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- トルコの母の味 トルコの家庭料理教室体験レポート!
-
エリア:
- 中近東>トルコ>カッパドキア
- テーマ:グルメ その他
- 投稿日:2012/02/16 20:32
- コメント(0)
トルコ料理は中国料理、フランス料理と
並ぶ世界の三大料理と言われているのはご存知ですか?
これは、やはり秦の始皇帝、ベルサイユ宮殿、オスマントルコ帝国と
世界の美味を集め放題だった時代が存在しているからでしょう。
トルコ人にとって、世界で一番美味しいのは煌びやかな宮廷料理ではなく
やはりアンネ(トルコ語でお母さんの意)の手料理に決まってます。
トルコに折角行くのだから
トルコでアンネの手料理、美味しいトルコ料理を学びたいと言う方も多いので
今回はカッパドキアの田舎で本物のアンネに教わるトルコの家庭料理教室を体験してきました。
残念ながら当日は真冬の雪模様だったのでお庭でのんびり、と言う訳にはいきませんでしたが
春になって暖かくなったら、お庭でのんびりした田舎の風情を味わいながら体験できるとの事です。春が待ち遠しいですね。
では、流れを追って紹介していきます。
まずは通訳担当者と運転手さんがお迎えに来ます。
一緒にカッパドキアの田舎まで足を伸ばしました
当日はこーんな景色でしたが
春や夏は花咲き乱れる田舎ののんびりした景色が広がっています。
旅行者もほとんど訪れない小さな村のひとつです。
到着して、お茶を一服ごちそうになりながら
まずは初めましてのご挨拶をします。
トーガさん一家は家主のトーガさんと、アンネ、奥様と二人のお子さんの5人家族。
さて、ご挨拶も済んだら
まずはマントゥ作りからスタート。
アンネさんやお嫁さんとお揃いのスカーフも貸してくださいます。
日本人の方でも気分はアナトリアのお嫁さん!
生地を広げたり、伸ばしたり、小さく切って、餡になるひき肉を包むミニチュア餃子作業はワイワイと一緒に作業します。
やり方はアンネさんが手取り足取り教えてくれます。
さて、お次はヤプラックサルマス(葡萄の葉のドルマ)です。
これも餡になるブルグル(引き割り小麦)と玉ねぎやディル一緒にトマトソースで軽く炒めたものを、
塩ゆでされてやわらかくなった葡萄の葉で包んでいきます。
夏には庭で取れたての新鮮な葉っぱで作りますが、
今回は冬なので予め夏に取って塩漬けされていた葉っぱで作りました。
包み方のコツを教わりながら、一個一個包めば包むほどに段々に上達していきます。
マントゥもヤプラクサルマスも準備出来て、茹で上がったら
自家製のトゥルシュ(ピクルス)やサラダと一緒にイタダキマース!
あれ?作ってなかったお料理もあるみたいですけど?
なんと、サービスでメニュー以外のとっておきの手料理もごちそうになりました。
間違いなく美味しい顔ですね。
デザートはこの村で採れた杏のシロップ煮とウンヘルワス蜂蜜がけ
ウンヘルワスはスーパーで売ってる所謂ヘルワではなく
お母さんがお家で小麦粉から炒めて作るホームメードヘルワです。
お料理のメニューは
季節などによっても替わる可能性がありますが
どれもトルコの家庭の味の定番を習う事が出来ます。
帰りにはお料理のレシピ(アンネさんから直伝の)の日本語訳も手に入ります。
ああ、お腹いっぱい。
ホテルに帰ったら何か腹ごなししないといけませんね。
夏には、この半日お料理教室だけじゃなくて
朝から晩までの一日田舎体験DAY STAYも出来るそうです。
観光に加えてこんな思い出深いカッパドキア体験もいいかもしれないですね。
並ぶ世界の三大料理と言われているのはご存知ですか?
これは、やはり秦の始皇帝、ベルサイユ宮殿、オスマントルコ帝国と
世界の美味を集め放題だった時代が存在しているからでしょう。
トルコ人にとって、世界で一番美味しいのは煌びやかな宮廷料理ではなく
やはりアンネ(トルコ語でお母さんの意)の手料理に決まってます。
トルコに折角行くのだから
トルコでアンネの手料理、美味しいトルコ料理を学びたいと言う方も多いので
今回はカッパドキアの田舎で本物のアンネに教わるトルコの家庭料理教室を体験してきました。
残念ながら当日は真冬の雪模様だったのでお庭でのんびり、と言う訳にはいきませんでしたが
春になって暖かくなったら、お庭でのんびりした田舎の風情を味わいながら体験できるとの事です。春が待ち遠しいですね。
では、流れを追って紹介していきます。
まずは通訳担当者と運転手さんがお迎えに来ます。
一緒にカッパドキアの田舎まで足を伸ばしました
当日はこーんな景色でしたが
春や夏は花咲き乱れる田舎ののんびりした景色が広がっています。
旅行者もほとんど訪れない小さな村のひとつです。
到着して、お茶を一服ごちそうになりながら
まずは初めましてのご挨拶をします。
トーガさん一家は家主のトーガさんと、アンネ、奥様と二人のお子さんの5人家族。
さて、ご挨拶も済んだら
まずはマントゥ作りからスタート。
アンネさんやお嫁さんとお揃いのスカーフも貸してくださいます。
日本人の方でも気分はアナトリアのお嫁さん!
生地を広げたり、伸ばしたり、小さく切って、餡になるひき肉を包むミニチュア餃子作業はワイワイと一緒に作業します。
やり方はアンネさんが手取り足取り教えてくれます。
さて、お次はヤプラックサルマス(葡萄の葉のドルマ)です。
これも餡になるブルグル(引き割り小麦)と玉ねぎやディル一緒にトマトソースで軽く炒めたものを、
塩ゆでされてやわらかくなった葡萄の葉で包んでいきます。
夏には庭で取れたての新鮮な葉っぱで作りますが、
今回は冬なので予め夏に取って塩漬けされていた葉っぱで作りました。
包み方のコツを教わりながら、一個一個包めば包むほどに段々に上達していきます。
マントゥもヤプラクサルマスも準備出来て、茹で上がったら
自家製のトゥルシュ(ピクルス)やサラダと一緒にイタダキマース!
あれ?作ってなかったお料理もあるみたいですけど?
なんと、サービスでメニュー以外のとっておきの手料理もごちそうになりました。
間違いなく美味しい顔ですね。
デザートはこの村で採れた杏のシロップ煮とウンヘルワス蜂蜜がけ
ウンヘルワスはスーパーで売ってる所謂ヘルワではなく
お母さんがお家で小麦粉から炒めて作るホームメードヘルワです。
お料理のメニューは
季節などによっても替わる可能性がありますが
どれもトルコの家庭の味の定番を習う事が出来ます。
帰りにはお料理のレシピ(アンネさんから直伝の)の日本語訳も手に入ります。
ああ、お腹いっぱい。
ホテルに帰ったら何か腹ごなししないといけませんね。
夏には、この半日お料理教室だけじゃなくて
朝から晩までの一日田舎体験DAY STAYも出来るそうです。
観光に加えてこんな思い出深いカッパドキア体験もいいかもしれないですね。
- タグ:
- アンネの手料理 田舎体験 カッパドキア 体験学習
- カッパドキアの冬の旅 服装は?
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エリア:
- 中近東>トルコ>カッパドキア
- テーマ:街中・建物・景色 旅行準備 自然・植物
- 投稿日:2012/01/30 22:35
- コメント(0)
本日はカッパドキアも雪が降っております。
ただ今、トルコ全土がシベリアからの寒波でどこもかしこも雪模様です。
(アンタルヤなどの南海外方面のぞく)
カッパドキアに冬ご旅行される方によく
どんな服装を準備して行ったらいいですか?と聞かれます。
カッパドキアの冬は雨季にあたり、天候が大変不安定です。
今日の様な雪模様ももちろん、中には先々週この地方を襲った寒波の際には
夜半は零下20度にもなりましたし、日中でも最高気温がマイナス6度といった具合でした。
零下では、完全防備の真冬の服装が必要になります。
手袋、帽子、耳あて、マフラーもあった方がいいでしょう。
なるべく露出する部分を少なくする必要があります。
大きなストールですっぽり覆うってしまうのもお奨めです。
ただ、冬に慣れた地方のため、室内はどこも快適な温度が保たれています。
完全な真冬も服装でありながら、脱ぎ着のしやすいものがいいかと思います。
また足元はもちろん滑りにくい歩きやすい靴が必要になります。
基本観光はお車を使いますので、雪の中あっちこっち登ったり下りたりと言う事はありませんが、何と言う事のないホテルの玄関などが意外に滑り易かったりするものです。
そんな寒さの中でも風の状態が安定していれば気球ツアーも催行されます。
地上から眺めてると、上空の寒さはいかほどか?と心配にもなりますが
ご搭乗された方に伺うと、頭上に大きなバーナーがあるからでしょうか
それとも、寒さ以上の興奮のせいでしょうか
あまり寒さは感じなかったとおっしゃいます。
と、ここまで寒さ対策のお話ですが
先にも書きました通り、カッパドキアの冬の天候は不安定で
極寒のときもあれば、時に季節はずれの暖かい風が吹いて春の様な陽気になる事もあります。
実は、先日の寒波の折に、お客様のにしつこく寒さ対策は万全に、とご案内していましたが
そのお客様がいらした時には寒波は去って、
一時的に薄手にセーターにウインドブレイカー程度でOKの気温になっておりました。
もちろん、お客様はかさばるオーバー類でスーツケースは満杯と言う状態で
なんだか、申し訳ない気持ちになりました。
しかし、逆では困りますので、やはり冬にカッパドキアにいらっしゃる際には寒波にまで備えた準備をして頂きたいと思います。
ただ今、トルコ全土がシベリアからの寒波でどこもかしこも雪模様です。
(アンタルヤなどの南海外方面のぞく)
カッパドキアに冬ご旅行される方によく
どんな服装を準備して行ったらいいですか?と聞かれます。
カッパドキアの冬は雨季にあたり、天候が大変不安定です。
今日の様な雪模様ももちろん、中には先々週この地方を襲った寒波の際には
夜半は零下20度にもなりましたし、日中でも最高気温がマイナス6度といった具合でした。
零下では、完全防備の真冬の服装が必要になります。
手袋、帽子、耳あて、マフラーもあった方がいいでしょう。
なるべく露出する部分を少なくする必要があります。
大きなストールですっぽり覆うってしまうのもお奨めです。
ただ、冬に慣れた地方のため、室内はどこも快適な温度が保たれています。
完全な真冬も服装でありながら、脱ぎ着のしやすいものがいいかと思います。
また足元はもちろん滑りにくい歩きやすい靴が必要になります。
基本観光はお車を使いますので、雪の中あっちこっち登ったり下りたりと言う事はありませんが、何と言う事のないホテルの玄関などが意外に滑り易かったりするものです。
そんな寒さの中でも風の状態が安定していれば気球ツアーも催行されます。
地上から眺めてると、上空の寒さはいかほどか?と心配にもなりますが
ご搭乗された方に伺うと、頭上に大きなバーナーがあるからでしょうか
それとも、寒さ以上の興奮のせいでしょうか
あまり寒さは感じなかったとおっしゃいます。
と、ここまで寒さ対策のお話ですが
先にも書きました通り、カッパドキアの冬の天候は不安定で
極寒のときもあれば、時に季節はずれの暖かい風が吹いて春の様な陽気になる事もあります。
実は、先日の寒波の折に、お客様のにしつこく寒さ対策は万全に、とご案内していましたが
そのお客様がいらした時には寒波は去って、
一時的に薄手にセーターにウインドブレイカー程度でOKの気温になっておりました。
もちろん、お客様はかさばるオーバー類でスーツケースは満杯と言う状態で
なんだか、申し訳ない気持ちになりました。
しかし、逆では困りますので、やはり冬にカッパドキアにいらっしゃる際には寒波にまで備えた準備をして頂きたいと思います。
- タグ:
- カッパドキアの冬 冬の服装
- 団体旅行に参加する?個人旅行で旅する?
-
エリア:
- 中近東>トルコ
- テーマ:旅行準備
- 投稿日:2012/01/26 17:45
- コメント(0)
最近人気のトルコ旅行
「行った?」「私も行った」と言う会話まで出てきますが
良い旅の思い出になったか、が大事なのではないでしょうか?
大手旅行社主催の団体旅行はお手軽な廉価ツアーが沢山宣伝されています。
私の働くトルコ現地旅行代理店はFITと呼ばれる個人旅行が専門です。
交通費がどれくらい、ホテル代がどれくらい、ガイドさんの人件費がどれくらい…計算してみれば、広告の中には全く不可能な価格が並んでいます。
それはそれで必ず儲かるシステムが働いているから可能な訳ですが
今日はそう言う「システム」に頼らない、個人旅行はどんな旅行なのか
ご紹介します。
個人旅行FITとは、オーダーメードもしくは半オーダーメードの旅行の事です。
お客様は行きたい場所、目的、泊まりたいホテルなどを担当者と相談しながら決めていきます。
完全なプライベートでガイドさんやお車を専有する、もしくは、同じ内容であれば、他のお客様とご一緒してもOKなど、予算なども鑑みながら旅を作り上げていきます。
泊まるホテルももちろん選べますし、完全なプライベートであれば、観光箇所も完全なオーダーメードとなります。
もちろん、乗り合いのプランでもこちらでご提案するプランは現地のプロが作成してるプログラムですので、過不足はありません。
せっかく遠くから来ていただくお客様にトルコの良いところを出来る限り観て欲しい、そして、トルコを好きになって帰って欲しいと言う思いでご提案しています。
ガイドも個人旅行のお客様のご案内に長けたプロのガイドが担当します。
団体旅行もワイワイと楽しい思い出になる事と思いますので
旅の形態を選ぶ際には以下のポイントをチェックして選ばれたらいいかと思います。
・何処の何が観たいのか? 旅の目的は?
それはプランに予め含まれているか?
(オプショナルの場合はそれを足すといくらになるか)
・毎日の移動手段は何なのか自分にとってそれは快適と言えるだろうか?
移動距離は移動に要する時間はどれくらいか?
・何人から催行されるツアーなのか?
また実際に参加された方の感想を聞いてみるのもお奨めです。
値段だけでない観点から楽しいトルコ旅行を賢く選んで欲しいと思います。
- タグ:
- トルコ旅行の選び方 個人旅行 団体旅行 オーダーメード
- カッパドキアの冬 & アンカラエクスプレス
-
エリア:
- 中近東>トルコ>カッパドキア
- テーマ:観光地 街中・建物・景色 自然・植物
- 投稿日:2012/01/26 10:45
- コメント(0)
! 追記編集
アンカラエクスプレスは2月1日より正式に運休する事が決まりました。
高速路線架線工事終了まで目安2年間と言われておりますが
こちらも情報入り次第ご案内して参ります。
カッパドキアにもいよいよ寒波がやってきました。
天気予報では最低気温マイナス20度とか。
早朝の空気は本当に凍っていて、ダイヤモンドダストが漂っています。
踏みしめる足元からはブブっと快い雪の音が響いてきます。
街路樹の枝は夜のうちについた樹氷が「満開」と言う風情です。
寒い中でも、天候さえ安定していれば気球も飛びます。
通常、ここカッパドキアは冬が雨季にあたり天候が不順です。
夏であれば、ほぼ毎日催行される気球ツアーですが
冬の間はそうもいきません。
今日は幸運にも空からのカッパドキア雪景色を堪能できた
観光客の方がいらっしゃた様です。
写真では小さく写っています。見えますか?
でも、寒いでしょうね。
気球は風と共に移動する乗り物なので、吹きっ晒しになって寒いと言うことはありません。
頭上には大きなバーナーもありますしね。
でも、風がなくてもここまで気温が低ければやはり防寒はしっかりしておかないといけません。
乗り物と言えば、
最近の話題として
日本からのお客様に人気の寝台列車「アンカラエクスプレス」が近々運休になる見通しだそうです。
まだ、公式な発表がなされていませんので、現時点では伝聞の形でしかお伝え出来ませんが
2月ごろから高速路線の架線工事に入り、現時点の情報としては2年間ほど運休される、との事です。
工事の準備は整っているものの、ある種の申請関係、ある種の認可関係が整わず、まだ正式の発表と工事の開始が遅れている「らしい」との事です。
ここら辺のうやむやさは、トルコならではと言うところですが、
恐ろしいことに突然運休などと言うことも有り得ますので
トルコでの寝台列車の旅をお考えの方はご注意ください。
アンカラエクスプレスは2月1日より正式に運休する事が決まりました。
高速路線架線工事終了まで目安2年間と言われておりますが
こちらも情報入り次第ご案内して参ります。
カッパドキアにもいよいよ寒波がやってきました。
天気予報では最低気温マイナス20度とか。
早朝の空気は本当に凍っていて、ダイヤモンドダストが漂っています。
踏みしめる足元からはブブっと快い雪の音が響いてきます。
街路樹の枝は夜のうちについた樹氷が「満開」と言う風情です。
寒い中でも、天候さえ安定していれば気球も飛びます。
通常、ここカッパドキアは冬が雨季にあたり天候が不順です。
夏であれば、ほぼ毎日催行される気球ツアーですが
冬の間はそうもいきません。
今日は幸運にも空からのカッパドキア雪景色を堪能できた
観光客の方がいらっしゃた様です。
写真では小さく写っています。見えますか?
でも、寒いでしょうね。
気球は風と共に移動する乗り物なので、吹きっ晒しになって寒いと言うことはありません。
頭上には大きなバーナーもありますしね。
でも、風がなくてもここまで気温が低ければやはり防寒はしっかりしておかないといけません。
乗り物と言えば、
最近の話題として
日本からのお客様に人気の寝台列車「アンカラエクスプレス」が近々運休になる見通しだそうです。
まだ、公式な発表がなされていませんので、現時点では伝聞の形でしかお伝え出来ませんが
2月ごろから高速路線の架線工事に入り、現時点の情報としては2年間ほど運休される、との事です。
工事の準備は整っているものの、ある種の申請関係、ある種の認可関係が整わず、まだ正式の発表と工事の開始が遅れている「らしい」との事です。
ここら辺のうやむやさは、トルコならではと言うところですが、
恐ろしいことに突然運休などと言うことも有り得ますので
トルコでの寝台列車の旅をお考えの方はご注意ください。
- タグ:
- アンカラエクスプレス 冬の気球 カッパドキアの冬
- いよいよラマザンが始まりました。
-
エリア:
- 中近東>トルコ>カッパドキア
- テーマ:お祭り・イベント 世界遺産 歴史・文化・芸術
- 投稿日:2010/08/17 20:31
- コメント(0)
いよいよ、ラマザンが始まりました。
今年は例年になく暑い日々が続き、断食中の皆は往生しております。喉が渇き過ぎて口の中の唾液が極端に少なくなると、話すのも大変です。唇が動かすたびにあちこちにくっついて、モゴモゴと滑舌が大変悪くなります。
ラマザン中には、ラマザン特有の食べ物も多く出回ります。
ラマザン中、なんと言っても欠かせないのはラマザン特製エキメキ(トルコのパン)とターンエキメキ(ゴマペースト入りパイ)。
普段売られているエキメキは塩と小麦粉だけで作られますが、ラマザン特製のエキメキは卵入りのモチっとしたピザ生地の様なパンです。ターンエキメキも少し甘くて腹持ちの良い滋養のあるパンです。ラマザン中は食事の時間が夜に限られていますので、短時間でこの「滋養のある」食べ物を摂ろうと躍起になるのです。TVでも連日、ラマザン中お奨めの健康食のレシピを紹介しています。イフタルの食卓に必ず並ぶのがフリマと呼ばれる干しナツメヤシです。水を飲んでから、このフリマを食べて、胃を慣らしてから食事を始める様に薦められます。
また、空腹の時の人の頭には何故か甘い食べ物が浮かんでくるものです。お酒を飲む人もラマザン中は飲まない人がほとんどですので、この断酒中の人も、やはり糖分を欲するものの様です。と、言う訳でイフタルの食事を締めくくるデザートには甘い甘いお菓子が出てくる事になります。それを砂糖たっぷりのチャイやコーヒーと供に頂きますので、血中糖度はいきなり上昇し、まるで酔っ払ったかの様な興奮状態に陥ります。音楽も流れ始めれば、手に手をとって飲めや(もちろんチャイをですが)歌えやの大騒ぎ。ラマザン中の楽しい風景のひとつです。
ラマザン中には夜中に起きて夜明け前の食事「サフル」を摂らなければなりません。その為にうっかり寝過ごさない様にダウウジュ(太鼓屋さん)が夜中に人々を起こす為に大きな太鼓を叩き鳴らしながら廻ります。今は家の建てつけも良くなって、サッシの窓などでは音も遮断されますので、深く眠ってる時などは、太鼓の音程度では目覚めなかったりもしますが、それでもラマザンの風物詩のひとつとして続いています。ラマザン期間、この任務に着いた太鼓屋さん(昔はその土地の住民で無職の方が一種の救済措置として担当したものですが、今はプロの方が任務に当たる事が多い様です。)はラマザンの終了する2、3日前にご祝儀を集めて廻ります。夜中、玄関先でご祝儀が貰えるまで太鼓を打ち鳴らしながら留まるので、そろそろ、その時期と言う夜には玄関先にご祝儀を用意して待ちます。金額はお心付けと言う事になっていますが、だいたいの相場は毎年、ご近所同士で何となく決めておきます。
ラマザン期間中、日中、ジャーミーは女性たちで埋まります。普段、ジャーミーで祈りを捧げに行くのは男性ばかりです。ジャーミーの中には上階に女性用の祈りの場も用意されていますが、通常、女性は自宅で祈りを捧げます。しかし、ラマザン期間中は昼の時間に供にクーランを読む為に女性達が集うのです。アラビア語の堪能な女性や女性のホジャ(お坊さん)がクーランを最初のページから読み進めます。これは毎日続けられ、ラマザンの約一ヶ月で丁度最後まで読み切れる様に設定されています。断食中はなるべく空白の時間を作らないのがコツですので、このクーランの読み合わせ会に出向く事は、仲間と供に神を身近に感じ、且つアラビア語のクーランに集中する事で時間をやり過ごせる格好の場所となります。毎年出席するうちに、クーランのアラビア語が読める様になり、トルコ語は文盲なのにアラビア語は読める、と言う年配の女性もいます。
前回のブログで、祈りの時間を知らせるエザーンの時間は(断食中は断食の始まりと終わりをこのエザーンで知りますので大変重要です)町町で違うと書きました。地球は丸いので、夜明け、日没の時間が場所によって違うのは道理です。イスラムでは一日5回のお祈りの中でも夜明けの祈りが一番大切と言われています。地球は24時間、どこかで夜が明けています。そうです。この地球では常にどこかでアッラーに祈りが捧げられているのです。祈りのバトンが常に世界中のミュスリマン(イスラム教徒)からミュスリマンへと手渡されていると信じられています。本当を言えば、きっとミュスリマンのいない緯度経度も存在していると思いますが、ミュスリマンは、そう信じているのです。たった車で10分の町とでもエザーンは2分ほどズレますので、そんな事にも思いを馳せるのです。
昨年、私どもの会社のあるユルギュップで、断食明けのエザーンが待てど暮らせど聞こえて来ず、止む無く、日没が完全に為ってから食事を開始した日がありました。後日、ホジャ(お坊さん)に問いただしたところ「私もイフタルの招待を受けて、そのお宅の食卓に座っていたのだ。私だって断食しているのだ、イフタルの招待を受けたっていいじゃないか。」とおっしゃったそうです。呼ぶ方も呼ぶ方ですが、行く方も行く方です。でも、ホジャだって大変なんです(笑)。ブラストルキエ(ここはトルコ)、そんな事が起きて、その時は怒っても、すぐに笑い話になってしまいます。
そんな日々を乗り越えてラマザンが終了すると、いよいよシェケルバイラム(砂糖祭り)です。
シェケルバイラム(砂糖祭り)はラマザン(断食月)が終了した後の3日間に行われます。今年は9月9,10,11日の3日間です。因みに、8日は午後半休の扱いです。
断食明けのお祭りですが、期間中、子供達が家々を廻ってお菓子を集める事から、シェケル(お砂糖)祭りと呼ばれています。大人たちもまた昼間からお客様と一緒にチャイやお菓子を楽しむのです。この期間は学校も役所もお休みで、帰省ラッシュが起きます。宿もバスも飛行機も満室&満席です。
日本で考えると「盆と正月がいっぺんに来た様な騒ぎ」とでも言いましょうか。子供達は洋服を新調してもらい、お年玉を貰います。バイラム前には家中大掃除して拭き清めます。子供達やお客様の為にお菓子を買ったり作ったりと一家の主婦には引き続き忙しい日々です。
年長者へのご挨拶はエルオプと言って、年長者の手を取り、手の甲にキスをし、その甲を自分の額に当てます。これは年長者への最高の尊敬を表す仕草です。
遠く出向けない親戚や友人には電話でご挨拶です。バイラム期間中は家の電話や携帯の着信音、はたまた子供達がお菓子を集めて廻る玄関チャイムなどなど町中が騒がしく浮き立ちます。
ラマザンの一ヶ月と、このシェケルバイラム、皆が近況を知らせあい、旧交を温め、そしてまた日常へと戻っていくのです。İyi bayramlarイイバイラムラル!(良いバイラムを!)
今年は例年になく暑い日々が続き、断食中の皆は往生しております。喉が渇き過ぎて口の中の唾液が極端に少なくなると、話すのも大変です。唇が動かすたびにあちこちにくっついて、モゴモゴと滑舌が大変悪くなります。
ラマザン中には、ラマザン特有の食べ物も多く出回ります。
ラマザン中、なんと言っても欠かせないのはラマザン特製エキメキ(トルコのパン)とターンエキメキ(ゴマペースト入りパイ)。
普段売られているエキメキは塩と小麦粉だけで作られますが、ラマザン特製のエキメキは卵入りのモチっとしたピザ生地の様なパンです。ターンエキメキも少し甘くて腹持ちの良い滋養のあるパンです。ラマザン中は食事の時間が夜に限られていますので、短時間でこの「滋養のある」食べ物を摂ろうと躍起になるのです。TVでも連日、ラマザン中お奨めの健康食のレシピを紹介しています。イフタルの食卓に必ず並ぶのがフリマと呼ばれる干しナツメヤシです。水を飲んでから、このフリマを食べて、胃を慣らしてから食事を始める様に薦められます。
また、空腹の時の人の頭には何故か甘い食べ物が浮かんでくるものです。お酒を飲む人もラマザン中は飲まない人がほとんどですので、この断酒中の人も、やはり糖分を欲するものの様です。と、言う訳でイフタルの食事を締めくくるデザートには甘い甘いお菓子が出てくる事になります。それを砂糖たっぷりのチャイやコーヒーと供に頂きますので、血中糖度はいきなり上昇し、まるで酔っ払ったかの様な興奮状態に陥ります。音楽も流れ始めれば、手に手をとって飲めや(もちろんチャイをですが)歌えやの大騒ぎ。ラマザン中の楽しい風景のひとつです。
ラマザン中には夜中に起きて夜明け前の食事「サフル」を摂らなければなりません。その為にうっかり寝過ごさない様にダウウジュ(太鼓屋さん)が夜中に人々を起こす為に大きな太鼓を叩き鳴らしながら廻ります。今は家の建てつけも良くなって、サッシの窓などでは音も遮断されますので、深く眠ってる時などは、太鼓の音程度では目覚めなかったりもしますが、それでもラマザンの風物詩のひとつとして続いています。ラマザン期間、この任務に着いた太鼓屋さん(昔はその土地の住民で無職の方が一種の救済措置として担当したものですが、今はプロの方が任務に当たる事が多い様です。)はラマザンの終了する2、3日前にご祝儀を集めて廻ります。夜中、玄関先でご祝儀が貰えるまで太鼓を打ち鳴らしながら留まるので、そろそろ、その時期と言う夜には玄関先にご祝儀を用意して待ちます。金額はお心付けと言う事になっていますが、だいたいの相場は毎年、ご近所同士で何となく決めておきます。
ラマザン期間中、日中、ジャーミーは女性たちで埋まります。普段、ジャーミーで祈りを捧げに行くのは男性ばかりです。ジャーミーの中には上階に女性用の祈りの場も用意されていますが、通常、女性は自宅で祈りを捧げます。しかし、ラマザン期間中は昼の時間に供にクーランを読む為に女性達が集うのです。アラビア語の堪能な女性や女性のホジャ(お坊さん)がクーランを最初のページから読み進めます。これは毎日続けられ、ラマザンの約一ヶ月で丁度最後まで読み切れる様に設定されています。断食中はなるべく空白の時間を作らないのがコツですので、このクーランの読み合わせ会に出向く事は、仲間と供に神を身近に感じ、且つアラビア語のクーランに集中する事で時間をやり過ごせる格好の場所となります。毎年出席するうちに、クーランのアラビア語が読める様になり、トルコ語は文盲なのにアラビア語は読める、と言う年配の女性もいます。
前回のブログで、祈りの時間を知らせるエザーンの時間は(断食中は断食の始まりと終わりをこのエザーンで知りますので大変重要です)町町で違うと書きました。地球は丸いので、夜明け、日没の時間が場所によって違うのは道理です。イスラムでは一日5回のお祈りの中でも夜明けの祈りが一番大切と言われています。地球は24時間、どこかで夜が明けています。そうです。この地球では常にどこかでアッラーに祈りが捧げられているのです。祈りのバトンが常に世界中のミュスリマン(イスラム教徒)からミュスリマンへと手渡されていると信じられています。本当を言えば、きっとミュスリマンのいない緯度経度も存在していると思いますが、ミュスリマンは、そう信じているのです。たった車で10分の町とでもエザーンは2分ほどズレますので、そんな事にも思いを馳せるのです。
昨年、私どもの会社のあるユルギュップで、断食明けのエザーンが待てど暮らせど聞こえて来ず、止む無く、日没が完全に為ってから食事を開始した日がありました。後日、ホジャ(お坊さん)に問いただしたところ「私もイフタルの招待を受けて、そのお宅の食卓に座っていたのだ。私だって断食しているのだ、イフタルの招待を受けたっていいじゃないか。」とおっしゃったそうです。呼ぶ方も呼ぶ方ですが、行く方も行く方です。でも、ホジャだって大変なんです(笑)。ブラストルキエ(ここはトルコ)、そんな事が起きて、その時は怒っても、すぐに笑い話になってしまいます。
そんな日々を乗り越えてラマザンが終了すると、いよいよシェケルバイラム(砂糖祭り)です。
シェケルバイラム(砂糖祭り)はラマザン(断食月)が終了した後の3日間に行われます。今年は9月9,10,11日の3日間です。因みに、8日は午後半休の扱いです。
断食明けのお祭りですが、期間中、子供達が家々を廻ってお菓子を集める事から、シェケル(お砂糖)祭りと呼ばれています。大人たちもまた昼間からお客様と一緒にチャイやお菓子を楽しむのです。この期間は学校も役所もお休みで、帰省ラッシュが起きます。宿もバスも飛行機も満室&満席です。
日本で考えると「盆と正月がいっぺんに来た様な騒ぎ」とでも言いましょうか。子供達は洋服を新調してもらい、お年玉を貰います。バイラム前には家中大掃除して拭き清めます。子供達やお客様の為にお菓子を買ったり作ったりと一家の主婦には引き続き忙しい日々です。
年長者へのご挨拶はエルオプと言って、年長者の手を取り、手の甲にキスをし、その甲を自分の額に当てます。これは年長者への最高の尊敬を表す仕草です。
遠く出向けない親戚や友人には電話でご挨拶です。バイラム期間中は家の電話や携帯の着信音、はたまた子供達がお菓子を集めて廻る玄関チャイムなどなど町中が騒がしく浮き立ちます。
ラマザンの一ヶ月と、このシェケルバイラム、皆が近況を知らせあい、旧交を温め、そしてまた日常へと戻っていくのです。İyi bayramlarイイバイラムラル!(良いバイラムを!)
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- ラマザン シェケルバイラム 断食 砂糖祭り
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