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- サン ルーカストリマンサン San Lucus Toriman サンチャゴ アティトゥラン Santiago Atitlan
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エリア:
- 中南米>グアテマラ>グアテマラその他の都市
- テーマ:観光地
- 投稿日:2012/11/25 04:09
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サンアントニオパロポからさらに時計回りにいくとサンルーカストリマンという街に行けるのですが、この間湖岸の道はありません。また、乗り合いのピックアップも船もありませんでした。でも、道は続いています。ひとつは前回記したGodinezへの山道で、たぶん2時間から2時間半くらいかかると思われる厳しい登り(なのでわたしはGodinezから下って1間半弱かかった)、もう一本は車一台がなんとか通れる道があって、わたしはちょうど収穫した野菜を運んできたトラックの帰り便の荷台にアグアエスコンデイドというところまで乗せてもらいましたが、ものすごい悪路、車も人にもまったく行き会わないそんな道を3,40分登ると(ずっとローで走っている状態)、Godinezから来る舗装道路にぶつかり、その辺りがアグアエスコンディドという村でした。そこまでは悪路ながら湖の眺めがよかったのだけれど、その村はもう山の上にあって湖の展望が効かくなり、そこは田園風景となっていましたが、それはそれでなかなかよかった。そのGodinezからサンルーカストリマンへの道は幹線道路でバスやピックアップが結構行き来しているのですが、しかしバスはエスクイントラEscuintraまたはサンタルシアコツアマルグアパSanta Lucia Cotzamalguapa〜サンタクルスデキチェSanta Cruz del Quiche間を走るバスで、山を下ると分岐があって、そこを右折するとトリマンの街へ行く道なのですが、バスはトリマンの街は寄らないということだったので、そのときわたしはピックアップを待ってトリマンの街までいきました。なので、サンアントニオパロポ〜サンルーカストリマン間はラゴ一周を線でつなぐにはなかなか難しいところではありました。
さてサンルーカストリマンはラゴ湖岸の中では比較的大きな街で人口およそ3万人、カクチケルの村と聞いています。ここへはパナハチェルからの直通ランチャが行き来しているけれど観光客は少なく、宿泊施設もそれほど多くはなかった、特に衣装も全員がウィピルというものでもなく、その後に行くサンチャゴアティトゥランに比べると一見地味ですが、むしろ交通の要衝としての役割が大きく、地元の人々にとっては、かつてアルティプラノ<山岳部>に住む貧農インディヘナが南部低地・太平洋岸の大農園に出稼ぎに行くときの、またそのアルティプラノの産物を担いで低地まで行商に行く交易商人たちの基地だったようで、今でもサンチャゴアティトゥランから出発したグアテマラシティやマサテナンゴ方面へ行くバスはすべてここサンルーカストリマンを通り、ここから南に太平洋岸に向かって山を下っていくのでした。
その点そのサンルーカストリマンからバスまたはピックアップでラゴ沿いに30分くらい走ったところに位置するサンチャゴアティトゥランはトゥトゥヒル最大の街で人口およそ5万?(ソロラ県の中でもナウアラNahualaと並んで人口が多い)、女性のほぼ全員が伝統衣装ウィピルを身に付けていて(その衣装はとってもきれいでカラフルで刺繍が素晴らしい)、パナハチェル、サンペドロララグーナからはランチャが何便も行き来していて観光客も多く、桟橋からパルケセントラルまではみやげ物屋が軒を連ねている、といったところです。金曜日にある市の日にはそのパルケセントラルあたり一帯を露店が埋め尽くしてすごい活気、身動きがとれないほどの賑わいをみせています。ここはその市とサンシモン<マキシモン>という土着信仰を祀った家(コフラディア)があったり、また桟橋の対岸にはマヤ・トゥトゥヒルの遺跡<チゥティナミットChiutinamit-タイトル画像>が残っていたりして見所が多く、欧米人ツーリストがパナハチェルから日帰りでやってきていつも賑わっているところです。が、次回報告するサンペドロララグーナなんかに比べると宿泊施設はそれほど多くなく、長期の滞在者もそれほどいない、、その理由として、同じトゥトゥヒルなのにそのサンペドロララグーナとはずいぶん趣を異にするところがあって、それはその衣装に顕著に現れているように、一方はトゥトゥヒルマヤとしての伝統とアイデンティティをしっかり守ろうとしている姿勢、一方はその辺がゆるく欧米化・近代化を目指すといった方向性を感じるのですが、どうしてそんな違いが生まれたのかその経緯を知りませんし、どちらがいいともまったくいえない立場にいます。ただその対称を面白く思うばかりです。
しかし、かようにサンチャゴアティトゥランは、トゥトゥヒルの中心地として街の規模も大きく、伝統文化の継承・民族の誇りといったものを十分に感じられる、ラゴ湖畔の村々の中でも魅力に富んだ街であることは確かなようです。
<写真説明、上からGodinezから見たLago Atitlan、遠くに見える二つの山の左手山裾にサンルーカストリマンがあり、写真手前左下の村がサンアントニオパロポ、2枚目がサンチァゴアティトランのメルカド(市場)付近、3枚目がそこで売られている衣装、4枚目が買い物する女性たちだが、今回いい写真が撮れてないので、帰国後前回(1年半前)の写真と差し替え予定>
さてサンルーカストリマンはラゴ湖岸の中では比較的大きな街で人口およそ3万人、カクチケルの村と聞いています。ここへはパナハチェルからの直通ランチャが行き来しているけれど観光客は少なく、宿泊施設もそれほど多くはなかった、特に衣装も全員がウィピルというものでもなく、その後に行くサンチャゴアティトゥランに比べると一見地味ですが、むしろ交通の要衝としての役割が大きく、地元の人々にとっては、かつてアルティプラノ<山岳部>に住む貧農インディヘナが南部低地・太平洋岸の大農園に出稼ぎに行くときの、またそのアルティプラノの産物を担いで低地まで行商に行く交易商人たちの基地
その点そのサンルーカストリマンからバスまたはピックアップでラゴ沿いに30分くらい走ったところに位置するサンチャゴアティトゥランはトゥトゥヒル最大の街で人口およそ5万?(ソロラ県の中でもナウアラNahualaと並んで人口が多い)、女性のほぼ全員が伝統衣装ウィピルを身に付けていて(その衣装はとってもきれいでカラフルで刺繍が素晴らしい)、パナハチェル、サンペドロララグーナからはランチャが何便も行き来していて観光客も多く、桟橋からパルケセントラルまではみやげ物屋が軒を連ねている、といったところです。金曜日にある市の日にはそのパルケセントラルあたり一帯を露店が埋め尽くしてすごい活気、身動きがとれないほどの賑わいをみせています。ここはその市とサンシモン<マキシモン>という土着信仰を祀った家(コフラディア)があったり、また桟橋の対岸にはマヤ・トゥトゥヒルの遺跡<チゥティナミットChiutinamit-タイトル画像>が残っていたりして見所が多く、欧米人ツーリストがパナハチェルから日帰りでやってきていつも賑わっているところです。が、次回報告するサンペドロララグーナなんかに比べると宿泊施設はそれほど多くなく、長期の滞在者もそれほどいない、、その理由として、同じトゥトゥヒルなのにそのサンペドロララグーナとはずいぶん趣を異にするところがあって、それはその衣装に顕著に現れているように、一方はトゥトゥヒルマヤとしての伝統とアイデンティティをしっかり守ろうとしている姿勢、一方はその辺がゆるく欧米化・近代化を目指すといった方向性を感じるのですが、どうしてそんな違いが生まれたのかその経緯を知りませんし、どちらがいいともまったくいえない立場にいます。ただその対称を面白く思うばかりです。
しかし、かようにサンチャゴアティトゥランは、トゥトゥヒルの中心地として街の規模も大きく、伝統文化の継承・民族の誇りといったものを十分に感じられる、ラゴ湖畔の村々の中でも魅力に富んだ街であることは確かなようです。
<写真説明、上からGodinezから見たLago Atitlan、遠くに見える二つの山の左手山裾にサンルーカストリマンがあり、写真手前左下の村がサンアントニオパロポ、2枚目がサンチァゴアティトランのメルカド(市場)付近、3枚目がそこで売られている衣装、4枚目が買い物する女性たちだが、今回いい写真が撮れてないので、帰国後前回(1年半前)の写真と差し替え予定>
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