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エリア:
- 中南米 > グアテマラ > グアテマラその他の都市
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テーマ:
- 観光地
記事テーマとして適当なものがないので観光地としましたが、典型的な観光地であるパナハチェルから比べると、観光客はごくごく少なくなり、いわゆる観光地とするのはちょっと無理があるかもしれません。それでも、ここは是非訪れていただきたい村、即ち観光地としてふさわしいところだと思っておりますが、いや、もしかしたら多くの観光客が訪れるようになるとこの村のよさも半減してしまう恐れはあります。それだけカクチケルの純粋の村としての素朴さが残されているのです。村人はほとんど100%カクチケル・インデヘナで、特に女性たちはそのシンボル、アイデンティティの証であるウィピルを着ていて(これもほぼ100%)、そのブルーが基調の色合いが実に美しい(ま、これは個人の好みになりますが、わたしはここのウィピルが好きなのです)、、またそれを着ている女性たちに美女が多い、、
実はこの二つの村は兄弟村のようなもので、どちらも同じ衣装、同じくらいの人口(それぞれ3000人くらい?)、同じようにアティトゥラン湖の外輪山の急峻な山肌に貼りついてるような立地、少ない耕地、少ない産業、経済的には非常に厳しい状況にあるようにうかがわれます。なので彼女らの多くはパナハチェルやサンチャゴアティトゥラン、サンペドロといった観光客の多いところに、彼らの手製の織物や衣装、みやげ物の類の販売に出かけていきます。パナハッチェルあたりだと日帰りで出かけているようですが、それより遠くなるとかの地に根を下ろしての出稼ぎです。そんな女性たちを各地で見かけましたが、その衣装ですぐにこの地の出であることがわかるのです。その美しい両村の衣装も実は今は青が基調になっていますが、その前は赤であったり一世紀ほど遡ると白だったということを星野利枝さんという日本の染織家の方の文章で知りました。つまりひとつのウィピルも決して固定的でなく変遷があるということを、それがグアテマラ全土にいえるとしたら、それこそこの伝統的なウィピルという衣装の裾野は恐ろしく広くて深いということを知らされたということです。と同時にだんだんその衣装と決別していく人たちが増えてくることにはかりがたい寂しさを覚えます。そういう意味でも貴重な両村ではないかと思えてくるのです、、
さて、ではなぜここまで来る観光客が少ないかというと、ひとつにはランチャの定期便がなく、それぞれの村に行くにはピックアップ(1tトラックの荷台)で行くしかない、といった辺りにその理由がありそうですが、それでも観光客用のホテルがまったくないわけではなく、この地が気に入った旅行者のための宿泊施設はそれぞれに2〜3軒あります。この両村へはそのピックアップトラックでパナハチェルから時計回りに簡易舗装の道を20分くらいでサンタカタリーナパロポに(5Q)、さらに15分くらい乗ってサンアントニオパロポに着きます(ここまでもバナから5Q)。その道沿いからの(ピックアップの荷台からの)眺めは素晴らしく、またこの両村からのアティトゥラン湖の眺めもいい、、とくにサンアントニオパロポからは外輪山の上にあるゴディネスGodinezという小さな街(村?)につながる山道があって、少し登った辺りからは足元にサンアントニオパロポの村があって、その先に広がる湖の眺望は、ま、誰かがいったという‘世界一美しい湖’という自画自賛に近い呼称もあながち遠からず、と肯けてくるのであります。
ということで、もしパナハチェルまで出向いたならば、前回書いたホテル エル・ソルの前をそのピックアップが通りますので、声をかければそこから乗れます。そのピックアップで両村を訪ねたとして片道10Q(約100円です)、半日あれば時間的にも十分です。是非足を延ばしてみてください、、
<サンアントニオパロポの女性たち、実はこのときなぜ多くの女性たちが集まっているのか知らずに撮ってしまったのだけれど、葬儀の参列者たちだった>
<ゴディネスへの山道からの眺めと、その途中の耕作地、この日天気いまいち>
<村の中心街にあったウィピル作成場、販売もしている>
<サンアントニオパロポの船着場から村の中心を見上げる>
<村の中心、教会前の広場と客待ちのピックアップトラック>
<サンタカタリーナパロポをピックアップトラックから写すも、なかなかうまく撮れず、、今回はサンタカタリーナパロポは素通りしてしまったが、前回訪れたときの写真が日本にあり、帰国後追加予定>
実はこの二つの村は兄弟村のようなもので、どちらも同じ衣装、同じくらいの人口(それぞれ3000人くらい?)、同じようにアティトゥラン湖の外輪山の急峻な山肌に貼りついてるような立地、少ない耕地、少ない産業、経済的には非常に厳しい状況にあるようにうかがわれます。なので彼女らの多くはパナハチェルやサンチャゴアティトゥラン、サンペドロといった観光客の多いところに、彼らの手製の織物や衣装、みやげ物の類の販売に出かけていきます。パナハッチェルあたりだと日帰りで出かけているようですが、それより遠くなるとかの地に根を下ろしての出稼ぎです。そんな女性たちを各地で見かけましたが、その衣装ですぐにこの地の出であることがわかるのです。その美しい両村の衣装も実は今は青が基調になっていますが、その前は赤であったり一世紀ほど遡ると白だったということを星野利枝さんという日本の染織家の方の文章で知りました。つまりひとつのウィピルも決して固定的でなく変遷があるということを、それがグアテマラ全土にいえるとしたら、それこそこの伝統的なウィピルという衣装の裾野は恐ろしく広くて深いということを知らされたということです。と同時にだんだんその衣装と決別していく人たちが増えてくることにはかりがたい寂しさを覚えます。そういう意味でも貴重な両村ではないかと思えてくるのです、、
さて、ではなぜここまで来る観光客が少ないかというと、ひとつにはランチャの定期便がなく、それぞれの村に行くにはピックアップ(1tトラックの荷台)で行くしかない、といった辺りにその理由がありそうですが、それでも観光客用のホテルがまったくないわけではなく、この地が気に入った旅行者のための宿泊施設はそれぞれに2〜3軒あります。この両村へはそのピックアップトラックでパナハチェルから時計回りに簡易舗装の道を20分くらいでサンタカタリーナパロポに(5Q)、さらに15分くらい乗ってサンアントニオパロポに着きます(ここまでもバナから5Q)。その道沿いからの(ピックアップの荷台からの)眺めは素晴らしく、またこの両村からのアティトゥラン湖の眺めもいい、、とくにサンアントニオパロポからは外輪山の上にあるゴディネスGodinezという小さな街(村?)につながる山道があって、少し登った辺りからは足元にサンアントニオパロポの村があって、その先に広がる湖の眺望は、ま、誰かがいったという‘世界一美しい湖’という自画自賛に近い呼称もあながち遠からず、と肯けてくるのであります。
ということで、もしパナハチェルまで出向いたならば、前回書いたホテル エル・ソルの前をそのピックアップが通りますので、声をかければそこから乗れます。そのピックアップで両村を訪ねたとして片道10Q(約100円です)、半日あれば時間的にも十分です。是非足を延ばしてみてください、、
<サンアントニオパロポの女性たち、実はこのときなぜ多くの女性たちが集まっているのか知らずに撮ってしまったのだけれど、葬儀の参列者たちだった>
<ゴディネスへの山道からの眺めと、その途中の耕作地、この日天気いまいち>
<村の中心街にあったウィピル作成場、販売もしている>
<サンアントニオパロポの船着場から村の中心を見上げる>
<村の中心、教会前の広場と客待ちのピックアップトラック>
<サンタカタリーナパロポをピックアップトラックから写すも、なかなかうまく撮れず、、今回はサンタカタリーナパロポは素通りしてしまったが、前回訪れたときの写真が日本にあり、帰国後追加予定>