、大体日本円で5,000円前後。朝食とは思えない豪華さとボリュームです。
あぁ〜又行きたいです。

ちなみになぜドバイが好きかと申しますと、まず、アクセサリーの多いゴールドスークへ立ち寄っていろんな金細工を見ることが楽しいです。商人はやり手ばかりなのでなかなかまけてくれませんが、買え買えとあまりしつこく言われないのもちょっと嬉しいのです。
それから近代的なショッピングモールの冷やかしたりもいいですが、アラブチックなスークをプラプラするのも楽しいです。
外国人も多く、割と街が綺麗なのも気に入っています。
そして日中は暑いので、部屋にいてお昼寝をしていても誰にもとがめられません。
夕方、やや涼しくなった頃にいそいそお出かけ・・。日が落ちるころにご飯を食べる。
このゆったり間が、日ごろ時間に追われている気がしなくもない私にとってはたまらないのかもしれません。
あとお気に入りはアバヤです。
とりあえず、ちょっとよさそうなアバヤを一着買っておけば、中身がどうであろうと、あっという間にアラブ女性的お洒落を実践できます。
しかも日焼け止めいらず!
私は割とお気に入りです。
近年、女性蔑視であるとしてこのアバヤをきることが禁止になってしまった国もあるようですが、私は身体をしっかり紫外線から守ってもらえる感じだし、意外にも薄くて風通しも割といいので、結構中近東では愛用しています。
細かな刺繍のものや、お洒落なワンポイントなど、アバヤにはアラブ女性のお洒落心が満載です。
肌をばんばん出す西欧的な服もいいですが、アバヤを着た女性のしぐさや瞳の美しさはかなりぐっと来ます。そんなわけで、私もアバヤを着た時は少ししとやかに?歩きます。
抵抗のない方は「民族服」と思ってためされては如何でしょうか?
【ブログ:船の旅便りより】
http://bit.ly/aylGg1

- チンクエテッレ(イタリア)
-
エリア:
- ヨーロッパ>イタリア>ラ・スペツィア
- テーマ:観光地 世界遺産
- 投稿日:2010/07/15 14:00
- コメント(0)
イタリア西部からフランスに至る海岸線は、「リヴィエラ海岸」と呼ばれて、世界中から多くの人を惹き付けています。フランス側ではニース、カンヌやモナコ、イタリア側ではサン・レモやポルトフィーノが有名です。リヴィエラ海岸の特にイタリア側では、ジェノヴァの南方地点で砂浜が途切れ、複雑に入り組んだ海岸線に変貌します。その入り組んだ海岸線の間に位置するのがチンクエ・テッレです。チンクエ・テッレとはイタリア語で「5つの村」を意味し、北からモンテ・ロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニーリア、マナローラとリオ・マッジョーレの5つの村の総称です。

チンクエ・テッレの歴史は、11〜12世紀頃まで遡る事が出来ます。前述の通り、ジェノバ以西のリヴィエラ海岸は砂浜が続く直線的な海岸線であるのに対し、チンクエ・テッレの海岸線は非常に入り組んでいます。また、断崖が海岸線に迫っているので、前も後も守るのに適していました。決して住み良い地形ではありませんが、人々がこの地に定住するようになったのは、このような背景からだと思われます。
その後は田舎の漁師村として、細々とした営みで今日まで至りました。そしてその営みが効を奏して、昔ながらの風情を残す村として世界遺産に登録されました。世界遺産登録後、観光客が増える傾向にありますが、ヴェネツィアやフィレンツェ辺りと比べればまだまだ人も素朴、町並みも素朴、カフェで飲むカプチーノの値段も素朴です。
チンクエ・テッレの村々では、漁業が生業の中心です。断崖が海岸線に迫っている為、農業に適した用地がほとんどないためです。チンクエ・テッレと言えば、紺碧のリグーリア海やカラフルな家並みをイメージされる方も多いかと思いますが、実際に足を運んでみると、意外に畑が多い事に驚きます。断崖が海岸線に迫っている為に、人々は限られた耕地を工夫して段々畑を築き、オリーブ、ブドウやかんきつ類を栽培しています。無駄な土地は微塵もないくらい、家のない場所は畑でびっしり埋められています。

決して広くはないブドウ畑で採れたブドウから作られるこの地の名物のシャケトラというワインは、イタリアでもかなりプレミアなワインです。
このシャケトラというワインは白の甘口デザートワインに分類され、主に食後に飲まれます。イタリア半島の反対側(東側)に位置するバッサーノ・デル・グラッパで生産されるグラッパに流通量では及びませんが、大量生産できない稀少なワインであるが故、富裕層も珍重してきたワインです。必ず在庫がある訳ではないようですが、チンクエ・テッレを訪れたら、ちょっとエノテカ(酒屋)を覗いて、このワインを探してみても良いでしょう。物にもよりますが、20〜30ユーロぐらいのお値段で購入する事も可能です。海際だけあって、もちろんお食事もお楽しみです。段々畑から採れたオリーブオイルは、潮風から魚介類に合う風味を受けたと言われる事もあるぐらい魚介類に特に合うそうですが、真相はどうでしょうか。
チンクエ・テッレでもう一つ紹介したいのが「愛の小道」と呼ばれる散策路です。この「愛の小道」は、5つの村の中で最南端に位置するリオ・マッジョーレ(Rio Maggiore)とその次のマナローラ(Manarola)間を結ぶ散策路です。
愛の小道は、徒歩で20分前後で歩ききってしまうぐらいの道です。「愛の小道」と呼ばれるようになった起源は定かではありませんが、道の途中には恋人達のモニュメントが作られたりして、地元の人々としては恋人達が逢瀬を重ねたロマンティックな道という説を定着させようとしているようです。名前はどうあれ、平坦な遊歩道なので、晴れた日には美しい海と前後に見える町の風景をご堪能頂けます。
【ブログ:地中海欧羅巴くらぶより】
http://bit.ly/ayG16f

チンクエ・テッレの歴史は、11〜12世紀頃まで遡る事が出来ます。前述の通り、ジェノバ以西のリヴィエラ海岸は砂浜が続く直線的な海岸線であるのに対し、チンクエ・テッレの海岸線は非常に入り組んでいます。また、断崖が海岸線に迫っているので、前も後も守るのに適していました。決して住み良い地形ではありませんが、人々がこの地に定住するようになったのは、このような背景からだと思われます。
その後は田舎の漁師村として、細々とした営みで今日まで至りました。そしてその営みが効を奏して、昔ながらの風情を残す村として世界遺産に登録されました。世界遺産登録後、観光客が増える傾向にありますが、ヴェネツィアやフィレンツェ辺りと比べればまだまだ人も素朴、町並みも素朴、カフェで飲むカプチーノの値段も素朴です。
チンクエ・テッレの村々では、漁業が生業の中心です。断崖が海岸線に迫っている為、農業に適した用地がほとんどないためです。チンクエ・テッレと言えば、紺碧のリグーリア海やカラフルな家並みをイメージされる方も多いかと思いますが、実際に足を運んでみると、意外に畑が多い事に驚きます。断崖が海岸線に迫っている為に、人々は限られた耕地を工夫して段々畑を築き、オリーブ、ブドウやかんきつ類を栽培しています。無駄な土地は微塵もないくらい、家のない場所は畑でびっしり埋められています。

決して広くはないブドウ畑で採れたブドウから作られるこの地の名物のシャケトラというワインは、イタリアでもかなりプレミアなワインです。
このシャケトラというワインは白の甘口デザートワインに分類され、主に食後に飲まれます。イタリア半島の反対側(東側)に位置するバッサーノ・デル・グラッパで生産されるグラッパに流通量では及びませんが、大量生産できない稀少なワインであるが故、富裕層も珍重してきたワインです。必ず在庫がある訳ではないようですが、チンクエ・テッレを訪れたら、ちょっとエノテカ(酒屋)を覗いて、このワインを探してみても良いでしょう。物にもよりますが、20〜30ユーロぐらいのお値段で購入する事も可能です。海際だけあって、もちろんお食事もお楽しみです。段々畑から採れたオリーブオイルは、潮風から魚介類に合う風味を受けたと言われる事もあるぐらい魚介類に特に合うそうですが、真相はどうでしょうか。
チンクエ・テッレでもう一つ紹介したいのが「愛の小道」と呼ばれる散策路です。この「愛の小道」は、5つの村の中で最南端に位置するリオ・マッジョーレ(Rio Maggiore)とその次のマナローラ(Manarola)間を結ぶ散策路です。
愛の小道は、徒歩で20分前後で歩ききってしまうぐらいの道です。「愛の小道」と呼ばれるようになった起源は定かではありませんが、道の途中には恋人達のモニュメントが作られたりして、地元の人々としては恋人達が逢瀬を重ねたロマンティックな道という説を定着させようとしているようです。名前はどうあれ、平坦な遊歩道なので、晴れた日には美しい海と前後に見える町の風景をご堪能頂けます。
【ブログ:地中海欧羅巴くらぶより】
http://bit.ly/ayG16f
- タグ:
- チンクエテッレ イタリア 世界遺産
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