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- ベトナムや東南アジアに最適な旅バッグは?
-
エリア:
- アジア>カンボジア
- アジア>タイ
- アジア>ベトナム
- テーマ:街中・建物・景色 旅行準備 ホテル・宿泊
- 投稿日:2015/04/09 13:51
- コメント(0)
先日、
「ベトナムに2週間行くけど、どんなバッグで行ったらいい?」
という相談を受けました。
そうですねぇ。いろいろありますが……
ズバリ、40リットルのザック(バックパック)です!
もちろん、滞在型か移動型かという旅のスタイルにもよりますが、
今回相談に来られた人は、移動型だということのなので、
もう迷いなくザック! と答えました。
実際、私もベトナムを2週間でホーチミンからハノイまで銃弾したときは
40リットルのザックで行きました。
6〜7ヶ所の町をまわったので移動も多く、やはりザックで大正解でした。
ベトナムでの移動は個人旅行ならだいたいがバスか汽車でしょう。
もしスーツケースだと、まずバスに積むのは大変です。
長距離ならスリーピングバスという大型バスになるので、なんとかなりますが、中距離や短距離だとバスは小さく、しかも中は乗客でぎゅうぎゅうで、
スーツケースはとても面倒なことになります。
なので、身軽に動けるザックが、やはりいいのですね。
そして容量は40〜45リットルがオススメ。
女子は55リットルまでなら背負えますが、60を越えてくると、持ち上げるのも一苦労になります。また、容量が大きければ持っていく荷物も増えてしまいがち。40〜45リットルならば、準備の段階で取捨選択をするようになり、余計なものは持っていかなくなります。
ベトナムなど東南アジアは年中暑いので、ぶ厚い防寒着などは必要ありません。移動中の車内、レストランなどの冷房対策や、スコールのあとの気温低下などのために、軽い上着があればよいので、荷物はかなり絞れます。
さて、では40〜45リットルといっても、どんなザックを選べばよいのか?
アウトドアショップには様々なメーカーのザックが並んでていて、わけわかんない! という方、マストポイントとしては。。。
1、自分のからだに合ったサイズを選ぶ!
メーカーによっては女性用やSMLなどサイズ展開をしているところもあります。いろいろ背負ってみて、自分の背面の長さに合ったザックを選ぶ。サイズが合ってないと、背負っていてやたらつかれちゃいますからね。

ザックのサイズというのは、主に背面の長さ。
女子は40〜43センチ、男子は43〜47センチくらいが一般的。
最近は背中のクッションが強化され背中の負担を軽くしてくれる。メッシュ仕様もあり、汗っかきにはうれしい。
2、丈夫なものを選ぶ!
何日間も友に旅するザック。その間、ザックにとって過酷な状況もあるかもしれない。たとえば飛行機やバスに預けたり、ほこりまみれの場所に置いたり。
なので、丈夫で強靭なザックを選びます。
最近は軽量化したザックも多くありますが、長旅では軽いことより、しっかりした安定感があることのほうが大事。
3.ポケットの多さ、使いやすさにこだわる!
たとえばザックの外側にいくつポケットがついているか、それらは何をどういうふうに入れ、かつ便利なのか。
旅の間は特に必要なものを素早く取り出したり、大事なものはしっかり持っていたいもの。かゆいとこに手が届くようなポケットがついたザックがよし!

雨蓋の外側、内側、本体横、フロント……などポケットがあちこちに。
腰ベルトやショルダーに付いているものも。
4、中が2気室になっている!
2気室とは、ザックの中に仕切りがついて分かれていること。つまり、2部屋使いと考えてください。
仕切りがあることによって荷物を整理しやすい! また仕切りは取り外せるので、必要なときは仕切りを外して荷物を詰め込めます。

仕切りはファスナーで簡単に取り外し可。細かい荷物が多い女子にはとても便利。
5、レインカバーがついている!
旅先、移動中に突然雨に降られること、ありますね。
特に東南アジアはスコールがつきもの。そのときザックがズブ濡れ……なんてことを避けるために、レインカバーをかけます。
レインカバーはザックのサイズ別に売っていますが、レインカバーがザックにセットになっているものもあります。どうせ選ぶなら、レインカバー付ザックがいいですよね。

サイドポケットにレインカバーIN。雨が降ってきたらサッと取り出せ、素早くカバー。
6、色は黒が定番
登山ならカラフルなザックがいいけれど、旅の場合はやはり黒が定番。
他にカーキ、グレイといったおさえめな色がオススメ。
こうした色なら汚れにくいし、飽きがこない。
もっとも大事なのは、海外であまり目立たないこと、だ。新品のきれいな色のザックだと、いかにもツーリストをアピールしすぎて襲われやすい。
赤やピンク、ブルーでもシブめの色合いならよいでしょう。

定番の黒。安定のカラーだが、まぁ地味っちゃ地味。。。
7、その他
登山用ザックは不便な自然の中をできるだけ快適に歩けるように開発されているものなので、ワザありの機能もたくさん。
たとえば、歩きながら水を飲めるハイドレーションシステムや、荷物が増えたときに容量が増やせるタイプなどいろいろ。あとは自分の弱いとこをフォローしてくれる機能を考えて選ぶのがとよいでしょう。

ハイドレーションシステム。中にチューブ付き、水パックを入れ、ホールからチューブを通す。

雨蓋後部のストラップが伸縮可能。荷物が増えたらこれを延ばして容量を確保。
東南アジア旅にオススメのザックはコレ!!!
SAASFEEサースフェー WOMAN 38+5 ¥20000 MILEETミレー

めっちゃ機能的なザックです。
ポケットもたくさん付いているし、2気室で使い勝手がいいのです。
レインカバーやハイドレーションシステムも完備されるし、
背負っていても疲れにくいスタンダードなザック。
容量も38リッター+5で女子にはやさしい大きさ。荷物が増えたら5リッターは
大きくなるので旅の途中でおみやげも買えちゃいます。
しかもこの色! 派手すぎず地味すぎず、ちょうどいい感じなんです。
「ベトナムに2週間行くけど、どんなバッグで行ったらいい?」
という相談を受けました。
そうですねぇ。いろいろありますが……
ズバリ、40リットルのザック(バックパック)です!
もちろん、滞在型か移動型かという旅のスタイルにもよりますが、
今回相談に来られた人は、移動型だということのなので、
もう迷いなくザック! と答えました。
実際、私もベトナムを2週間でホーチミンからハノイまで銃弾したときは
40リットルのザックで行きました。
6〜7ヶ所の町をまわったので移動も多く、やはりザックで大正解でした。
ベトナムでの移動は個人旅行ならだいたいがバスか汽車でしょう。
もしスーツケースだと、まずバスに積むのは大変です。
長距離ならスリーピングバスという大型バスになるので、なんとかなりますが、中距離や短距離だとバスは小さく、しかも中は乗客でぎゅうぎゅうで、
スーツケースはとても面倒なことになります。
なので、身軽に動けるザックが、やはりいいのですね。
そして容量は40〜45リットルがオススメ。
女子は55リットルまでなら背負えますが、60を越えてくると、持ち上げるのも一苦労になります。また、容量が大きければ持っていく荷物も増えてしまいがち。40〜45リットルならば、準備の段階で取捨選択をするようになり、余計なものは持っていかなくなります。
ベトナムなど東南アジアは年中暑いので、ぶ厚い防寒着などは必要ありません。移動中の車内、レストランなどの冷房対策や、スコールのあとの気温低下などのために、軽い上着があればよいので、荷物はかなり絞れます。
さて、では40〜45リットルといっても、どんなザックを選べばよいのか?
アウトドアショップには様々なメーカーのザックが並んでていて、わけわかんない! という方、マストポイントとしては。。。
1、自分のからだに合ったサイズを選ぶ!
メーカーによっては女性用やSMLなどサイズ展開をしているところもあります。いろいろ背負ってみて、自分の背面の長さに合ったザックを選ぶ。サイズが合ってないと、背負っていてやたらつかれちゃいますからね。

ザックのサイズというのは、主に背面の長さ。
女子は40〜43センチ、男子は43〜47センチくらいが一般的。
最近は背中のクッションが強化され背中の負担を軽くしてくれる。メッシュ仕様もあり、汗っかきにはうれしい。
2、丈夫なものを選ぶ!
何日間も友に旅するザック。その間、ザックにとって過酷な状況もあるかもしれない。たとえば飛行機やバスに預けたり、ほこりまみれの場所に置いたり。
なので、丈夫で強靭なザックを選びます。
最近は軽量化したザックも多くありますが、長旅では軽いことより、しっかりした安定感があることのほうが大事。
3.ポケットの多さ、使いやすさにこだわる!
たとえばザックの外側にいくつポケットがついているか、それらは何をどういうふうに入れ、かつ便利なのか。
旅の間は特に必要なものを素早く取り出したり、大事なものはしっかり持っていたいもの。かゆいとこに手が届くようなポケットがついたザックがよし!

雨蓋の外側、内側、本体横、フロント……などポケットがあちこちに。
腰ベルトやショルダーに付いているものも。
4、中が2気室になっている!
2気室とは、ザックの中に仕切りがついて分かれていること。つまり、2部屋使いと考えてください。
仕切りがあることによって荷物を整理しやすい! また仕切りは取り外せるので、必要なときは仕切りを外して荷物を詰め込めます。

仕切りはファスナーで簡単に取り外し可。細かい荷物が多い女子にはとても便利。
5、レインカバーがついている!
旅先、移動中に突然雨に降られること、ありますね。
特に東南アジアはスコールがつきもの。そのときザックがズブ濡れ……なんてことを避けるために、レインカバーをかけます。
レインカバーはザックのサイズ別に売っていますが、レインカバーがザックにセットになっているものもあります。どうせ選ぶなら、レインカバー付ザックがいいですよね。

サイドポケットにレインカバーIN。雨が降ってきたらサッと取り出せ、素早くカバー。
6、色は黒が定番
登山ならカラフルなザックがいいけれど、旅の場合はやはり黒が定番。
他にカーキ、グレイといったおさえめな色がオススメ。
こうした色なら汚れにくいし、飽きがこない。
もっとも大事なのは、海外であまり目立たないこと、だ。新品のきれいな色のザックだと、いかにもツーリストをアピールしすぎて襲われやすい。
赤やピンク、ブルーでもシブめの色合いならよいでしょう。

定番の黒。安定のカラーだが、まぁ地味っちゃ地味。。。
7、その他
登山用ザックは不便な自然の中をできるだけ快適に歩けるように開発されているものなので、ワザありの機能もたくさん。
たとえば、歩きながら水を飲めるハイドレーションシステムや、荷物が増えたときに容量が増やせるタイプなどいろいろ。あとは自分の弱いとこをフォローしてくれる機能を考えて選ぶのがとよいでしょう。

ハイドレーションシステム。中にチューブ付き、水パックを入れ、ホールからチューブを通す。

雨蓋後部のストラップが伸縮可能。荷物が増えたらこれを延ばして容量を確保。
東南アジア旅にオススメのザックはコレ!!!
SAASFEEサースフェー WOMAN 38+5 ¥20000 MILEETミレー

めっちゃ機能的なザックです。
ポケットもたくさん付いているし、2気室で使い勝手がいいのです。
レインカバーやハイドレーションシステムも完備されるし、
背負っていても疲れにくいスタンダードなザック。
容量も38リッター+5で女子にはやさしい大きさ。荷物が増えたら5リッターは
大きくなるので旅の途中でおみやげも買えちゃいます。
しかもこの色! 派手すぎず地味すぎず、ちょうどいい感じなんです。

- 旅のトラブル対処法・健康編2 〜カンボジアであたったら。。。
-
エリア:
- アジア>カンボジア>シェムリアップ
- アジア>インド
- テーマ:街中・建物・景色 旅行準備 世界遺産
- 投稿日:2011/05/27 18:52
- コメント(0)
下痢、といえばインドだけど、
東南アジアもあなどれない。
健康編1では、すぐに病院へ行き薬を処方してもらう方がいいとおススメしたが、病院へ行かれない場合もある。
そんなときにはどうしたらよいのか。
まずは下痢の兆候を素早く読み、
それを受け入れる準備をすることが大事だろう。
カンボジアへ行ったときのことだ。
そのときも私はひどい下痢に見舞われた。が、
あのときほど下痢の原因がはっきりしていたことはなかった。
もう本当に完全に当たったのだ。
あの屋台で食べた「ニョアム・スダァウ」というサラダに。
その日は朝からシェムリアップの町をぶらぶら歩いていた。
シェムリアップは、世界に誇るカンボジアのアンコール遺跡の観光拠点である町で、年配の欧米人やら若い韓国人カップルやら中国人団体客やらがうじゃうじゃ。日本人ツーリストも多い。
ちなみにタクシーの運転手によれば、一番多い旅行客は韓国人だそうだ。日本人は3番目とか……。
ま、それはいいとして、私はその前の2日間、めいっぱいアンコール遺跡観光をした。
クソ暑いなか、相当歩き回り、急な遺跡の階段を上り下りし、ろくに水分も食べ物もとらず、とにかく遺跡を渡り歩いた。
三日目にしてようやく街歩きに繰り出したのだが、けっこう疲れていた。
シェムリアップのダウンタウン、オールドマーケットという市場。
市場好きの私にはハズせない場所だ。
シミだらけの肌を露出したでっかい欧米人老夫婦の間をかきわけながら、市場を物色しているうちに昼になりおなかが減ってきた。
まだカンボジアらしいローカルごはんを食べていない。
そこで市場に併設している半屋台の食堂でランチをとることにした。
まぁイヤな予感はしたのだ。
ものすごいハエの量。どの店に行っても皿に群がるハエの数は変わらないので、とりあえず人がけっこう入っている一軒に入った。
カンボジアのローカルごはんは、店頭のショーケースまがいの中から、おばんざいのように盛られているおかずを何品か選び、それを白飯にかけてもらうスタイル。
カンボジア語は読めないし、英語表記もなかったので、
「おススメはどれ?」と店のマダムに尋ねると、「これとこれとこれと」というので、「じゃそれ全部」といってごはんに盛ってもらった。
そのなかに「ニョアム・スダァウ」というサラダが入っていたのだ。
ナマだったしハエも多かったので、
「これ大丈夫??」と不安気に聞くと、
「大丈夫よー。これ、クメール人みんな好き。この葉っぱ、ちょっと苦くてねー胃にいいのよ」
ふーん、ちょっと漢方っぽいのか。
私はそのまま食べてみることにした。
他のおかずはチキンの炒り煮(このときはまだベジタリアンではなかった)、豆の煮込みと確か魚のから揚げだった。サラダ以外は全て火が通ったものだった。
そしてサラダはやっぱり苦かった。けど、キライな味ではなかった。
お会計は2ドルにいかないぐらいだった。
カンボジアのごはんはなんか曖昧な味だな〜〜と思いつつ、ネットカフェへ向かった。
PCへ向かい、メールチェックをし始めた。
そのときだった。
おなかに違和感が走った。きゅっと押されるような。でも痛くはない。
???
トイレに立った。
別になんでもない。
戻ってメールを打ち始める。
するとまたおなかがきゅっきゅっと疼く感じ。ほんの少し痛い?
も一度トイレに行く。
今度は変化があった。まだ壊れてはいない。けど、兆候があった。
「ヤバいぞ……」私はつぶやくと、トイレから出て、速やかにネットカフェを後にした。
そこから自分のホテルまでは歩いて12〜3分だ。
炎天下のなかを歩いているうちに、おなかの痛みが具体的になってきた。
まちがいない、あと数分で大変なことになる。
大変なことになった暁には、きっと動けなくなるだろう。
ヤバい。必要なものを用意しておかねば。
私はくらくらしながら、ホテルに戻る途中にある雑貨屋に立ちより、1ℓペットボトル2本と500mlの水、クッキーとチョコレート、オレンジ2個を買った。
食料と水は下痢になったとき、必ず必要なのだ。
脱水症状を防ぐため、そして下痢が過ぎたときの糖分の補充のために。
私は腹の刺すような痛みと半分貧血になったようなふらふら状態でホテルにどうにか帰り着いた。
部屋に戻り、トイレへ。
うっひゃーやっぱキタ。……が、まだ本格的ってわけではない。
いったんおさまった隙に汗でべとべとだったのでシャワーを浴びた。
服も清潔なものに着替え、枕元に買ってきたものを並べる。これで動けなくなってもしばらくはしのげる。
ベッドに横たわる。と、その瞬間、第二陣が襲いかかって来た。
結局、その日の午後から翌日いっぱいは下痢に苦しむことになった。
原因はどう考えてもあの屋台で食べたサラダだろう。
イヤな予感はしたのだ。
旅の最中は、そういう動物的なカンを無視してはやはりいけないのだ。
いわゆる食中毒だったのだと思う。この場合、菌が出てしまえば治る。が、前回もお話した通り、それに伴う体力の低下によって違う病気になることもあるので、ある程度したら下痢止めを飲む方がいいのだ。
今回の場合は、インドのときよりまだ軽かったので(インドが基準になってしまっているww)、私的には出して薬を飲めば治る、という確信めいたものがあった。が、やはり薬は現地の薬でないとダメなので、割によくしてくれたホテルのマネージャーに、
「薬買ってきて」と頼んだ。
彼はすぐに了解してくれ、2回もドラッグストアへと走ってくれた。その上、治りかけた頃にはくだものも差し入れしてくれた。(実際は下働きの少年を使っていたが)
翌日の夜になる頃には、まだ外に出られるほどではなかったが、私は空腹を覚え、買っておいたクッキーやチョコを食べ、くだものをたいらげた。シャワーも浴びた。日本から持って行ったポカリ粉末は全て飲みきった。
このときはこうして下痢を乗り切った。
が、このあと数日間をシェムリアップで過ごし、そのあとタイへ向かったのだが、日本へ帰るまでおなかはずっとゆるいことはゆるかった。
とにかく。
あ、なんかヘン……と感じたら、その感覚に従うのが大事だ。
だるいなーとか重いなーもその一種。それはまちがいなく体調不良の兆しだから。
そんなときはとりあえず必要なものを揃えておこう。
特に一人旅の人。
水。クッキーやスナック。血糖値を上げるチョコやキャンディー。
水分たっぷりのフルーツ。
ポカリ粉末。
あらかじめ病院の場所を宿のスタッフに聞いておいてもいいし、
自分の調子が悪いこと(悪くなりそうなこと)を告げておくのもテだ。
あ、これも超大事。トイレットペーパー。危ないと思ったら、多めに買っておこう。
薬は……何回も言っているが、下痢はその現地の薬が一番よく効く。日本の下痢止めはアジアではほとんど気持ちだけだ。
でも、菌が出ないうちに飲んでしまうと余計に悪い。しばらくは耐えて、そして飲む。これが治癒への早道だ。
下痢はインドや東南アジアだけではなく、もちろん世界共通にあること。
下痢を恐れていては旅はできない……といえなくもないかもしれないかもしれない。。。
東南アジアもあなどれない。
健康編1では、すぐに病院へ行き薬を処方してもらう方がいいとおススメしたが、病院へ行かれない場合もある。
そんなときにはどうしたらよいのか。
まずは下痢の兆候を素早く読み、
それを受け入れる準備をすることが大事だろう。
カンボジアへ行ったときのことだ。
そのときも私はひどい下痢に見舞われた。が、
あのときほど下痢の原因がはっきりしていたことはなかった。
もう本当に完全に当たったのだ。
あの屋台で食べた「ニョアム・スダァウ」というサラダに。
その日は朝からシェムリアップの町をぶらぶら歩いていた。
シェムリアップは、世界に誇るカンボジアのアンコール遺跡の観光拠点である町で、年配の欧米人やら若い韓国人カップルやら中国人団体客やらがうじゃうじゃ。日本人ツーリストも多い。
ちなみにタクシーの運転手によれば、一番多い旅行客は韓国人だそうだ。日本人は3番目とか……。
ま、それはいいとして、私はその前の2日間、めいっぱいアンコール遺跡観光をした。
クソ暑いなか、相当歩き回り、急な遺跡の階段を上り下りし、ろくに水分も食べ物もとらず、とにかく遺跡を渡り歩いた。
三日目にしてようやく街歩きに繰り出したのだが、けっこう疲れていた。
シェムリアップのダウンタウン、オールドマーケットという市場。
市場好きの私にはハズせない場所だ。
シミだらけの肌を露出したでっかい欧米人老夫婦の間をかきわけながら、市場を物色しているうちに昼になりおなかが減ってきた。
まだカンボジアらしいローカルごはんを食べていない。
そこで市場に併設している半屋台の食堂でランチをとることにした。
まぁイヤな予感はしたのだ。
ものすごいハエの量。どの店に行っても皿に群がるハエの数は変わらないので、とりあえず人がけっこう入っている一軒に入った。
カンボジアのローカルごはんは、店頭のショーケースまがいの中から、おばんざいのように盛られているおかずを何品か選び、それを白飯にかけてもらうスタイル。
カンボジア語は読めないし、英語表記もなかったので、
「おススメはどれ?」と店のマダムに尋ねると、「これとこれとこれと」というので、「じゃそれ全部」といってごはんに盛ってもらった。
そのなかに「ニョアム・スダァウ」というサラダが入っていたのだ。
ナマだったしハエも多かったので、
「これ大丈夫??」と不安気に聞くと、
「大丈夫よー。これ、クメール人みんな好き。この葉っぱ、ちょっと苦くてねー胃にいいのよ」
ふーん、ちょっと漢方っぽいのか。
私はそのまま食べてみることにした。
他のおかずはチキンの炒り煮(このときはまだベジタリアンではなかった)、豆の煮込みと確か魚のから揚げだった。サラダ以外は全て火が通ったものだった。
そしてサラダはやっぱり苦かった。けど、キライな味ではなかった。
お会計は2ドルにいかないぐらいだった。
カンボジアのごはんはなんか曖昧な味だな〜〜と思いつつ、ネットカフェへ向かった。
PCへ向かい、メールチェックをし始めた。
そのときだった。
おなかに違和感が走った。きゅっと押されるような。でも痛くはない。
???
トイレに立った。
別になんでもない。
戻ってメールを打ち始める。
するとまたおなかがきゅっきゅっと疼く感じ。ほんの少し痛い?
も一度トイレに行く。
今度は変化があった。まだ壊れてはいない。けど、兆候があった。
「ヤバいぞ……」私はつぶやくと、トイレから出て、速やかにネットカフェを後にした。
そこから自分のホテルまでは歩いて12〜3分だ。
炎天下のなかを歩いているうちに、おなかの痛みが具体的になってきた。
まちがいない、あと数分で大変なことになる。
大変なことになった暁には、きっと動けなくなるだろう。
ヤバい。必要なものを用意しておかねば。
私はくらくらしながら、ホテルに戻る途中にある雑貨屋に立ちより、1ℓペットボトル2本と500mlの水、クッキーとチョコレート、オレンジ2個を買った。
食料と水は下痢になったとき、必ず必要なのだ。
脱水症状を防ぐため、そして下痢が過ぎたときの糖分の補充のために。
私は腹の刺すような痛みと半分貧血になったようなふらふら状態でホテルにどうにか帰り着いた。
部屋に戻り、トイレへ。
うっひゃーやっぱキタ。……が、まだ本格的ってわけではない。
いったんおさまった隙に汗でべとべとだったのでシャワーを浴びた。
服も清潔なものに着替え、枕元に買ってきたものを並べる。これで動けなくなってもしばらくはしのげる。
ベッドに横たわる。と、その瞬間、第二陣が襲いかかって来た。
結局、その日の午後から翌日いっぱいは下痢に苦しむことになった。
原因はどう考えてもあの屋台で食べたサラダだろう。
イヤな予感はしたのだ。
旅の最中は、そういう動物的なカンを無視してはやはりいけないのだ。
いわゆる食中毒だったのだと思う。この場合、菌が出てしまえば治る。が、前回もお話した通り、それに伴う体力の低下によって違う病気になることもあるので、ある程度したら下痢止めを飲む方がいいのだ。
今回の場合は、インドのときよりまだ軽かったので(インドが基準になってしまっているww)、私的には出して薬を飲めば治る、という確信めいたものがあった。が、やはり薬は現地の薬でないとダメなので、割によくしてくれたホテルのマネージャーに、
「薬買ってきて」と頼んだ。
彼はすぐに了解してくれ、2回もドラッグストアへと走ってくれた。その上、治りかけた頃にはくだものも差し入れしてくれた。(実際は下働きの少年を使っていたが)
翌日の夜になる頃には、まだ外に出られるほどではなかったが、私は空腹を覚え、買っておいたクッキーやチョコを食べ、くだものをたいらげた。シャワーも浴びた。日本から持って行ったポカリ粉末は全て飲みきった。
このときはこうして下痢を乗り切った。
が、このあと数日間をシェムリアップで過ごし、そのあとタイへ向かったのだが、日本へ帰るまでおなかはずっとゆるいことはゆるかった。
とにかく。
あ、なんかヘン……と感じたら、その感覚に従うのが大事だ。
だるいなーとか重いなーもその一種。それはまちがいなく体調不良の兆しだから。
そんなときはとりあえず必要なものを揃えておこう。
特に一人旅の人。
水。クッキーやスナック。血糖値を上げるチョコやキャンディー。
水分たっぷりのフルーツ。
ポカリ粉末。
あらかじめ病院の場所を宿のスタッフに聞いておいてもいいし、
自分の調子が悪いこと(悪くなりそうなこと)を告げておくのもテだ。
あ、これも超大事。トイレットペーパー。危ないと思ったら、多めに買っておこう。
薬は……何回も言っているが、下痢はその現地の薬が一番よく効く。日本の下痢止めはアジアではほとんど気持ちだけだ。
でも、菌が出ないうちに飲んでしまうと余計に悪い。しばらくは耐えて、そして飲む。これが治癒への早道だ。
下痢はインドや東南アジアだけではなく、もちろん世界共通にあること。
下痢を恐れていては旅はできない……といえなくもないかもしれないかもしれない。。。
1 - 2件目まで(2件中)


