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- ラ・マルセイエーズを高らかに!
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>パリ
- テーマ:街中・建物・景色 留学・長期滞在 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2015/01/16 14:08
- コメント(0)
先週パリの出版社で起きたテロに対して100万人を超える人々が反対を表明する連帯デモをパリで展開。世界に先駆けて人権の重要性を世界に訴え、その権利保障を実現してきたフランスにおいて、今回のように言論の自由がある特定の宗教的信条により侵されるということは断じて許されることではない。
フランスでは革命を境に、ライシテと呼ばれる公共の場における宗教の禁止という、厳しい政教分離の制度が導入された。宗教は個々人のプライベートで行われるものであり、政治に限らず公共の場での宗教的言動は一切慎むというのが鉄則だ。
この鉄則を知ってか知らないでか堂々と違反しているのが、公共の場でスカーフやブルカを被って神秘なオーラをムンムン漂わせているイスラムの女性達・・。学校で被るのを許すかどうかで一時、国民的な議論を呼び、最終的に違法の判決が最高裁から下された。

この判決は、当たり前と言えば、当たり前。一つにして不可分の共和国であり続けるためには、個別の宗教の勝手気ままなmanifestationを許すわけにはいかない。フランスを含む欧州の国々は恐ろしい宗教戦争を経験し、政治と宗教を分離させることこそが地域の平和を確約するものだという原理を発見した。近代国家フランスの土台は、この原理に忠実であるわけだ。
とまあ、このような背景があることを理解しないと、なぜCharlie Hebdoがあそこまで辛辣な宗教風刺を連載し、脅迫を受けながらも編集長をはじめ体を張って言論の自由を追及する理由を理解できないと思う。
Charlie Hebdoの編集長は、以前のTIME誌の取材で「イスラムの脅威に屈するぐらいないなら、死んだ方がましだ。自分は死ぬまで戦う」と明言していたという。彼はその言葉通り最後の時を迎えた。共和国は、そして世界は、類い稀な人財を失ってしまった・・・。フランスの出版業界は連帯の精神を発揮し、協力してCharlie Hebdoの継続を図ったが、失った才能はあまりにも巨大で、その穴埋めは簡単ではないという・・・。
彼らは、まさしく、共和国とイスラムの最前線で戦いを続けていたのだ。共和国の土台を成す精神を冒涜する言動をためらいなく繰り返すイスラムに対し、風刺を通じて警告し続けたのだ。
これを個人の宗教の自由を無視する人権侵害だと考える人は、現代社会に生きる資格はないと思う。よそから勝手に国にやってきて、その国のルールを無視して自分の好き嫌いを主張し続け、注意すると反撃し、果ては殺人まで犯して平然としている人々をあなたは何と思うだろう?そんな人間も許し、その人権を尊重し、果ては、自分の働いたお金で養わねばならないのか?もし、日本が同じ状況に置かれたら、あなたは黙って受け入れるか?
フランスが置かれている状況はまさにこのような状況なのだ。フランスをこのような状況から救うために第一線で闘ってきたのが、このCharlie Hebdoなのだ。
私は最後に一言言いたい。イスラムよ、ペンにはペンで対抗しろと。
思想には思想で返し、勝負すべきではないのか。武器を持ち出した時点で、その教義の限界が明らかになる。イスラムに対する風刺にペンで対抗できないということは、その教義に限界があるのか、若しくは現代社会において通用性がないということになるのではないか。
今回の事件で短い生涯を終えた自由の戦士に永遠のオマージュを捧げ、ご家族や愛する方々に心からのお悔やみを申し上げる。
フランスでは革命を境に、ライシテと呼ばれる公共の場における宗教の禁止という、厳しい政教分離の制度が導入された。宗教は個々人のプライベートで行われるものであり、政治に限らず公共の場での宗教的言動は一切慎むというのが鉄則だ。
この鉄則を知ってか知らないでか堂々と違反しているのが、公共の場でスカーフやブルカを被って神秘なオーラをムンムン漂わせているイスラムの女性達・・。学校で被るのを許すかどうかで一時、国民的な議論を呼び、最終的に違法の判決が最高裁から下された。

この判決は、当たり前と言えば、当たり前。一つにして不可分の共和国であり続けるためには、個別の宗教の勝手気ままなmanifestationを許すわけにはいかない。フランスを含む欧州の国々は恐ろしい宗教戦争を経験し、政治と宗教を分離させることこそが地域の平和を確約するものだという原理を発見した。近代国家フランスの土台は、この原理に忠実であるわけだ。
とまあ、このような背景があることを理解しないと、なぜCharlie Hebdoがあそこまで辛辣な宗教風刺を連載し、脅迫を受けながらも編集長をはじめ体を張って言論の自由を追及する理由を理解できないと思う。
Charlie Hebdoの編集長は、以前のTIME誌の取材で「イスラムの脅威に屈するぐらいないなら、死んだ方がましだ。自分は死ぬまで戦う」と明言していたという。彼はその言葉通り最後の時を迎えた。共和国は、そして世界は、類い稀な人財を失ってしまった・・・。フランスの出版業界は連帯の精神を発揮し、協力してCharlie Hebdoの継続を図ったが、失った才能はあまりにも巨大で、その穴埋めは簡単ではないという・・・。
彼らは、まさしく、共和国とイスラムの最前線で戦いを続けていたのだ。共和国の土台を成す精神を冒涜する言動をためらいなく繰り返すイスラムに対し、風刺を通じて警告し続けたのだ。
これを個人の宗教の自由を無視する人権侵害だと考える人は、現代社会に生きる資格はないと思う。よそから勝手に国にやってきて、その国のルールを無視して自分の好き嫌いを主張し続け、注意すると反撃し、果ては殺人まで犯して平然としている人々をあなたは何と思うだろう?そんな人間も許し、その人権を尊重し、果ては、自分の働いたお金で養わねばならないのか?もし、日本が同じ状況に置かれたら、あなたは黙って受け入れるか?
フランスが置かれている状況はまさにこのような状況なのだ。フランスをこのような状況から救うために第一線で闘ってきたのが、このCharlie Hebdoなのだ。
私は最後に一言言いたい。イスラムよ、ペンにはペンで対抗しろと。
思想には思想で返し、勝負すべきではないのか。武器を持ち出した時点で、その教義の限界が明らかになる。イスラムに対する風刺にペンで対抗できないということは、その教義に限界があるのか、若しくは現代社会において通用性がないということになるのではないか。
今回の事件で短い生涯を終えた自由の戦士に永遠のオマージュを捧げ、ご家族や愛する方々に心からのお悔やみを申し上げる。
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- 移民問題 社会問題 フランスの現代史 フランス社会 パリのイスラム

- サンタが街にやってきた!
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
- テーマ:街中・建物・景色 お祭り・イベント 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2014/12/09 16:21
- コメント(0)

クリスマスシーズンになるとフランスで見かけるのが、「自殺するサンタ」・・・というのは冗談で、サンタの到来を知らせる人形です。写真のように窓からぶら下げられ、窓からサンタが入ってくる様子が演出されています。
全ての家に必ずしも煙突があるわけではない昨今においては、サンタは窓から入ってくることになっているようです。時代の変化に応じて、エピソードも柔軟にリバイズされます。
また、フランスの子供たちにとって、サンタのおじいさんはとても身近な存在で、シーズンが近付くと、街中にも馬車で登場してくれます。子供たち大喜びで、順番に馬車に乗せてもらい、握手やハグをしてもらいながら、24日の真夜中の再開を約束します。

我が家の娘もサンタさんに夢中で、今や、「サンタさんが来ないわよ!」という一言はマジックワード。この一言で全ての問題が解決されます。
因みに彼女がお願いしているのは「リボン」。幼稚園でお誕生日になると胸元に付けてもらえるリボンに魅せられている娘は、ピンクのリボンが欲しいのだそう。彼女は今年の4月から入れていただき、5月が誕生日だったので、自分に付けてもらった記憶がないみたい。可哀そう・・・(うるうる)。
「他には何もいらないの?」と何度尋ねても「リボンだけでいいの」と言い張る娘を見て、ああ、なんて純粋・・・という顔で私を睨みつける夫・・・(汗)。私だって、リボンだけで全くもって満足・・・gemmed with pink diamonds….customized by chez Cartier… やっぱり、純粋じゃなかったか・・(涙)。
いずれにせよ、サンタクロースは子供たちの夢とかきたて(ついでに大人の購買欲もかきたてる・・・)、一年の最後を華やかに締め括ってくれる素敵な存在。
我が家でもこのサンタさんマジックはいつまで続くか分かりませんが、素敵な思い出を沢山作っていきたいと思います。
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- フランスのクリスマス ノエル サンタクロース 南フランスのノエル 南仏の冬

あっと言う間に2014年が終わろうとしています。この間2014年になったばかりだというのに、もうクリスマスを目前に控え、年の瀬も数週間後。
いよいよ12月に入り、パリもシャンゼリゼをはじめ街全体が美しくライトアップされて、クリスマスムード全開です。
クリスマスシーズンになると、日常生活全般における憤懣やるかたない非効率と時間の無駄、果てしなく続く税金のリストなど全て綺麗に忘れて、「ああ、やっぱりヨーロッパ、そしてパリこそが美の発祥・・」と、その美しさの前にただただひれ伏すばかりです。
先週末もイルミネーションに包まれるパリの街を車で走りながら、この類い稀なる美しさに一人酔いしれ、感動していました。
でも、イルミネーションのない夕暮れのパリも、これまた格別の趣を呈します。サンジェルマン・デ・プレから国会議事堂のあたりまで散歩し、アレクサンドル3世橋とエッフェル塔を撮ってみました。個人的に最も好きなアングルで、いわゆる「私のパリ」の一枚というやつです。
温かい間接照明がアパルトマンにまた一つと灯りはじめ、一日の疲れを癒す家族の団らんが始まる時間。ダウンタウンにもイルミネーションで溢れはじめ、大切な人と一緒に過ごすディナーや憩いのひと時が始まる時間でもあります。
社交好きなパリの人達の12月の予定は、一言で「クレイジー」・・・。大切な人々に贈るプレゼントを探したり、クリスマスのバカンスの予定を立てたり、立て続けに予定されるディナーの調整をしたりと、てんてこ舞い。
私は基本的に物に全く興味がないので、プレゼントされることは正直言って、キライです。別に拘りがあるわけではないのですが、「必要なものは自分で買うから勝手に買わないで」という可愛げのないタイプ・・・でも、これは私を含むほんのマイノリティであって、多くの人達は贈って贈られるのが大好き。このマジョリティの嗜好をリスペクトして、私も毎年、プレゼント確保に奔走しています!
でも、人のためにプレゼントを選ぶのは大好きです。贈る相手がプレゼントを手にして喜ぶ顔を予想しながらあれこれ考えるのは本当に楽しい。もう見ているだけで、お返しをしてもらったような気分になります。
こんな私たちのけなげな気持ちを察し、そして個人とビジネスの相互利益のために日本でよくある「クリスマス商戦」なるものはフフランスに存在しません。なぜなら、フランスでは政府が決めた時期にsold1(セール)を開催せねばならず、それ以外で実施する場合には事前に申請する必要があるようです。今年は景気が悪いから早めにsold開始というわけにはいかず、全国一斉に年明けに開始と相成るわけです。これは夏場も同じこと。
Soldはもう少し先のことだけど、このクリスマスシーズンの華やかさ、活気、そして、そこかしこで展開される慈善活動の数々を見るにつけ、パリのクリスマスは人の心を温かくしてくれるものがあるような気がします。
大陸特有のクリスピー(乾燥した・・)な冷気のなかで、この温かい気持ちを感じる時、ヨーロッパで迎えるクリスマスを実感します。
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- パリ 冬のパリ フランス観光 エッフェル塔 セーヌ川

- プロヴァンス・アルプ・コートダジュールを走る
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
- テーマ:観光地 街中・建物・景色 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2014/11/04 20:21
- コメント(0)
フランスは地方がそれぞれ個性豊かであることが特徴です。特に、南フランスは地方のなかでも別格。
南仏といえば、ニースやカンヌ、モンテカルロといった有名・高級避暑地がすぐに頭に浮かぶかもしれません。でも、これらはコートダジュール、またの名をリビエラ海岸地域ともいわれ、地中海に面してイタリアとの国境沿い付近に広がる一部の地域をさします。

南フランスの魅力は高級リゾートに限ったものではありません。歴史観光はもちろんのこと、香水からグルメ、ワイン、ライフスタイル、芸術に至るまで様々な領域で世界中の多くの人々を魅了してきました。
コートダジュールからスペインに向かって進むと地中海沿いに進むと、香水の街、グラースに辿りつきます。フランスをはじめ世界の有名なメゾンの殆どは、このグラースで香水を調達するといいます。何万もの異なる香を嗅ぎ分けることができる調香師が調合する秘伝の香り・・・。香水を創ることができるのは有名メゾンに限ったことではありません、香水造りに関する一日コースに参加し、自分オリジナルの香水をプロデュースすることもできます。
内陸部に向かうと、アビニオンやアルルに代表されるオートプロヴァンスがあります。教皇庁やローマ時代の水道橋などの世界遺産を堪能し、中世の歴史に想いを馳せるには格好のロケーション。アルルは、ゴッホとゴーギャンが暮らした場所としても知られており、かの有名な「ひまわり」「アルルのゴッホの寝室」などが描かれました。
あまり知られていませんが、ゴッホやゴーギャンに限らず多くの印象派の画家が南仏の太陽に惹かれ、当地で人生の一時を過ごしたということ。サンポール・ド・ヴァンスに礼拝堂を建てたマチス、エクス・アン・プロヴァンスで生涯を閉じたセザンヌ、他にもシャガールやピカソなども一時を過ごし、南仏の太陽の下に煌めく自然や人、街並みを描いたといわれます。

画家に限らず、私達一般人も感動のため息を漏らすのが、辺り一面に広がるラベンダーやひまわり畑。南仏の太陽と大自然に育まれた食材を活かすプロヴァンス料理も多く生み出され、ピーター・メールの『南仏プロヴァンスの12ヵ月』で南仏のライフスタイルが紹介され、日本でも有名になりました。
フランス全土の街や村で定期的に立つマルシェの散策はフランスで暮らす愉しみの1つとしてあります。澄み渡る青空の下を散歩して、旬の食材や地元の手作りグルメで溢れかえるマルシェで買い物をする贅沢。地元の人達とおしゃべりしながら、ついでによそのお宅のレシピまで教えてもらったり。夏場であれば、熟れた真っ赤なプラムを紙袋一杯に買い込み、がぶりと噛みついた瞬間に広がるジューシーな甘さ・・・。フランス人が「人生の愉しみ方」を知っていると言われる所以が理解できる瞬間です。
あまり知られていませんが、ローヌ川沿いはプロヴァンス・ワインの生産地で、中にはボルドーやブルゴーニュに匹敵する質を誇るものもあります。南仏の暑さを吹き飛ばすのど越し爽やかなロゼが人気で、オリーブオイルやトマトを基調にし、魚料理ともよくマッチする辛口なものから、太陽を燦々と浴びた果物を彷彿させるフルーティなものまで様々です。
オートプロヴァンスから南下すると、パリと並ぶフランス最古の大学が立ち並ぶ学問の都市、エクス・アン・プロヴァンスに辿りつきます。夏には盛大な音楽祭なども開催され、南フランスの文化の発祥地といっても過言ではありません。街の中心地には、パリ大学に次ぐフランス最古の大学であるエクス・アン・プロヴァンス大学があります。印象派の画家のひとりであるセザンヌが描いた「サン・ヴィクトワール」も遠くに拝むことができ、なかなか落ちない夏の夕日に輝く姿はプロヴァンスの名物となっています。

更に南下すると、パリのリヨン駅を発ったTGVの終着駅となるマルセイユに到着します。ギリシャの植民地としての起源をもつマルセイユはフランス最古の都市、最大の貿易港として栄え、また、地中海世界の首都としての存在感を今に残す都市です。ブイヤベースやパスティスなどの地元の伝統料理に加え、クスクスなどのアラブ料理を出すお店も立ち並ぶなど、アラブ文化の影響が各所で色濃く感じられます。マルセイユは今や、アメリカの大都市に負けない「サラダボール」なのです。
多民族化が進む一方で、地中海が誇る伝統文化が脈々と受け継がれるのがこの都市の特長でもあります。サヴォン・ド・マルセイユなど、数世紀に亘る長い歴史を超えて原料から作り方から全て現在に受け継がれ、市内の5か所の工房でのみ生産されたものしか正式のサヴォンとして認められないとされているようなものから、今やフランス全土で愛されクリスマスには欠かせない「サントン・ド・マルセイユ」まで様々。サントン人形は、キリスト降誕を祝うクレシュの様子を再現したり、プロヴァンスの農民の生活を表現するものまで、プロヴァンスの伝統を今に伝える貴重な民芸品です。
最後になりましたが、プロヴァンスを語るのに忘れてはならないもの。それは、世紀の画家たちが魅せられ、追い求めた南仏の光です。プロヴァンスに来られた際には、朝起きたら必ず空を見上げて下さい。見渡す限り真っ青な空がどこまでも広がり、吸い込まれていきそうな錯覚を覚えます。どこまでも青い空には、白いカモメが輪を描いてゆったり飛んでおり、そこにほんのり地中海の潮風が吹いてくる。
夏場は午後10時を過ぎてようやく日が傾き、オレンジの暖かい間接照明がポツリ、またポツリと灯るようになる日暮まで、人々は家族や親しい友人達と一緒に食前酒や夕食を楽しみ、語らいます。レストランなどに限らず、各家庭のバルコニーでも人々が集まり、テーブルを出して楽しい団らんをひと時を過ごしているプロヴァンスの原風景。
自然と文明が穏やかに調和しているプロヴァンスに、是非とも一度TGVで旅してみて下さい。
南仏といえば、ニースやカンヌ、モンテカルロといった有名・高級避暑地がすぐに頭に浮かぶかもしれません。でも、これらはコートダジュール、またの名をリビエラ海岸地域ともいわれ、地中海に面してイタリアとの国境沿い付近に広がる一部の地域をさします。

南フランスの魅力は高級リゾートに限ったものではありません。歴史観光はもちろんのこと、香水からグルメ、ワイン、ライフスタイル、芸術に至るまで様々な領域で世界中の多くの人々を魅了してきました。
コートダジュールからスペインに向かって進むと地中海沿いに進むと、香水の街、グラースに辿りつきます。フランスをはじめ世界の有名なメゾンの殆どは、このグラースで香水を調達するといいます。何万もの異なる香を嗅ぎ分けることができる調香師が調合する秘伝の香り・・・。香水を創ることができるのは有名メゾンに限ったことではありません、香水造りに関する一日コースに参加し、自分オリジナルの香水をプロデュースすることもできます。
内陸部に向かうと、アビニオンやアルルに代表されるオートプロヴァンスがあります。教皇庁やローマ時代の水道橋などの世界遺産を堪能し、中世の歴史に想いを馳せるには格好のロケーション。アルルは、ゴッホとゴーギャンが暮らした場所としても知られており、かの有名な「ひまわり」「アルルのゴッホの寝室」などが描かれました。
あまり知られていませんが、ゴッホやゴーギャンに限らず多くの印象派の画家が南仏の太陽に惹かれ、当地で人生の一時を過ごしたということ。サンポール・ド・ヴァンスに礼拝堂を建てたマチス、エクス・アン・プロヴァンスで生涯を閉じたセザンヌ、他にもシャガールやピカソなども一時を過ごし、南仏の太陽の下に煌めく自然や人、街並みを描いたといわれます。

画家に限らず、私達一般人も感動のため息を漏らすのが、辺り一面に広がるラベンダーやひまわり畑。南仏の太陽と大自然に育まれた食材を活かすプロヴァンス料理も多く生み出され、ピーター・メールの『南仏プロヴァンスの12ヵ月』で南仏のライフスタイルが紹介され、日本でも有名になりました。
フランス全土の街や村で定期的に立つマルシェの散策はフランスで暮らす愉しみの1つとしてあります。澄み渡る青空の下を散歩して、旬の食材や地元の手作りグルメで溢れかえるマルシェで買い物をする贅沢。地元の人達とおしゃべりしながら、ついでによそのお宅のレシピまで教えてもらったり。夏場であれば、熟れた真っ赤なプラムを紙袋一杯に買い込み、がぶりと噛みついた瞬間に広がるジューシーな甘さ・・・。フランス人が「人生の愉しみ方」を知っていると言われる所以が理解できる瞬間です。
あまり知られていませんが、ローヌ川沿いはプロヴァンス・ワインの生産地で、中にはボルドーやブルゴーニュに匹敵する質を誇るものもあります。南仏の暑さを吹き飛ばすのど越し爽やかなロゼが人気で、オリーブオイルやトマトを基調にし、魚料理ともよくマッチする辛口なものから、太陽を燦々と浴びた果物を彷彿させるフルーティなものまで様々です。
オートプロヴァンスから南下すると、パリと並ぶフランス最古の大学が立ち並ぶ学問の都市、エクス・アン・プロヴァンスに辿りつきます。夏には盛大な音楽祭なども開催され、南フランスの文化の発祥地といっても過言ではありません。街の中心地には、パリ大学に次ぐフランス最古の大学であるエクス・アン・プロヴァンス大学があります。印象派の画家のひとりであるセザンヌが描いた「サン・ヴィクトワール」も遠くに拝むことができ、なかなか落ちない夏の夕日に輝く姿はプロヴァンスの名物となっています。

更に南下すると、パリのリヨン駅を発ったTGVの終着駅となるマルセイユに到着します。ギリシャの植民地としての起源をもつマルセイユはフランス最古の都市、最大の貿易港として栄え、また、地中海世界の首都としての存在感を今に残す都市です。ブイヤベースやパスティスなどの地元の伝統料理に加え、クスクスなどのアラブ料理を出すお店も立ち並ぶなど、アラブ文化の影響が各所で色濃く感じられます。マルセイユは今や、アメリカの大都市に負けない「サラダボール」なのです。
多民族化が進む一方で、地中海が誇る伝統文化が脈々と受け継がれるのがこの都市の特長でもあります。サヴォン・ド・マルセイユなど、数世紀に亘る長い歴史を超えて原料から作り方から全て現在に受け継がれ、市内の5か所の工房でのみ生産されたものしか正式のサヴォンとして認められないとされているようなものから、今やフランス全土で愛されクリスマスには欠かせない「サントン・ド・マルセイユ」まで様々。サントン人形は、キリスト降誕を祝うクレシュの様子を再現したり、プロヴァンスの農民の生活を表現するものまで、プロヴァンスの伝統を今に伝える貴重な民芸品です。
最後になりましたが、プロヴァンスを語るのに忘れてはならないもの。それは、世紀の画家たちが魅せられ、追い求めた南仏の光です。プロヴァンスに来られた際には、朝起きたら必ず空を見上げて下さい。見渡す限り真っ青な空がどこまでも広がり、吸い込まれていきそうな錯覚を覚えます。どこまでも青い空には、白いカモメが輪を描いてゆったり飛んでおり、そこにほんのり地中海の潮風が吹いてくる。
夏場は午後10時を過ぎてようやく日が傾き、オレンジの暖かい間接照明がポツリ、またポツリと灯るようになる日暮まで、人々は家族や親しい友人達と一緒に食前酒や夕食を楽しみ、語らいます。レストランなどに限らず、各家庭のバルコニーでも人々が集まり、テーブルを出して楽しい団らんをひと時を過ごしているプロヴァンスの原風景。
自然と文明が穏やかに調和しているプロヴァンスに、是非とも一度TGVで旅してみて下さい。
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- 南フランス プロヴァンス 地中海 コートダジュール 南仏

- フランスのトイレでは・・・
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エリア:
- ヨーロッパ>フランス>マルセイユ
- テーマ:街中・建物・景色 留学・長期滞在 散歩・自転車
- 投稿日:2012/09/18 19:21
- コメント(0)
トイレの設備が整い、とても清潔であることは何にも代え難い貴重な財産です!
長らく日本に住んでいて感謝の気持ちを忘れていました・・・が、フランスを含む外国と比較すると、日本のトイレのハイテクぶり、清潔さ、美しさには目を見張るものがあります。
もう、日本のトイレに住んでもいいぐらいです!!!
フランスのトイレの恐ろしく汚いこと・・・・。子供に優しいフランスと世界には宣伝されていますが、子供どころか大人にも優しくないのがフランスの設備です。
まず気がつくのは、トイレットペーパーがないところがほとんどであるということです。日本で当たり前に見かけるトイレットペーパーが山積みになっているトイレなど、まずフランスではお目にかかりません・・・。
でも、山積みにしてたら全て盗まれてしまい、逆にペーパーレスが常態化してしまうでしょうから、最初から何も置かないという選択がベストなのかもしれません。
日本では使用する前に便器を拭かなければ・・・などと思うことは稀ですが、こちらでは、拭かないで使用することは絶対に考えられません・・・。
そのため、掃除道具を常に携帯しておく必要があります。ペーパーレス対策としてティッシュを常備しておくことはもちろんのこと、最近では、除菌効果がある水溶性のウエット・ティッシュも欠かせないお出かけの友となりました。
手順としては、便器に顔を近づけ、じっと目を凝らして怪しいしみや危険な水滴がないかを確認します。そして、何もなければホッと一息ついて、ふき取り作業に取り掛かります。
どうせふくのなら、いちいち確認する必要なんてないんじゃないの?と思われるでしょうが、それは公共トイレが常にピカピカであるのが当たり前になっている日本人が考えることであり、何でもありきのフランスでは、行為を始めるまえに、まずは立ち止まって良く観察することが肝心です。はずみに何かに触れて、しまった!!と思ってからでは遅いのです。
そのため、フランスのトイレでは、石橋は壊れるまで叩いても叩きすぎるということはありません。便器は拭いて拭いて、ついに壊れたとしても別段問題はありません。むしろ、拭いて壊れるような便器に座らなかった幸運を喜ぶべきだからです。。。
そして、極めつけは、体力の限界に挑戦して便器を拭いたにも関わらず、最終的に「やっぱり便器に肌を触れることは控えよう・・」という結論に達することです。
そうなると、便器からお尻を浮かせ、脚が痙攣するのを我慢しながら用を足すことになります。そして、トイレを出る頃には、脚が筋肉痛か神経痛で作動不可となることも多々あります。
オムツ交換のための台など想像を絶する贅沢で、いまだかつて見たことがありません。。。公共のトイレはともかく、病院でも設置されているところは稀です。
一度、病院で娘がウンチをしてしまい、その時は運良く夫が一緒だったので、二人で協力して便座カバーを掃除し、 娘をそこに寝かせ、ひとりが彼女をささえ、もうひとりがオムツを変えるという離れ業を成し遂げました。
あの時ぐらい夫婦が一丸となって協力し、一つのことを成し遂げたことはいまだかつてなかったように思います・・・。
ちなみに、チップが要求されるトイレでは、それなりのレベルが期待できます。もっとも、日本のレベルには遠く及びませんが・・・。

利用するたびに、ああ、150円(1.5ユーロ)も払う価値がったのか・・?と、ウジウジ何度も自問自答することになり、無意味な疲労感と気疲れに苛まれることになります。
とにかく、頭も体もフルに活用し、瞬時の判断と瀬戸際の決断力が要求されるのがフランスのトイレだといえるでしょう。
人間としていわゆる「well round」になる訓練がしたい方には取っておきの場所、それがフランスのトイレだといえます。
長らく日本に住んでいて感謝の気持ちを忘れていました・・・が、フランスを含む外国と比較すると、日本のトイレのハイテクぶり、清潔さ、美しさには目を見張るものがあります。
もう、日本のトイレに住んでもいいぐらいです!!!
フランスのトイレの恐ろしく汚いこと・・・・。子供に優しいフランスと世界には宣伝されていますが、子供どころか大人にも優しくないのがフランスの設備です。
まず気がつくのは、トイレットペーパーがないところがほとんどであるということです。日本で当たり前に見かけるトイレットペーパーが山積みになっているトイレなど、まずフランスではお目にかかりません・・・。
でも、山積みにしてたら全て盗まれてしまい、逆にペーパーレスが常態化してしまうでしょうから、最初から何も置かないという選択がベストなのかもしれません。
日本では使用する前に便器を拭かなければ・・・などと思うことは稀ですが、こちらでは、拭かないで使用することは絶対に考えられません・・・。
そのため、掃除道具を常に携帯しておく必要があります。ペーパーレス対策としてティッシュを常備しておくことはもちろんのこと、最近では、除菌効果がある水溶性のウエット・ティッシュも欠かせないお出かけの友となりました。
手順としては、便器に顔を近づけ、じっと目を凝らして怪しいしみや危険な水滴がないかを確認します。そして、何もなければホッと一息ついて、ふき取り作業に取り掛かります。
どうせふくのなら、いちいち確認する必要なんてないんじゃないの?と思われるでしょうが、それは公共トイレが常にピカピカであるのが当たり前になっている日本人が考えることであり、何でもありきのフランスでは、行為を始めるまえに、まずは立ち止まって良く観察することが肝心です。はずみに何かに触れて、しまった!!と思ってからでは遅いのです。
そのため、フランスのトイレでは、石橋は壊れるまで叩いても叩きすぎるということはありません。便器は拭いて拭いて、ついに壊れたとしても別段問題はありません。むしろ、拭いて壊れるような便器に座らなかった幸運を喜ぶべきだからです。。。
そして、極めつけは、体力の限界に挑戦して便器を拭いたにも関わらず、最終的に「やっぱり便器に肌を触れることは控えよう・・」という結論に達することです。
そうなると、便器からお尻を浮かせ、脚が痙攣するのを我慢しながら用を足すことになります。そして、トイレを出る頃には、脚が筋肉痛か神経痛で作動不可となることも多々あります。
オムツ交換のための台など想像を絶する贅沢で、いまだかつて見たことがありません。。。公共のトイレはともかく、病院でも設置されているところは稀です。
一度、病院で娘がウンチをしてしまい、その時は運良く夫が一緒だったので、二人で協力して便座カバーを掃除し、 娘をそこに寝かせ、ひとりが彼女をささえ、もうひとりがオムツを変えるという離れ業を成し遂げました。
あの時ぐらい夫婦が一丸となって協力し、一つのことを成し遂げたことはいまだかつてなかったように思います・・・。
ちなみに、チップが要求されるトイレでは、それなりのレベルが期待できます。もっとも、日本のレベルには遠く及びませんが・・・。

利用するたびに、ああ、150円(1.5ユーロ)も払う価値がったのか・・?と、ウジウジ何度も自問自答することになり、無意味な疲労感と気疲れに苛まれることになります。
とにかく、頭も体もフルに活用し、瞬時の判断と瀬戸際の決断力が要求されるのがフランスのトイレだといえるでしょう。
人間としていわゆる「well round」になる訓練がしたい方には取っておきの場所、それがフランスのトイレだといえます。
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