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- 黒海の真珠ヤルタの魅力
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エリア:
- ヨーロッパ>ウクライナ>ヤルタ
- テーマ:観光地 クルーズ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2010/12/24 16:38
- コメント(0)
2010年5月、ウクライナという黒海が南に面する旧ソ連の国へ行ってまいりました。
ウクライナの人たちは、底抜けに明るい気質の持ち主だそうですが、ツアー中感じたのは、お客様に楽しんでもらおう、ウクライナを知ってもらいたい、という暖かなホスピタリティ精神でした。
そんなあったかな国ウクライナの中でも特に暖かく、リゾート地として人気なのがヤルタ。
「黒海の真珠」と呼ばれ、ロシア人が愛してやまない街です。
タイトル画像はヤルタの町を遠望したもの。黒海は太陽の光でやや青みがかった色合いでとても神秘的でした。ではそんな美しいヤルタをご紹介いたします。
ヤルタは昔から別荘地、保養地として特にロシア人が愛した街でした。歴史の皮肉で、ソ連時代にウクライナ領となり、そのままウクライナとして、ソ連崩壊と同時に独立してしまいましたが、今でもロシア人が多数派です(国籍はウクライナでも)ので、クリミア半島だけでの独立も考えたんだそうです。
いろいろありまして、今はクリミア自治共和国となっているのだそうです。

さて、写真の断崖絶壁に残るこの建物は、20世紀初頭にドイツ人のオイル王が自分の愛したジプシー娘のために造った別荘だったそうですが、ジプシー娘には振られてしまったという、ちょっと悲しい別荘です。なぜこんなところにあるかは、現地でガイドさんの話を聞いていただけると幸いです。
いま私が話してしまうと、ヤルタのガイドさんに申し訳がないですしね。
そしてヤルタといえば、日本人なら絶対誰もが一度は(多分)耳にしたことがあるはずです。
そう、あのヤルタ会談が行われたところです。

というわけで、その会談が行われたリバディア宮殿へ訪れました。写真は、スターリンさんとルーズベルトさんが日本侵攻に関する密約を行った場所です。ここから、かの北方領土問題がうまれたのか〜と感慨深い思いになりました。

そして、3巨頭のひとりチャーチルさんが宿泊していたアルプカ宮殿にはいまもチャーチルさんがお休みでした。
このライオン像は、チャーチルさん自ら「私にそっくり」と大変お気に入りだったそうです。
この宮殿はお金持ちの貴族の別荘として造られましたけど、イギリスとアラブの様式がミックスされた、異国情緒あふれ出る建築で、訪れた人を魅了していました。


しかも、温室があるのですが、大理石の彫刻と緑の美しいコントラストに誰もが足を止めてしまいました。
ちなみにオクにある女の子の全身像の彫刻はイタリアのかの有名な彫刻家ベルニーニの作です。
そして、ダイニング。広々としてなんともまぁ開放的。
ヤルタは太陽の光があふれ、人々も陽気で、ロシア貴族たちがココへ訪れる気持ちがよくわかりました。
ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世も、リバディア宮殿を造ったのですけど、退位した後、この宮殿で隠遁生活をおくりたいと考えていたようです。
秋から春にかけて、お召し列車とボートでヤルタへ訪れた皇帝一家は、激動の時代にこの暖かい地でひと時の安らぎを求めていたのかもしれません。リバディア宮殿には皇帝一家が残した多くの写真の一部が残っています。
残念ながら、1914年の春を最後に、皇帝一家はヤルタへ戻ることはなく、銃殺されてしまったのですが…。
保養地として、リゾート地として美しいヤルタは人気があります。
また、交易の港としても栄えていました。
タタール人といわれる、モンゴル系の人々やトルコ系の人々、ウクライナ人にロシア人、多くの人が行きかう街です。
遥か昔のギリシア神話でも、「アルゴー号」という船が漂流しているときにようやっと見つけた海岸線に感動し「ヤロース」、海岸線、と叫んだんだそうですが、それが名前の由来なんだそうです。
黒海の真珠ヤルタ、一度は訪れてみる価値があります。
ウクライナの人たちは、底抜けに明るい気質の持ち主だそうですが、ツアー中感じたのは、お客様に楽しんでもらおう、ウクライナを知ってもらいたい、という暖かなホスピタリティ精神でした。
そんなあったかな国ウクライナの中でも特に暖かく、リゾート地として人気なのがヤルタ。
「黒海の真珠」と呼ばれ、ロシア人が愛してやまない街です。
タイトル画像はヤルタの町を遠望したもの。黒海は太陽の光でやや青みがかった色合いでとても神秘的でした。ではそんな美しいヤルタをご紹介いたします。
ヤルタは昔から別荘地、保養地として特にロシア人が愛した街でした。歴史の皮肉で、ソ連時代にウクライナ領となり、そのままウクライナとして、ソ連崩壊と同時に独立してしまいましたが、今でもロシア人が多数派です(国籍はウクライナでも)ので、クリミア半島だけでの独立も考えたんだそうです。
いろいろありまして、今はクリミア自治共和国となっているのだそうです。

さて、写真の断崖絶壁に残るこの建物は、20世紀初頭にドイツ人のオイル王が自分の愛したジプシー娘のために造った別荘だったそうですが、ジプシー娘には振られてしまったという、ちょっと悲しい別荘です。なぜこんなところにあるかは、現地でガイドさんの話を聞いていただけると幸いです。
いま私が話してしまうと、ヤルタのガイドさんに申し訳がないですしね。
そしてヤルタといえば、日本人なら絶対誰もが一度は(多分)耳にしたことがあるはずです。
そう、あのヤルタ会談が行われたところです。

というわけで、その会談が行われたリバディア宮殿へ訪れました。写真は、スターリンさんとルーズベルトさんが日本侵攻に関する密約を行った場所です。ここから、かの北方領土問題がうまれたのか〜と感慨深い思いになりました。

そして、3巨頭のひとりチャーチルさんが宿泊していたアルプカ宮殿にはいまもチャーチルさんがお休みでした。
このライオン像は、チャーチルさん自ら「私にそっくり」と大変お気に入りだったそうです。
この宮殿はお金持ちの貴族の別荘として造られましたけど、イギリスとアラブの様式がミックスされた、異国情緒あふれ出る建築で、訪れた人を魅了していました。


しかも、温室があるのですが、大理石の彫刻と緑の美しいコントラストに誰もが足を止めてしまいました。
ちなみにオクにある女の子の全身像の彫刻はイタリアのかの有名な彫刻家ベルニーニの作です。
そして、ダイニング。広々としてなんともまぁ開放的。
ヤルタは太陽の光があふれ、人々も陽気で、ロシア貴族たちがココへ訪れる気持ちがよくわかりました。
ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世も、リバディア宮殿を造ったのですけど、退位した後、この宮殿で隠遁生活をおくりたいと考えていたようです。
秋から春にかけて、お召し列車とボートでヤルタへ訪れた皇帝一家は、激動の時代にこの暖かい地でひと時の安らぎを求めていたのかもしれません。リバディア宮殿には皇帝一家が残した多くの写真の一部が残っています。
残念ながら、1914年の春を最後に、皇帝一家はヤルタへ戻ることはなく、銃殺されてしまったのですが…。
保養地として、リゾート地として美しいヤルタは人気があります。
また、交易の港としても栄えていました。
タタール人といわれる、モンゴル系の人々やトルコ系の人々、ウクライナ人にロシア人、多くの人が行きかう街です。
遥か昔のギリシア神話でも、「アルゴー号」という船が漂流しているときにようやっと見つけた海岸線に感動し「ヤロース」、海岸線、と叫んだんだそうですが、それが名前の由来なんだそうです。
黒海の真珠ヤルタ、一度は訪れてみる価値があります。

- パナマ運河〜大陸を切り裂き大海を繋いだ運河〜
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エリア:
- 中南米>パナマ>パナマシティ
- テーマ:観光地 クルーズ 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2010/12/10 16:27
- コメント(0)
アメリカ大陸は昔一つだったのをご存知ですか?
19-20世紀初頭、世界の移動は大型船が主流だった頃、ヨーロッパからアジアへ向かうには南北アメリカ大陸をぐるりと回らなければなりませんでした。
19世紀末にスエズ運河設計で有名なレセップスがフランス主導の下の運河建設を断念し、いろいろな経緯のなかでコロンビアからパナマ共和国が独立し、結局アメリカ主導で造られたパナマ運河は、船旅の移動日数をあっという間に短縮させました。
この工事には、明治時代であったにもかかわらず、日本人技師が1人参加していました。
さらに今でも船を牽引する電気機関車は日本の東洋電機製造製だといいますから、パナマ運河は日本と割りと深い関わりがあると思いませんか?
さて、そのパナマ運河には3つの閘門があります。
これは大西洋と太平洋の海の表面の高さが異なるため、大陸を横断中にそれを調整しようという、すごいことを行っているわけでして、この一日に及ぶ通過の行程こそが、パナマ運河クルーズ最大の見せ場なのです。
年に1万隻近い客船が通過するというのですから、その人気っぷりは一目瞭然です。
そして一番興奮するのが、パナマックスと呼ばれる、船体が運河通過ぎりぎりの幅の大型客船の通過なのです。乗客はデッキにでて、自分達の客船がどんな風に通過していくのかじっくりと楽しむことが出来ます。
一日という行程なので、自室のバルコニー(付を選んだ場合)から見たり、デッキに出たりと、いろんなところで楽しめます。もちろん、大抵の人がカメラを持参していますが、もう何回も訪れている乗客はのんびりと、今回の行程を楽しんでいました。
運河の入り口のアメリカ大陸橋を抜けて、ミラフロレス閘門、ペドロ・ミゲル閘門を通過しました。この二つの閘門によって、高さの違う海の横断が可能なのです。閘門へ入ると、門が閉ざされ、勢いよく水が注がれます。船はゆっくりと上昇していきます。さながらエレベーターのように。デッキから見える景色がゆっくりと上昇し、やがて水が門を一杯にしてゆっくりと開きます。
観客からは大きな歓声が上がります。
最後のガトゥン閘門を抜けると、おお、大陸を横断した!という感動、充足感、で誰もが興奮した瞬間!と、同時にこれで終わったのかという寂寥感が胸に広がりました。しかしながら、目の前に広がる海を見ていると、再び高揚感が生まれてくるのです。
なぜなら同じに見えるのに昨日とは高さも名前も違う海にいるのだと、本当に実感できるからです。
恐らく100年前、ここを通過した人の感動は一入だったであろうと思います。
より多くの可能性を求めて、大陸を二つに分けた人々の大いなる夢とその偉業に思いを馳せながら次の目的地へ船は出港するのです。


19-20世紀初頭、世界の移動は大型船が主流だった頃、ヨーロッパからアジアへ向かうには南北アメリカ大陸をぐるりと回らなければなりませんでした。
19世紀末にスエズ運河設計で有名なレセップスがフランス主導の下の運河建設を断念し、いろいろな経緯のなかでコロンビアからパナマ共和国が独立し、結局アメリカ主導で造られたパナマ運河は、船旅の移動日数をあっという間に短縮させました。
この工事には、明治時代であったにもかかわらず、日本人技師が1人参加していました。
さらに今でも船を牽引する電気機関車は日本の東洋電機製造製だといいますから、パナマ運河は日本と割りと深い関わりがあると思いませんか?
さて、そのパナマ運河には3つの閘門があります。
これは大西洋と太平洋の海の表面の高さが異なるため、大陸を横断中にそれを調整しようという、すごいことを行っているわけでして、この一日に及ぶ通過の行程こそが、パナマ運河クルーズ最大の見せ場なのです。
年に1万隻近い客船が通過するというのですから、その人気っぷりは一目瞭然です。
そして一番興奮するのが、パナマックスと呼ばれる、船体が運河通過ぎりぎりの幅の大型客船の通過なのです。乗客はデッキにでて、自分達の客船がどんな風に通過していくのかじっくりと楽しむことが出来ます。
一日という行程なので、自室のバルコニー(付を選んだ場合)から見たり、デッキに出たりと、いろんなところで楽しめます。もちろん、大抵の人がカメラを持参していますが、もう何回も訪れている乗客はのんびりと、今回の行程を楽しんでいました。
運河の入り口のアメリカ大陸橋を抜けて、ミラフロレス閘門、ペドロ・ミゲル閘門を通過しました。この二つの閘門によって、高さの違う海の横断が可能なのです。閘門へ入ると、門が閉ざされ、勢いよく水が注がれます。船はゆっくりと上昇していきます。さながらエレベーターのように。デッキから見える景色がゆっくりと上昇し、やがて水が門を一杯にしてゆっくりと開きます。
観客からは大きな歓声が上がります。
最後のガトゥン閘門を抜けると、おお、大陸を横断した!という感動、充足感、で誰もが興奮した瞬間!と、同時にこれで終わったのかという寂寥感が胸に広がりました。しかしながら、目の前に広がる海を見ていると、再び高揚感が生まれてくるのです。
なぜなら同じに見えるのに昨日とは高さも名前も違う海にいるのだと、本当に実感できるからです。
恐らく100年前、ここを通過した人の感動は一入だったであろうと思います。
より多くの可能性を求めて、大陸を二つに分けた人々の大いなる夢とその偉業に思いを馳せながら次の目的地へ船は出港するのです。



- クルーズの楽しみ方〜パナマ運河クルーズの終日航海日〜
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エリア:
- 中南米>パナマ
- 中南米>コロンビア>カルタヘナ
- テーマ:クルーズ その他
- 投稿日:2010/11/18 17:21
- コメント(0)
パナマ運河横断クルーズの長い航行の間、結構、気になるのが船内生活についてお話します。船の旅というと、時間をもてあましそう。と感じる方が多いと思います。ところが!実際は毎日が忙しいのです。
例えば14泊15日の船の旅のうち、終日航海日は7日間あるとします。終日航海日の間は船からは下りることができませんが、船の上は遊びの宝庫です。長さが300m近い、全部で10階建て以上の大型客船。運動でも遊びでも、まさに自由に自分の使いたいように時間が使える場所、それが船の旅です。
終日航海日の1日をご紹介します。朝はまず、フィットネスクラブで一日を始めます。インストラクターの指導のもと、30分ほどの軽いストレッチのあと、甲板をウォーキング。大海原を目の前に歩くのはなかなか気持ちのいいものです。青い海をじっと見つめていると時々いるかが飛び跳ねるのも見えました。3匹ぐらいのいるかが船と遊んでいるように一緒に泳いでいます。ウォーキングが趣味の方は、絶対試してみてください。海の表情がいかに豊かかをご理解いただけると思います。
そして、運動のあとの食事は格別です。展望カフェで海を眺めながら朝食を食べます。そうこうしているうちに様々なアクティビティーが始まります。
例えば午前中はダンスクラス。ラインダンスのクラスでは指導のお兄さんが前に立ってステップを一つずつ丁寧に教えてくれます。英語がわからなくても大丈夫。見よう見まねでついていけます。一つ一つステップを覚えたあとは音楽に合わせて練習します。上手下手は関係なく、様々な国籍の様々な年代の人が一緒に踊りました。午前中のアクティビティーはまだまだ終わりません。アトリウムに行ってみると、そこではケーキデコレーションのデモンストレーションをやっていました。船長(なかなかのコメディアン)とホテルマネージャーがコックさんにデコレーションを教わるのですが、二人ともクリームやレーズンの飛ばしあいで大忙し。見ているだけでおもしろいデモンストレーションでした。
午後はバックステージツアーへ行きました。大型客船には大きな劇場がついています。毎日夜には代わる代わるショーが繰り広げられますが、このバックステージツアーではその舞台裏を見せてもらえます。衣裳部屋を見たり、音響や照明の部屋、舞台上では幕や緞帳の上げ下ろしの仕組みなども教えてもらいました。今私達は海の上にいるのだということを忘れてしまいそうなぐらい立派な劇場でした。
その次に、クイズ大会へ。
ヨーロッパで一番長い川は?
100万人都市が11個以上ある大陸は?
など、色々なクイズに答え、その正答率を競います。グループ対抗なので皆で知識を寄せ合って回答します。アメリカ人の知らないことを意外と私達のほうが知っていることもあり、対等に競えました。
夕食のあとは毎日代わる代わる様々なショーが上演されます。有名な歌手やバイオリニストが演奏をすることも。勿論船のダンサーやオーケストラの華やかなダンスショーもあります。
船の上には図書館やプールやスパもあります。ゆっくり読書をしたり、プールサイドで日光浴をしたり、スパでマッサージを受けたり。時間がもったいない!と思ってついついあれこれアクティビティーに参加してしまいがちですが、のんびり時間を過ごすのもまた一興です。船の上では「やらなければならないこと」がないので、本当に24時間、自分の好きなように時間が使えます。こんな幸せ、他ではなかなか味わえません。クルーズのツアーは陸のツアーとは一味違う楽しみ方のできるツアーです。
(アクティビティやツアーは船やツアーごとに変わりますので、記事のアクティビティやツアーが必ずご覧いただけるとは限りません)

例えば14泊15日の船の旅のうち、終日航海日は7日間あるとします。終日航海日の間は船からは下りることができませんが、船の上は遊びの宝庫です。長さが300m近い、全部で10階建て以上の大型客船。運動でも遊びでも、まさに自由に自分の使いたいように時間が使える場所、それが船の旅です。
終日航海日の1日をご紹介します。朝はまず、フィットネスクラブで一日を始めます。インストラクターの指導のもと、30分ほどの軽いストレッチのあと、甲板をウォーキング。大海原を目の前に歩くのはなかなか気持ちのいいものです。青い海をじっと見つめていると時々いるかが飛び跳ねるのも見えました。3匹ぐらいのいるかが船と遊んでいるように一緒に泳いでいます。ウォーキングが趣味の方は、絶対試してみてください。海の表情がいかに豊かかをご理解いただけると思います。
そして、運動のあとの食事は格別です。展望カフェで海を眺めながら朝食を食べます。そうこうしているうちに様々なアクティビティーが始まります。
例えば午前中はダンスクラス。ラインダンスのクラスでは指導のお兄さんが前に立ってステップを一つずつ丁寧に教えてくれます。英語がわからなくても大丈夫。見よう見まねでついていけます。一つ一つステップを覚えたあとは音楽に合わせて練習します。上手下手は関係なく、様々な国籍の様々な年代の人が一緒に踊りました。午前中のアクティビティーはまだまだ終わりません。アトリウムに行ってみると、そこではケーキデコレーションのデモンストレーションをやっていました。船長(なかなかのコメディアン)とホテルマネージャーがコックさんにデコレーションを教わるのですが、二人ともクリームやレーズンの飛ばしあいで大忙し。見ているだけでおもしろいデモンストレーションでした。
午後はバックステージツアーへ行きました。大型客船には大きな劇場がついています。毎日夜には代わる代わるショーが繰り広げられますが、このバックステージツアーではその舞台裏を見せてもらえます。衣裳部屋を見たり、音響や照明の部屋、舞台上では幕や緞帳の上げ下ろしの仕組みなども教えてもらいました。今私達は海の上にいるのだということを忘れてしまいそうなぐらい立派な劇場でした。
その次に、クイズ大会へ。
ヨーロッパで一番長い川は?
100万人都市が11個以上ある大陸は?
など、色々なクイズに答え、その正答率を競います。グループ対抗なので皆で知識を寄せ合って回答します。アメリカ人の知らないことを意外と私達のほうが知っていることもあり、対等に競えました。
夕食のあとは毎日代わる代わる様々なショーが上演されます。有名な歌手やバイオリニストが演奏をすることも。勿論船のダンサーやオーケストラの華やかなダンスショーもあります。
船の上には図書館やプールやスパもあります。ゆっくり読書をしたり、プールサイドで日光浴をしたり、スパでマッサージを受けたり。時間がもったいない!と思ってついついあれこれアクティビティーに参加してしまいがちですが、のんびり時間を過ごすのもまた一興です。船の上では「やらなければならないこと」がないので、本当に24時間、自分の好きなように時間が使えます。こんな幸せ、他ではなかなか味わえません。クルーズのツアーは陸のツアーとは一味違う楽しみ方のできるツアーです。
(アクティビティやツアーは船やツアーごとに変わりますので、記事のアクティビティやツアーが必ずご覧いただけるとは限りません)


- 氷と温泉〜南極クルーズ万歳〜
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エリア:
- 北極・南極>南極>南極その他の都市
- テーマ:クルーズ その他 温泉・露天風呂
- 投稿日:2010/11/04 18:21
- コメント(0)
南極にはペンギンたちとのふれあいの他にもまだまだたくさんの魅力があります。
本日は温泉とゾディアックボートについてご案内します。
南極にも温泉があることをチラッと書きました。今日はその話をします。その名の通り「南極温泉」と呼ばれていますが、実際は温泉というか、海岸に地熱によって温められたお湯が湧き出ているという感じなので、ヤケドしそうなくらい極端に熱い所と、ビックリするくらい冷たい南氷洋の水(この日の水温は2度!)が一緒になっている訳です。慣れてしまえばうまいこと丁度良い温度の所を探して寝そべって温まる事ができました。
たくさんの人が水着になり、寒いだの熱いだのギャーギャー言いながら、それぞれ入浴を楽しんでいたようです。日本の温泉のように温まって疲れを癒すというものではありませんが、入浴した方だけに「南極温泉会員証」なるものがもらえます。証明書には、「類まれなる愚か者である事を証明します」というような事が書かれてあり、良い話しのネタとなります。天候があまり良くない時は2〜3人しか入らない時もあるそうですが…。
また、本船から上陸する際に使用するゾディアックと呼ばれる特殊ゴムボートに乗って氷河のすぐ近くをクルージングするのも、実はすっごく楽しいです。
南極の神秘に迫る大迫力のゾディアッククルーズ!とでも申しましょうか。周りを美しい氷山と南極半島に囲まれた湾は波一つなく穏やかで、済みきった青空の下、海面上をボートが滑るように進み、水面にスーッと水の輪を描きます。キリリと引き締まった空気も澄んでいて、最高にすがすがしい気分です。大小無数の青い氷。塔のようにそそり立つ巨大な氷山。
透き通って見える水面下にはずっと大きな塊が潜んでいるのがわかります。
お昼寝中のヒョウアザラシや、真っ白なのに日の光に反射して銀色にも見えるカニクイアザラシにも出会いました。
ヒョウアザラシは可愛い顔をしてかなり獰猛で、ペンギンやカニクイアザラシを食べてしまうんだとか。つまりペンギン最大の天敵です。かわいい顔でも油断がならない彼らですが、ほのぼのした姿で氷の上にいる姿はやっぱり愛くるしいのです!
さまざまな造形を創り出している氷山も素晴らしかったです。割れ目からはグレーシャーブルーが輝き、一つ一つ形の違う氷河の造形美にただただ感激するばかりでした。よく晴れた日は光の当たり具合がちょうど良く、美しい氷山をよりいっそう白く美しく輝かせていました。曇天の日には鉛色にくすんでいる氷の世界が、晴天になると太陽の光を受けて紫、藍、青、白と微妙に変化します。太陽高度が低いので、その変化に赤などの色も加わり、幻想的な世界が創り出されるのです。
しかも「氷山の一角」とよく言われるように、見えている巨大な氷の海面下に約9倍もの大きさの塊が潜んでいるのです。他の大陸とは比較にならないスケールの大きな氷河地形、その一つひとつの生い立ちはわからなくても、無言の力となって我々に迫り、圧倒されてしまいました。波一つない静かな氷の世界と野生動物たちとの出会いがとても印象的でした。

本日は温泉とゾディアックボートについてご案内します。
南極にも温泉があることをチラッと書きました。今日はその話をします。その名の通り「南極温泉」と呼ばれていますが、実際は温泉というか、海岸に地熱によって温められたお湯が湧き出ているという感じなので、ヤケドしそうなくらい極端に熱い所と、ビックリするくらい冷たい南氷洋の水(この日の水温は2度!)が一緒になっている訳です。慣れてしまえばうまいこと丁度良い温度の所を探して寝そべって温まる事ができました。
たくさんの人が水着になり、寒いだの熱いだのギャーギャー言いながら、それぞれ入浴を楽しんでいたようです。日本の温泉のように温まって疲れを癒すというものではありませんが、入浴した方だけに「南極温泉会員証」なるものがもらえます。証明書には、「類まれなる愚か者である事を証明します」というような事が書かれてあり、良い話しのネタとなります。天候があまり良くない時は2〜3人しか入らない時もあるそうですが…。
また、本船から上陸する際に使用するゾディアックと呼ばれる特殊ゴムボートに乗って氷河のすぐ近くをクルージングするのも、実はすっごく楽しいです。
南極の神秘に迫る大迫力のゾディアッククルーズ!とでも申しましょうか。周りを美しい氷山と南極半島に囲まれた湾は波一つなく穏やかで、済みきった青空の下、海面上をボートが滑るように進み、水面にスーッと水の輪を描きます。キリリと引き締まった空気も澄んでいて、最高にすがすがしい気分です。大小無数の青い氷。塔のようにそそり立つ巨大な氷山。
透き通って見える水面下にはずっと大きな塊が潜んでいるのがわかります。
お昼寝中のヒョウアザラシや、真っ白なのに日の光に反射して銀色にも見えるカニクイアザラシにも出会いました。
ヒョウアザラシは可愛い顔をしてかなり獰猛で、ペンギンやカニクイアザラシを食べてしまうんだとか。つまりペンギン最大の天敵です。かわいい顔でも油断がならない彼らですが、ほのぼのした姿で氷の上にいる姿はやっぱり愛くるしいのです!
さまざまな造形を創り出している氷山も素晴らしかったです。割れ目からはグレーシャーブルーが輝き、一つ一つ形の違う氷河の造形美にただただ感激するばかりでした。よく晴れた日は光の当たり具合がちょうど良く、美しい氷山をよりいっそう白く美しく輝かせていました。曇天の日には鉛色にくすんでいる氷の世界が、晴天になると太陽の光を受けて紫、藍、青、白と微妙に変化します。太陽高度が低いので、その変化に赤などの色も加わり、幻想的な世界が創り出されるのです。
しかも「氷山の一角」とよく言われるように、見えている巨大な氷の海面下に約9倍もの大きさの塊が潜んでいるのです。他の大陸とは比較にならないスケールの大きな氷河地形、その一つひとつの生い立ちはわからなくても、無言の力となって我々に迫り、圧倒されてしまいました。波一つない静かな氷の世界と野生動物たちとの出会いがとても印象的でした。


- 南極でペンギンに会う。
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エリア:
- 北極・南極>南極>南極その他の都市
- テーマ:クルーズ 自然・植物 動物
- 投稿日:2010/10/28 18:37
- コメント(0)
南極半島クルーズってどんな感じと思う方も多いと思いますが、私は毎年行きたい場所のひとつ。
世界の果ての町、アルゼンチンのウシュアイアから探検船へ乗船していく南極。最近は船もお洒落に便利になり、船内生活はすこぶる快適です。
・・・・しかし!南極圏の手前にある魔のドレイク海峡では、どんな船も揺れるのは同じ。正直あの揺れだけはなかなか馴れません。情けないことに私、添乗員も約1.5日グッテリとしておりました。永遠に続くかと思ったこの揺れが、高波が、南極圏に入った途端にぴたっと止まるのですから自然とは不思議なものです。激しい揺れの後に、早速、デセプション島に上陸しました。
ここは南極半島にある唯一の火山帯。そのため、岸の一部がとっても暖かいのです。世界一寒いはずのところに火山帯があるとはなんとも意外な・・・とは思いましたが、異国の猛者達は、なんとマイナス一度の、しかも吹雪き始めた海の中に、次々と入っていきます。しかも水着!負けてはいけないと思い、東洋人代表として南極の海に飛び込み・・・もとい、入ってきました。冷たかった〜。
地熱の関係か、この島は雪が積もっていません。ペンギンの営巣地ではないので、迷子のあごひげペンギンやジェンツーペンギンがチョコチョコ歩いています。彼らは人間を恐れません。人間はペンギンに5m以上近づいてはいけないし、ペンギンの通り道を邪魔してはいけないためです。チョコチョコ歩く姿が、2歳くらいの幼子みたいで、その愛らしさに思わず近づきそうになりました。
次の島、クーパービル島では、雪の中に歩くペンギンに出会えました。雪のないところにペンギンの営巣地がたくさんあるのですが、近づくにつれて強烈な臭いが…。営巣地は代々のペンギンの糞でできているため、ものすごい臭いなのです。白亜の世界は、決して夢とおとぎの世界ではなく、生き物達が生きる大地なのでした。ここではくちばしのオレンジが可愛らしいジェンツーペンギンが、雪の中をぴょこぴょこ歩いています。ところが途中でよく躓いたり、疲れるのかそのまま腹ばいになって滑ったりしています。このすべり方はドボガンというそうです。雪の中を我々以上に不器用に歩くペンギン達。「やれやれ」という声が聞こえてきそうです。そんな彼らも海へ入ると、途端、ものすごいスピードで泳いでいきます。さながら小さないるかのように。ペンギンは海に生きる鳥であることを実感させられました。
野生のペンギン達の生きる世界にほんの少しお邪魔してみることで、彼らの生きる姿を通して、車のサファリや、動物園とは違った、新しい動物達と、それを生かす地球の自然を垣間見れたかのように感じたのでした。
世界の果ての町、アルゼンチンのウシュアイアから探検船へ乗船していく南極。最近は船もお洒落に便利になり、船内生活はすこぶる快適です。
・・・・しかし!南極圏の手前にある魔のドレイク海峡では、どんな船も揺れるのは同じ。正直あの揺れだけはなかなか馴れません。情けないことに私、添乗員も約1.5日グッテリとしておりました。永遠に続くかと思ったこの揺れが、高波が、南極圏に入った途端にぴたっと止まるのですから自然とは不思議なものです。激しい揺れの後に、早速、デセプション島に上陸しました。
ここは南極半島にある唯一の火山帯。そのため、岸の一部がとっても暖かいのです。世界一寒いはずのところに火山帯があるとはなんとも意外な・・・とは思いましたが、異国の猛者達は、なんとマイナス一度の、しかも吹雪き始めた海の中に、次々と入っていきます。しかも水着!負けてはいけないと思い、東洋人代表として南極の海に飛び込み・・・もとい、入ってきました。冷たかった〜。
地熱の関係か、この島は雪が積もっていません。ペンギンの営巣地ではないので、迷子のあごひげペンギンやジェンツーペンギンがチョコチョコ歩いています。彼らは人間を恐れません。人間はペンギンに5m以上近づいてはいけないし、ペンギンの通り道を邪魔してはいけないためです。チョコチョコ歩く姿が、2歳くらいの幼子みたいで、その愛らしさに思わず近づきそうになりました。
次の島、クーパービル島では、雪の中に歩くペンギンに出会えました。雪のないところにペンギンの営巣地がたくさんあるのですが、近づくにつれて強烈な臭いが…。営巣地は代々のペンギンの糞でできているため、ものすごい臭いなのです。白亜の世界は、決して夢とおとぎの世界ではなく、生き物達が生きる大地なのでした。ここではくちばしのオレンジが可愛らしいジェンツーペンギンが、雪の中をぴょこぴょこ歩いています。ところが途中でよく躓いたり、疲れるのかそのまま腹ばいになって滑ったりしています。このすべり方はドボガンというそうです。雪の中を我々以上に不器用に歩くペンギン達。「やれやれ」という声が聞こえてきそうです。そんな彼らも海へ入ると、途端、ものすごいスピードで泳いでいきます。さながら小さないるかのように。ペンギンは海に生きる鳥であることを実感させられました。
野生のペンギン達の生きる世界にほんの少しお邪魔してみることで、彼らの生きる姿を通して、車のサファリや、動物園とは違った、新しい動物達と、それを生かす地球の自然を垣間見れたかのように感じたのでした。
6 - 10件目まで(17件中)



